亜種特異点:博麗大結界   作:makkoi@朔鵺

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エレちゃんが呼符できたよ!!やったぜ!
(この物語にエレシュキガルは出ません)


2節-蒼天の氷精-

「まずは聖杯を一つ手に入れないと何も始まらないわね」

 

紫さんに言われたことをとりあえずまとめるとどこかにある聖杯のうち一つを手に入れなければカルデアとの通信は今の段階では取れないらしい。

 

「聖杯がありそうなアテとかあります?」

 

「うーん、紅魔館なら色々とありそうだな」

 

魔理沙が思いついたことがあるみたいだ。

 

「紅魔館?どんなところなんだ?」

 

「吸血鬼の主人がいる屋敷でな、魔法使いやら時を止めるメイドやらのいる血のように赤いところだな。あ、ちなみにさっき飛んでた時も通ったんだぜ?」

 

そんなの見てる暇なかったぞ。おい

 

「あー、確かに紅魔館ならありそうねぇ…めんどくさいけど」

 

「霊夢さんもそう思うんですか!じゃあ行きましょうよ!」

 

「いや、霊夢でいいわよ。魔理沙にしてるみたいに普通に話していいし」

 

なんとなく敬語使ってたけど相手がそう言うならお言葉に甘えよう、だって敬語めんどくせーし

 

「そうか?じゃあらためてよろしくね」

 

「えぇ、よろしく立香」

 

「色々と方針は決まったようだし私はマヨイガへ帰るわね。何かあったらまた呼んでちょうだい」

 

そう言って紫さんは消えていった。やっぱり目が魔神柱に見える…

 

 

------

 

「それじゃ出発しようぜ!善は急げだ!」

 

大方魔理沙の意見に賛成だったので頷いた。

 

「えぇ、分かったわ。あ、でも私は別行動させてもらうわね。一気に全滅する可能性もあるから別の方向から今回は行くわ。」

 

「あぁ、連絡手段とかあるか?あるなら嬉しいんだけど」

 

「んー、ちょっと待ってなさい」

 

「おい、立香。今回も飛んでいくか?」

 

めちゃくちゃニヤニヤしながら魔理沙が聞いてきた。うん、やだ

 

「歩いていこうぜ…」

 

「ちっ、しょーがないなー」

 

「あんなん続けられる自信がねぇよ…」

 

フライトはもう十分だ…

 

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「持ってきたわよ、この御札に念じればこれを持ってる相手に伝わるわ。はい、立香。それに魔理沙も」

 

「ありがとな」

「おっ、さんきゅ」

 

「どういたしまして。じゃ、私は先に出るわね」

 

「あぁ、俺達も行くか。」

 

「いつでも準備おっけーだぜ!」

 

「紅魔館へ向けて出発だ!」

 

「「おぉー」」

 

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「おっ見えてきたぜ、立香。あの屋敷だ」

 

まぁなんというかどこを見ても真紅に染まってる。目がチカチカするなぁ…

 

「この大きな湖を越えれば紅魔館だぜ」

 

「やい!そこの魔理沙!…と、人間!」

 

「ち、チルノちゃーん…やめようよぉ」

 

「わはー、この人は食べてもいいのかー?」

 

最後おかしくない!?僕のこと食べようとしてたよね!?

 

「おっ、チルノに大妖精にルーミアまでいるじゃねぇか。今は遊んでる暇ないんだ。悪いな」

 

「ふふん!今回は遊びじゃないよ!けっとー?を申し込みに来たんだ!」

 

もしかして…この娘アホかな?

 

 

「えぇ、いいか?立香」

 

「あぁ、いいぞ。サーヴァント同士の戦いもやらないとな。」

 

まぁすごい急いでるって訳じゃないしな。

 

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「うぅ…負けた…」

 

「へへん!まだまだ甘いぜ!」

 

なんつーか…圧勝だったな…

 

「大丈夫か?チルノちゃん?だよね?」

 

「アタイの心配してくれるのか?お前優しいな!アタイのけらいにしてやってもいいぞ!」

 

「すいませんすいません!失礼な事言って…」

 

「いや、大丈夫だよ。そんなに気にしてないし」

 

このぐらい怒るような事じゃないしな。微笑ましいぐらいだわ。

 

「うぅ…ところでこんな所で何してたんだ?魔理沙ー」

 

「ん?あぁ、最近《弾幕ごっこ》を無視して戦闘が起きてるだろ?それを解決するためにな。ちょっと紅魔館へ行こうとな。」

 

「それじゃ、アタイも着いてくよ!けらいが心配だからね!」

 

家来なのはもう確定なのか…まぁいいけどね。

 

「そ、それじゃあ湖にいる妖精達はどうするの?」

 

「ルーミアと大ちゃんがいれば大丈夫だよ!出来るだけ早く解決してくるしね!」

 

「そんな簡単なものじゃないけどな」

 

魔理沙がツッコミを入れた。うん、まぁそんな気がするけど戦力が増えるのはいい事だ。

 

「あの…」

 

大ちゃんと呼ばれていた緑髪の少女が話しかけてきた。顔には不安の色が浮かんでいる。

 

「チルノちゃんのことお願いします。バカだけどいい子なので失礼なこと言っちゃうかもしれないけど相手してあげてください!」

 

ええ子や…

「うん、任せてよ!大ちゃんは優しいな」

 

「うひゃあ!い、いきなり頭撫でられるとビックリします…」

 

な、なんかすごい声出たな…

カルデアでエリちゃんとかにやると喜ばれるからやったんだけどなー

 

「なんかごめんね?いやだった?」

 

「嫌という訳では無いんですけど…ちょっと慣れてなくて…」

 

「おーい、立香ー!そろそろ行くぞー。」

 

「ん、あぁ悪い今行くー。じゃあな大ちゃん」

 

「あ、はい。大変そうですけど頑張ってくださいねー」

 

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初めて男の人に頭撫でられました。心臓バクバクです…うぅ…顔とか赤くなってませんよね?なってたら恥ずかしい…

 

「ん?どうしたのだー?」

 

「あ、ルーミアちゃん!ごめんね?ちょっと考え事してて…」

 

「ふーん、さっきの人かー?」

 

「ふぇ!?ち、違うよ!?」

 

「ふーん、そーなのかー」(わかりやすいのかー)

 

バレてるー!?なんで!?うぅ…もうやだぁ…

 

-----

 

「三つの気が正面から…それに遠くから博麗の巫女…ですか。今は居眠りしてる場合じゃなさそうですね。」

 

眠い目を擦りながら私は武の構えをとる。呼吸を整える。すー…はー…すー…

 

「さぁどこからでも来なさい。この私、紅美鈴がこの門を守り抜きましょう。」

 

 

 

 

 




霧雨魔理沙 【キャスター】
筋力C 耐久C
敏捷A+ 魔力A
幸運B 宝具A+
魔理沙のステータスです。やる気があれば他もやります。

唐突の大ちゃんヒロインムーブ

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