『IS原作の妄想作品集』   作:ひきがやもとまち

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エロ書き途中だったんですけど失敗しちゃったんで気分転換にこちらを優先してみました。
…ギャグを途中で止めてエロ書きだすとエロギャグしか書けなくなる私の悪癖は本気でどうにかしたいと思わずにはいられません…。


『我が征くはIS学園成り!』第14章

 六月も最終週に入り、IS学園は月曜から待ちに待っていた学年別トーナメント一色へと変わる。第一回戦が始まる直前まで全生徒が雑務や会場整理、来賓の誘導を行って、それらが終わってから急いで俺たちが二人だけで使っている男子更衣室と同じ広さしかない各アリーナの女子更衣室へと着替えのために走り込みまくるのだ。

 

「しかし、すごいなこりゃ・・・」

 

 さながら通勤ラッシュ時の駆け込み乗車にも似た凄まじい勢いに圧倒されながら、俺は更衣室にあるモニターから会場外の様子を眺めていた。

 あっ、いま画面が観客席に切り替わったわ。・・・やっぱ男尊女卑的には良くない映像だったのかなー・・・今のって・・・。

 

「凄いよね。各国政府関係者や研究員、企業エージェント、その他にも色々な分野のVIPたちが一堂に会している姿はIS学園以外だと見られないから壮観だよ」

「・・・え? あ、ふ、ふーん・・・」

 

 隣にたって一緒にモニターを見ていたシャルルが、切り替わった直後の観客席に移っていたブルジョアっぽい人たちを一目見ただけでVIPだと見抜いてそう言って、気付いてなかった俺は曖昧な返事を返すしかない。

 

「三年生にはスカウトが、二年生には一年間の成果を確認するため去年の内に目星をつけていた人たちが来ているからね。一年生には今のところ関係ない話だけど、それでもトーナメント上位入賞者にはさっそくチェックが入ると思うよ」

「ふ、ふーん。ご、ご苦労なことだ・・・」

 

 隠し子とはいえ、世界第三位のシェアを誇るIS企業の社長令嬢によるIS業界の裏事情解説に首振って頷くマシーンと化すしかない庶民出身でIS初心者の俺・・・。

 今さっきまで、すぐ近くにいたと思っていた人が急に遠くの身分違いな人だったのだと感じてしまう置いてけぼり感・・・これが格差社会における人の心理というものなのかぁ・・・ッ!

 

 

「うむ! 軍事セレモニーにVIPを招くはロボット同士がぶつかり合う大会において常識だからな! そして敵の奇襲を受け襲撃される!!

 お偉方にはそれが分からんのですとは、よく言ったものよ! ハーッハッハッハイド!!」

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

「なぜお前がここにいるんだハイド―――――――――――ッ!?」

 

 俺はシャルルの反対側で隣にたち、いつの間にやら一緒にモニターを眺めていたクラスメイトでドイツの代表候補生でもある黒髪ロリッ子の無駄に偉そうな美少女に対して悲鳴にも似た問題行動への注意を指摘しなきゃならなくされてしまった!!

 って言うか、何時からいた!? 今の今まで気配すら感じなかったぞ!? あと、ここ男子更衣室なんですがジェンダーの違いによるプライバシーは無しですか!?

 

「愚か者ぉっ! 私は魂は男で肉体は女の漢であると、先日申したばかりであろうが!! もしくは女を捨てたから男として扱えば良いと言っておいたはず・・・それを忘れたというのか織斑君!?」

「覚えてるよ! それに対して俺も“お前は良くても世間様はそう見ちゃくれない”って言ったよな確かさぁ!?」

「己は男だと主張するなら、性別などと言う細かい違いを気にするな――――ッ!!!!」

「重要だろ!? 一番重要な違いだろソレって!? 今更だけどお前にとっての女と男って、どういう基準で別けられてるんだ!?」

 

 大声で叫びながら、慣れてきたのか慣らされちまってきてるのか、頭の中で妙に冷静な思考が俺の心にささやいてくる声が聞こえた気がした・・・。

 

