なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る 作:眼鏡とタバコ
「・・・・・」正座するUP主
「何か言うことは?」
「この度は投稿期間が1カ月以上空いてしまい本当に申し訳ありませんでした」
「理由を教えてくれないかしら?」
「出張と残業の日々で毎日HP0になっていたので、書く時間と体力がありませんでした」
「他は?」
「パソコン壊れました」
「あとは?」
「・・・・」
「あ・と・は?」
「その際、自作のパソコンを作りました」
「パソコン作る体力はあるんだー」
「そこは組み立て代行に頼みました」
「そういうこと、とにかくこれからは気をつけなさい」
「気をつけます。では「勝つ為に手段なんか選んでられるか 後編」どうぞ」
「よし、これより指揮は吹雪から私が引き継ぎます!」
さぁ、第2ラウンドと行こうか。
『紅音ちゃん、私達はどうしたらいいかな?』
「吹雪達はこっちに合流して。敵主力が態勢を立て直す前に一気に叩くわよ」
『OK』
「はたてさん達は引き続き敵主力を位置情報、及び監視を。見つかった際は後退して」
『了解』
〜〜〜〜南 遥サイド〜〜〜〜
「犬井先輩、これからどうしたらいいですか?」
こんなはずじゃなかった。待ち伏せされ、まさか7両も撃破されるとは思っていなかった。
私は今、敵主力と交戦した場所から後退して森の中にいた。追撃がないところを見ると、うまく逃げれたはず。
『正面から挑むのは危険だろう。そうなるとこちらも待ち伏せをするか、あるいは偵察を出して敵の位置を探り、背後を取るしかないな。今から背後を取るのは難しいから』
「待ち伏せをするしかないですかね」
『この大会はフラッグ戦だから正面から挑んでフラッグ車だけを狙うのもありだが、それだと間違いなく守りを固めて来るだろ』
「待ち伏せしかなさそうですね」
やっぱ待ち伏せしかなさそうたなー。
そんな時である。
『敵戦車を確認!』
周囲を警戒していた味方から無線が入ってきた。
『そんな!確かに逃げきれたはず!』
『いくらなんでも早すぎる!』
「落ち着いてみんな!犬井先輩、作戦はこちらで立てていいですか」
『何か作戦があるのか?』
「敵がこちらの位置を正確に把握しているとは考えにくいです。なら、みんな散り散りになって一気に攻めた方がいいと思います」
『なるほど、的を絞らせないためか』
「はい。これなら2〜3両くらいなら減らせるはずです」
『わかった。ある程度数を減らしたらすぐに離脱しろ。判断はお前に任せる』
「了解。みんな!聞いての通り、今から散り散りになって敵の数を減らすよ!」
そう指示を出して、みんなは場所を移動しだした。
「誰か敵の数と位置、距離がわかる人いる?」
『数は7両、位置はここから2500離れた草原です』
「草原って言われても・・・・もっと具体的に」
『ちょうど私達が後退した時に通った経路上にいます』
私は双眼鏡を使って敵の位置を確認する。
『それにしても変ですね』
「変って?」
『数が合いません。敵は全部で12両のはずなのに5両足りません』
『別れたのかな?残り5両は隊長を探しに』
『かもしれないですねー。まぁ、すぐには見つからないでしょ』
私はまた違和感を感じた。
まただ。さっきの追撃がなかったことも、敵がこちらをあまりにも早く見つけたことも。
私は考えた。
さっきの待ち伏せのとき、確か攻撃してきたのは7両だ。12両で攻撃してくれば確実に私達を全滅させることが出来たはず。
なのに何故それをしなかった?
確かに少ない数で待ち伏せをすれば全体に指示は出しやすいし、見つかる危険性も減る。だけどそれだけじゃ、追撃してこなかった理由がわからない。折角のチャンスなのに。
『敵との距離2000!』
初めから私達を全滅させることが目的じゃなかった?
だとしたら目的は何?
