【仮面ライダーW】はいさ、おまかせっ!ライダーです! 作:ねぎぼうし
え?挙げるの早すぎ?
まぁいいよね?
冬季休暇待機系暇人こと、斜めにかまえるです。
本編どうぞー
「シュラウドさん?」
振り向けばそこにシュラウドさんはいなくなっていた。
なにさ、瞬間移動でもしたの?
あ、ありえるか。メモリが移動してたし。
にしても、
「ばれちゃったかぁ……」
(今回は話ではなく、監視が目的だったようだし、どうだろうな?)
僕は腰にこっそり巻いたベルトを見る。
これでこっそり意志疎通してたんだけどバレたっぽい。
一人でなら油断してくれるとおもったんだけどなぁ……
とりあえずトロフィー置きに帰るか。
(おまえ俺が汗水たらして事情聴取してるときに……)
うるさいな。それにどうせ電話でまわってるんだし汗水たらしてないだろ。
(そうなんだがな……)
んじゃ情報待ってるねー♪
W~W~W~W~W~
プルプル!と、着信音。
てか今時プルプルなる着信音って珍しくない?
「はいもしもし?ベルト巻こうか?」
『人前でベルトは恥ずかしいし、電話でいいよ』
「そっか。なんかおもしろいこと聞いた~?」
『いろいろな。まず当たったのがあの会場の運営なんだが、どうやら数日前から告発的な手紙が届いてたという噂があった。内容は、裏で誰が優勝するかで賭けをしているのを知っている、というものだ』
「おお~。一発目からビンゴじゃん!」
『それでその手紙なんだが不思議でいつもテーブルの上に置いてあるんだ』
「普通じゃん。置き手紙でしょ?」
『いや?こっから本番。その手紙をおいてくる奴を捕まえようとある日見張りをしていた。ところが、その手紙は一瞬にして現れたそうだ』
「また瞬間移動かよ……」
いい加減飽きてきた。
そんなホイホイ非現実的なことしないでほしい。
『それでなにか恨みのある奴を聞いたんだが三名。いずれも選手だ』
「三名?奇数?ダブルス大会だから普通偶数になるだろ」
『三名とも相方がなだめても聞かないほどの個人的な恨みだったみたいだ。まず一人目の烏太さん、これは俺らが入学する前に無双してたやつだが一度、審判の判定で負けになって、優勝を逃したらしい』
ってことは僕らが優勝とって無双止めたんだ。
ごめんね?勝負だからね。
『二人目は藤堂さん、こっちはどうやら無理矢理棄権をさせられたらしい』
「は?どういうことさ?」
『大会料金が十円足りなくて揉めてたら武力行使するっておどされたんだって』
「それは藤堂とかいうやつが悪くね?」
十円で揉めるなよ借りろよ。
『三人目、堀口さん。態度が悪いって学校問題にして、出禁。堀口さんに限らず、三人とも優勝候補の強者らしいよ』
「んー、もめる目的は三者三様だな」
『面白いことがもひとつ、それぞれには、決まったルーティンがあるらしい』
「おお!スポーツマンっぽい!」
やはり強くなるにはそういうのがいいのだろうか?
僕らの場合、ちょっとした言い合いがルーティンなのかもしれない。
『まず烏太、こいつは毎晩夜中にジョギングして寝るらしい。んで朝早く起きて練習だと。会場の近くもジョギングコースに入ってるから目撃者の運営もいる』
「毎晩ジョギングして睡眠とかお疲れなことを」
『藤堂は試合前、必ずトイレに籠るそうだ』
「へぇ、どっから抜け出して机に置く、いや捕まるか……」
『堀口は必ず会場に選手として一番に入る』
「でも運営はいるよなぁ?」
と、考えていると、
『んで今凄いところにいるんだけど来てくれない?』
「お?どこ?」
『警察署……。聞き込み途中で鍄さんに捕まって連行中。』
「…………南無阿弥陀仏」
『み、見捨てるな!俺らは二人で一人だろ!?』
「無事な部分は多い方がいい」
『うをおぉい!?この薄情もの!!……あっ、ちょっまっ!…………………おい!私だ!手をひくんじゃないのか!?』
「あ、鍄さんお疲れ様です。なんの話です?」
『いいか!これは大人が』
「僕らの流儀、その1、」
「『ケリは自分たちでつける』」
画面越しに智樹の声が聞こえる。
それは僕らの絶対不変の決まり。
「その2、」
「『互いを信じない』」
「いいましたよね?君たちはお互いを信じられるか?全部信頼しきるなんてムリですよ」
『だからこそ、味方を信じずに味方の最悪を予想して、動く。これが僕らの強さ』
「だから僕らは以心伝心なんですよ。正義のためだとかそんなの関係なくて、僕らにケンカ売るならケリはつけるぞ。っていうことです」
『後は推理、お前の領分だ。信じない程度に信じるぞ』
「はいさおまかせっ!」
『待っ……!』
鍄刑事が言い切る前にきる。
そして一呼吸して言葉を反芻する。
「………………………………………」
顎に手を添え、椅子に座り、考える人のポーズをとる。
カッコつけてるように見えるが大真面目。
わりとよく考えられるよこのポーズ。
シークタイムはたっぷり20秒。
そして……
「わっかんねぇぇぇ!!手紙が……!」
あれのタネがわからない……。
怪人の力とか言われたらどうしようもないしな……。
と、苦難していたところにもう一度着信音。
なんだよ?
