なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る 作:眼鏡とタバコ
今回はあのぼっちが出てきます。
ではどうぞ!
〜〜〜〜PM18:00〜〜〜〜
練習試合が終わり部活を終え、十七時の卵半額セールに間に合って主婦達との戦争を生き抜いた俺は、自室で椅子の上で胡座をかいてヘッドホンをつけてパソコンと睨めっこしていた。
予算の見積もりである。
今回の練習試合でファイヤフライ、チャーフィー、ブラックプリンスがやられた。学校の工場を知っていたが、部品が足りない。その為、必要な部品をパソコンに打ち込んでいた。書類という形にして提出すれば取り寄せると紫が言っていたので、月曜日にでも提出するつもりだ。
それだけではない、公式戦の間にかかる費用の見積もりもしなければならない。はっきり言って超多忙である。普通こういうのは顧問がするものだろ。しかし紫に任せようとするといつも話をはぐらかす、冴塚先輩に任せたらなんか不安だし、吹雪はこういう時に限って逃げるし、他の部員は、その・・・・とにかく俺がするしかないのだ。
「早く終わらせて、ご飯にしますか」
〜〜〜〜PM19:30〜〜〜〜
「よし、あと少しだし、そろそろご飯作ろう」
そう言って俺は台所に向かい、今日買ってきた食材を取り出す。今日は鮭のホイル焼きと卵スープとほうれん草のおひたしである。
俺は食材を取り出しているとあることに気づいた。
「あ、バターとワカメ忘れた」
ホイル焼きに使うバターと卵スープに使うワカメを買い忘れていた。
「仕方ない、買いに行くとしますか」
俺はウィンドブレーカーに着替えてランニングシューズを履き、スーパーに向かった。
服装が雑?いいだろう別に、すぐそこのスーパーなんだし。
〜〜〜〜スーパーでの買い物終了〜〜〜〜
「さて、買うものは買ったしさっさとーー」
俺はスーパーの隣にある本屋に目がいった。
そう言えば転生してから小説や漫画なんか全く読んでないな。
「ちょっと覗いてみようかな」
俺はそう呟き、本屋に入店した。
「いらっしゃいませー」
男の店員さんにそう言われた俺は辺りを見渡す。
以外に広いな。二階建てで一階は本屋、二階はゲームやDVDなどが置いてあるみたいだ。
俺は一階をまわることにした。
そこには前世とほとんど変わらない小説や漫画が並んでいた。なんだ、知らない本はちらほらあるがほとんど知っている本ばかりだ。
「本当に別世界か?」
そう呟くと、俺はあるコーナーで足を止めた。
「懐かしいなぁ〜」
そこはピアノの楽譜コーナーである。
アニソン、ボカロ、J-POP、クラシックなど様々なものがあった。
どうでもいい話だが俺はピアノが好きである、一応弾ける。
俺は楽譜を本を手に取り、気に入った本をそれぞれ一冊ずつを持ってレジに行った。
「4852円になります」
俺は会計を済ませた。
「ありがとうございましたー」
さて、次は二階に行くか、今後電子ピアノ買おう。
そう思いながらゲームコーナーに向かった。ここも前世とほとんど変わらない、ならあれあるかな?
俺はあるゲームを探した。
「お、あったあった」
あったZE、某ハンターゲーム。
なんのゲームかはご想像にお任せするZE☆
ゲーム機はあるしたまには息抜きするか。
俺はそれを手に取ろうとした時、左の手が伸びてきて、そして重なった。
俺は左の方を見る、そこには以外な人物がいた。
なぜお前がいる。
「あ、どうも」
「比企谷・・八幡君・・」
そう、まさかのあの、DHA豊富そうな腐った目をしてぼっち臭がプンプンするあの比企谷 八幡である。
〜〜〜〜比企谷 八幡サイド〜〜〜〜
えっ、なんでこんなところに戦車道の隊長さんがいるの?
俺はコイツを知っている。名前は忘れたけど。入学してそうそう、戦車道の三年に喧嘩売って勝利し、三年を全員強制退部させ隊長の座をもぎ取ったヤツだ。
入学して二日目の校内新聞で知った。生で見るのは初めてである。
なんか生って単語はいやらしい響きだな。俺だけですかそうですか。
〜〜〜〜笹原 紅音サイド〜〜〜〜
なんか馬鹿なことを考えてそうだけど、まぁいいか。
「比企谷君もこれを買いに?」
とりあえず話してみるか。
「ひゃ、ひゃい」
プッ!
俺は笑わずにはいられなかった。
コイツ今噛みやがった!ヤベェマジで笑える!
