月2話くらいは投稿したい。
夢ノ咲学院。
アイドル養成校として名を馳せ、多くの有名アイドルを世に送り出した超有名校である。
近年、学院は芸能界における発言力の拡大を計り、プロデュース科の設立や全体的な共学化に取り組んでいる・・・のだが、プロデュース科の試験運用と学院初の女子生徒、学院はこれらを一人の少女に兼任させる事を選んだ。
その少女こそこの私、
「うわっ!あんずってば顔色悪いよ!?何かあったの!?」
・・・そして彼は
今日は土曜日だけど、今日は学校で彼らのレッスンをする予定が入っていたのだ。
「大丈夫・・・私は何ともないから・・・」
「そんな風には全然見えないよ!?俺達には言いにくい事!?」
泣きそうな顔で私に迫る明星君。しゅんと垂れた犬耳と尻尾が見えそうだ・・・
しかし
「はぁぁぁ・・・・・・・・」
「あんず!?おーい、あんずー?」
そうしていると、横から残りのメンバーがやって来た。
「・・・明星、これは一体どういう状況なんだ?」
「あっ、ホッケ~!それにウッキ~とサリーも!あんずってば、俺がここに来た時からこんな感じだったんだ」
「転校生・・・出来れば何があったのか教えてくれないか?そんなお前を見ながらレッスンなんて集中できなそうだ」
そんなサリー ――
「・・・弟が、知り合いの女の子に呼び出されて、帰ってくるのが数日後って」
その答えに目を丸くする皆。ややあってウッキ~ ――
「あんずちゃん、弟がいたんだねー・・・数日だったらその人のところにお泊まりだろうし、変な事にならないような対策もしてるとは思うけど・・・」
それは私も思っていたし、
「何をやってるのか聞いたら・・・」
「ん?それって返信メール?どれどれ・・・
『件名:無題
本文:俺の麗しの姫君は寂しがり屋さんだからね。付きっきりでお世話してあげなくちゃならないんだ。
返信とかはあまり出来そうにないや。』
・・・・・・何というか、個性的な弟だね・・・」
「うちの変態仮面なら演劇で言うかもしれないが・・・あんずの弟は普段からこんな感じなのか?」
「そんな訳ない・・・・」
聖に聞いた話が正しければ、呼び出したのは3年の四方みつるの筈。彼女はなかなかの王子様オーラを発していたし、ひょっとしたら聖は演劇部に入部する事を検討・・・いや、そんなジェスチャーはやってなかった・・・と思う。演劇部は確かヤコぶ~やちづるちゃんがいた筈だけど、あの子達はどうしているのかな・・・
・・・クロちゃん達の現状も含めて、そろそろちゃんと言葉で聞くべきかな。
流石に聖が帰ってこない、なんて事にはならないと思うし、今は自分の仕事をするしかない。
「・・・私、今から仕事の鬼になる」
「はあ・・・それで気が紛れるって言うんならいいけど、体調管理もちゃんとしとけよ?転校生」
衣更君の忠告も受けて、私は身体を壊さない程度に仕事マシーンとなった。
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あれから二日、聖はまだ連絡をくれない。3連休だったとはいえ、そろそろ帰ってこないと学校の方に支障が出そうだけど・・・あ、メールが来た。
『件名:今夜帰ってくる。
本文:晩御飯は向こうで食べてから帰る』
普通のテンションの聖だ!良かった!
それじゃあこっちからもメールしよう・・・
『件名:どこに行ってたの?
本文:聖の麗しの姫君についてそこんところ詳しく』
送信・・・っと。
お、今度はわりとすぐに返事が来た。
『件名:ごめんなさい
本文:ちょっとそれを話すのは一部に迷惑がかかるから言えない』
むむ。
『件名:それじゃあこれだけは教えて
本文:その姫君さんと恋人とか、そういう関係になった?それともお友達からとかそういう?』
『件名:そんな関係じゃないから!
本文:そういうのじゃなくて、もっとこう・・・奉仕作業な感じだから!』
いやいやいやいや。
『件名:それすごくアウトっぽい文面
本文:まあ聖のことだから掃除とかそういう奉仕なんだろうけど』
そのメールを送ってから、聖の返事は妙に
とりあえず、こっちから話題を振ってみるか。
『件名:演劇部について
本文:そういえば演劇部って今どんな感じなの?ヤコぶ~とかが居た筈なんだけど、元気にしてそう?』
ややあって、聖からの返事が来た。
『件名:微妙
本文:
副部長の
そして2年の
そっか・・・・停学かぁ・・・・退学じゃないだけマシ、って考えるべきなんだろうか。
そしてちづるちゃん、自由だな・・・ヤコぶ~が帰ってきたらどやされるんじゃないかな。
で、2年の子。問題児の予感がする・・・暇な時間があったら見に行きたいな。
『件名:大丈夫
本文:どうせなら直接見に行きたいんだけど、そんな機会ありそうかな?夢ノ咲の演劇部の知り合いもいるし、名目は何とかできるかもしれないけど』
『件名:どうだろう
本文:今のところとりたてて演劇部と親しいっていう訳じゃないけど、今度ちづる先輩にあったら聞いてみる。』
ん?今回のお泊りに演劇部が関係してるのかも、って思ったけど、この様子だとそれはなさそうだ。
『件名:わかった
本文:ひょっとしたら街で不意に出会うかもしれないし、無理に予定を入れて貰わなくてもいいからね。
それじゃ、気をつけて帰ってきてね。』
さて、それじゃあこの名探偵あんずが、聖を呼び出したのが誰なのか考えてみよう。
あの王子様メールを送ったとき、聖はおそらく精神的に王子様な状態だった筈だ。聖はすごく純粋な性格だし、
そしてそんな事を頼む人物が、四方さんかその知り合いにいると・・・辛うじて思いつくちづるちゃんは無さそうとなると、他にやりそうなのは・・・・・・
うん、迷探偵あんずには見に余る難事件だこれ。今後じっくり探っていくしかないか・・・
これから弟に訪れ、私も無関係でいられる気がしないドタバタを思いながら、私は家の掃除を始めた。
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夢ノ咲学院2-A所属。オレンジのカジュアルな髪型に青い眼。
ユニット『Trickstar』に所属している。お金が大好きだが、理由は『キラキラしてるから』。わりと独特なネーミングセンスを持っており、飼い犬の名前は『大吉』。あだ名をつけるのが趣味。
あんスタのアプリは2頭身の彼がアイコンを務めており、メインストーリーでも最初に出会い、共に生徒会と戦うことになる。
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夢ノ咲学院2-A所属。七三分けをやや崩したような黒髪に青眼。
『Trickstar』のリーダー。努力家で完璧主義だが、おばあちゃんの事を尊敬している。金平糖を好むなど、要所要所で年寄りめいた言動も。金平糖下さい。
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夢ノ咲学院2-A所属。わりと
『Trickstar』のメンバーで情報収集が得意。明るい性格で通しているが、女の子と話すのが苦手だったり、キッズモデルの仕事にトラウマがあったりする。ゲームとかやる方。
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夢ノ咲学院2-B所属。ワインカラーの髪にライトグリーンの眼。
『Trickstar』のメンバーで苦労人枠。バスケ部副部長や生徒会の仕事もしている。休め、と主人公が言える立場ではない。