基本的にはマイペースな空気読めないバカキャラで、勢いだけの主人公です。そう言うタイプが苦手な人には無理でしょうね、所詮は子供が書いてた妄想小説の主人公ですから(#^^#)
好きは好きなんですけどね~、こう言う奴らって♪
『我が征くはIS学園成り!』第1章
十七歳の誕生日を迎えた日の夜、私は死んだ。
誕生日を祝ってくれていた家族ともども乱入してきた連続殺人犯に殺されてしまったのである。
その殺人犯は『Fate ZERO』好きだったのか、私たちから流れ出た血で魔法陣もどきを描きだし、妙ちきりんな呪文を唱えながら変な踊りを踊り出す。
ふむ、腰の切れが今一つではあるが、筋はいい。いずれは大成し、アイドルユニットの後ろで踊ってるバックダンサーにまで上り詰める逸材なのやもしれぬ。
だが、残念なことに私は彼がテレビの前で踊り狂う勇姿を拝見することはできない。なぜなら死んでしまっているからである。魂になって肉体を離れ、自らの死体を上から見下ろすことしかできない浮遊霊ごときに彼の未来を拝む術など存在しない。
無念ではあったが、彼を一人置き去りにして我ら家族はあの世へ続く階段を昇っていかなければならないらしい。残念きわまりないことだ。せめて後ろ髪を引かれる思いを断ち切るため全力疾走で階段を駆け上がり、閻魔の元まで赴くとしよう。
あの世へ続く階段は、上りが正しいのか下りの方が正しかったのか詳しくは知らないが問題はない。天国も地獄もあの世はあの世、死者の行くべき場所には違いない。閻魔も仏も上り下り程度で癇癪は起こすまいて。では、征くぞ! とぉぉぉぉーーっ!!!
「ーーとまぁ、そんな感じで此処まで来てしまったわけなのだが。私のこの行動を、どう評価するかね? ご老人」
「言ってもよいのかね? では、言わせてもらうとしようかの。このーード阿呆めが!」
ヒドい言われ様である。私はただ、三途の川を泳いで渡り、針山地獄を踏破して、灼熱地獄で心頭滅却を修行し、大叫喚阿地獄でムンクを叫び、衆合地獄で江戸時代における衆道について語り聞かせ、無間の闇の中に漂いながらガンダムについて思索に耽っていた末に、気がつけば鬼どもから「ハイル! ハイル!」という叫びと共に右腕を高くあげられる場所に座っていただけなのだが・・・・・・。
「それのどこに問題が?」
「全部じゃよ!」
「なるほどな。さっぱり分からん」
「こ、この男はぁぁぁぁぁ・・・・・・っっ!!!」
デウスと自己紹介してきた老人はプルプルと小刻みに体を振るわせ痙攣しながらも、口角泡をとばして喚き続けることを止めようとはなさらない。
見た目からして相当にお年を召しておいでのようだが・・・・・・いやはや全く以て素晴らしい。
老人が若者の無知を大声を出して窘めんとする意気込みは、まさに古き良き日本男児の鏡と呼ぶべき老い方をしたご老人だな。決して今風ではないが、それでも若者かぶれな老人よりかは遥かに好感を抱きやすい。好好爺と呼んで差し支えない御仁であった。
「貴様、いったい何故そこまで堕落した!? 人間性を進歩させて解脱し、涅槃に至りたいと思ったことはないのか!?」
「・・・ネカマ? いや、申し訳ないがご老人。私がプレイヤーとして操作していたPCは男キャラクターで、私自身の性別も男なのでな。ロールプレイでネカマを演じたことはない。
ーー興味ぐらいはあったのだが・・・やはり勇気と度胸が足りなかったのであろうな。はっはっはっ」
「アホかーい!!」
「ああ、だがケバブは好きだ。あのピリ辛ソース味など病みつきになりかけてしまった。甘味こそ、人を惑わし虜にする楽園に実ると言われた果実に違いない。まさに至高の逸品。
食を楽しめる心の豊かさこそ、神が人にもたらしてくれた最高の贈り物だと私は確信して生きてきていた。ご老人も老い先短い身なのであろうし、最期の時を過ごす時間くらいは好きな物を好きなだけ食べて逝かれるが宜しかろうと忠告させていただく」
「~~~~~っ!!!!!!(ぷるぷるぷる!!!!)」
ふむ、ご老人の顔色が変わって赤くなったな。・・・これは、もしかしてアレか? 痛恨の一撃を出すために力を溜めているぞ! と言う意味を込めた意思表示なのだろうか?