「はい?」
『私だ、白兎だ』
「………………………」
『ま、まて!きるな!』
「なんです?説教なら後で聞きますよ?」
『そうではなく、ヒントだ』
「ヒント?へぇ?どういう心変わり?」
『いや?ケリをつけるのは私もしたいのでね。君達の言葉であいつへのお礼返しを思い出した』
「ははっ!そりゃいいね!しっかりお礼返ししなきゃね!」
若干闇堕ちっぽい心変わりだけど。
『さて、本題に戻ろう。ドーパントは』
「あ、待ってください?ドーパント?」
『あのバケモノのことだ。それでそのドーパントだが、あいつらもメモリを使って変身する』
「へぇ?てことはあいつもライダー?」
『違う。ライダーは正義の味方って話したよな?というかまず人間ということに驚かないのか』
「え?いまさら?喋ってたしやたら人間味あったしあなたの口調もそれっぽかったし、結構前から知ってましたよ?」
『そ、そうか。それでそのメモリなんだが一つ一つ能力があってそれが頭文字となって書いてある。今回はそれがRだそうだ』
「そうですか。ちなみにだそうだってことは……」
『その通り。シュラウドだ』
またぁ?ともあれ、
「いい情報をありがとうございます。あ、智樹は煮るなり焼くなりどうぞ」
『うをおおおおぉぉぉぉぃ!!』
この断末魔で電話をきる。
さてさて、Rね。
ライト、ランダム、ラブ、あと……
「ん、これだな。辻褄があう」
さて!それじゃ、お礼参りと行こう!!
W~W~W~W~W~
ここはまたまた会場。
トイレで僕らは待機中。
そこへ足音が鳴る。
やったね!
「はーい、ストーーーップ!!」
僕の大声で足音が止まる。
「目的はこれでしょ?」
僕は机の上においてある物を持つ。
あ、重い。
片手でもってカッコつけるんじゃなかった。
『それを渡せ……』
「そんなほしい?スポーツマンだねぇ」
手に持った僕らの所有物、トロフィーを見る。
「ま、まずは君を倒してからだね。烏太くん」
『っ!?』
名前を呼ばれたドーパントは一瞬動揺をするがすぐ変身を解く。
「お?その反応はあたってたみたいだね」
「……なぜ分かった?」
「Rだよ。始めに闘ったとき、闘うために来たんじゃないって言っただろ?」
完全な失言だとお察しするよ。
「なにか奪いに来たのかな?まぁあの時めぼしいものと言えばベルトとトロフィーぐらいだろ?でも君は変身してるしベルトなんかいらないっしょ」
烏太は異様に焦る。
分かりやすい図星だこと。
「なんでトロフィーなんか狙うんだろな。どんだけ執着してんだよ。そこで手紙とRだ。まぁ手当たり次第に考えたけど辻褄が合うのが1つ。夜中にジョギングするのがルーティンなんだって?夜中に能力で会場に入る。んで手紙を置いてすぐ手紙を持ち去る。なんてどうよ?ジョギング中に勝者賭博を話している運営でも見たのかな?んで賭博をしって今回の犯行にでた。こんなところかな?答え合わせしようか?」
と、語りたいことを語りきったあと、スッと手を「どうぞ」みたいな感じに出す。
烏太は意味を汲み取ったのかメモリを出す。
『リセット!』
音声が鳴ったあと、首もとにメモリを刺し、姿を変える。
「やっぱリセットか」
多分元に戻す能力。
一度会場に入れば自分の位置を元に戻して瞬間移動。
一度手紙を置けば、もって帰ったあと、手紙の位置を翌朝リセットすれば、瞬間移動。
よく考えたなこんなの。
「さて、僕だけの出番は終わったし、どうぞ」
「あああああっ!待ったよ!推理語るの長いよ!」
トイレから智樹と鍄刑事が出てくる。
「見せ場ですしいいでしょ?さて、鍄刑事、行きましょうか!!」
「オイ!俺の無視やめろや!」
「ほら!メモリ出す!」
「分かったよ!」
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
「「「変身っ!」」」
『サイクロン!×ジョーカー!』
『ドライブ!タイプスピード!』
「ひとっ走り付き合えよ!」
「なぁ智樹、僕らはこんなのどうよ?