あの場で私達を全滅させたら向こうは有利のはず、それを捨ててまで私達を全滅させなかった理由は・・・・。
私は考えた。そして試合前の笹原さんの言葉を思い出した。
『確かに総合的技量や戦車の数、その他色々なことを考慮しても勝てる要素はないわ。でもね、だから何?そんなこと最初から分かりきっていることよ。そんなことで勝敗が決まると思っているならそれで構わないわ、所詮貴女はそこまでの人間よ。見せてあげるわ、弱者の戦い方を』
そう、彼女は確かにそう言った。
『敵との距離1500!』
・・・・・もしかして。
『副隊長ーー、どうします?』
『もう射程圏内だよー』
もし、敵の目的が私達でないなら。
もし、敵の残りの戦車が犬井先輩を探しているなら。
もし、私の考えが間違っていないなら。
『副隊長ーー、どうしま「全車退避!」えっ?』
私は急いで指示を出した。
「これは陽動です!敵の狙いは私達の足止め、本当の目的は最初からフラッグ車です!」
『ちょっ、それってーーーー』
ドォォォーーーン!!
砲撃音が一つ、どこからか響いた。
『南!聞こえるか!』
「犬井先輩!どうしました!」
『敵から攻撃を受けた、向こうは最初からこちらが狙いみたいだ!』
遅かった。なんで気づかなかったんだ。
「犬井先輩!急いでこちらと合流してーーー」
ドドドドドドドォォォォーーーン!!
こちらも遅かったようだ。
『10号車撃破されました!』
『13号車、同じく撃破されました!』
『14号車もやられました!』
どうする、もうほとんどやられてしまった。このままでは。
『4、6号車履帯修理完了しました!今からそちらに向かいます!』
「急いで!犬井先輩はこちらと合流、15号車は私と一緒にーーー」
ドォォォーーーン!!
『15号車撃破されました!』
「・・・・・・4、6号車は急いでこちらと合流、犬井先輩は逃げ回って下さい」
私は深呼吸をして乗員に告げた。
「礼ちゃん、今から無茶苦茶な指示を出すけどいい?」
「しょうがないなぁ〜〜、終わったらアイス1本な」
「真夏ちゃん、もっと装填スピード早められる?」
「可能よ」
「空ちゃん、今から私の言う敵を狙って撃って」
「りょ〜かい〜」
「・・・・・これより敵フラッグ車を叩く!」
〜〜〜〜笹原 紅音サイド〜〜〜〜
「姫海棠さん、敵はあとどのくらい?」
『あとファイアフライ1両と敵フラッグ車のM4シャーマンが1両、それと履帯が切れたパーシングが2両ですね』
「ありがとう。こっちはもういいからパーシング2両を見張ってて」
さーて、あと4両か。ここまで被害を出さずにきてるからこのまま終わってほしいけどなぁ。
『あっ、パーシング2両接近中』
「了解。ティーガーⅡ2両、ヤークトティーガーはパーシングの排除に向かって下さい」
『『『了解』』』
俺はティーガーⅡ2両とヤークトティーガーを見送り、吹雪と連絡を取る。
「吹雪〜。今どこ〜?」
『あと5分くらいしたら着くよ〜』
「早く来て〜、そして私を楽にさせて〜」
『理由が私的すぎない〜?』
「そんなことなーーーー」
ドォォォーーーン!!
『こちらⅢ突!撃破された!』
は?
俺は慌ててⅢ突を確認した。Ⅲ突は煙と白旗をあげていた。
ドォォォーーーン!!
次は俺の目の前にいたⅢ突に砲弾が命中した。
『こちらⅢ突!すまない、撃破された!』
「・・・・・・吹雪、真面目に急いで」
『わりと落ち着いてるね。あと5分持ち堪えて』
「2小隊、早急に敵フラッグ車を仕とめて下さい」
『こちら2小隊長、了解!』
ヤバイなぁ。
そう思っていたら森の中からファイアフライが1両出てきた。
「隊長どうする?私達の位置、思いっきり敵の射程圏内だぞー」
「逃げるのは無理でしょう。射撃のタイミングや判断は相澤先輩に基本任せますが、私が撃ってほしいときは私が指示を出します」
「了解♪」
「神宮寺先輩、申し訳ありませんが私の指示通りに動いて下さい」
「わかった」
「四季さん、今以上に装填速度を上げることは可能?」
「問題ありません」
「では今から吹雪及びパーシングを排除しに行った佐々木さん達が戻ってくるまでなんとか持ち堪えてます。姫海棠さんはこちらに合流して下さい」
『了解』
『隊長!私達がパーシングを撃破して戻ってくるまで持ち堪えて!』
『その前に、フラッグ車を仕とめるから持ち堪えて笹原ちゃん!』
いや、どうでもいいというわけじゃないけど、どっちかさっさと片付けくれ。マジで。
てかファイアフライの車長誰だ?
