□霊都
二〇四三年一ニ月ニ五日。
言わずと知れたクリスマスに、<Infinite Dendrogram>もそれに合わせたイベントに沸いていた。
既存の生態系から外れた特別仕様のイベントモンスターが出没し、クリスマスプレゼントと称したドロップアイテムを数多の<マスター>に狩り漁る連日のイベントは、ユーザーに「なぁんか運営クリスマス勘違いしてねぇか?」と言わしめながらも非常に良い実入りで一応の成功を収めている。
一方で多くの<マスター>が赤白の礼装に身を包み、並木を奇妙に飾り付けしていく様は、無数の見た目人外生物が集うレジェンダリアでも奇異の視線で受け止められた。
今や既に奇人・変人の巣窟の名をほしいままにしているレジェンダリア。無論ただのクリスマスで終わるはずもない。
他国と比べて一つ二つもネジの外れた突飛な<マスター>達の仕業により、あどけない幼児アバターに変えられて狼狽する<マスター>や、クリスマスデートを楽しむ<マスター>カップルの片割れが無残にも性別を反転させられたりするなどして、有り体に言って地獄絵図であった。
そんな阿鼻叫喚が渦巻く霊都の一画で、独り身の侘しさをそれら珍騒動を傍から見守ることで慰めていた<マスター>が一人。
特に際立った要素の無い、レジェンダリアにおいて数少ない常人枠の<マスター>だ。
馴染みのカフェのオープンテラスで茶を喫する彼の片手には<DIN>発行の新聞。その一面には『新たなる怪人現る!? 夜な夜な寝顔を盗み撮る【怪盗】ハイドアンド・しーしー』、『被害者は大商店の幼い令嬢――』の記事。
彼は死んだ魚のような眼で一服した。
(平和だなぁ……)
実に平和である。異論を挟む余地などまったく無い。
性癖異常者の欲望蠢く霊都の有様を日常茶飯事と飲み込めてしまう彼もまた、歪んだ日常に毒された被害者なのかもしれない。
ともあれ、そうした一部の<マスター>達の奇行に目を瞑れば、連日のイベント騒ぎは平穏に分類された。
なにせ前回のシーズンイベントだったハロウィンでは、なにをどう勘違いしたのか『お前をおばけの国につれていく百鬼夜行』として無数のアンデッド系イベントモンスターが出没し、数多の<マスター>が混沌の坩堝に叩き落されたのだから。
見た目ポップなガチ性能アンデッドの大発生と比べれば、直截的な実害の無い分、今回のクリスマスイベントは有情である。
(アンデッドと言えば……)
ふと思い立って彼は、新聞を捲った。
そこには有名どころの<マスター>の活動報告が寄せられていたが、視線を落としたのは一際大きく取り上げられた速報。
レジェンダリアでもトップクラスの知名度を誇るとある<マスター>の近況が描かれていた。
(『"死爵霊嬢"の討伐ランキングまた上がる』『"
取り上げられていたのは、とある狩場にて"ワイルドハント"と遭遇した<マスター>へのインタビュー。
そこには大多数を巻き込む盛大な狩りを行った加害者への憤りと恨み節が被害者視点で綴られ、そこからさまざまに邪推された憶測が無秩序に書きなぐられていたが、話題となっている人物の実像を知る彼からすれば見当違い、虚飾虚構も甚だしい。
声高に載せられる政府との癒着……そのような意図など、彼女に限ってはあるはずがないのだから。
<Infinite Dendrogram>がサービス開始してから、地球時間で早くも半年が経とうとしている現在。
時間三倍速によってデンドロ内では一年以上が経過した今、既に<マスター>の中では他の追随を許さぬトッププレイヤーが頭角を現しつつある。
その中でも件の彼女、先に挙げた三つ以外にも数々の大仰な二つ名を冠する【死霊群師】アリス・イン・デッドランドの名は、とびきりの偏屈者にして狂人と有名だった。
なにせティアン、<マスター>を問わず生きている人間とは口を利かない人嫌いにして厭世家。