いいね。これでいこう」
一呼吸。そして二人同時に決め台詞。
「さぁ!お前の罪を数えろッ!!」
『私は倒せない……』
またそんな負けフラグを……。
とか思っていたら手のスイッチっぽいものを押した。
なんと驚き、消えたと思ったら……
「っぐぁ!!」
後ろに回り込まれていた。
蹴りを後ろから入れられ、床を転がる。
そうしている間に連続で瞬間移動を続ける。
「ボタンがリセットの起動装置か。連打とかめんどくさいな」
「いや、思った以上に厄介だ。どうする?」
「さぁ?とりあえず一発ぶちこむ!」
『ルナ!』『トリガー!』
さして割るッ!!
『ルナ!×トリガー』
「追尾弾ならあたんだろ!」
そう思い打ち込まれた数発はしかし、あたる寸前で瞬間移動され、当たらない。
「どうすんだよ!
まぁまて、考えがある」
『ヒート!』
ルナと入れ変えて、
『ヒート!×トリガー!』
「大火力一発で決めてやる」
「無理だ!狙いがさだまらない!」
「刑事さんは必殺の準備でもしてな!」
僕は3歩下がって銃を正面に構える。
『はっ!やけくそか!?』
「さぁな?瞬間移動、こいよ。」
『いいだろうっ!』
とたん、ドーパントが視界から消える。
僕は銃を真後ろに向け、
「残念♪」
発砲。
『っぐう!?』
ドーパントに当たり、怯んだところで、きっちり追撃で2発。それは決着用ではなく、
『わ、私のボタンが!』
「壊れちゃたね♪」
『な、なぜ私が後ろにリセットすると分かった!?』
「最初ルナトリガーで乱射したでしょ?あの時君、滅茶苦茶リセットしてたじゃん。君の能力はあくまでリセット。決めた場所にしか移動出来ないんじゃない?だから君のリセット後の位置を覚えて、僕の後ろにリセットするように誘導した」
3歩下がったのはそのため。
決めた場所にしか行けないと踏んだのは、最初のトロフィーで釣ったとき。
どこでも跳べるならトロフィー前に跳んでトロフィーごとリセットすればいい。
でも歩いてきたってことは、セーブ拠点かなにかの指定があるのだろうと思った。
「さて、ご説明は終わりました。〆です」
「あ、あぁ。倒そう」
メモリを引き抜き、銃に刺す。
鍄さん、この場合はドライブだろうか?
ドライブも手首のレバーを三度倒す。
『トリガー!マキシマムドライブ!』
『スピスピスピード!』
ドライブが一瞬にしてドーパントとの距離を縮めて北斗百〇拳なみに連打。
あ、あれ蹴りも入って北斗百〇拳なんだってね。
「くだらないこと考えるな。いくぞ。
はいはい。いよっと!」
殴り終わり、視界からドライブが消えたところで、引き金を引く。
「トリガー、エクスプロージョン」
吹き出した炎はドーパントを燃やし、すぐに姿が無くなった。
その後には烏太と、
「これは回収するよ」
リセットメモリがあった。
壊れてたけど。
「さて、烏太さんは頼みます」
「頼むってどこかいくのか?」
「はい♪いくよ智樹」
「おう!」
「い、いったいどこへ……?」
W~W~W~W~W~
「なんだあの二人は……」
「あいつらのせいで私の掛け金が……」
「あ、それって僕ら?」
僕の声に四人ほどが一斉に僕らを見る。
「どうも~♪賭博お疲れ様。にしても僕らに賭けないとか大丈夫?全員損したね♪」
「まったくだな、俺らが優勝に決まってるだろ」
「……何をしに来た?」
「何をって、不正行為の確認?」
「だな」
「ほぉ?不正行為?」
「あら?知らないふり決め込むの?優勝候補を次々潰しといて不正行為がなかった?うっそでしょ!?普通は賭けた対象が勝つように優勝候補を潰していったとか考えちゃうな?」
「そこで新星の俺らが優勝したと。んー、残念!」
場の空気が殺気立つ。
「おっと!どうやら怒らせたみたいだな」
「なーにやってんのさ?ただでさえ頭悪いんだからちょっとは優しくしてやれよ」
「貴様ら死にたいようだな?」