 コイツの中で男女の違いによる差別は一切存在していないんじゃないか、と。

 宇宙人だろうと地底人だろうと、語尾に『人』の字が付くなら同じ人間、人類皆兄弟姉妹。生物みな元をたどれば大海に浮かぶミジンコの一つに過ぎない、とか本気で信じてそうなヤツだからなと。

 

 ことによると、区別すらしてないかもしれないけれども・・・。

 

「はっはっは。織斑君は相変わらず面白いジョークを口にする少年であるなー」

「どっこも面白くなんかないぞ!? 全部真剣だよ! 真剣な怒りだったよさっきのは!」

「ハッハッハ! またまた、その様な心にもなく思ってもいない戯言を」

 

 別に馬鹿にしているでもなく、心底から純粋に面白がっているらしい態度で笑い転げてから、ようやく俺の方に向き直って自分の真意について説明してくれたハイドが語って曰く。

 

 

「今の今まで男と性別を偽った美少女と一ヶ月近く同棲生活を送ってきた君が、たかが女子と同室での着替えを恥ずかしがるわけがなかろう!

 そのような羞恥心が残っている人間に、幼馴染みとはいえ高校生にもなった乳房の大きな少女の下着を見ながら平然と寝食を共にした直後に、別の少女と同じ部屋で暮らすヒモの如き生活など送れるはずがない! これ即ち常識世界の真理なり!!」

「気付かなかっただけだよ―――――――――――――――ッ!?」

 

 

 俺叫ぶ! 今の今まであんまし考えてこなかった、考えてみたらヤバすぎる事案に気付かされちまった俺大声で叫ぶ!

 ヤベぇ! 反論できねぇ! しかも自分で考えてさえ最低最悪なヒモ男の所業としか思えねぇ!! たしかに事情はあったけれども! 学園側が決めたことなんだから仕方ないじゃんとしか言いようないんだけれども!!

 それでも世間様は多分そう思っちゃくれねぇ!! どうするんだ俺!? どうすんの!? これからどう生きて生かされるの俺って!?

 

 あと、気付いたら急激に隣に立ってる女の子と過ごしてきた期間が恥ずかしいものに思えてきたんですけども! 意識しまくってきちゃったんですけども! 胸が高鳴って心臓バクバク鳴り響いてるんですけれども!!

 こんな状態で俺、これから試合に出場しないといけないのかよ!? どんだけテンション変わっちまってんだよ! せめて下げてくれよ! 下げられた分には上げ直せばいいだけだから克己心でなんとかなるし!

 自分の心の内から沸いてくる恥ずかしさと、なんかゴニョゴニョした気持ちにはどう対処すればいいのか全く分からない思春期男子の気持ち考えろやこの愚か者美少女―――ッ!!

 

 

「ご、ゴホンゴホン! そ、そう言えばだなハイド! 今回の作戦を聞かされたときから思ってた疑問があるんだけど折角だから今聞いてもいいか!?」

 

 誤魔化した・・・と、隣に立ってる今さっき背を向けたばかりのフランス美少女からムッとしたような声でのつぶやきが聞こえたような気がするけど気のせいだ。気のせいなんだ。俺はそう信じたい。それが真実なんだと信じたいから信じるものが真実なんだ。・・・ああ、自分でも何言ってんのかよくわかんなくなってきた今の俺、相当に混乱しまくってるなぁー・・・。

 

「ふむ? 拝聴しよう。言ってみたまえ織斑君」

「おう! お前が言ってた作戦内容だと、ラウラをお前が倒した後に俺たちと戦って、わざとお前が負けるって作戦だったけど・・・アレって俺たちの方が先にラウラと戦って負けた場合にはどうするつもりだったんだ?」

「あ、それはボクも気になってたから、聞いてみたいかも」

 

 後ろから今度は賛成の声を上げてくれるシャルル。・・・機嫌直ってくれて良かったぁー・・・。情けないと自覚しつつも今回ばかりは心底安堵するしかない俺であったとさ。

 

 ま、まぁソレはおいておくとして。

 

「別にそうなったとしても負けるつもりはないし、勝つための努力とラウラ対策の作戦練習は積んできたつもりだけど、それとお前の作戦とは話別物だろ? お前としては上手くいかなかったときのことを、どう準備しているのか聞いておきたいんだよ」

