『IS原作の妄想作品集』   作:ひきがやもとまち

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お待たせしてすみません(待たれてなかったかもしれませんが・・・)。
四季ちゃんISがプロローグ分だけでも完成しましたので投稿させて頂きました。

本来ならもっと早いうちから書く予定の作品だったためアイデアが豊富で幾つかパターンがあり、これはその中で最もギャグ色の強い書き方をされている物です。

そのため両儀式をモデルにした女の子と言うよりかは、両儀式の格好良さに惚れ込んだ作者の作った妄想キャラクターと表現した方が正しいであろう人格の持ち主です。
清書する時には他のパターンを用いるかもしれませんが、作風的な芯はこんな感じです。それさえ伝われたなら幸いです。


織斑一夏にヤンギレ妹がいた場合のISストーリー

 

 東京都にある織斑邸。

 その台所に今、織斑一夏の妹『織斑四季』が立っていた。

 短めの黒髪を適当な長さで切りそろえ、姉譲りの鋭すぎる目つきと刀のようにしなやかな肢体を誇るスレンダー体型の美少女だ。

 

 兄の一夏は現在、藍越学園の入学試験を受けるために外出中。姉が家事全般に置いては壊すときぐらいにしか役に立たない生活無能力者であるため彼女は兄と二人で家事を分担しており、今日は兄の合格を祈っていつもよりかは少しだけ豪華な食材を取りそろえてある。

 殊、料理に関しては兄を含む誰にも譲る気のない彼女は、一度台所に立つと滅多なことでは持ち場を離れない。

 根を生やしたかのように居座り続けて完成するまで手を抜かずに仕込みを続ける奇癖の持ち主なのだが、何事にも例外というものは存在する。今日に限って言うなら、次のテレビから流れてきた報道が其れに当たる。

 

 

『ーー臨時ニュースをお送りします。先ほど総理官邸で緊急記者会見が開かれ、その場において世界初の男性IS操縦者『織斑一夏』君の存在が公表されました。

 織斑君は明日にでもIS学園・・・日本にある世界で唯一のIS操縦者育成機関に入学することが閣議において決定されるとの事でした。では次にーー』

 

 

 ーー途中まで聞いた頃には既に彼女の姿は台所にはなく、玄関脇に置いてある時代錯誤なダイヤル式固定電話の傍らへと移動していた。

 

「もしもし、IS学園ですか? そちらの警備主任で織斑千冬を呼んでください。妹からの電話だと言えばすぐわかります。もしくはーー四十秒以内に飛んでこい。来なけりゃお前を殺すと言えば伝わるから早くしろ切り殺すぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、昨日の今日で入学したばかりの皆さんには驚きの展開だと思いますが、新しいお友達を紹介しまーす。織斑四季ちゃんでーす!

 彼女は織斑君の妹さんで、世界で初めてISを動かした男性として織斑君がIS学園寮に入っちゃいましたので、家に一人きりになり危ないからと学園側からの要望も踏まえまして一日遅れの入学と相成ったわけです。

 あ、ちゃんと適正審査は潜り抜けてますからコネ入学じゃないですからね? いろいろと問題ありまくりなご時世なので間違えないようにしてくださいねー。

 ーーでは、織斑君・・・じゃなかった、織斑さん。

 これから一年間一緒に過ごすクラスの皆さんに、自己紹介をお願いします」

 

 

 

「・・・・・・織斑四季」

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

「あ、あの~・・・以上です・・・か?」

「あ? 他になんかいんのか? だいたいアンタが先に言っちまった後なんだけど?」

「え、え~・・・私のせいなんですか~・・・? そ、それはちょっとー・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 涙目で上目遣いに見上げてくる子犬チックな山田先生の『守ってあげたくなるオーラ』も、織斑四季は完全に無視する。ガン無視である。女が胸のデカい年上女にこびられて嬉しく思う理由はねぇ。

 

「う、ううぅぅ~・・・お、織斑しぇんぱぁ~い・・・・・・」

「あー・・・わかった、よしよし、相手が悪すぎただけだから泣くな。こいつを相手に一般人が会話をしようだなんて土台無理な相談だったんだ。だから泣くな」

「うううぅぅぅ・・・!!! でもー、でもーっ!!」

 

 泣きじゃくる豆腐メンタル山田真耶。

 だけど、少し待て。

 クラスメイトの生徒たち三十名は、そんなコミュ症女と一年間仲良くやってかなきゃならんのか!?

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ごくり)』

 

 

 IS学園1年1組女子生徒一同は、一部例外をのぞいて図らずも入学してから二日目で早くも一体感と連帯感とを獲得することに成功していた。

 

 

(この敵には一致団結して挑まないと立ち向かえそうにないぜぃっ!)