「もう許さん! 貴様のような人間性の欠如した輩は非科学的な世界で女に生まれ変わり、己の知らぬ戦争を知り、追いつめられるが良い!!
さすれば必ずや貴様にも信仰心がーー」
「よーし! 来たまえ御老人! 私は誰の挑戦でも受ける!!
見事私を倒し、この試練を乗り越えて先へと進むのだ勇者たちよ! カマーッン!!」
「きぃぃぃぃぃぃさぁぁぁぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!」
・・・・・・・・・といった夢を見た朝の目覚めから十数年の時が流れていた。
私も今では十六歳。今日からは国立高校へと進学した高校一年生だ!
「では、母よ! 行って参ります!」
「うぇーい。張り切りすぎて怪我したり、人にさせたりしないよう気をつけろよー」
「はい! 必ずや生きてこそ得ることのできる栄光を我が手にして帰参いたしましょうぞ!」
意気揚々と自宅を出発してモノレールに乗り駅に到着。続いてバスへと乗り換えることで到着した場所こそが、私が今日から三年間の高校生活を送るため通うことになった『IS操縦者』育成のための特別機関「IS学園」。
女性しか扱えない世界最強のパワードスーツ「IS」を使った世界大会モンド・グロッソ無き今となっては数少ないIS戦闘が日常的に行われているバトルフィールド。
「ふっふっふ・・・。この風、この肌触りこそ戦場の匂いと言うものよ・・・」
気分が高揚しているためかテンションが上がってしまい、やる気に満ち満ちた選手宣誓のような真似をしてしまう。
いかんいかん、落ち着かねばならないだろう。スポーツは試合会場内でおこなうべき競技であって、決められたリング外でおこなう喧嘩沙汰は場外乱闘に分類されてしまう。
私は勇者に憧れ、英雄になりたいと子供らしい夢を抱いたことこそあれ、単なる乱暴者になりたかったことなど一度もない。スポーツマンシップは戦いを殺し合いではなくスポーツへと昇華させるためには必須の理念である。大事にしなければ。
「ーーちょっと、君。よければ少し、話を聞かせてもらえないかな? できればIS学園校門脇にある警備員詰め所の中でとかが理想なんだけど?」
肩を警棒でトントンと叩きながら声をかけてきた警官のような服を着ている警備員の男性。いつも思うことであるが、紛らわしい格好だった。
無論、断る理由も後ろめたい気持ちも微塵も存在しない私の側には断らるべき理由など有るわけがない。快く快諾して詰め所へ連れられていき、入学式5分前を告げる鐘の音が鳴り響くまで取り調べは続けられたのであった。
「えー・・・・・・えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
儀礼的に頭を下げて席へと着席しなおしたら、周囲のそこかしこから控えめなブーイングが。どーせいっちゅーんじゃ。
ーーここは十年と少し前、公開されたばかりだった『IS』を初めて実践に用いられた対艦攻撃により、世界がIS開発者「篠ノ之束」さんに敗北してから同じぐらいの時が流れている。
この元女子校で、今はIS操縦者育成学校になった『IS学園』は、俺以外の全生徒たちが年頃の女の子だけで形成されている。
そのため本来なら女性しか乗って動かすことが出来ないはずのISを、世界で最初に発見された唯一の男性IS操縦者ということにされてしまった不幸な我が身を、微妙な熱視線で見られ続けれて気落ちしたまま望まされたクラス初のレクリエーションにて大いに実感させられる。
「以上です」
ホントだったら、気の利いた話をするつもりでいたのだが頭の中が真っ白になっていたために却下。
『お』の行が終わり、『か』行に入ってから『こ』を終えて次は『さ』行。
『さ』行では、最初の人が自己紹介をやり遂げてから次の『し』行へ移り・・・・・・彼女が登場した。
「ハイドさん、シュトロハイドさん。自己紹介をお願いできますか?」
「はいっ! 任せていただきたい!」
余りにも力のこもった回答に「目立ちたがりな奴なのかな?」と疑問を抱きつつも振り返った俺の前で彼女は、
「私の名はシュトロハイド・フォン・ローゼンバッハ! ドイツの代表候補生だ!