 

 気持ちを持ち直した俺は、ハイドにそう聞いてみる。

 トーナメントの組み合わせは今までだったら従来のシステム通りコンピューターの抽選で行われるらしいけど、突然でペア対戦に変更されたせいで正しく機能してくれなかったとかで、今朝から手作りで生徒たちが抽選クジ作ってる姿を目撃している。

 

 そして俺は寝てた。俺だけじゃなくシャルルを含めた、専用機乗りたちには誰一人お声がかからなかったらしい。・・・ある意味これも格差社会というものかもしれない・・・。

 

「フッ・・・その程度のことを疑問に思っていたとは・・・下らぬな。

 もしそうなった時には諦めるに決まっておるだろうに!!」

「諦める一択なのかよ!?」

 

 クワッ!と目を見開きながら断言したハイドに、俺も思わずクワッ!と目を血走らせながら詰め寄らざるを得なくされてしまった。

 いやダメだろ! シャルルの人生かかってる問題で運任せとか流石にダメすぎるだろ!? もっとこう・・・責任感もってやってくれよ! 父親のせいで人生棒に振らされかかってる女の子が牢屋行きになるかならないかの瀬戸際なんだからさぁ!!

 

 そんな俺の心からなる叫びであっても、ハイドは一切全く動じることは決してなく。

 

「諦めるし、諦めざるをえん。我々にはどうすることも出来ない問題だからな。人事を尽くした後は運を天に任せて委ねる以外に他あるまい? 非合法を合法にするための手段として非合法に頼ってしまったのでは本末転倒も甚だしいと言うものだ」

「う゛・・・。そ、それはまぁ・・・たしかに・・・」

 

 相変わらず変なところでだけ極端に正しいハイドの言葉に俺は気圧され、引き下がらざるをえなくされてしまう。――なんかさっきから相手の言葉に引かざるをえない状況ばっかだよな、今日の俺って・・・。

 

「『無法天に通ず』どうしても守り通したい女子がいるならば、誰を敵に回そうとも貫きたい意地があるとするならば。

 身命を賭して常識の壁を突き破り、天の理であろうと突き崩させて新たな理を敷かせる程度の気概を持てずして事は成せぬ。失うことを恐れる余り、戦うべきところで勝負に出られなかった男子に天は罰を与えるもの。

 天すら見捨てておけぬほど、光り輝く意思の力を示す者こそ新たな世を開く天下人。無茶無謀を承知で挑めぬは男の恥と心得るが良い織斑君」

 

「・・・・・・・・・・・・お、おう・・・・・・・・・」

 

 なぜだか自分よりチッコイ女の子から、男の生きる道を説かれてしまった俺・・・。

 立場的には微妙な気がするけど、言ってること自体はまさしく真理。男の生き様そのものだ。正直ちょっと、憧れないわけでもない・・・。

 

「え、え~とぉ・・・・・・」

 

 そして幸か不幸か、一般感覚を持つ普通の女の子らしい女の子のシャルルには、俺とハイドの二人が共有している『考えるんじゃない。感じるんだ!』な根性論大好き日本人のDNAは受け継がれていないらしい。

 

「あ、ほ、ほら。そろそろ対戦表が決まって発表されたみたいだよ! 三人で一緒に見よーよ!」

 

 空気を変えるためにか、トーナメント表に切り替わったモニターを指さして話題変換を図る俺のパートナー。

 う~ん、残念だ・・・。やはり枢軸国同盟と連合国側の違いが――ってイカンイカン、変なところでハイドの悪影響受けすぎた思考をしてしまいそうになってしまった。俺は戦争反対戦争反対。うしっ、これでOK。もう大丈夫。

 シャルルに合わせて俺も気分を切り替えるためモニターを見て、トーナメントの対戦表で俺たちとハイドがそれぞれ一回戦で当たる対戦相手を探しはじめる。

 

 

《IS学園・学年別ペア戦トーナメント対戦表》

 

 第一試合 シュトロハイド・フォン・ローゼンバッハ 布仏本音

      ラウラ・ボーデヴィッヒ 篠ノ之箒

 

 第二試合 織斑一夏 シャルル・デュノア

      倉橋楓 ルシータ・バロウル・ヴル・ラピュタ

 

 

「やった! ハイドとラウラが一戦目で当たってくれてるね!」

「ああ! それに俺たちが二戦目だから、仮にハイドが負けても戦い方を見た上で俺たちが次で挑めるから、大した損にはならない!」

 

 発表された結果を見て喜び合う俺たち!

