ご指摘ありがとうございました。この作品の重要な要素であるTSという点を確認しなおし、書いていきたいと思います。
あと事前に言っておきます。この話はエロいです。そしてアホです。
1日目
今日は一日オフィーリアに授業をしてもらった。授業をする関係上、人手が欲しいといって彼女はメイドを一人呼んでいた。残念な気持ちが半分、感謝が半分だ。正直彼女と二人きりでずっといるなど、耐えきれなくて昇天する。
掃除などを呼んできたメイドに任せ、彼女は授業を始めた。彼女の博識さには驚かされるばかりで、分かっていたことではあるが、俺がいかに勉強不足であるかが身に染みて分かった。これではオフィーリアに認めてもらうどころか、王になる資格すらない。より一層、勉強しなければ。
授業が終わっても、俺はオフィーリアにいくつも質問した。彼女は嫌そうな顔一つせずに懇切丁寧に教えてくれる。しかし一体、彼女はどこで勉強したのだろう。平民である彼女がここまでの知識を身に着ける手段はほぼないに等しい。聞いても薄く笑うだけで教えてくれないが……実はどこかの貴族の娘だったのではないかというのが今の予想だ。
王族である俺よりも豊富な知識量、高い戦闘能力、それらは平民では得ることの出来ないものだ。知識は財産であり、それゆえに知識を纏めたものである本は貴族の間で交渉材料として扱われるほどに貴重なもの。オフィーリアの口ぶりからほぼ全ての、いや、全ての本を読んでいることが窺えるわけだが、そんなに蔵書量のある貴族家など限られている。
とすれば彼女は――どこかの大貴族の秘蔵っ子、あるいは……隠さなければならないような生まれの子供だったか。なんていう予想をしてみたのだが、どうだろう。結局考えているうちにそのまま寝てしまった。
2日目
今日も一日授業をしてもらった。政治、経済、それから「シャカイ」という新しい概念。時々彼女の口から飛び出す言葉はどこか異国の物のような感じを受ける。異国の知識も取り入れていると、そういうことなのだろうか。
教えてもらった「シャカイ」という概念では、この国の国民がどう生きているか、どんな問題を持っているのか、そういったことを分かりやすくするための方法などを扱った。これには自分が恥ずかしくなった。真実国民のことを考えているのだ、彼女は。それに対して俺は自分のことばかりで、王としての責務などをちゃんと考えていなかった。彼女は真剣に向き合ってくれているというのに。情けない。
……国と言えば。何故彼女はこの国の、この王城で働いているのだろう。彼女なら引く手あまただろうに、わざわざここにした理由が分からない。まさかなんとなく、なんて理由なはずもないし、もしかしたら何か事情があるのかもしれない。
……そういえば、彼女についてはほとんど分かっていない。平民出身だということ、この王城にきてからのこと、ただそれだけだ。もっと、彼女のことを知りたい。明日聞こう。そう考えながら眠りにつく。
3日目
今日も一日授業だ。彼女のことを聞こうと思うのになんとなく聞き出せず、授業のこと以外は何も話さないまま一日が終わってしまった。いざ何か話そうと思うと、緊張で口が動かなくなるのだ。おかげで知識だけが増えていく。彼女との距離は縮まらない。
話そうとして口を開けても、話題が見つからない。結局今日はいい天気だなとか、そんなくだらないことしか言えない。そもそも曇りだったし。
ああ、もっとうまく喋れればいいんだけどな。なまじ彼女の纏うオーラが強すぎるせいで、どうしても気圧されてしまう。
……最近は彼女がすぐ近くにいるせいで処理できずにいる。でも近くにいるから溜まる。悪循環だ。どこかで放出したい。トイレで処理しようにも、あまり長くいると心配される。夜しようにも、同じ部屋で控えているからどうしようもない。
おかげで常に臨戦態勢のままだ。こんな状態で彼女が傍にいたらどうなるか分からない。禁欲のせいで落ち着かない。
4日目
今日も授業だ。今日は数学だった。三次関数は訳が分からない。いつ使うのかも分からない。でも投げ出すところや出来ないところを見せられないので必死で取り組む。なんだか逆に集中力が増してきた。いける、いけるぞ。
今ならどんな問題も解けそうな気がする。見ててくれオフィーリア、君の心という難問も解き明かして見せる!
それはそれとして彼女が動く度に漂ってくる花のような香りが思考能力を奪っていく。今すぐにでも放出したい。ズボンを下ろして天を指すこの性剣の力を解放したい。
すぐにでもベッドに押し倒して襲ってしまいたい。……いや、許されるのでは? 俺王族だし、王太子だし。彼女は専属メイドだ。……いいんじゃね?
