【デレマス×ゼノグラシア】アイドルマスターゼノグラシア・sideシンデレラガールズ   作:擬態人形P

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成長するパイロット達

「さて、みんな準備いい!?あたし達、睦月部隊はサンドバイパーを撹乱するわよ!」

「了解っす!」

「わ、分かりました………!」

 

 盾を構えた美世の号令に、沙紀と由愛が応じる。

サンドバイパーは硬く、主に対空装備で使う『大型キャノン砲』を備えている為、如月で相性が悪い。裕美の陽炎の負担は最低限に減らしたかった為、地上で相手をする睦月部隊の役目は重要だった。

 

「それじゃ、突撃ー!」

 

 美世が先頭になりバーニアを全開にして先頭の1体に向かって3体が直列になり突っ込んでいく。美世機が放った右肩の『レール砲』は、動きが緩慢なサンドバイパーのコックピットにヒットした。

 

「次行くよ!」

 

 先頭を倒した彼女達はそのままの勢いで別の敵機を狙いにいく。

次は由愛機が『マシンガン』を連射しながらサンドバイパーのコックピットに何度も叩き込んだ。

 

『い、生きた心地がしないです………。』

 

 撃破を確認したら即離脱。とにかく止まらないようにしながら3人の乙女達はサンドバイパーを狙っていく。3機目は沙紀機が『近接用振動ナイフ』をコックピットにねじ込んだ。

 

『相手が緩慢なら睦月でもどうにかなるっすね。それに乃々ちゃんのバックアップも有るし。』

 

 沙紀の言葉に、ようやく美世達を捉えた敵機が『ミサイルランチャー』を撃ってくるが、それは別方向からのミサイルで相殺される。

飛来した方角からは、『遠距離狙撃用対物ライフル』を構えた乃々の睦月・重装備型が迫っていた。

 

――――――――――

 

「皆さんは……やらせません………。」

 

 増設されたミサイルランチャーで美世達を助けた乃々は遠距離狙撃用対物ライフルを放ち、片っ端からサンドバイパーを撃ち抜いていく。

その威力はビーム兵器にこそ敵わない物の、強固な装甲を持つサンドバイパーを撃破するには十分であった。大型キャノン砲を撃たせたら空中にいる裕美やほたるが危ない。その隙を作らないように、砲撃体勢に入っている機体から順次狙っていく。

 

「イーグル達は、プロデューサー達に任せるしかない………。でも、せめてもりくぼに出来る事くらいは………もりくぼを認めてくれた友達を守れるくらいには………!」

 

 あの時受け入れてくれた友達を守る為に、乃々は迷わずトリガーを引いた。

 

――――――――――

 

 ほたるの如月にイーグルが迫る。敵機は『速射式ビームガン』を構えると彼女のコックピットに銃口を向けた。

 

「来る………!」

 

 ほたるはそこで増設された左腰のポケットからナイフを取り出す。そして、放たれたビームに対し、そのナイフの面の部分をかざす。すると、ビームが弾かれた。

 

「今………!」

 

 一瞬呆然とする敵機に向かってほたるはナイフを構え一直線に突っ込む。そのまま敵コックピットにナイフを突き立て、引き抜き飛びのく。

 

「や、やった………。」

 

 爆発する敵機を見ながらほたるは荒い息を吐く。このナイフはただのナイフでは無い。愛海の『吹雪』の腕部のようにビームコーティングを施した『コーティング済み近接用振動ナイフ』なのだ。元々はIDOLの為に試作で開発された武装であったが、誰も使う必要が無かった為、志希達が近接戦闘の才能があると思ったほたるの為に手回ししてくれた。

 

『上達したな。』

「あ、ありがとうございます!」

 

 そんなほたるの背後から迫ろうとしたイーグルを撃ち落としながらプロデューサーが声を掛ける。ほたるは慌てて二重の意味での礼を言うと、戦場を見る。

敵部隊と空中戦を繰り広げる比奈の如月の部隊。いずれはあんな風になりたい。いや、ならなくてはならないと、ほたるは強く思った。

 

――――――――――

 

「てやああああ!」

 

 イーグルを『アームハンマー』で叩き落した裕美の『陽炎』は後ろに振り向き、『ビームマシンガン』で更にダックを爆散させる。

回避行動も慣れてきた裕美は、今までコックピットを守っていた片腕を攻撃に転用できるようになってきたため、レパートリーが増えた。

より最小の動きで、より最大限の効率を無意識の内に出来るようになってきた裕美はいつの間にか、芳乃の援護が無くても敵機に対応できるようになってきていたのだ。

 

(本当に私、強くなってる………?)

 

 強くなったというのは驕りだと思っていた裕美であったがこの動きをしていれば、自分でも嫌でも自覚してしまう。仲間達に頼りにしてもらえる自分になってきていたのは、何となくだが嬉しく思えた。

 

「この調子ならイケる!でも………!」

 

 裕美の不安は完全には拭えない。何故ならば、いつもの部隊だというのに、あの黄と黒の模様の機体と、青の派手な模様の機体がいなかったからだ。

そして………。

 

『裕美ちゃん………嫌な予想は当たるみたいだぞ。』

「ですね………。」

 

 心の通信に裕美は顔をしかめる。遠くに見える飛行戦艦アルフォンシーノから、あの2機と………更に白いコンテナのような物を背負った機体と赤い盾を構えた機体が追加で計4機迫ってきていたからだ。

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