帰化日本人とはいささか事情が異なるが、国籍を持つ母国にいた時間よりも日本で過ごしてきた時間の方が長い。一応、国籍はドイツだ!
最新型の第三世代でこそないが、第二世代の後期型をデチューンした『ゴールデンバウム』という名の専用機を与えられている!」
ガタタッ!
教室の離れたあたりで誰かがイスを蹴って立ち上がろうとする音が聞こえてはいたのだが、俺はついつい壇上に立ってクラス全体を睥睨している彼女の偉そうな態度に『微笑ましい』ものを感じてしまっていて聞き流してしまった。
彼女は小さかった。それこそ中学時代の同級生で友達でもある凰鈴音よりも更に小さいサイズしかない。背も体も胸だって小さいのだが、どういう訳だかもの凄く偉そうな態度で堂々と胸を反らしながらポーズまで取っている。
それらが終始湛えつづけている不敵な笑顔と相まった結果として『小さな体を精一杯大きく見せようと努力している小さな女の子』といった風情を醸しだしており、誰彼かまわず視線を引きつけられずにはいられない。変な意味でであるが、彼女は生まれながらにして希有な才能、天性のカリスマ性をもって生まれてきたとしか思えない愛らしい姿を見せてくれてたんだ。
そりゃもう、クラス中が「ぽわ~ん・・・」とした空気に包まれそうになりながら。
ーーだからこそ俺たちは、気づくことが出来なかったのだろう。
先ほどイスを蹴って立ち上がろうとしてた少女が、どういう真意でもって憤るようになったかと言う理由を。
周囲に注目されることで大切にしている家や家族たち使用人を守り抜いてきたイギリス貴族令嬢は、今生まれて初めて屈辱の渦に飲み込まれ窒息死しかかっているのではと思われるほど顔を赤く染め上げながら怒りに打ち震えていたことを。
「なんなんですの、あの子は・・・! 入試トップでイギリス代表候補のわたくしを差し置いて入学早々クラスの話題を独占だなんて・・・許せません! 決闘です!
ドイツのアンティークごときで、わたくしの第三世代ブルー・ディアーズの前に立ち塞がれるなどと思い上がらぬことですわね!」
次回(書けたら書きたい)予告!