配下のアンデッドとしかパーティを組まず、夜な夜な狩場に赴いては集めた素材でアンデッドを作り続ける
かつて彼女とパーティを組もうとした<マスター>が、「じゃあ死んでくれる?」の一言と共に白昼堂々とアンデッド化させられたのは今でも語り草だ。
その後の取り調べによれば彼女にはなんの悪気も無く、単にアンデッドならパーティを組めるからという理由での凶行である。《真偽判定》にも引っかからなかったというのだから極め付きだ。(ちなみに一連の出来事は往年のゲーマーの琴線に触れるものであったらしく、意外にも彼女の人気は高まった。若い彼にはその理由がよくわからなかったが)
彼もまた当時現場で一部始終を目撃し、盛大にドン引きした一人である。
その後も新世界への不慣れが続いた最初期において件の彼女は数々の騒動を引き起こし、ティアン・<マスター>を問わず要注意人物として周知されていた。
一方で周囲へ何ら関心が無いことも大いに知られ、手出しさえしなければ少なくとも積極的に害を成すわけではないことも知られている。
そうした事情を知る人間からすれば、この記事はあまりに的外れだ。
一貫してアンデッドと共にあることが第一義の彼女が態々国政に関わるなど、天地がひっくり返ろうとありえない。討伐ランキングすら眼中に無いだろう。
よく文面を見れば編集者の言葉の端々には私怨のようなものが見受けられ、さては彼女の巻き添えを食らったなと彼は察した。
レジェンダリアの夜の森で喇叭の音が鳴り響いたとき、それが彼女の
配下のアンデッドを増やすためにモンスターの群生地を彷徨う彼女の狩りは、とかく規模が大きく煽りを食う者が少なくない。
かといって排除しようにも単純戦力としても強大なために返り討ちに遭う者もまた多く、結果としてアリスの存在は一種のアンタッチャブルとして君臨していた。
そんなアリスの評判は、一部の熱狂的なファンと、大多数の恨み骨髄な被害者達とで大きく二分されている。
故に彼女もまた、レジェンダリアを代表する奇人の一人であった。
(この記事はクソだけど、実際最近の動きが派手なのは気になるよな。暇さえあれば狩場を回ってるし……ログイン時間も相当だろ。まさかマジでアバターと中身が一緒なわけないし……、ニートか?)
そのアリス某であるが、ここ数ヶ月はとみに活動的だとして注目を集めていた。
以前は周囲を顧みないようなこともなく、さながら墓荒らしのように細々とした狩りを続けていた彼女が、最近になって狩場を占拠するように強引な形で一切合切を狩り尽くしていく様子に、他の<マスター>の反応は剣呑である。
元々頻繁に目撃され、その継続ログイン時間の長さからリアル事情を様々に邪推されてきたアリスだが、昨今の動きにはこれまでにはなかった明確な目標意識が見受けられ、剣呑を増しながらも彼女を追う周囲の視線は鋭い。
そうした中の一部の過激派が彼女の前に立ちはだかり蹴散らされるのもまた最近の名物であった。
それ故に悪評も以前にも増して稼いでいるのだが、その被害が<マスター>間に留まっている現在は合法である。限りなく黒に近いグレーではあるが。
そうして物思いに耽りながら茶を嗜んでいたそのときである。
突如として周囲がざわめき立ち、口々に噂しあう声が届いた。
「ネクロリ様だ」
「"ネクロマンチスト"? まだ夜も更けてないのに珍しいな……」
「街中で堂々とアンデッドを引率かよ。"屍遊び"ってそのまんまなんだな」
「うお、可愛い。アバター気合入ってんなぁ」
「さすがにリアルとは別物だろ。中身はオタクだって絶対、痛いわー」
視線を向けた先には、周囲の陰口を気にも留めず静々と大通りを歩く一団の姿があった。
それは数多の亜人集うレジェンダリアにおいてもなお奇妙な、異様の集団である。
先頭を歩くのは黒い喪服のようなドレスに身を包み、顔すらも薄い黒のヴェールで覆った、陰気にして妖艶な風体の少女。