俺は必死に笑いを堪えていると、比企谷は顔を赤くして手を顔に当てていた。
「ご、ごめん。ただあまりにも面白くてつい」
俺はなんとか笑いを落ち着かせ比企谷を見る。
「いや、あの、えーと」
「安心して、誰にも言わないから」
「あ、ありがとうございます」
「敬語じゃなくていいよ。同じ一年生なんだし」
〜〜〜〜比企谷 八幡サイド〜〜〜〜
ヤベェ、噛んじまった。しかも相手はめっちゃ笑ってるし。
あぁ死にたい、初対面のヤツには笑われるし、小町はまだ隣のスーパーでお袋と買い物中だし。
「ご、ごめん。ただあまりにも面白くてつい」
そう言って相手は笑いを落ち着かせながら謝ってきた。
「いや、あの、えーと」
ヤベ、中学生になってから小町以外の女子と話すの初めてだから言葉が出ねー。
「安心して、誰にも言わないから」
ありがとうございます!俺にこれ以上黒歴史を増やさなくてありがとうございます!これでもしクラスの人間にバラされていたら不登校になるところだった。
「あ、ありがとうございます」
「敬語じゃなくていいよ。同じ一年生なんだし」
いや、初対面の、しかもぼっちの俺には難易度高すぎるからな?
〜〜〜〜笹原 紅音サイド〜〜〜〜
さて、笑いも落ち着いたし。
「それで、比企谷君もこれを買いに来たの?」
「お、おうそうだ、え、えっと・・・」
「あ、そう言えば初対面だったね。初めまして、1ーBの笹原 紅音です。今は戦車道の隊長をしています」
「は、初めてまして、1ーAの比企谷 八幡です」
あれ?1ーAってことは。
「姫海棠さんと同じクラスなんだ」
「誰?」
あぁ、そうだった。
コイツぼっちだった。
「姫海棠はたてさん、Aクラスで私と同じ戦車道をやっている人よ」
「そんなヤツいたっけ」
「・・・・・まぁいいわ。で、どうするの?」
「何を?」
「これ」
そう言って俺はパッケージを見せる。
「私は新品を買いたいけど、比企谷君は?」
「俺も新品の方を」
「そ、ならレジに行きましょ」
俺はパッケージを持ってレジに向かう。
「すみません、これを二つお願いします。会計は別々で」
「はい、7880円になります」
俺は会計を済ませる。
「ほら、比企谷君」
そう言って、比企谷もを黙々と済ませる。
「その、ありがとな」
「いいわよ、このくらい」
「そういえば、なんで俺の名前知っていたんだ?」
「それは簡単よ。新入生全体の二割くらいしか男子がいないのに、その中でも
「容赦ないな」
「それで気になって誰かをちょっと調べたら君だったわけ」
まぁ、実際は最初から知っていただけなんだがな。
「そういうことか、ならクラスも知っていたのか?」
「入学案内書に入学式のときどこに座るか書いてあったでしょ。あれで調べたから名前はわかったけど、クラスまではわからなかったわ」
「そういうことか」
「あ、そういえばこれ、オンラインで協力プレイ出来たよね」
「それが?」
「暇なとき一緒に狩りに行かない?」
「えっ?それって「お兄ちゃん!」」
最後まで言い切る前に、後ろから小さな女の子が比企谷の後ろに抱きついた。
因みに、俺達がいるのはレジの前、比企谷は階段に背を向け俺は比企谷と向き合って立ったいる。
「お兄ちゃん遅いよ!もう買い物終わったよ!」
「すまん小町」
ほほう、これが妹の比企谷小町か。
かわいいな、特にこのアンテナはいい。
そして小町と俺の視線があった、小町が何かを言おうとした時。
「小町ー、走ってたら危ないでしょー」
「お母さーん、お兄ちゃんが女の人と一緒にいるー」
「な、何ですって!?」
あぁーなんか面倒くさくなってきたぞー。
「は、八幡に女ですって!?」
登場早いな!