俺は目を凝らしてファイアフライの車長を見た。
「あっ」
俺は思わず声が漏れた。
まさかファイアフライの車長があの要注意人物の一人の南 遥とはな。
少しの間睨み合い、そして。
「左に全速後退!」
そう指示を出し、左に後退する。
ドォォォーーーン!!
ファイアフライの砲弾は、さっきまで俺達がいた場所を通り抜け後ろの森の中の一本の木に命中した。
「相澤先輩!」
「了解!」
こちらも後退しながら撃ち返すがギリギリのところで左に避けられた。
「ちぃっ、ハズレた!」
相澤先輩、女の子がなんだからそんな口調しないで。
「停止!前進して左にターン!」
「わかった!」
「ちょっと待て!敵に後ろ取られるとマズいぞ!」
「大丈夫です、考えがあります。とにかく前進して下さい!出来るだけジグザグに!」
さぁ、付いて来い。
「相澤先輩、合図を出したら適当に前方へ砲撃!神宮寺先輩は急停止して下さい!」
「なるほど、了解!」
「わかった!」
「四季さんは危ないから何かに捕まって安全を確保して!戦車が完全に止まってたら相澤先輩が次弾を撃つまでに速やかに装填!」
「わかりました!」
俺は後ろから付いてくるファイアフライを見る。
あれ?砲塔が動いていない。故障か?
・・・・まさか!
「左に回避!」
蛇行をやめ左に回避した。
ドォォォーーーン!!
ファイアフライの砲弾が右を通り抜ける。
あっぶねぇ〜。今右に行ってたら間違いなくやられてたわ!
ファイアフライは少しずつ距離を詰めてくる。
「相澤先輩、神宮寺先輩、四季さん、カウント5でいきます!0と言ったらやって下さい!準備を!」
「了解!」「わかった!」「わかりました!」
そう言って、俺も衝撃に備えた。
「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0!!」
IS-2は砲撃と急停止を同時に行い車体の後ろ側が浮いて停止する。
ファイアフライは俺達の突然の行動に対応出来ず、そのまま右側を走り抜けていく。
俺も戦車から放り出されないように踏ん張っていたが踏ん張りきれず、体を少し乗り出していたため腹を思いっきり衝撃がきた。
「カハッ!」
バカか俺!放り出される可能性だってあるのに、なんで乗り出してんだよ!俺のバカ!
ファイアフライもようやく停止し、砲塔を旋回する。
俺は腹の痛みを必死に堪え指示を出す。
「四季さん!」
「はい!」
頼む!間に合ってくれ!
「相澤先輩!」
「これならアタル!」
「装填完了!」
「撃てーー!!」
ドォォォーーーン!!
勝った、そう思った時だった。
またしてもギリギリのところで回避されハズレてしまう。
「マズい!」
このままでマズい。
『紅音ちゃん!バックして!』
「ッ!!全速後退!」
ドォォォーーーン!!
森の中から砲撃音と共に砲弾が飛んできてファイアフライに命中はしなかったが掠った。
『お待たせ!』
森の中からクルセイダーが1両、猛スピードで走ってきた。
「遅い!」
『ごめん!それで作戦は!』
「なんとか足止めをして!こっちで仕とめるから!この際1両や2両くらいなら損害出しても構わないわ!」
『そういう事なら、はたてちゃん!』
『はい!』
またしても森の中から、今度はチャーフィーが猛スピードで走ってきた。
そしてクルセイダーとチャーフィーはファイアフライの周りをグルグル回り、やがて2両でファイアフライを挟むように左右に停めた、というかぶつかりに行った。
「装填完了!」
「相澤先輩!」
「OK!」
ドォォォーーーン!!
砲弾はファイアフライに命中し、ファイアフライは煙と白旗を上げた。
「はぁ〜〜〜〜、なんとかなって、よかった〜〜」
俺はその場で伸びをしようとしたとき。
『こちら白露、パーシング2両撃破したよー!』
「りょーかい、ならこっちに合流してー」
『白露、了解!』
俺は車内から出て砲塔の上で仁王立ちをし、伸びをした。
「ん〜〜〜〜、ッ!!、いたたたっ」
伸びをしたはいいが、ヤベェ、さっきの腹の痛みが。
「はぁ、あとは2小隊に任せますか」
俺は一人、誰にも聞こえないようにそう呟いた。
てか、さっきから2小隊から無線が入ってこないがどうしたんだ?
