『IS原作の妄想作品集』   作:ひきがやもとまち

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少し前に『IS学園の言霊少女』の続編候補として書いていた物が2話目までできていたことを忘れていたので投稿させていただきますね。

内容的には最初に書いて出していたプロローグの後に、続きの2話目をくっつけて、最後にキャラ紹介をしている感じです。


IS学園の異なる言霊少女たち

 ――私が《インフィニット・ストラトス》の世界に転生してから十六年の時が流れました。

 すでに今の私には前世の男子高校生だった頃の自我は欠片ほども残っておらず、完全にこの世界の住人の一人、異住(いすみ)セレニアと言う名の少女として第二の人生を送っています。

 

 生前には残念ながら読む機会のなかった《インフィニット・ストラトス》の原作小説。そのため所謂「原作知識」とも呼ばれている転生主人公のみが持つアドバンテージは、ほとんど持っておりません。

 せいぜいが、会った事もない転生の神様とやらから与えられた原作主人公とヒロイン達の名前と出自、《IS》という存在に関して歴史に与えた情報を他者より先行して知ってたぐらいです。

 

 

 ・・・・・・IS。それは今から十年と少し前に開発されて世の中を変えてしまった世界最高戦力と呼ばれる、人が纏って戦う機械の鎧みたいなものなんだそうです。

 女性しか扱えないISによって引き起こされた大事件『白騎士事件』から社会の枠組みが変わっていき、男尊女卑は廃れ、女尊男卑が台頭し、頭がすげ替えられはしたけれどISの登場以外には大した変化が及ぼされたわけでもない・・・というのが原作世界の大まかな世界設定らしいです。

 

 これらの事柄を私は『白騎士事件』勃発前の幼少時から知ってはいましたが、知識を与えてらっただけの小賢しい民間人のガキが知ってたぐらいで変えられる未来なんてある訳もなく。

 私という異分子が紛れ込んだだけのIS世界は何の問題もなく原作通りの物語開始が可能なところまで進行し、今に至ります。・・・ホント役に立たねぇなぁ私・・・なにしに転生させられてきたんだよ、いやマジで。

 

 倍率一万倍のIS学園に凡人の私が入学できたのも、偏に転生者故の記憶継続――つまりは赤ん坊の時点で死亡時の高校時代に習っていた学習内容を引き継げていたからと言うだけの事。

 最初から整備課一本に道を絞って勉強さえしていけば、適正値の高い低いに関わらず測定器が反応しただけで、残る課題はペーパーテストのみ。他は形式的にやってみせるだけで結果に影響する可能性はほぼ皆無。

 それがIS学園整備課という裏方の実情というわけですね。

 

 綺麗な女の人が流麗なフォルムのIS纏って、大空を飛び回りながら戦い合うから大人気のIS操縦者は基本的に裏方が不人気です。誰もが皆スター選手としての操縦者になりたがります。

 誰もが皆、出来る事なら日の当たるところに出たいですし、日陰者には成りたがらない。そのため整備課に行くのは選手としての才能に見切りを付けて、でもISには関わる仕事に就きたいと願う2年生の落ちこぼれたちが中心。だからIS学園には二年時からしか整備課が存在していないのです。

 

 誰もが成りたがらない整備課に入学試験の時点で志願してくる人は希だと聞きます。IS学園としても操縦者を支えるメカニック不足の問題は自覚しているようで「夢破れたから近い仕事に就くことにした人たち」言い換えれば『隣接業界への進出組』よりかは自分から志願して「なりたい」と行ってきた側を優遇してくれました。

 

 おかげでIS適正ランク【E】で、「動くには動くけど、動かせるだけ」な私がテストの成績だけを理由に何の問題もなく超エリート校に入学する事が出来ましたよ、HAHAHA・・・・・・はぁ。

 

 

 ―――まぁ、正直に白状しちゃいますけども。

 そうまでして読んだ事もない原作に関わりたいと思った理由は、原作関係なかったりするんですけどね?