しかしよくよく見れば少女と呼ぶことすらまだ早い、二桁にすら達していないだろう幼さだった。
それが肩に双頭の烏を止まらせ、怨霊馬の牽く馬車に乗り、豪奢な装いの【レイス】の貴婦人を侍らせ、背後に数多の武装した【ゾンビ】、【スケルトン】を引き連れているともなれば、それは異様と言う他にない。
道行く通行人が足を止め、口々にその二つ名を語られる彼女こそ、レジェンダリア有数の死霊使い。
【死霊群師】アリス・イン・デッドランドであった。
「…………」
『皆々様、どうか道をお譲りください。我が主アリス様がお通りになられます! 我々は決して霊都の皆々様に害を成すものではありません! 何卒道をお譲りくださるようお願い申し上げます!』
少女が肩の烏、その片方の頭に何事かを呟くと、もう片方の鳥頭がけたたましい声を上げてその意を伝える。
生者とは口を利かないアリスの通訳が双頭の烏であった。言うまでもなく彼もまたアンデッドであり、双頭の境には生々しい縫合痕が覗えた。
烏が主の意を伝え、【レイス】がやんわりと睥睨すれば、周囲は堪らず道を開ける。
そうして拓かれた人波を、少女は一瞥もくれることなく当然のように通り抜けた。
一見すれば傲岸不遜も極まりない光景を、しかし周囲が異論を挟むことはない。
かつて傍若無人を見咎めた<マスター>が彼女に挑み、その場で腐乱死体へ変えられた挙句、衆人環視のもとデスペナルティとなったことを知る彼らは、そのような無謀を冒しはしなかった。
『ありがとうございます、ありがとうございます! 皆々様をお騒がせしましたこと大変申し訳ありません! 何分火急の用件ですので、何卒ご寛恕賜りますようお願い申し上げます!』
「…………」
『ははっ、ギルドには間もなく到着いたします! 今しばらくご辛抱くださいませ!』
通訳の烏の声だけが甲高く響く一方で、陰気な意匠の馬車が霊都の大通りを進んでいく。
唯一口を利く双頭の烏の慇懃な物言いだけが道行く人々に警告を促し、周囲の注目を集めていった。
少女が率いる死者の一団を見送り、その陰が見えなくなって人々はようやく呼吸を取り戻した。
一部の<マスター>が《看破》で見通したステータスは、雑兵たる【ゾンビ】【スケルトン】ですら亜竜級上位、【レイス】に至っては純竜級上位に匹敵した。
そうして目に見える戦力ですらも総戦力の一部に過ぎず、その実態は到底計り知れるものではない。
紛うことなきトッププレイヤー。巷で噂される悪名高き【死霊群師】の一団を直に目撃し、恐れを為して意気消沈したようだった。
つまり率直に言って、場は冷え切っていた。
クリスマスシーズンが台無しである。最早聖者の生誕日にかこつけてお祭り騒ぎに興じるような空気ではない。
(前言撤回。やっぱ平和じゃねーわ)
一部始終を傍から見守っていた彼は、すっかり冷めきった茶を不味そうに飲み干した。
◇
そんな周囲の反応も露知らず、アリス一行は目的地へと到着していた。
中に死霊術師系統のジョブクリスタルを擁する死霊術師ギルド。
古巣を久方振りに訪ねたアリスを、かつて彼女に知識を教授した先達がこぞって取り囲んだ。
「ひさしぶり。今クリスタル空いてる?」
「まったく、相変わらずだなキミは。せめて久闊を叙するくらいはさせてもらえないものかね」
かつてと全く変わらぬ様子のアリスにギルド長が苦笑する。
彼ら死霊術師ギルドの所属員だけは例外的に、アリスが直に口を利く数少ない生者たちであった。
それは偏に右も左も分からない初心者だったアリスを、純然たる善意だけで導いた彼らへの最大限の敬意の表れであったが、今更そのことを知らぬ間柄でもない。
率直な物言いのアリスに気を害した様子もなく、ギルド長は首肯した。
「こちらも相も変わらぬ閑古鳥さ。クリスタルは空いているが……、どのような用件かな?」
「【死将軍】の転職クエストを受けにきた」
アリスが目的を告げると、周囲は俄に色めき立った。