「今の会話からどこをどう取れば死にたいって意図を汲み取れるんですかねぇ?」
「やっぱバカだろお前ら。高校生が死にたいとかイジメにでもあってんのか俺らは?」
我慢の限界らしく、ポケットからナイフを取り出す。
やっべ、煽りすぎた。
「死ねえええええ!」
「「うおっと!?」」
ナイフを構え、バカのように突進して殺そうとする。
寸前でかわしたけどガチじゃん。
でも、
「正当防衛いただきますね」
「生身相手に使うのは心が痛む……こともないか」
僕らはメモリをそれぞれ構え、
「「変身っ!」」
W~W~W~W~W
「で?こいつらは君たちが?」
「「はい」」
「なに勝手に二人だけで危険をおかしている!?」
「「ケリは自分たちでつけるんで」」
「絶対こうなること分かっていただろう!?なぜなら事前に合わせてあったようなハモりをしているからな!」
「「あ、ばれました?」」
「お前ら……」
僕らに呆れる鍄刑事。
あのあと、ルナジョーカーで束縛、鍄さんに電話をかけて、連行してもらった。
「にしても、ドーパントになってまで欲しいトロフィー。なにがそこまで彼を駆り立てたのだろう?」
「優勝へのこだわりとかそんなんじゃないっすか?スポーツマンの考えることは解らんからな」
「いや?ちがうよ?」
二人が僕の方を向く。
僕はトロフィーを出して、底を見せる。
そこには金具に止められた蓋があり、
「ま、毎年無双してたらしいし、重いしで、誰もトロフィーの底とか見ねぇわな。いよっと!」
蓋をあけ、中に入っていた紙切れをだす。
それを二人に見せる。
「な、なにこれ?」
「テスト答案?」
「だね。多分、ここに隠したんだろうな」
「そ、それだけ?」
「そんだけ」
「「くだらねええええええっ!!」」
「ま、犯罪の理由なんて大抵くだらないだろ。スポーツマンはバカだってことだな」
「オイ、俺のことディスった?」
「いや?それより智樹、そろそろ聞かない?」
「あ?あぁ分かった」
「なにをだ?」
ずっと気になっていた。
めんどくさくて聞いてなかったけど。
「「鍄刑事の組織ってなに?」」
「……は?言ったろ?僕は個人活動だって」
「は?ってなに?こっちがは?ですよ。カフェでの言葉一言一句思いでしてください」
「カフェでって……」
「私『達』は命を懸けて闘ってるんだぞ!?これは私『達』大人がやる。……オイ個人活動」
「うっ!?」
「バリバリ複数形じゃないですか。隠し通す気あります?」
「うぐぅ!?」
「そんなわけで連れてってくれます?仮面ライダーの本拠地」
「き、君達はまだ学生だし」
「その学生に推理を任せて闇堕ち理由で復讐して、挙げ句のはてにトドメすらさせなかった、ポンコツより活躍する自信はあるが」
「ぐはぁ!?」
「早く連れてってくれます?ポンコツ刑事」
「ぐふあぁぁぁ!?」
「あ、倒れた」
床に突っ伏して「大人なのに……」とか呟いてるけどポンコツだし。
と、こんな感じで初めてのドーパント退治は幕を閉じた。
???side
「仮面ライダーWねぇ。直接ベルトを渡さなかったのはなぜだい?」
「私は傍観者。出会うべき運命が出会わせた」
「んもぉー!答えになってないじゃん!僕怒るよ!?」
「まぁまて、シュラウド。貴様は何者なんだ?」
「…………私はシュラウド。それ以上でも以下でもない」
「カッ!味方にすら正体教えてくれないのか!」
「わたしの正体はシュラウド」
「もういいよ。俺は寝ることにするよ」
「とうとうね……燐」
軽いミステリーだったんでめっちゃ書くの楽しかったです。
もう、話すことはありません。
次回をお楽しみに。
小ネタ
智「なぁ、Rだからリセットなんだよな?」
燐「あぁ、いい推理だろ?さすが名探偵!」
智「RISEで召喚能力だったら?」
燐「あっ……」
智「オイ迷探偵」
燐「あ、あってたからいんだよ!!」