 

 私が原作の舞台であるIS学園入学にこだわった理由は一つだけ。

 与えられた知識の中に原作知識とは違う、別の異分子について記されていたのが気になって仕方がなかったと言うだけが理由。

 

 

(どうやらこの世界・・・・・・“もう一人の私”がいるみたいなんですよねぇ・・・・・・)

 

 

 私と異なり、積極的に原作介入してくる道を選んだという“もう一人”の私。

 その方とお会いして、出来れば話してみたいものだと思ったから今の私はここにいます。

 このIS学園に、私は自分と違う自分と対話するためだけに入学を目指して今まで努力し続けてきたのですから――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――私が《インフィニット・ストラトス》の世界に転生してから十六年の月日が流れています。

 すでに今の私には前世でクズだった男子高校生としての自我は欠片ほども残っておらず、残しておらず、残しておいてやる価値もなく。

 完全にこの世界の住人の一人、異泉(いずみ)セルシアと言う名を持つ少女として第二の人生を送っています。

 

 生前には残念ながら読む機会のなかった《インフィニット・ストラトス》の原作小説。そのため所謂「原作知識」とも呼ばれている転生主人公のみが持つアドバンテージは、ほとんど持っておりません。

 せいぜいが、死んだ直後の一度しか会った事のない転生の神様とやらから与えられた原作主人公とヒロイン達の名前と出自、《IS》という存在に関して歴史に与えた情報を他者より先行して知ってたぐらいです。

 

 ――ですが、それが何だというのでしょう?

 子供だから、やっても何も出来ないからと『白騎士事件』を初めとした世の中の悪しき変化を黙ってみているだけの傍観者で居続けるなら共犯と変わりません。いや、こうなると知っていて黙って座視するだけならもっと悪いと断言できます。

 

 知識を与えてらっただけの小賢しい民間人のガキが知ってたぐらいで変えられる未来なんてある訳もない。そんな事は自明の事です、考えるまでもありません。

 他人の手により結果が確定されているならば、そんな結果を気にする事自体に価値がない。変えられないものならば、無視して変えられるところをできる限り良い方向に変えていけるよう努力すればいいだけの事。

 

 『やっても出来ない結果』と、『やっても無駄だからやらない自分の心』は別次元の問題なのですから。

 

 とは言え、確定された未来という歴史の修正力は異分子一人が紛れ込んだだけで大きく変えられるものではなかったらしく、IS世界は何の問題もなく原作通りの物語開始が可能なところまで進行して、今に至ってしまった。・・・完全な敗北です。分かりきっていた結果とは言え、やはり腹立たしさは拭いきれませんね・・・。

 

 

 本来は凡人として生まれ変わった私が倍率一万倍のIS学園に入学できたのも、偏に転生者故の転生特典であるチートを与えてもらってたから―――では、無論ありません。確定された未来が気にくわないので否定する。その為の道具を否定する世界から与えてもらってどうするのです?

 別に『自分の力でやらなければどうのこうの』とつまらない形式論にはこだわる気はありませんけど、敵から与えられた強力な兵器なんて敵に利用される主人公の定番ネタでしょう? 嫌ですよ、そんなの。だって今度こそは負けたくないんですもの。

 結局私は転生の神様から提案されたチートを謝絶し、転生者故に生まれ持っていた高校生としての知識と確立された自我を活用して自分を鍛える事に専念しました。

 

 一般論として子供というものは、自分が興味を持ったこと以外に習い事をやらせても長続きすることができず、訓練の理屈も理解できないために効率的なトレーニングも身体強化も上手くいかない事が多いと言われています。

 吸収の早い幼少期の鍛錬が有効だと言われているのに、なかなか実践できないのはそれが主な原因です。

 

 ですが、転生者にその心配は無用です。むしろ、人にもよりますけど知識量では教える側を凌駕している場合だって無いとは言えないでしょう。・・・転生後の私の家庭がそうであったようにね。

 

 最初からIS時代が来ると分かった上で、それに対抗する力を得るためという目的を持って訓練を積めば凡人でさえIS学園に入学する事が可能となります。無論、適正は必要ですが、所詮は数の違いです。

 発見時に数値の高かった者を優先的に育成して鍛え上げられたのが国家代表および代表候補生。ならば独学だろうと彼女たちが適性を発見される前より訓練を始めておけば追い抜くのは無理でも追いつくぐらいは可能なはず。そう信じて今まで努力しながら生きてきました。