――いや、駄目だ。落ち着け。今何を考えていた……一度顔を洗ってこよう。心なしか、オフィーリアが応援として呼んだメイドからの視線が冷たいような気がした。
5日目
今日も授業……ではなかった。王たるもの、知と武の両方を修めるべきということらしい。古代の賢人、エンツィの『真王論』で語られる王のあるべき姿とは、ということを説明しながら剣を振らされた。殿下だけに振らせるわけにはいかない、とオフィーリアも剣を握った。
――凄かった。いや、剣筋が見事なのはそうなのだが、そうではなく。サポーターをつけているはずの胸が、たゆん、と揺れた。思わず前かがみになった。俺の邪な視線に気付かず、彼女は次々と流麗な剣舞を見せてくれた。そして見事な胸の揺れ方も。正直これだけで十分イケる。この数日間溜まりに溜まっているということもあって、もはや想像するだけでも達してしまいそうだ。
この光景を目に焼き付けよう。焼き付けて、この素晴らしい日々が終わり、一人になった瞬間に全てを放出するのだ。これまでの数日でも十分に材料はあるが、今日のは格別だった。
6日目
今日は授業だ。昨日は興奮で眠れなかった。身体のうちで滾る熱をどうにもできず、悶々と夜を過ごした。ちらり、と気付かれないように彼女を見たところ、彼女は休まずにずっと立ったままだった。これでは何も出来ない。……いや、何かするつもりだったわけじゃないが。
今日学んだのはこの大陸の歴史だった。だが、ただ歴史だけを学ぶのではなく、政治、経済、それから「シャカイ」、地理も合わせた形での授業だった。なんというか、もうすぐ終わりなんだな、と思う。総集編みたいな授業だ。
しかし授業を受けながら俺が考えていたのは、今すぐにあの身体に触れたいということ、それだけだった。目の前にある女体は身体が震えるほど魅力的で、思わず手が伸びかけては太ももをつねって我慢した。
寝不足と禁欲による衝動で、授業など聞いてはいなかった。もはや性剣はズボンの上からでも分かるくらいに存在を主張し、痛みすら覚える。こんな状態で授業を聞けという方がおかしい。ついでに我慢しろというのもおかしい。
そうだ、俺は王族なんだ。王族なら大半のことは許されてしかるべきではないだろうか。手を伸ばせば触れられる距離に、
……はっ!? 俺は今、何を考えていたんだ。思考に靄がかかって何も考えられない。ああ、出したい。
かゆ、うま……
7日目
……今日で終わりか。
結局仲良くなるどころか話しかけることすら出来なかった。自分のヘタレさには呆れしか浮かばない。
いや、そんなことより。ようやくだ。ようやく……終わる。今日が終わって彼女がここを離れたその瞬間に――俺は全てをぶちまけるつもりだ。
「殿下。顔色がよろしくないようですが」
「……いや、なんでもない。最後の授業、だな。よろしく頼む」
……ああああ!!!! 今すぐ出したい! めっちゃ出したい! くっそなんでこんな状況になってんだよ親父! メイドに手を出したら問題になんだろうが親父ィ! うがああああ!!
……はー、もうなんでもいいから早く出したい。ヌッとしてドプッってしたい!
「……ですので、絶対的な権威、というものはございません。それは王であっても例外でなく、王というシステムは国民たちによって維持されているとご理解ください。だからこそ、殿下は国民のための政をしなければなりません」
「……なるほどな」
終わりか? 終わりなのか? ならさっさと出ていってくれると助かるんだが!
「――ふぅ。お疲れさまでした。本日の授業はこれで終わりです」
「……そ、そうか?」
「ええ。私の家庭教師も、これにて終了でございます。……七日間、ありがとうございました。では、失礼いたします。行きますよ、リリア」
「……はい」
――よ、っしゃぁぁぁぁ!!!! これで! ようやく! この溜まりきったものを放出出来る! フゥー!!!! ああ、生きてるって素晴らしいな!
オフィーリア達が出ていくのを今か今かと待ちかまえていたところで、オフィーリアがペンを落とした。
ああ、だがそれを拾うのを待っているくらいは余裕だ。さあ早く拾って出て行ってくれ……?
――彼女がペンを拾おうと屈み、その大きな胸が押しつぶされて歪んだ。
その光景を見た瞬間、脳裏にスパークが飛び散り。俺は全てを出し切っていた。
感想くれると私の速度がアップしたりします
隠さなければいけない生まれの子供:残念不正解だ
シャカイ:現代社会。いや、中世社会なのだろうか?
オーラ:武装色かもしれない
臨戦態勢:スタンダップ!
性剣:男なら誰でも持つ聖剣にして性剣。卑猥は一切ない。
エンツィ:古代の知識人。あんまり人気は無い。王様とはどうあるべきかを説いたが、理想論的に過ぎたため見向きされない
真王論:広辞苑くらいの本。人気は無い
サポーター:大胸筋サポーター
かゆうま:全ての始まり。ラクーンシティは滅ぶ
ヌッ:ヌッとすること
ドプッ:ドプッとすること