なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る   作:眼鏡とタバコ

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今回は投稿が遅れて申し訳ありません。
今回は後編になります。
ではどうぞ。


またまたトラブルを起こす!後編

 

 

 

 

 

翌日、時刻は十二時三十分、練習試合が明後日に迫った今日、吹雪は欠席した。

理由は簡単、昨日の部活の時間、私は吹雪に試合相手である西中の情報を集めてくるように頼んだからだ。昨日は部活が終わってマンションに帰ったとき、なんとなく吹雪の部屋の扉を開けてみようとしたが帰っていなかった。そのあとも部屋に帰った様子はなかったが、まぁアイツのことだし、大丈夫だろう。

 

「笹原さん」

 

昼飯も食べ終わり、練習試合のことを考えていると意外な人物達から話かけられた。

 

「寺本さん、それと戸羽さんと和田さん」

 

まさかのファン◯ル組だった。えっ?◯の意味がない?気にするな!

 

「どうかしたの?」

「いえ、大したことじゃないけど、雪宮さん今日は欠席だったから何か聞いてないかなって」

 

おぉー、アイツを心配してくれているんだな。なんか意外。

 

「気にしなくても大丈夫よ。多分部活の時間までには帰ってくるから」

「そうなのか?」

 

こら和田、どこぞの人食い妖怪のセリフをパクるな。

 

「えぇ、心配してくれてありがとね」

 

それを聞いた三人はどこかへ行ってしまった。

 

「さて、編成は考えたし、あとは作戦ね」

「まだ考えていなかったのですか?」

 

今度は後ろに座っている四季から話かけられる。俺は四季と向き合い話す。

 

「作戦はいくつか考えているわ。でも相手がどういう戦い方をするかわからないの」

「つまり、雪宮さんからの情報がないと最終的な詰めが出来ないと」

「そういうこと」

「まぁ、こればかりは仕方ありませんね」

「でも雪宮さん一人に任せてよかったの?」

 

突然の乱入に、俺は四季の後ろを見る。そこには腕を組んで俺を見ている遊佐がいた。

 

「そこは問題ないわ。むしろこういうのは一人でさせてくれって言うくらいだし」

「信頼してるのね」

「まぁね。一番付き合いが長いし、お互いのことをよく理解してるしね」

 

さて、吹雪は一体どんな情報を持ち帰ってくるかな。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜工場内〜〜〜〜

 

 

 

 

 

さぁ放課後だ!マイクチェックの時間こら!何考えているんだ俺。

今、部員のみんなには待機してもらっている。何故か、それは吹雪の帰りを待っているからだ。

 

「あのリーダー、あとどのくらい待てばいいですか?」

 

不安になったアリサがたずねてくる。

 

「多分そろそろ帰ってくるからもう少しだけーー」

 

そのとき携帯が鳴った。電話の相手は吹雪からだった。

 

「もしもし、どうしたの?何かトラブル?」

『あっ、紅音ちゃん?そろそろ着くから待ってて〜』

「わかった、てか風の音がうるさいけど、アンタ今何処にいるの?」

『外に出たらわかるよ!今上空2000mくらいかな?』

「は?」

 

俺は慌てて工場の外に出て、空を見上げる。そこには何かが空から降ってきていた。それは途中でパラシュートを開きゆっくりと降下して着地した。

 

「ただいま!」

 

おいちょっと待て!お前は空挺部隊か!なんで降下作戦してんだよ!てかカッコイイなお前!!

 

「とりあえず言いたいことは山程あるけど、おかえり」

 

そんな俺と吹雪を除く他の部員は。

 

(((((いや!どうやって空から降ってきた!!!)))))

(((((そもそもそのパラシュートはどこから持ってきた!!!)))))

(((((普通に帰ってこいよ!!!)))))

 

そんなことを思っていたことに、俺と吹雪はこの時気付くことはなかった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜空き教室〜〜〜〜

 

 

 

 

 

俺達は空き教室に移動した。いや、流石に九十人ってなると部室にみんなは入りきれないし、そもそも部室に黒板ないし。

いや、空き教室でも結構キツキツだけど、部室よりはマシである。

 

「それでは西中の情報についてですが」

 

黒板の前に立つ吹雪が、教卓に手をついて話しはじめる。

 

「まず相手の戦い方は、統制された陣形、圧倒的な火力を用いての短期決戦、これを意識しているみたいだけど、紅音ちゃん、これが私がこの目で見て思ったことなんだけど」

 

おいちょっと待て、それって。

 

「西住流ね」

「正解」

 

俺が西住流という単語を口にした瞬間、教室がざわめいた。

 

「つまり、相手は西住流を意識して戦っているってこと、そう捉えていいのね」

「その通り」

 

うわぁ、面倒くせぇ。

 

「ちょっと、それってマズイじゃない!」

 

ここでエリカが加わる。

 

「えぇ、ちょっとマズイわね」

「ちょっとどころじゃないわよ!アンタ状況わかってるの!」

「落ち着いてエリカ。吹雪、西中に西住家の人はいるの?」

「そこは大丈夫。西中に西住家の人はいないよ」

「なら勝ち目はあるわね」

 

相手側に西住家の人間がいないならどうとでもなる。

 

「アンタ、それ本気で言ってるの?」

「もちろんよ」

「なら聞かせてちょうだい」

「わかったわ。吹雪、いくつか質問するわ」

「何?」

「まず一つ目、相手の基本戦術は?」

「十両編成の場合、五:五に別れることが多いみたい。あとは三:三:四に別れたり三:三:三:一に別れたりするけど、おそらく今回は最初の編成でくるのが濃厚」

「根拠は?」

「相手はこちらを格下と思っている。これが一番の理由、二つ目、三つ目の編成は主に強豪校と試合しているときに見られる編成だったからね」

 

