『IS原作の妄想作品集』   作:ひきがやもとまち

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休みだから何となく書いてたらできたアホ作品です。
以前に出した『我が征くはIS学園成り!』のハイドが主人公。別設定でのお話です。
基本的に彼女は勢いだけの存在ですので、考えて読まない事をお勧めさせてもらいます。馬鹿らしくなるだけなんでね・・・。


IS英雄伝説(笑)

 IS。それは十年と少し前に起きた『白騎士事件』とともに現れ世を変えた、女性しか動かすことのできないパワード・スーツ。

 

 現在、そのISを動かす操縦法を学べる場所は公式的には日本のIS学園だけである・・・・・・。

 

 

 

 

「ーー納得がいきませんわ!」

 

 教室内に高く響く、鈴の音がごとき女声。

 育ちの良さと品の良さを感じさせるドレス風に改造された制服をまとった金髪碧眼の少女が自席から立ち上がり、教室内で唯一の男子生徒に向けて人差し指を突きつけながら宣言する。

 

「そのような選出の仕方は認められません! 実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然なのに、物珍しいからと言う理由で極東の猿にされては困ります!

 わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるつもりなのですか!?」

 

 ・・・IS学園1年1組に配属が決まった生徒の一人にして英国貴族の代表候補生、セシリア・オルコットはあまりにも不真面目すぎる級友たちに激高していた。

 入学式を終えた一日目の三時間目、『各種装備と特性についての説明』の授業を始める前に担任の織斑千冬教諭から持ち出された『クラス対抗戦に出る代表選考』。

 

 一年生とは言え世界を目指す志の高さが求められていたイギリスのそれとは違い、日本人の合理性は徹底していて「どうせ実質雑用係りなんだからネームバリューだけで選べば良くね(半笑い)」・・・スポーツと戦争にはまじめに取り組む英国貴族としては到底黙ってみている訳には行かない状況だった。

 

 だから喧嘩を売った。事の要因、織斑一夏に。世界初の男性IS操縦者に。人が苦労して入った学校に「入りたくて入った訳じゃない」などと嘗め腐って甘ったれたボーヤ台詞を堂々と吐きやがったサムライボーイに!

 

「決闘ですわ!」

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

 

 売り言葉に買い言葉。

 今日はじめたばかりの分野であろうと居丈高な態度で上から目線に接してくる先輩キャラには反発しなければならないと言う、主人公気質が持つ呪いを生まれ持ったド素人少年織斑一夏にとって勝負とは「買ってから考えるもの」なのである。

 

 

 本来であるなら、この二人の一騎打ちに進むのが王道展開と呼ぶべきなのであるが、今この場に限り余計な異分子が混ざっているIS学園1年1組において常識的展開を期待してはいけない。

 

 なぜならクラスの中に、超級の空気読めないスキルをマスターした英雄候補が混じっていたのだから・・・・・・っ!!!!

 

 

 

「この私を前によくぞ言った! 誉めてあげよう! 二人まとめてかかってきたまえ!

 この私、ドイツの代表候補生にしてナチス残党と日本陸軍残党が手を組んだ秘密組織が世界征服計画のため共同で作り上げた究極の人造人間『シュトロハイド・フォン・ローゼンバッハ』がお相手つかまつる!」

 

 

 

「「・・・いや! いやいやいや! 暴露しすぎ暴露しすぎ! あなた(お前)言っちゃいけない裏プロフィールまで全部いきなりぶちまけまくっちゃってるよ!?(ますわよ!?」」

 

 

 一夏とセシリア、同時ツッコミ。

 世界中ほとんどの人が知らない秘密組織が極秘裏に進めてきた世界征服は、計画の中心であり最重要ポジションにあるべき組織最強のIS操縦者自身によって暴露され、後日本部ごと制圧されることになる。

 こうして世界の平和は人知れず守られた。クラス内で起きた些細なもめ事に巻き込まれるというアホらしすぎる手法によって・・・・・・。

 

 

 

 しかし、自分の属する組織を売ったというか、タダで溝に捨てた少女は悪びれない。

 いや、むしろ胸を反らして偉そうにしている。無い胸を。小さい胸を。ペチャパイを。

 堂々と反らして天高く向けながら恥ずかしげもなく偉そうなポーズで再び断言!

 

 

「英雄を志す者に秘密など不要! 私は自ら戦いを挑んだ相手に隠し事をする趣味など持ち合わせておらぬ!

 このハイド、剣はしょせん敵と戦うためにあるものと心得る者である! 剣を権に変える外道に用は無い!」

「お、おう・・・。なんか微妙に格好いいな・・・」

「ですわね・・・。やってることは単なる利敵行為というか、味方を見殺しにしただけですのに台詞だけで騙されそうな迫力がありますわ・・・」

 

 一夏とセシリア、変なところで意気投合。

 しかし意識しているわけではないので、勝負自体には影響しないぞ!

 

「勝負は一週間後! 場所は空いてるISアリーナで! 試合形式は総当たり戦で一番白星の多い者が勝ち! 各々方、よもや依存はあるまいな!?」

「もちろんだ! 俺が全員倒して全勝してやるぜ!」

「元より二人まとめて相手して差し上げてるつもりだったところ・・・異論などあるはず御座いませんわ!」

 

「よしっ! では、次の対決は一週間後の今日、決戦の場で決着をつけるべき時に!

 それではーーー勝利の栄光を我らの手に! ジーク・ハイル!」

「イギリス万歳! 大栄帝国の栄光よ! 永遠なれ!!」

「男の意地を見せてやる! やぁってやるぜぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!」

 

 

 ・・・盛り上がりまくるアホと、アホに巻き込まれてアホになってるアホ二人。

 それを遠くから眺めながら届かない思いと承知で声をかける織斑千冬センセー。

 

 

「おーい? お前らー、それ許可出すのも取るのも私の仕事だって知ってるかー? 知ってたとして覚えているかー? もしもーし? ・・・・・・やはり血気にはやる若者達の耳には、私たち大人の言葉は届かないのか・・・・・・無念だ!」

 

「センセー? 現実逃避はいけないと思いまーすよ~? にゃははは~♪」

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