「決闘ですわ!」
「おうさっ!(バギッ!)」
「ふげっ!? ・・・な、何故いきなり右ストレートを・・・?」
「??? だって今、決闘だって」
「IS操縦者がIS操縦者に決闘を申し込んできたのですから、ISを使った決闘方式に決まっているでしょう!?」
「そうなのかね? 織斑君」
「え? いや、俺もISについては初心者だからよく分からないんだけど、だいたいハイドの言い分の方があってるような気がするぞ?」
「むきーーーっ!! あなたまでわたくしを侮辱する気ですのね!? いいですわ! あなたにも決闘状を叩きつけて差し上げます! 一週間後の今日、第三ISアリーナにて待つ! ですわ!」
「おう、いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」
「今この場でケリを付けた方がもっと分かり易いと思うのだがな・・・(バキボギ)」
「「少しぐらいは空気読め!」」
オリ主の超簡易な設定紹介。
氏名:シュトロハイド・フォン・ローゼンバッハ。通称:ハイド。前世の性別は男。
ただし性別に捕らわれないし拘らない性格の持ち主だったので、あまり意味はないかもしれない。
特徴はチッコくて偉そう。これに尽きる。
小学生と見紛うほどの幼い容姿と無垢すぎる心の持ち主で、背中に流した黒髪が異様に長い。
IS学園の制服をあえて上着だけ大きいサイズにしてもらい、コートのように羽織った姿を普段着として採用してしまう等ファッションセンスは壊滅的。
ただ単に「楽しければそれでいい」タイプ。
不敵に笑いながら腕を組んで偉そうに胸を張るポーズがお気に入り。ただし、偉そうにしているだけで人を見下している傾向は一切無い。
箒同様、刀を常に持ち歩いているが錆び付いてるので抜けない。鞘ごと振り回して殴りつけるのが基本的な戦闘スタイル。殺傷力はないが、めちゃくちゃ痛い。
刀の銘は『無名』。別に制作者が分からないとかではなくて、知り合いの骨董屋の倉から出てきた代物を気に入って譲り受けてきただけだから本人も知らないだけである。
普段はコスプレ用として大活躍してくれているので大変気に入っていたりはする。
専用機ゴールデンバウム。
自分に与えられた第二世代の後期型を好き勝手に弄くり回して改装しまくったゲテモノISで、鎧みたいな装甲を取り付けまくっているため外見は第一世代のフル・スキンと大差ない。
が、所詮は追加装甲であるため通常素材の鉄クズを再利用しただけの代物。
元々は普通に使用されていたフル・スキン時代の物を採用してみたのだが、重かったので代価品に変えてしまった。要は見た目が一番大事なのである。ロボだから。
原型は射撃型であり、メイン武装として巨大な砲を積んでいたのだが「飛び道具は性に合わん」と言い切ったハイドにあわせて別武器へと換装。
いろいろと試してみた結果、単なる頑丈でデカい刀が一番数値が高かったので、対IS斬撃用兵装『ザンテツ・ブレード』一本だけを装備している。
他は全部「いらん!」と言い切られて取っ払われてしまった・・・。
武装として設定されているワン・オフ・アビリティーは『飛翔斬』。大上段から大振りの兜割りを放つことで斬撃を飛ばして攻撃できる。
後に箒が受領することになる紅椿の空裂と似ているが、あちらは通常武装なので撃ち放題なのに対し、こちらはワンオフ・アビリティーなので使用条件が存在している。
大まかな使用条件は『精神集中が必須であること』と『使用者本人が兜割りができること』の二つだけだが、ハイドの性格から考えて集中してても動き回りたくなるため多分使用不能。
地獄を征服する過程で能力値は上がっているが、元々の前世が剣術家だったわけでもない一般人だったために兜割りも使えない。
機体性能ではなく操縦者自身の技能不足によって本来の力を発揮できない薄幸の機体だが、これでもシュヴァルツ・ハーゼを相手取った模擬戦ではエネルギー切れによる判定負けで終わらせた猛者である。
エネルギー切れを起こした理由も、数の差を活かしたチームプレイで半包囲しながら射撃戦を仕掛けてくる黒ウサギ隊に「ド素人め! 間合いが遠いわぁぁぁっ!」と叫びながら突進して切りかかる攻撃を繰り返したことが原因で起きたもの。
この時ラウラとクラリッサの専用機「シュヴァルツェア・シリーズ」は完成していなかったため旧式では実力が発揮できず、不完全燃焼で終わっている。
戦い方は「考える前に切りかかれ!」を地で行く『考えない人』。あるいは『考えるだけ時間を無駄にする人』。「単なるバカ」とも言えるだろう。
衝動に忠実すぎる性格の持ち主で「やりたい」と思ったことは、とりあえずやってみる。結果については、やってから考える。
比較的近い思考法を持つ人物はモンキー・D・ルフィ。
説明不足に対する説明
セリフについて
「涅槃=ネカマ」「解脱=ケバブ」
行動について
スポーツマンシップを尊重する=決闘は試合ではなく私闘。つまりは喧嘩沙汰。
喧嘩は殴り合ってナンボだと思ってる古いタイプの元日本人。