 

 それが実った結果としての、IS学園入試試験三位で突破という数字です。

 

 

 ・・・・・・別に、IS社会を壊したい訳じゃないですけれど。女尊男卑を奉ずる人たちの支配を滅ぼしたいほど憎らしい訳でもないですけれど。

 

 

 ―――気に食いません。ええ、とっても。心の底からイライラが湧き上がってきて我慢しきれない程度には。

 

 

 今を時代を創ったISは、女性しか動かせないから女に生まれさえすれば偉い。たとえ自分に適性が発見されていなかろうとも、同じ性別の会った事もない別の誰かが世の中を変えれて偉くてスゴいと誰もが賞賛してるから、一般論として男より女の方が優れている事になっているから。

 

 そんなものは権威に縋り虎の威を借るバカネズミの生き方です。そんな生き方は認めません。誰がどう言おうと絶対にです。

 自分の努力と成果で得た訳でもなく、なけなしの知恵で詭弁を考えようともせず、只生まれの権威と威光によってのみ自らの行為を正当化しようとする恥知らずと同じ生き方だけは絶対にするわけにはいかないのです。

 

 

 ―――まぁ、素直にぶっちゃけちゃいますとね?

 そうまでして読んだ事もない原作に関わりたいと思った理由は、ただイラついたってだけなんですよね。この世界に生きる人たちの生き方が。

 

 

 失われた男性優位の固定概念を懐かしみ、身近な女子をいびる事で一時の夢に浸かりたいだけの臆病で他力本願な男達の生き方も。

 自分より優れたIS操縦者に感じる劣等感を、男達を見下す事で誤魔化そうとする女性達の生き方も。

 

 

 何もかもが気に食いません。

 そりゃもう、吐き気をもよおすほどに。

 

 だから否定します。拒絶します。私は嫌いな社会の在り方に従いたくないから力を求めて強くなろうと志したんです。絶対に彼ら彼女らのようには成る訳にはいかない。絶対に・・・です。

 

 

(そう言えばこの世界には・・・・・・“もう一人の私”がいるんでしたっけかね・・・?)

 

 

 私と異なり、積極的に原作介入してくることはない道を選んだという“もう一人”の私。

 その方とお会いして、私は彼女に何を言うのか興味はあります。出来れば話してみたいものだと思わなくもないのです。

 

 尤も。・・・逆に言えば“その程度の興味”しかないのも事実ではありますけども。

 

 このIS学園に、私は自分と違う自分とは異なる目的で入学してきたのですから――――

 

 

 

「清流中学から来ました、異泉セレシアです。日本の代表候補末席に連ならせてもらっています」

 

 もう一人の私が、自己紹介をしています。

 出席番号順に並べられた席順のため、「い」の次に「ず」が来る彼女は私のすぐ後ろに位置してしまって顔を見ることは出来ませんでしたが、明らかに自分だと分かる不思議な声音を持っておりました。

 

「とは言え、機体は旧式で適性テストでも『B』判定までしか頂いておりませんし、待遇の面でも下位に属しています。皆さん方との違いは、知識と経験の有無だけでしかないと認識していますので、専用機持ちで代表候補だからと特別視することなく普通に接して頂けると嬉しいです」

 

 ・・・まぁ、嘘偽りなき素直な本心を吐露するならば「私ってこんな声してたんだー、へぇ~」とかの平凡極まる感想で大勢は占められてたんですけどね。いいんですよ別に。実際に凡人なのが私なのですから。

 

 

「趣味は読書で、好きな物は歴史。嫌いなものは―――“女尊男卑”です」

 

 

 ザワっと、彼女の放った一言で場が揺らぎます。・・・これはまた私らしいと言うか、もう一人の私だからこそと言うべきなのか・・・初手から強烈なジャブを繰り出してくる方ですねぇ・・・。

 

 

「ISが男性より強いのは機械の力であって、自らの努力と成果で勝ち得たものではないと言うのが私の考え方です。

 他者の権威を笠に着て目下にいびり散らすのは人として最も恥ずべき事であり、日々上を目指して鍛錬し続けているであろう代表の方々に対して失礼に当たると認識していますので、出来ましたらその手の発言は私のいないところでして頂けたら助かります。・・・恥ずかしながら感情を制御しきれない未熟者の身ですので・・・以上です」