 お互いダメージのないまっさらの状態で正々堂々戦えないのは残念だが、今日のところはシャルルの人助けを優先しておく! 全力を出し切っての試合は今日でなくても出来るからな! もしぶつかってたら全力出してたけど運も実力の内、今回だけは割り切っておくさ。

 

「・・・って言うかハイド、本当に布仏さんとペア組んで参加登録してたんだね・・・。彼女には悪いけど本気だったとは思ってなかったから正直今ビックリしてるよ・・・」

 

 喜んだと思ったら一転、今度はシャルルが少しだけ「ドヨ~ン・・・」とした暗い雰囲気に包まれてるけど・・・どうしたんだ? その布仏さんて人が原因なのか? 誰だったっけか? そんな名前の女子生徒、俺たちの知り合いにいたかなぁ・・・?

 

「うむ! このハイド、大言壮語は吐こうと嘘はつかぬ!! ・・・だが、今回ばかりは運が悪かったようだがな・・・」

「?? 何かあったの?」

「先ほど連絡が届いた。彼女の大会参加は急遽取りやめになったそうだ。人間には防ぐ術のない、病というアクシデントが原因でな・・・」

「!? 彼女、病気にかかっちゃったの!?」

 

 慌てたようにシャルルが切羽詰まった表情でハイドに詰め寄る。

 ――そう言えばシャルルが大好きだったお母さんも、病気で亡くなったって言ってたもんな・・・。やっぱ気になるんだろうなぁ、こういう話って。とても他人の話だなんて割り切れないだろうし、名前を聞いたばかりの俺だって気になってるんだし。心優しい彼女としては尚更だろう。

 

「どんな病気なの!? 病名は!? IS学園の世界最先端医療技術をもってしても土壇場で試合不参加なんて、まさか不治の病とかなんじゃ・・・・・・ッ!?」

「いや・・・そうではないらしいのだがな・・・・・・」

 

 ふぅ、と太くて長いため息をついた後、やりきれない思いを込めた口調と表情で無念そうにハイドが説明してくれた、その・・・布仏さんて人の病状はと言うと。

 

 

「おたふく風邪で、顔がヒドいことになっているらしくてな。到底、大勢の人が見ている衆人環視の中に晒せる状態ではないらしい・・・だからこそ試合は不参加にしてくれとのことである」

 

「「・・・・・・は?・・・・・・」」

 

 

 俺たち二人、そろってポカーン。

 お、おたふく風邪? えっと・・・ここって国立高校で、日本人生徒には飛び級とかの制度が適用されてる奴いなかったよな・・・?

 

「む? 知らん病名だったかね? 大人になってから掛かる者も希におる病気なのだが・・・」

「い、いや、おたふく風邪そのものは知ってるんだけれども・・・」

「そうか、ならば話は早い。おたふく風邪は大人になってから掛かると少々やっかいになり治りが遅い病気でな、一生に一度きりのものだからIS技術でも自然治癒をわずかに早める以上のことをすると身体に良くないとのことだった。

 IS操縦者は顔も命。彼女の将来も鑑みて、病名は伏せたまま急病が原因による試合不参加として、快復後の登校時には病を完治させて奇跡の復活を果たした重いハンデを背負いながらも元気に振る舞って、クラス中に愛と明るさを振りまく薄幸の美少女キャラを付け加えて話題にするべきだと学園執行部が決定を下したそうだ。此度の件はそのための措置であると」

「あざとい! IS学園執行部あざとすぎる!!」

 

 さすがは日本政府がすべて金出して運営されてる国立機関! 人気取りがあざとい! 日本政府あざとすぎるぞ! あと、わざとらし過ぎるぞ! 生徒の病気まで人気取りの金儲けに利用するなよ本当に!?