「小町ちゃん、どうして話をややこしくするの?お兄ちゃんが女の子と一緒にいるのがそんにおかしな事?」
「だってあのお兄ちゃんだよ!?」
「だってあの八幡がよ!?」
「あれ、なんだか目から汗が」
比企谷の質問に小町と比企谷母は答える。比企谷、それは汗じゃないからな。
「えっと、とりあえず自己紹介します」
俺がそう切り出すと三人はこちらを向く。
「はじめまして、常幻東中学校、1ーBの笹原 紅音と言います。今は戦車道で隊長を務めています」
「初めてまして!お兄ちゃんの妹の小町です!」
「この子達の母の智恵と言います」
「はい!質問してもいいですか!」
小町が突然質問してくる。
「何?」
「お兄ちゃんとはどういう関係なんですか!?」
いきなりぶっ込んでくるなぁ〜。比企谷のヤツ、目がどんどん腐っていくぞ。
「ただの同級生だよ。クラスも違うし、話したのもさっきが初めてだし」
「そうなんですか!?」
「うん、だから小町ちゃんが想像している関係じゃないよ」
悪いが恋人関係は無理だ。だって中身男だもん俺。
最近は思考が少しずつ女の方に傾きつつある、なんとなくだがそれはわかる。
「そうだ、比企谷君」
「なんだ?」
「電話番号教えて、暇な時オンラインしよ」
「お、おう」
そして俺達は番号を教えあった。
「それじゃ暇な時に「あっ!ここにいた!」」
その声を聞いて、俺は比企谷達の後ろを見る。そこには吹雪がいた。
「吹雪、アンタなんでここにいるのよ?」
「紅音ちゃんを探すついでにゲームを買いに来た」
どっちがついでなのやら。
「それってこれのこと?」
俺はさっき買ったパッケージを見せる。
「そう!それ!店員さん、これまだありますか?」
「申し訳ありません。こちらの商品は今在庫切れでして」
「そんな〜!!」
吹雪は両手両膝をついた。
「立ちなさいよ、みっともない」
「そういえば、そちらの方々は?」
「比企谷 八幡君と妹の小町ちゃん、それと智恵さん」
「ど、どうも」
「はじめまして!」
「はじめまして、智恵です」
比企谷、小町、智恵さんの順で言う。
「はじめまして、1ーBの雪宮 吹雪です。紅音ちゃんとは幼馴染みで同じ戦車道をやってます」
吹雪は立ち上がって自己紹介をした。
「そういえば吹雪、私を探してたって言ってたけど、何かあったの?」
「あ、そうそう 、今から今日の勝利を祝してご飯と温泉に行こうってことになってさ、行かない?」
「行かないわよ」
「なんで!?」
「だいたい、それならもっと早く言いなさいよ。もう食材買っちゃったじゃない、それに月曜日までに提出しないといけない書類があるのよ」
「えぇー、いいじゃん」
「アンタが逃げなければすぐに書類は終わるんだけどなぁ〜」
俺は吹雪を睨む。おいこら、目をそらすな。
「と、とにかく行こ!ほとんどの人が集まっているから!」
「そもそも私、そんな話し聞いてないし」
「だって紅音ちゃん、それを話す前に帰っちゃったし」
「卵半額セール中だったもの」
「そういえば何買ったの?」
俺はレジ袋の中を見せる。
「あっ、楽譜買ったんだ」
「今度、電気屋で電子ピアノを買うつもり」
「そうなんだ、紅音ちゃんの曲、また聴きたいな〜」
「あの聞きたいことがあるんですが」
またしても小町が質問してくる。
「何かな?」
吹雪が言う。
「今日は何かいいことあったんですか?祝してご飯と温泉に行くって言っていましたし」
「今日は常幻西中学校と練習試合をして私達が勝ったのよ」
「えっ!?西中にですか!?」
「小町ちゃん?お兄ちゃんどのくらいすごいのかわからないから教えて」
「お兄ちゃんは馬鹿なの!?東中は毎年県予選で二、三回戦敗退だけど、西中は去年ベスト六位だよ!そんなところに勝つなんて至難だよ!」
まぁ、俺からいわせれば・・・これ以上はやめておこう。
それより、ウチの学校ってそんなに弱かったの?そこそこ強いんじゃないの?神様ちょっと恨むよ?
「それよりも早く行こうよー。みんなが待ってるよー」
「あぁもう、わかったわよ。その前に一度帰らせて、買い物袋を置きに行かせて、あと着替えさせて」
そう言って階段の方に向かう。
「それじゃ比企谷君、また学校でね。そうそう暇な時間は作れないけど、時間が出来たら電話するね」
「お、おう。またな」
それを聞いて俺と吹雪は一度帰宅することにし、その店を出た。
いや〜、正直嬉しかった。転生して初めて男の友達ができた。
〜〜〜〜おまけ、比企谷 八幡サイド〜〜〜〜
俺は二人と別れたあと、車に乗って帰宅していた。
俺は手元の携帯を見ていた。
「お兄ちゃん良かったね!あんな綺麗な人と友達になれて」
「バッカ、違う。アレだよアレ、そうアレだよ」
「まーた変なこと言ってるー。でもいいじゃん、暇が出来たら電話するって言ってたし、そもそも女の子ってそんな簡単に電話番号とか教えないよ?小町でもそんな簡単に教えないもん」
「そうなのか?」
「そうよ。良かったじゃない八幡、アンタに友達ができて」
「だから違うって」
「ハイハイ。そろそろ着くから、着いたら荷物を降ろすの手伝ってね」
「はーい。それにしてもすごいねお兄ちゃん」
「何が?話すときはちゃんと主語と述語を使わないとわからないよ」
「笹原さんだよ。一年で隊長してるって学校、聞いたことないよ」
「そうなのか?」
「よほどの実力がないとなれないよ。小町はすごいと思うよ。」
アイツってそんなすごいのか。
「それに食材も買っていたから料理はできるでしょうね。楽譜もあったからピアノもできる。そして戦車道をやっている。かなりの優良物件じゃない、今時ピアノができる人ってそうそういないわよ」
「やめてくれ母さん。ホントそんなんじゃないから」
確かに、あれ?コイツ俺に気があるのか?ってちょっとは思ったよ。認めるよ。だがな、そんな勘違いでどれだけの世の男性が悲劇にあったことか。
俺はお袋と妹にからかわれながら帰宅していった。
如何でしたか?
次は番外編を作ります!
ではまた!