エグゼイドのキャラを小児化してみた   作:ぽかんむ

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ひいろくんの恋の行方

 廊下を走り回るたいがくんとにこちゃん。二人にその気はありませんが、端からは遊んでるようにしか見えません。

 

 

きりや「たいがとにこちゃん仲いいよな」

 

えむ「そうだね」

 

ぱらど「ひいろはいないのか? 気になる女の子とかさ」

 

ひいろ「この中にはいないな」ドクショ

 

きりや「ならどこにいるんだ?」

 

ひいろ「そ……そういうことじゃない! 色恋沙汰などくだらん!」

 

ぱらど「そんなむきになんなよ」

 

ひいろ「ところで今日はやけに静かだな」

 

きりや「ん? あぁ、まさむねは今頃、先生にどやされてるからな。体育館の窓ガラスを割ったらしい」

 

えむ「話題を変えようとしても無駄だよ。ねぇ誰なの? 気になる人って」

 

ひいろ「うるさい!」ダッ!

 

ぱらど「あっ……おい! 教室出るな!」

 

きりや「怒られちゃった」

 

えむ「でも逆に言うと、怒るほど隠したいってことか……」

 

ぱらど「放課後やるか」

 

 

放課後 まさむねの家

 

 

まさむね「私に何か用かね?」

 

きりや「お前に用はない」

 

えむ「部屋だけ貸して」

 

ぱらど「あとゲームとおやつ」

 

 

 まさむねの部屋。彼は家がお金持ちのため、家がたいそう広いのです。そのため、彼らの溜まり場と化しています。

 

 

きりや「それではこれより、作戦会議を始める!」

 

えむ「今回のミッションはひいろくんの彼女問題! 平和のため、絶対に解決しよう!」

 

まさむね「まるで前回があったかのように装うな!」

 

ぱらど「今度の日曜日にひいろはデートをすると思う。だから家を張り込めば簡単だな」

 

まさむね「その根拠はどこから!?」

 

えむ「知らないの? 付き合うってことは、デートするってことなんだぜ」

 

まさむね「むかつく……お前は絶版だ」

 

きりや「暴力はやめた方がいいぜ? もしお前がえむを殴ったりしたら、クラス全員にお前の秘密をばらすぞ」

 

まさむね「」シュン

 

きりや(ほんとは何も弱味握ってないけど)

 

ぱらど「さぁ、会議はこれで終わり。あとは遊ぼうぜ」

 

えむ「よっしゃあ!」

 

まさむね「結局それか!」

 

 

そして当日。朝6時頃……

 

 

えむ「早いね。みんなもう来てたんだ」

 

ぱらど「逃すわけにはいかないからな」

 

きりや「自分なんて夜中から張り込んでたぜ」

 

 

二時間後

 

 

えむ「出てこないね……」

 

きりや「腹へったな」

 

ぱらど「パーフェクトバズルして待ってるか」

 

 

さらに二時間後

 

 

えむ「もう我慢できない!」

 

きりや「乗り込もうぜ」

 

ぱらど「インターフォンポン!」

 

 

ピンポーン

 

 

ひいろママ「お友だち? ひいろは二階にいるから勝手に入って」

 

えむ「随分と適当だな」

 

 

ドッドッドッ! ガラッ!

 

 

きりや「遊びに来たぜ!」

 

ひいろ「うぉっ!?」

 

ぱらど「今なんか隠さなかったか?」

 

ひいろ「な……何も隠してない……」

 

えむ「どう見ても太股の下、怪しいよね。見せて!」ウバウ

 

ひいろ「わっ!?」

 

えむ「ぱらどはひいろを押さえつけとけ」

 

ぱらど「おとなしくしてろよ」

 

ひいろ「うぉぉぉ! 離せ!」

 

きりや「わかった、話すぜ」

 

ひいろ「やめろ!」

 

えむ「君を幸せにするね! もう幸せだよ? ずっと一緒だよ! ひいろに出会えてよかった! これは運命だよね?」

 

ひいろ「それ以上言うな!」

 

きりや「転校したさきとのバカップル丸出しな会話劇だな……やっぱりお前ら付き合ってたのか」

 

ぱらど「秀才どうし、気があったのか?」

 

きりや「休日なんだから直接会えよ! これだから現代の若者は……」

 

ひいろ「もちろん提案はした。しかし断られた」

 

えむ「忙しいのかな?」

 

ぱらど「しらけたぜ……スーパーのゲーセン行こうぜ」

 

 

 えむくんたちはひいろくんも巻き込んで、近くのショッピングモールにやって来ました。そこでひいろくんが見たものは……

 

 

ひいろ「さき!」

 

グラファイト「誰だ貴様は?」

 

ひいろ「さきの彼氏だ」

 

グラファイト「なに!? さきの彼氏は俺だ!」

 

きりや「まあまあ。喧嘩しないの」

 

えむ「説明してよ、さきちゃん」

 

さき「私はグラファイト君とデートしてるの」

 

ひいろ「俺に切れないものはないと常々発してきたが、まさか裏切られるとはな」

 

さき「待って! 別に私はひいろのことを嫌いになんてなってないよ!」

 

ひいろ「どういうことだ?」

 

さき「確かに私はグラファイト君のことを愛してるよ。だけどひいろのことも大好きだよ!」

 

ひいろ「ってことは......」

 

さき「来週は一緒にお出掛けしようね!」

 

ひいろ「やったぁぁ!......ふっ......当たり前だ......」

 

えむ「いいの? これ」

 

きりや「まぁこれは本人たちの問題だからな......自分達のしゃしゃり出る幕はない」

 

ぱらど「ノックアウトファイター楽しいー」アキタ

 

さき「というわけでひいろ! また今度ね! バイバイ!」

 

グラファイト「我が名はグラファイト。ひいろ......その勇気、ブレイブは俺が必ず潰す......」

 

ひいろ「臨むところだ。いつでも相手になってやる」

 

 

おわり


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