なるほど、つまり眼中にない相手はそこまで警戒しないと。

 

「二つ目の質問、私達と西中、どちらが上手く連携がとれてる?」

「まず間違いなく、二年生()()なら西中かな、でもこちらは、これに一年生が加わると私達だね」

「西中ってそんなものなの?」

「紅音ちゃん、私達の最大の弱点は?」

「人員不足」

「その通り。でも紅音ちゃん、人員不足は決して弱点じゃないんだよ」

「というと?」

「人が多いってことは、必ず練度の低い人出て来る。つまり指導が行き届いていない人がいる」

「なるほど、いくら人が多くても全員の面倒が見れないと意味がないか」

「そういうこと」

「西中ってそんなに部員多いの?」

「三年生が六十人、二年生が六十人、一年生が百二十人だったかな?三年生は受験生だから部活よりもそっちの方を優先してるみたい。だから今は二年生が主体で動いてる」

「つまり、六十人で百二十人見てるの?」

「まぁそうだね。無責任だねぇ、三年生で部活してるの多分隊長とあと数人だけだよ」

 

マジかよ、ちょっと前のウチらとほぼ一緒じゃん。

 

「でも向こうの隊長がそう指示したみたい」

 

アホらしい、馬鹿じゃないの?

 

「でも、今度の試合で三年生が出ないって保証はないじゃない」

「そこも心配いらない。どうもあちらの隊長さん、今回の試合に参加させるのは主に二年生みたいだから」

「なんでわかるのよ?」

「盗聴器をセットしてきた!!!」

 

ちょっと待てぇぇぇ!!!!!!

 

「ちょっと吹雪!!」

「大丈夫!!ちゃんと回収したから!!」

「あっ、ならいいわ」

「いいわけないでしょ!!」

 

何がダメなんだ?勝つ為には手段は選ばない、当たり前だろ?

 

「どうしたのエリカ?」

「いや、冷静に考えなさい。そもそもその盗聴器はどこで手に入れたの?」

 

言われてみれば確かに。

 

「吹雪、どこで手に入れたの?」

「え、えっと、その、それは」

 

吹雪の目が泳いでいた。だが俺は見逃さなかった、その視線が一定間隔である人物に向けられていた。

俺はその視線の先にいるやつを見る。

 

「射命丸さん?」

「は、はい!」

「まさか、アナタが?」

「い、いや!それは!」

「別に私は怒ってないわ。寧ろ協力してくれてありがとう」

「は、はい!」

「ただ、なんでこんなもの持ってるの?」

「それは、その」

「文、それは私から説明するわ」

 

ここではたてが加わる。

 

「私も盗聴器は持っています。私と文が盗聴器を持っている理由、それは」

「それは?」

 

はたては深呼吸する。他の部員もはたてをみる。そして次に発せられた言葉を聞いて呆れ果てた。

 

「取材!!ネタを集める為です!!」

 

・・・・・・・・・。

おい、どうすんだよこの空気。みんな呆れて何も言わなくなったぞ。

てかちょっと待てよ。

 

「まさかとは思うけど、どこかに盗聴器とか仕掛けてないわよね?」

「ッ!!い、いえ!そんなことは決して!」

 

おい!あまりにも嘘付くのが下手だな。

 

「盗聴器があるってことは、盗撮用のカメラも持っているってことだよね?」

「あっ!私この前二人がこそこそしてるの見たよー!」

 

ここで弥生も参戦してくる。

俺は二人を見る。二人は額から汗を流していた。

 

「弥生、それはどこで?」

「部室の更衣室だったよ」

「ありがと。姫海棠さん、射命丸さん」

「「は、はい!!」」

「あとで二人には話があるので、部活が終わったら私のところまできてください。拒否権はありません。二人は確か私と同じマンションに住んでいましたね。逃げたら二人の部屋に訪問します。よろしいどすか?」

「「は、はい」」

「話が逸れてすいません。では今から作戦について話します」

 

そして俺は黒板の前に移動して作戦を伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜

 

 

 

 

 

作戦を立て、はたてと文にカメラと盗聴器を回収させて説教が終わったあと、俺と吹雪は一緒に下校していた。

 

「そういえば吹雪、アンタどうやって空から降下してきたのよ?」

 

俺は今日一日の中で一番の疑問を訪ねる。

 

「それはヒ・ミ・ツ!だよ」

「何よそれ」

 

なんだ教えてくれないのか、つまらん。

そう思っていたとき、後ろから誰かが走ってきた。

 

「雪宮さ〜〜ん!!」

「ん?あっ!」

 

吹雪はその小学生?に大きく手を振った。

いや、ちょっと待て。あのサイドテールの子は。

 

「今日は大艇ちゃんを貸してくれてありがとね」

「いいよいいよ。また貸して欲しかったらいつでも言ってほしいかも!」

「あれ?そういえば大艇ちゃんは?」

「今日は先に家に帰ってるかも!」

「そうなんだ、大艇ちゃんによろしく言っといて」

「うん!それじゃまたね!」

「バイバーイ!」

 

そう言って小学生は帰って行った。

 

「ア、アンタ、今の子って」

「さっ、早く帰ろ」

「ちょっと待ちなさい!大艇って、二式大艇のことよね!?てか今の子って」

「さっ、帰ろ帰ろ」

「アンタ!今の子とどうやって知り合ったのよ!」

 

俺は吹雪の両肩を掴む。

 

「紅音ちゃん、世の中には、知らなくていいこともあるんだよ。Need not to knowってやつだよ」

「何ここであの警部のセリフ言ってるのよ。って逃げるな!」

 

そうして俺達は走って帰って行った。

 

 

 

 

 




如何でしたか?
今度は2月4日に投稿します。
それではまた!
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