「よもやこうも早くに……」そう吐露する彼らの心中は興奮に満ちている。
アリスが告げたジョブの名は、死霊術師である彼らにとっては最たる頂の一つ。
長らく失伝していたかつての伝説が今蘇らんとする事実に騒然とするのも無理からぬことであろう。
そうした弟子たちをギルド長は杖を突いて一喝し、アリスに向き直った。
「まずはおめでとう……、と言っておこう。キミは我らが見込んだ以上に、才ある者であった」
「気が早くない?」
「今更《死霊術》についてキミの手腕を疑うものかね。……まったく、実に見事なアンデッドだ。これ程のものを使役するのに、我々は幾つもの月日を重ねればならないか……」
「…………」
黙して語らぬアリスの従者たちに、ギルド長は憧憬すら浮かべていた。
この道を歩んで数十年以上もの年月を重ねる彼でさえ、今のアリスが率いる高位アンデッドを使役するのには多大な努力を要する。
自分たちとは比べるべくもない、僅か一年弱の研鑽で早くも頂点に達しようという彼女へ、しかし嫉妬すらも抱けないのは、果たしていかなる心境によるものか。
「ああ、すまない……、どうにも歳を取ると考え事が多くなっていけないな」
「別に気にしない」
「ははは……、ともあれ我らがキミの道を阻むことはない。どうぞクリスタルに触れ給え。そしてキミが至尊の座に就くことを祈っているよ」
「わかった。すぐ戻るね」
そう言ってギルド長が杖を突けば、他の皆が恭しく道を開けた。
誰もが頭を垂れる人波を、アリスは表情一つ変えず進み……その先に佇むクリスタルに触れる。
表示された一覧には数々のジョブが名を連ね、その中に目当ての【死将軍】の名もあった。
【転職の試練に挑みますか?】
他の項目と比べて色の薄いそれへと指を触れると、新たなアナウンスが表示される。
アリスは迷うことなくそれを肯定すると、次の瞬間には奇妙な空間へと飛ばされていた。
「通常空間じゃない……、ね」
見渡すかぎりの風景には、暗雲が立ち込め果てなき平野が広がっている。
そしてそれを埋め尽くすように武装した死者の軍団が整列し、その最奥には指揮官と思しき装いのアンデッドが佇んでいた。
【これなるは歴代の【死将軍】の残影】
【敵軍を突破し、指揮官を討伐せよ】
【成功すれば、次代の【死将軍】の座を与える】
【失敗すれば、次に試練を受けられるのは一ヶ月後である】
敵軍と相対する位置に飛ばされたアリス一行。
その前に屹立したモノリスにはそのような文面が描かれ、クエストの主旨を示していた。
それこそが【死将軍】の転職クエスト。
【死霊群師】としてアンデッド達を率い、戦術を駆使して大軍勢を突破し首魁を討つ一大会戦。
寡兵を以て大軍を打ち破るには、なによりも配下との連携と、これまでに培った力量と経験の全てを賭して臨む他にない。
死の将軍位として死者の軍団を率いる【死将軍】に相応しい、難関クエストであった。
「思ってた通りの内容だね」
元より【死霊群師】としての特性から、転職クエストにも当たりをつけていたアリスである。
そしてその想定から外れない内容に余裕すら浮かべて、うっそりと笑んでアリスは歩を進めた。
配下のアンデッドと足並みを揃えず、突出して敵軍に歩み寄るアリス。
そんな主の蛮勇を、しかし配下達は止めもせずに静観した。
全てはアリスの御意のままに。
元より
単身優雅に歩み寄るアリスに、指揮官は意志無き思考で僅かに困惑を見せた。
しかし次の瞬間にはそうした無謀を哂うが如く元帥杖を振り翳し、それに呼応した軍勢が各々の武装を掲げる。
そして無防備にも剣の届く距離に達したアリスへと、朽ちた大剣を振り下ろして――――
「《ネクロ・テンプテーション》」
――――傍らに立つ同胞を、そのまま斬り砕いた。
アリスを中心に展開される異常領域。