 

「――で、ペアで出場するはずだった選手が急病によりドタキャンされてしまった私は、特例として一人だけでのペア戦トーナメント出場を許可されたという次第である」

「うん、それもうペア戦って言わないよね。普通に二対一のハンディマッチだよね。しかも相手の片方が第三世代の専用機なんて、ハイド以外は詰んじゃってる窮状だよね」

「高校入学時に新入生としてのみ参加できる、人生で一度きりの晴れ舞台に病によって参戦できなかった彼女の無念は如何程のものであったか・・・・・・その心境は察するに余りある。

 その無念は必ずやこのシュトロハイドが勝利の栄光を見舞いの花束として彼女の病室に飾ることで果たすことを、ここに宣言するものである!!!」

「うん、多分それ彼女が喜ばないお見舞いの品だと思う。シュークリームとかの方がたぶん喜んでくれると思うよ、彼女の性格を考えたなら」

「む! 時間か・・・・・・では行ってくる! いざ出陣!! トゥッ!!

 勝利の栄光を布仏君にぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!」

「聞いちゃいないなぁー・・・・・・何時ものことだからいいんだけどさぁ・・・・・・」

 

 

 シャルルもいい感じにハイドに適応してきたところで、出場選手たちが会場となるアリーナの中央に集結する姿がモニターに映されてアップされた。

 誰にとってのかはもう知らないけど、宿命の対決が今ここに幕を開けようとしている! そんな気が俺には確かにしたのだった・・・・・・ッ!!

 

 

 

 

 

「・・・ふっ、一戦目で当たるとはな。貴様とは教官の愚弟を先に倒してから戦いたかったが・・・まぁいい。手間が省けるというものだ。

 時代遅れの第二世代機など最新鋭機シュヴァルツェア・レーゲンの敵ではない! 私一人だけで圧勝してや――――」

 

 

「遠からん者は音に聞け! 近からん者は寄って目にも見よ!!

 我が名はハイド! ドイツの国より参りしシュトロハイド・フォン・ローゼンバッハ!!

 『城落としのハイド』とは我のこと成り!

 平和な惰眠を貪るふぬけ国のIS操縦者どもよ! 難攻不落の城を悉く落としてきた我が輝かしき戦歴に、お主らの機体も加えてやる! 光栄に思うが良い! この虚け共めらがぁ!!」

 

 

 

 お、オオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォッ!!!!!?????

 

 

 ―――盛大に盛り上がりまくる観客たち!! シャルルに負けた時のインパクトアップを狙ったハイドの過大広告は広告詐欺のレベルを超えて超効果を発揮している! ハッキリ言って後遺症が怖いレベルだが、大丈夫か一夏たち!?

 

「ふ、ふん! 身の程知らず故の傲慢さもそこまで言えれば大したものだな―――」

 

「私にとっては簡単なこと・・・只一人! シャルル・デュノア君さえ倒せばよい!!!

 あとは雑魚ばかり成り!!!!!!!」

 

 

 お、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!??????

 

 

 盛りに盛り上がりまくるIS学園トーナメント大会の会場!!

 それと反比例して盛り下がりまくり、頭を抱え込むしかないシャルル・デュノア!!!

 

 戦い始める前から混沌としまくってる戦場は、試合開始のブザーと共にさらなる混沌へと向けて第二ラウンドの始まりを告げる!!

 

 

『試合開始まで、あと5秒―――4、3、2、1―――試合開始です!!!』

 

 

「叩きのめす!!」

「面白い! 君の魂で、この私の漢の魂を滾らせてみよ!!!!

 ウォォォォォッ!!! 魂いィィィィィィィィィィィィィッッ!!!!!!!」

 

 

 実力はあるが自信過剰気味VSノリと勢いだけで神をも殺す力を持った最強のバカ。

 攻撃力と馬鹿力、二つの『強さ』による戦いがここに始まる!!!!!




*今回の元ネタ。

SDガンダム三国伝:呂布トールギス
SDガンダムフォース:阿修羅丸&虎武羅丸

トールギスはともかくとして、フォースの二人は気付いた方はおりましたかね…?
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