 

 そう締めくくって席に着いたらしい彼女。

 なんと言うかこう・・・・・・物凄ーく個性的な方なんですねぇ~、もう一人の私って。

 

 

 ――生まれ変わってから十数年。待ちに待ったIS学園入学の日。

 より正しくは、『もう一人の自分に会えるかも知れない場所に行けるようになる日』ですが、日付自体は同日同時刻同じ場所ですので問題ありませんよね? うん、そういう事にしておきましょう。正直、面倒くさいです。

 

 割り振られたクラスの教室で自らの席に座り、もう一人の自分が来るのを今か今かと待っている間に人が増えてきて、気づかぬうちに着席されておりました。・・・無念です!

 

 ま、いいや。

 休み時間にでも話しかけてみようかと重い直し、自分の分の自己紹介を適当に終えてからは背後から聞こえてくる声に一喜一憂しながら聞き入っていた私ですが(顔がデフォルトで無表情なので外から見ても分かり難いですけどね~)う~ん・・・ちょっとこの性格は・・・・・・ヨソウガイスギルです。

 

 元が私と同一人物なのですし、もうちょっと適当なのをイメージしてたんですが・・・何でしょう? なんと評すればいいのでしょう? たとえるならば―――そう!

 

 私が前世からずっと大好きなままの小説『銀河英雄伝説』に出てくるキャラの中から尊敬する師匠に“ヤン・ウェンリーじゃなくて“ラインハルト様”を選んでたらこうなったかもしれないと、そんな風な感慨を抱かされるタイプの御仁。

 

 ・・・ハッキリ言って、仲良くやっていける自信が沸いてこないタイプの人です・・・。

 大丈夫ですよね、私? ヤン提督にデレデレになって戦争吹っ掛けまられたラインハルト様との関係性だけは真似して欲しくないのですけども・・・。

 

 

 

 

 

 

「布津中学から来ました、異住セレニアです。入学直後から整備科を志望している変わり者ですが、よろしくお願い致します」

 

 もう一人の私が、自己紹介をしています。

 出席番号順に並べられた席順のため、「い」の次に「す」が来る彼女は私のすぐ前の席であり、後ろに位置してしまった私から顔を見ることは出来ません。ただ、明らかに自分だと分かる不思議な声音を持っている方ではありました。

 

「その為、操縦者としての技量はハッキリ言ってザコ以下です。そちらの方では何のお役にも立てないことを先に謝らせておいてください。代わりと言ってはなんですが整備科志望などで知識面ではお役に立てることがありかも知れません。その時は一声掛けて頂けると嬉しいです」

 

 

 ・・・まぁ、率直な表現で本心を表すなら「どうでもいい」と言うのが私の本音ではありましたが。

 基よりここに来たかった目的の時点で、彼女は“おまけ”でしかありません。蔑ろにする気はありませんが、特別意識するほどでもないでしょう。

 

 つまりは、その程度のものだと言うことです。

 

 

「趣味は読書で、好きな物は歴史。あと、人と話すのが比較的好きです。下手ですけどね」

 

 

 くすりと、彼女の放った一言で場が和みます。・・・これはまた私らしくないと言うか、もう一人の私だからこそと言うべきなのか・・・初手から自分の弱点を隠すことなく晒してくる人ですねぇ・・・。

 

 

「自分に力も才能も無いですので、何をするにも人の助けを必要とするザコなものですから、自然と人に話しかける機会が多くなり今に至ってます。口調がバカ丁寧なのもそれが理由です。

 とは言え、性格自体は結構キツメと言われることが多いですし、自分より目上の方に対して失礼に当たることを言ってしまうことが多いのも自覚しております。

 ですので、その手の発言が苦手な方がおられましたら、あまり私には関わってこない方がよろしいかも知れません。

 偉そうな口を利いたところで所詮は私も、感情の動物でしかない人間なものですから・・・」

 

 

 そう締めくくり、席に着く彼女。

 なんと言うかこう・・・・・・非情に個性的な方なんですね、もう一人の私って。

 

