トラックに轢かれてから目を覚ましたら真っ白な彼奴になっていた   作:燭台切国永

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燭台切光忠に本丸を案内してもらった

燭台切「まず、今居るのが鍛刀部屋

此処から近いのは手入れ部屋」

 

「……」

 

燭台切「それで、此処から少し歩くと

厨とお風呂場がある」

 

「……」

 

燭台切「鶴さん聞いてる?」

 

「……聞いてるさ」

 

燭台切「そう?

だったら良いんだけど……」

 

燭台切光忠は不安そうに顔を覗かせてきた

 

正直、吃驚した

 

真逆、鶴崎の本丸に顕現されるとは思わなかった

 

鶴崎は霊力が多い為に審神者になろうとしていた

 

じゃあ俺は未来に居るというのか?

 

有り得ない

 

俺が死んだのは数時間ほど前だろう

 

そんなすぐに未来に来られる訳がない

 

燭台切「じゃあ次は僕等の部屋に行こうか」

 

「分かった」

 

此処には太鼓鐘貞宗は居るのだろうか

 

燭台切「貞ちゃんはまだ来てなくてね

まぁ来たとしても部屋が足りるかどうか……」

 

「そうなのか……」

 

燭台切「まぁそのうち増築するみたいだし

その時にでも来てくれたらって思ってるよ」

 

「……来るといいな」

 

燭台切「そうだね」

 

俺はこの性格を恨んでいいよな?

 

会話が全く続かないんだが

 

恨む、マジで自分恨む

 

肌が寒いと感じるこの季節は何月だろうか

 

寒さ的には三月か四月か?

 

それとも秋真っ只中なのか?

 

「なぁ光坊」

 

燭台切「ん?

どうしたの?」

 

「今は何の月だ?」

 

燭台切「え?

確か……」

 

考える素振りをしている燭台切光忠

 

燭台切「長月か神無月かな?」

 

「そうか……

寒い訳だ」

 

燭台切「寒くなってきたからね

何かあったら言ってね」

 

「出来る限り頼れるようにする」

 

また会話は途切れた

 

もうこんなの御免なんだが

 

燭台切「部屋の前に着いたよ」

 

「あ、嗚呼……」

 

もう着いたのか……

 

燭台切「倶利ちゃん

鶴さんが来たよー」

 

燭台切光忠はそう言いながら襖を開けた

 

すると中から何かが素早く飛びついてきた

 

燭台切「あっ!

マロン!駄目だって!」

 

どうやら飛び付いてきたのは猫のようだ

 

「……お前、『マロン』って言うのか」

 

栗……倶利……倶利伽羅……大倶利伽羅って事か

 

鶴崎はこういう所強引だな

 

燭台切「この子、本丸に迷い込んでてね

僕と倶利ちゃんで世話してたんだけど

主や長谷部君に見付かって……」

 

倶利伽羅「そうしたら、彼奴が世話をする許可をくれた」

 

大倶利伽羅はマロンを抱き上げた

 

その顔は何処か嬉しそうだ

 

「倶利伽羅のそんな顔は見たことないな」

 

俺がそんな風に言えば

 

燭台切光忠の時と同じ様に悲しそうな顔をした

 

「……じゃあ、何て呼べばいい」

 

倶利伽羅「いつも通り『伽羅』で良い」

 

「分かった……

伽羅坊で良いんだな?」

 

倶利伽羅「嗚呼」

 

本当に本丸によって性格とかは違うのだろうか

 

鶴丸国永が流した記憶には

 

大倶利伽羅は居なかったが

 

普通の大倶利伽羅はこんなに慣れあわないだろう

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