捻くれぼっちの筈の彼の死は、何人もの心を締め付ける。 作:あなさ
あと、時系列を書くのが苦手です。
良かったら感想でアドバイスお願いします。
時は物語から少々遡り、小町からの通話が終わって直ぐの事ーーーー
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【結衣side】
あたしは、手に持っていた携帯がスルリと落ちたことにさえ気付かない位、現実を受け入れられなかった。
本当は、本当にドッキリか何かだと信じたいけど、さっきの小町ちゃんの感じから多分本当なんだろうな。
本当に、ヒッキー死んじゃったんだ。
私の思い人は、私の友達は、私達の『本物』を作って、守って、傷ついてくれていた人は、私の部活メートは、私のクラスメートは、本当の本当に、いなくなっちゃったんだろうな。
それを自覚しなきゃという自分と、認めるのが怖い自分が心と頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
頭の中に、ヒッキーと過ごした、ゆきのんと過ごした、三人で過ごした、あの辛くて、悲しくて、楽しくて、本音を言えて、あたしの人生で最高に幸せだった時間が、その一瞬一瞬が忙しく、せわしなく過ぎり続ける。
その時、ほっぺに熱い何かがツゥ、とつたった。
涙だと、自覚したときにはもう止まらなかった。
結衣「う、……あぁぁぁ……ぁああああああああ!!うぁああああああああああああああああ!!……ふぇっく…うぁぁ……」
途端に体の力が抜けて、膝から崩れ落ちた。
ゴンと膝を床に打ち付けたけど、痛みを感じない位に、私は泣いている。
涙も嗚咽も絶叫も、まだまだ止まらない。
結衣「ああああ!っあ……うぁぁあ!!わぁぁあああ!!やだよ、嫌だよぉ!!ヒッギー死んじゃやだよぉ!!やだやだやだやだやだやだやだぁ!!あぁぁ!!なんで!なんで!なんで!なんでヒッキー死んじゃったの!?なんでよ!!なんでよぉ!!あぁぁぁ!!」
それから私が泣き止むまで、五分位かかったと思う。
でも、コレは私の感じた時間で、実際はどれ位経ったのか分からないけど……
あぁ、もう三人で過ごせないのか……
………こんなこと考えちゃ駄目だ、涙が止まんなくなっちゃうよ。
結衣「あ、ゆきのんに電話しないと」
ふっと、小町ちゃんに言った事を思い出して、私は床に落とした携帯を涙でびしょびしょに濡れた手で持って、電話帳のアプリを何とか開く。
画面に度々水滴がポタポタ垂れて、そのたびに拭くけどまた水滴は垂れてきて、上手く操作が出来ないや。
それでも何とかゆきのんの名前を探し出して、タップして電話をかけた。
一コールの途中で、ゆきのんは電話に出た。
雪乃『もしもし、由比ヶ浜さん?どうしたのかしら?』
今からヒッキーが死んじゃったのを、私の口から伝えないといけないのか……
辛いなぁ……凄いな、小町ちゃん。
これをやったんだから。
やっぱりヒッキーと似てるな、そういうとこ。
私も、ゆきのんにだけは、少なくとも、ゆきのんにだけは、伝えなきゃ。
スゥーハァー、スゥーハァー
よし。
雪乃『あの、由比ヶ浜さん?要件がないなら切っていいかしら?今姉さんが部屋に来て対処が………『何々ガハマちゃん?ひゃっはろー!』ちょっと姉さん!?電話中よ?常識的な判断を『えー?いいじゃーん!それでそれで~?どしたのガハマちゃん』はぁ……』
…………陽乃さん…まぁ、どうせ伝わるし……
でも、今はゆきのんにだけ伝えたいな。
分かんないけど、直接伝えないと行けない気がするから。
そうしないと、私は多分一生、後悔するから。
結衣「あの……ゆきのんに変わって頂けますか?今回はどうしてもゆきのんに直接伝えたいんです。」
苦手意識を持つ陽乃さんに、私は意を決して言ってみた。
陽乃『えー?そんな事言われたらお姉さん気になっちゃうな~?ほらぁ言ってみなよ♪』
でも、分かっていたけど陽乃さんは簡単には引いてくれない。
それはそうだよね、陽乃さんはこういうことに物凄い興味を示すからなぁ~、特にゆきのんに関する事だし……
でも、これだけは譲れない。
これは、私達奉仕部が向き合わないといけない、認めたくない現実なんだから。
そう、現実なんだから、受け止めないといけない。
だからこそ、これはゆきのんに早く伝えないといけない。
だから、今日だけは、陽乃さんに突っかかる。
結衣「すいません陽乃さん…今回ばかりは、今回だけはどうしても譲れないんです。
もしも気になるならゆきのんから聞いてください。
お願いします、これは、私達奉仕部が、長い時間を掛けて乗り越えなきゃいけない
そこまで言うと、陽乃さんはぶつくさ言いながらも、ため息をついてーー
陽乃『はぁ…分かったよ。今回だけだよ?雪乃ちゃんの友達のガハマちゃんだから許してあげる。
特例だよ?』
そう言って、OKしてくれた。
結衣「ありがとうございます」
いつもの私なら大声で喜んでるだろうけど、今回ばかりは暗く沈み込んでいて、淡々と、お礼を言った。
それからちょっとばかしして、ゆきのんが出た。
雪乃『ごめんなさい由比ヶ浜さん、姉さんが迷惑をかけてしまったみたいで……それで、どうしたのかしら?』
いざ伝えるとなると緊張するなぁ…
心臓がバクバクいって、でも恥ずかしいとかじゃ無くて、悲しくて、辛くて、胸が張り裂けそうな、そんな感じ。
……でも、言わないと。
今、伝えないと。
スゥー…ハァー…
スゥー…ハァー…
……………よし。
結衣「ゆきのん…悪いお知らせがあるの、スッゴい悲しいお知らせ。
でも、絶対に逃げないで、お願い」
そういうと、ゆきのんは何秒か開けてから返事をした。
雪乃「……分かったわ、何があろうと絶対に逃げない。約束するわ」
強い声で、そう言った。
言ってくれた。
それだけで、ほんの少しだけ心が楽になった。
………よし。
結衣「じゃあ…言うね?実はーーーーー
ヒッキーが………死んじゃった。」
そして、私は、ゆきのんに伝えた。
伝えたくない、でも伝えないといけない、認めたくない現実を、投げかけるように、伝えた。
それを伝えた時、私の心の中の何かが、崩れて、消えちゃったような感じがした。
次回は雪乃陽乃回です。
どうからませようか迷っているので、更新が何時もより遅くなる可能性が大いにあります。(早くなる、いつもどうりの可能性もあります)
読んでくれている皆様、誠に申し訳ございません。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。