 

 ――生まれ変わってから十数年。待ちに待ったIS学園入学の日に出会った、もう一人の私。

 より正しくは、『たまたま生まれ変わった世界のメイン舞台が同じだっただけの相手と出会った日』でしかありませんが、日付自体は同日同時刻同じ場所ですので問題ありません。そういう事にしておきましょう。正直言って、どうでもいいです面倒くさい。

 

 割り振られたクラスの教室で自らの席に座り、授業が始まるのをボンヤリと待っている間に着席していたもう一人の私。

 

 ま、いいやと気にすることなく、自分の前に自己紹介をおこない始めた相手の話を適当に聞き終いていた私ですが(顔がデフォルトで無表情なので外から見ても分かり難いですけどね)ふむ・・・ちょっとこの性格は想像の斜め上を行ってましたね。

 

 元が私と同一人物なのですから、もう少しこう、ダラケた前世を生きた自分を律しようとしている姿をイメージしてたんですが・・・何でしょう? なんと評すればいいのでしょう?

 たとえるとするなら、そうですね――――

 

 私が前世からずっと大好きなままの小説『銀河英雄伝説』に出てくるキャラの中から尊敬する師匠に“ラインハルト・フォン・ローエングラム”ではなくて、“ヤン・ウェンリー”を選んでいたらこうなったかもしれない、そんな風な感慨を抱かされるタイプの人物です。

 

 ハッキリ言って仲良くやっていきたいと願うほどの人物か否か、ヒドく微妙な印象です。

 彼女は本当に大丈夫なのでしょうか? 士官学校の主席卒業生として凡才に負ける訳にはいかないと妙なライバル意識を持って同盟軍を破滅させたフォーク准将みたいなのを生む要因にならなければよいのですが。

 

 

つづく?

 

 

主人公たちの設定:

異住セレニア

 元祖言霊少女。設定は本編と基本的に同じ。銀髪碧眼。

 銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーを初めとした同盟側キャラに心引かれる16歳

 ただし、戦争に至らない世界観とセルシアの存在によって、語り部っぽい存在になってしまってる。

 セルシアと原作キャラたちとの仲介役もやらざるをえない性格のため苦労が絶えない所まで同じという胃痛の申し子。

 言葉と力で原作キャラを打ちのめしてくるセルシアのフォローもするけど、逆効果になる事が多いのまで同じなのは如何なものだろうか?

 

「他人と自分は違う人間なのですから」を基調とする『理解』の信念を持っている。 

 自分の夢を叶えるために人と自分の違いを知りたがり、理解したがる変な性癖の持ち主。

 

 

異泉セルシア

 新たな言霊少女。セレニアの前世とは異なる世界線にある現代日本から来た転生者の少女。

 金髪赤目で、目つきがキツすぎる点以外の外見設定はほぼ同じ。

 銀河英雄伝説のラインハルトを初めとする帝国側キャラに敬意を抱く16歳。

 前世では好み全般が帝国側に影響されたものである以外はほとんど同じ人生を生きて、死後の転生時に分岐した。

 性格的事情と相まって家庭環境はお世辞にも良いとは言えない。が、気にしてもいない。

 気の合わない相手には役割に応じた性能だけを求める性格の持ち主。

 気性故なのか、生まれ持った才能はセレニアより遙かに高く、才能を努力と知識による効率的なトレーニングで伸ばし続けてきた。

 転生特典であるチートを拒絶したため、適正ランクは《B》。それが原因で専用機は与えられていないが、実力的には代表候補たちとほぼ同格。

 自他共に厳しいのは同じで、自分への自己評価が低いのも同じだが、己の表現の仕方がまったく異なり積極性に溢れている。

 今作では戦闘面で原作キャラを否定する役割を持つ。特殊能力などの機能は一切信用しておらず、実績のある剣と銃のみで戦う異質なIS操縦者。

 

「他人と自分は違う人間なのだから」を基調とする『拒絶』の信念を持っている。

 自分の正しさを証明するため他人を否定する外道はしないが、他人の価値観を押し付けられたと判断したときには過剰なほど激しく拒絶する性質の持ち主。


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