甘い香りの瘴気漂う【死生禁域 ネビロス】の死者魅了結界に呑まれ、アリスに【心酔】するまま至上の法悦のままに、歓喜の中同胞と殺し合う。
これぞ死に耽溺したアリス・イン・デッドランドの<エンブリオ>。
遍く生者を死者へ変え、剰えそれらを悉く【魅了】――否、それを超越した【心酔】せしめる、【死生禁域 ネビロス】の第二固有スキル、《ネクロ・テンプテーション》。
死者のみに特化した彼女の魅了に抗うなど、死者である限り望むべくもない。
「やっぱり。この子たちは
クリスタルに蓄積された記憶を媒体に喚び出された死者であるがゆえ、ドロップアイテムも落とさず、【心酔】の果ての服従すらも望めないことにアリスが唇を尖らせる。
その代わりと言うように、互いに殺し合う敵軍の真っ只中を鼻歌交じりに単身進み、誰に阻まれることもないまま指揮官たるアンデッドの目前へと到達した。
「やっぱりあなたは効かないのね。ほんとにほんとに無粋だわ。見てくれだけのアンデッドなんて何の魅力も無いもの。恨み言一つ言ってくれないなんて、つまんない」
本来の最大戦力であろう近衛兵に拘束され、無様に跪く指揮官へ語り聞かせるアリスの口は饒舌だ。
その本質は単なる人形に過ぎずとも、見てくれだけは好みの腐乱死体である指揮官の頬を撫で、その手を取り……剰え口づけすら落としてみせたアリスの戯れを、遥か後方から見守る配下達はやや呆れたような気配を見せた。
そうして一頻り愛でたあと、アリスは一転して冷え切った視線を向け、一切の興味を失ったように踵を返す。
振り返った先には、同士討ちの果てに生き残った死兵達が一斉に跪いて頭を垂れ、真なる主たるアリスの沙汰を待つ。
それら忠臣そのものな彼らにも、アリスは一切の興味を示さず、一瞥すら向けずに宣告した。
「
一斉に応じた声は歓喜の雄叫び。
彼らはアリスに【心酔】するままに自らの首を刎ね、あるいは五体を砕き、かつての指揮官すらも無遠慮に八つ裂きにした。
アリスは最後まで自らの手を汚すことなく、言の葉一つで敵軍を駆逐した。
そうして帰還した先に待ち受けるは、真なる忠臣たる配下達。誰もが跪いて頭を垂れ、主の戴冠を祝福した。
『おめでとうございます、まことにおめでとうございます! 我ら一同、主アリス様の戴冠を心よりお慶び申し上げます!』
「ん、がんばった」
甲高く祝辞を述べた双頭の烏を皮切りに、物言わぬ死者も、黙さぬ死者も、口々にアリスを讃える。
そうした忠臣達の心よりの賛辞に、アリスはあどけない少女そのものの笑みを浮かべて応えた。
『ギルドの皆々様も歓喜に満ち溢れましょう! アリス様こそ今代の【死将軍】! いやさ歴代最強の将軍閣下にあらせられますが故に!』
「相変わらずよく舌が回るね、フギンムニン」
『この囀りこそがアリス様より賜った我が使命でありますゆえ!』
そうして【死霊群師】アリス・イン・デッドランドは【死将軍】アリス・イン・デッドランドとなった。
<Infinite Dendrogram>サービス開始から半年も経たない異例の昇格である。
この一大ニュースは瞬く間にレジェンダリアを駆け抜け、多くの<マスター>を震撼させることになる。
(ねこちゃん、びっくりするかな? お迎えの準備をしなきゃ)
そしてアリスは、遠く離れた大親友を想い、更なる戦力拡大を決意するのだった。
To be continued
というわけであっちゃんこと【死将軍】アリス・イン・デッドランドの誕生エピソードでした。
だけどこれでもまだ本家変態勢の前には没個性な気がしてならない(
書いててとても楽しい短編でした。
他にもステラや黒猫の対神話級<UBM>戦や、アリスの<IF>との交流エピソードなど、書きたいネタはまだまだあるのですが、それがいつ投稿できるかは未定です。
今後もデンドロの二次を続けていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます!