『IS原作の妄想作品集』   作:ひきがやもとまち

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少し前に思いついたネタを設定だけ書いてみました。他の続きが出来るまでの場繋ぎにでもドゾです。


七国IS物語(プロット)

 

 篠ノ之束は挫折した。

 完膚なきまでの大敗北だった。

 

 恐怖の大王が降りてくることもなく、熱核戦争で地上が火の海になることもなく、ただ地球の地軸がわずかにズレた事による地殻変動によって生じた天変地異によって原子力発電所と生物科学兵器研究施設などが大打撃を受け衰退した地球に、人類初の月面都市フォン・ブラウン市へ移住していた人々が混乱期が終わってから降りてきて世界秩序を再構築し、様々な失われた技術を与えながらも飛行技術だけは独占したまま地上の支配権を未来永劫月が確保しようとしていた時代が、どこからか侵入してきた未知の病原菌によって月の住人が絶滅したことで終わりを迎え、地上人類は再び宇宙へ生活圏の拡大と月の遺産を求めて協力し合い調査隊を結成させた。

 

 数十年ぶりに宇宙へと進発していく宇宙調査団の勇姿が全世界に同時生中継され拍手喝采を浴びながら飛び立っていき―――その直後に阿鼻叫喚と悲鳴と怒号に画面と映像は取って代わられることになる。

 

 月面都市の住人たちが死に絶えたのは――おそらく――事実だろう。

 だが、彼が地上を永遠に支配し続けるために用意しておいた死と破壊による恐怖と支配のためのシステムまで死に絶えたわけではなかった。

 飼い主たちが絶滅した後も、電池切れで野垂れ死にもせず残り続けて嫌がったのだ!

 

 即座に世界各国は、独裁者どもの残した悪夢を力尽くで終わらせるため大規模な合同討伐軍を編成。

 当時、開発されたばかりの世界最高戦力《インフィニット・ストラトス》通称《IS》と呼ばれる宇宙開発用マルチ・フォーム・スーツまでもが大量投入されて銀色の矢となって出撃していき―――そして、完敗を喫しさせられることになる・・・・・・。

 

 後に、『白騎士敗北事件』と憎しみを込めて呼ばれることになるこの事件で受けた世界の損失は、宇宙戦闘機2341機、宇宙戦闘艦7隻、宇宙空母5隻。

 そして戦闘用ISが206機とされている。

 

 唯一の生存者であり、篠ノ之博士の親友でもあったIS部隊の総隊長・織斑千冬ただ一人だけが機体を大破されながらも何とか生き残って帰還してきたボロボロの姿を見たとき世界中の人々は苦い思いとともに事実を自覚した。

 

 

 自分たちは月面都市の住人が死に絶えた今も、彼らの支配下の檻に閉じ込められたままなのだ・・・・・・と。

 

 

 あの敗北から、十年と少しが経つ現在。

 世界は、月面都市が地上に再建した7つの国家が織りなす微妙なミリタリーバランスの基、かろうじて平和と安定と共通の敵たる『月面都市の遺産ども』と戦い倒すために新型ISの性能強化と、IS操縦者の育成とに全力を注ぎ続けている。

 

 勝った後に、7つの国のどれが遺産を受け継ぐのか決定を見ぬまま、ただ『勝利と自由と解放』だけを求めて今も世界は矛盾と諸問題を継続維持させたまま強大な敵と戦うためだけに一致団結して協力し合っていたのである・・・・・・。

 

 

 

オマケ『世界観説明:今作の国々』

 

IS国・日本

 現在の日本にIS原作に出てくるいろんな組織の本部が置かれているオリジナル国家。

 月面都市が、世界中の情報を繋いで一大ネットワークの拠点として活用していた土地。空を飛ぶ技術を持たない今作の地上世界では四方を海に囲まれた日本の地は情報独占のためには絶好の地形だったために選ばれて優遇されていた。

 資本主義と自由経済の時代には、情報を拡散させてどこからでもアクセス可能にすることが求められたが、月面都市が求めた競争はあくまで自分たちのコントロールできる範囲内に限定されていたため、このような国が生み出された。

 現在は、その巨大すぎる情報量とネットワーク拠点としての機能を活用するため『IS委員会』や『IS学園』など世界公共施設が軒を連ねる国となっている。

 

 

ニュー・ブリタニア

 現在のイギリスとEUの一部が版図に組み込まれてるオリジナル国家。

 社会崩壊後の混乱期を、厳格な階級制と実力主義という相反する二つの制度をナイフとフォークの使い分けることで乗り切ることに成功した国。通称「ネオ・ブリカス」

 時代がかった新たな国名は月面都市がつけたものだが、名称には人心に影響を与える効果でもあるのか復古主義的で伝統を尊ぶ一方で、「自分たちこそ世界に冠たる上流階級」と信じて疑わぬ高すぎる矜持を併せ持っている国。

 

 

ゲルマニアン・ドイツ

 現在のドイツにEUの一部が版図として加わっているオリジナル国家。

 社会崩壊後の混乱期を、「必要なものを守るため不要なものは切り捨てる」とした弱肉強食の力学によって一部が乗り切ることが出来た国。

 形式や規則よりも実力主義と結果主義が尊ばれており、非人道的な人体実験であろうとも「国益にかなう結果さえ出せれば」功によって罪を帳消しにする文化が復活してしまっている。

 また、結果主義が先行するあまり、独裁者が生まれやすい精神的土壌が国民たちの中に根付いてしまったことが一部で問題視されている国でもある。

 

 

フランク・モナコ

 現在のフランスとモナコを組っ付けたようなオリジナル国家。

 もともとは国際分業を目指した月面都市が、広大な農地と工業地帯とを一つの国としてまとめて運営してしまうとして生まれた国。そのため国としての国力は七カ国中最低レベル。

 農民は農民、技術者は技術者と極端すぎる住んでいる地域ごと職業割り振りが貧富の差を生んでしまっている国。

 

 

古国

 現在の中国。版図はそのままに文化だけがオリジナルの国家。

 混乱期と秩序再構築後で別物と言っていいぐらいの変貌を遂げた国であり、混乱期にほとんどの歴史的建造物が「国益優先」で破壊されてしまいながら、再構築後に復元作業を行って「歴史ある大国にして、正当なる支配権を代々守り続けている大国」と堂々と称している。

 極端すぎるほど敗北を嫌悪し、勝つこと以上に「負けを認めないこと」を徹底的に遵守する気風が国民全員に共通する悪習となってしまっている国でもある。

 

 

*残りの国家は考え中。

 

 

人物:

篠ノ之束:

 今作の重要キャラクターの一人。『白騎士敗北事件』の後に姿を消し、自分を地ベタに這わせて屈辱を味あわせ続けている宇宙の獄卒どもへの復讐を糧に独自でIS研究を続けている。

 復讐が目的の人だが必ずしも悪人ではなく、目的が同じ間は協力し合える人。

 原作と違って、自分を超えている連中が造った旧時代の遺産打倒にすべてを捧げてしまっているため見た目ほど精神面に余裕がなく、時折激しい焦りを覗かせる人になっている。

 

織斑千冬:

『白騎士敗北事件』ただ一人の生存者であり、人類に『敗北を伝えた世界最強の女』でもある人。

 事件の時に負傷しており、片足が動かず剣士としては再起不能。弟の成長と後進の育成に余生を捧げるつもりで、司令官職への栄転を蹴ってIS学園に赴任してきた。

 原作と違って戦えない分、力で言うことを聞かせるよりも言い聞かせることが多くなり、言ってることが少しだけ理に適っている人になった。

 

 

敵の設定:

タルタロス・システム

 月面都市が地上の永続支配のために開発して設置させたまま、自分たちは絶滅したため誰求めることが出来なくなってしまった迎撃撃墜システムの総称。今作のキーパーソン的存在。

 それぞれが相互に連携し合い、迎撃と撃墜を行ってくる十二個の軍事衛星を連ね、月にある巨大ソーラー発電システムからエネルギーを供給されている死と破壊と恐怖による支配のシステム。

 一定質量と一定速度の物体が地上五百メートルに達したのを探知した瞬間に問答無用で攻撃してくる。

 兵器製造プラントを内蔵しており、材料は宇宙に漂うデブリを掻き集めるだけで適切なものを自動で作り出してしまう。内部供給型であるため、弾切れと言うことがほとんどない性質の悪すぎる存在。

 主な武装は、口径を自在に変更可能なビーム砲と、迎撃用の各種ミサイル群。各種探知レーダー等など他多数。

 

 なお、タルタロスという名称はギリシャ神話の『地獄』から来ている。




*ちなみに七国というのは、原作主人公とヒロインたちの五カ国とアメリカ、そしてイグニッション・プラン最後の一国であるイタリアです。
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