 

 

 ・・・なぜだか男子一名が入った以外は今まで通り女子校のままなIS学園で、少年マンガみたいな心理現象が発生してしまっていたのだが、所詮余談であった。

 

 

 ちなみにだが、弾かれた一部例外の中に布仏本音は含まれていない。

 構成は、織斑一夏と篠ノ之箒。四季の実兄と実ファースト幼馴染みによる、机に突っ伏したまま動かなくなってしまってるコンビの二人のみである。

 

 

「・・・あ、相変わらずブレない・・・ブレなさ過ぎる・・・! 余りにも昔と変わらないブレなさぶりに、私の胃が遠い記憶で切り刻まれようとしている・・・!!!」

「・・・・・・・・・お、俺には中学一年の時の悪夢が呼び起こされるのを、黙って見ていることしかできないのか・・・!?

 あの、二条城の悪夢が再び目を覚まそうとしていると言うのに・・・!!!」

 

 

(・・・・・・何やってんだろう、この人たちは・・・・・・もしかしなくてもアホ?)

 

 

 ーー入学早々クラスメイト達から風評被害を受けまくっているのに気づくことなく、織斑一夏はIS学園入学二日目朝のホームルームを終われる。

 

 今日の授業終了まで後、五限・・・・・・長すぎる!!!(一夏と箒、心の叫び)

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと、よろしくて?」

「あ?」

 

 机にふんぞり返って座っている織斑四季は(ちなみに席は一夏の隣。「兄だろ、妹の面倒くらい見ろ」と、姉から告げられた時の彼は絶望していた)、三時間目の休み時間に気怠げな調子でダレていたところに声をかけられ、思わずドスの利いた声で反応してしまう。

 

「・・・っ。ず、ずいぶんと無礼なお返事の仕方ですわね! お里が知れると言うものですわ! 一体、ご両親はどのような教育を施しておられーー」

「知らん。会ったこと無いからな。俺がガキの頃に借金残して蒸発したらしいが、会ったこともないし覚えてもいない両親なんか赤の他人と同じだろ。だから知らんし分からんから答えられん」

「そ、そうですか・・・それは大変、答えづらい質問をしてしまって申し訳ございませんでしたわね・・・」

 

 表情を引き攣らせながら何とか謝罪を返したセシリア・オルコット、両親が存命してた頃は幸福で裕福な家庭を満喫していたイギリスの代表候補生の少女である。

 

 そんな彼女の微妙すぎる反応に、四季はこれといった対応をすることなく無言を貫くのみ。

 別に気分を害したと言うわけではなくて、ただ単に説明し終えて言うべきことが無くなったから黙り込んでるだけだったりする。

 とかく彼女は興味の対象から興味を失うと、それまでの執着が嘘だったかのように急速に冷めて行って二度と同じ相手には熱を感じなくなる事例が多く発生しており、どうでもいい事柄には本気でどうでもいいとしか思えないし、思うことができない性質の持ち主だったのだ。

 

「で、ですがわたくしの事であればご存じなのでしょう? このイギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくし、セシリア・オルコットの事ならば!」

「知らん。興味ない。無駄話の相手がほしいだけなら、あっち行け。気が散るし邪魔だ」

「・・・・・・」

 

 ・・・もはやコミュ症と言うレベルを超越しすぎた拒絶対応を前に、さしもの心を頑ななまでに閉ざしてきたセシリア・オルコットも揺らがされる。・・・悪い意味でだったが。

 

「・・・つくづく、日本人と言うのは礼儀知らずで傲慢ちきな方々ばかりですわね!

 こんな極東の島国の未開の地まで来て差し上げた英国貴族のわたくしに対して無礼の数々、兄ともども許せません! 決闘です!」

「断る。面倒くさいし、かったるい」

「~~~っ!!!」

「兄ともどもって事は一夏とはやるんだろ? そっちと遊んでもらってろ。俺は知らん。関係ないんでね」

「あ、貴女って人はぁぁぁぁっ!!!」

「あ、後ついでに付け加えとくけどな?」

 

 急に真面目な表情に変わってから話しかけてきた四季の言葉に機先を制され、セシリア・オルコットは半舜だけ口ごもる。

 

「な、なんですのよ、一体・・・・・・」

「大した話じゃない。日本が嫌なら、とっとと出てってくれって言いたかっただけだ。

 別に俺はアンタが居ようと居まいと困らない」

「~~~~っ!!!!!!!」

 

 その後、セシリア・オルコットによる悪口雑言のオンパレードは休み時間を終えて織斑千冬の鉄拳制裁を二発受けてもまだ止まらないまま、最終的な問題解決手段として千冬が用いた問題児退場法『戦友(トモ)よ、安らかに眠れ』によってようやく事態は収束することになる。

 

 やっとこさ一安心と嘆息していた彼女の肩を叩く者がおり、振り返るとそこに居たのは、良い感じの表情をしていた頃の織斑千冬とそっくりな笑顔を浮かべている実妹の殺る気に満ち満ちた黒い瞳だった。

 

 

 この笑顔を見た瞬間、織斑千冬はまとめて数十本分の匙を投げ捨てることを決意していた。

 

 

 

 

「おりむ~、大丈夫~? しののんも何だか大変そうだね~?」

「・・・布仏・・・頼む・・・同情するなら代わってくれ・・・!!!」

「あはは~、ごめ~ん。あれだけはたぶん無理だと思う~」

「・・・・・・・・・・・・(吐血して書いた指先の文字「犯人はイモウト」)」

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