〜〜〜〜轟 弥生サイド〜〜〜〜
「あーもう!じれったい!」
私はあまりにも苛立ち叫んでしまった。
『轟ちゃ〜ん今のは惜しかったから次は頑張ろう〜』
「なんで当たんないのよーー!」
『まぁまぁ落ち着いて。あとはフラッグ車だけだから〜』
あとフラッグ車、あとフラッグ車だけ。
これさえ倒せば、私達は全国に行ける。
ドォォォーーーン!!
敵フラッグ車のM4シャーマンは、最後の悪あがきと言わんばかりの砲撃をし、横にいた文ちゃんのチャーフィーに命中した。
『あやや〜、どうやら私達はここまでのようです。あとは任せました』
『はいは〜い、あとは任せてね〜』
ホント呑気だなぁー冴塚先輩。
「冴塚先輩、油断は禁物ですよ」
『油断はしてないよー逸見ちゃん』
「まぁ、それならいいんですが」
『それよりも轟ちゃん、もうちょっと落ち着いて射撃してみようね〜』
「私は落ち着いてます」
『それが落ち着いているって言えるのかなぁ〜』
「・・・・・・」
『それじゃ試合が終わったあとのことを考えよっか〜。逸見ちゃんはどうしたい〜?』
「何を言っているんですか。今は試合に『いいから〜〜。あっ夏海ちゃ〜んしばらく私指示出さないから夏海ちゃんの判断に任せるね〜〜』ちょ、ちょっと!」
『ん?どうしたの?』
「今は試合中ですよ!」
『まぁまぁいいから〜』
「黒川先輩も何か言って下さい!」
『もう慣れっこだし今更よ、それに私も気になるし』
「そ、そんな」
『まぁ私は会話にはあまり参加しないから。ッ!左に回避!』
ドォォォーーーン!!
『あっ、気にせず続けて〜』
黒川先輩すごっ。話聞きながら指示を出すなんて。
『ほらほら〜言いなよ〜。まずは逸見ちゃんからね〜』
「はぁ、わかりました。ですがその前にちょっと場所移動します」
私達は後方に下がった。
『それで逸見ちゃんは試合が終わったらどうするの〜?』
「そうですね。とりあえず決勝の準備と期末テストの勉強、あとは『それはやらなきゃいけないことで、したいことじゃないよ〜!』って言われましても」
『も〜う。2回戦のときに笹原ちゃんにも同じ質問したけど、笹原ちゃんは「早く帰って本屋に行きたいです。今日最新巻の発売日なんです」って即答したよ〜』
だからあの時いつもより早く試合が終わったのか。確か午前中で試合が終わって、午後1時くらいに解散したもんね。
「というか、それバラして大丈夫なんですか?」
『大丈夫だよ〜。今の話は笹原ちゃんには聞かれてないし、みんながバラさなきゃ大丈夫〜』
そう、私達2小隊は冴塚先輩の気遣いでファイアフライを撃破したあと1小隊の周波数から2小隊の周波数に戻したのである。
理由は私とエリカが笹原ちゃんと会話しないように。
『逸見ちゃんは考えておいてね〜。次は轟ちゃん』
「えっ?私ですか?」
『そうだよ〜』
私は・・・私は・・・・・・・。
「私は仲直りしたいです」
『誰と?』
「紅音ちゃんとです」
私は続けた。
「私、冴塚先輩のことを悪く言ってしまった日から一度も紅音ちゃんと話してないんです。紅音ちゃんを見るとつい避けてしまって、でもいつも通りにしようとしても上手くいかなくて、私どうしたらいいかわからなくて」
『轟ちゃん・・・・・』
「私、嫌われたくない!」
私はとうとう堪えきれずに泣きだしてしまった。
『そっか〜、仲直りしたいのか〜。でもね轟ちゃん、笹原ちゃんは別に轟ちゃんのことは嫌ってなかったよ〜』
「えっ?」
『笹原ちゃん、轟ちゃんのことすごく心配してたよ〜。多分笹原ちゃんも轟ちゃんと一緒でどうしたらいいかわからなかったんだと思うよ〜』
「でも」
『じゃあさ、試合が終わったら一緒に笹原ちゃんのところに行こっか〜。これなら怖くないでしょ〜』
「・・・・・お願いします」
『だから、今は落ち着いて試合に集中しよ。そんなんじゃあたらないよ』
「はい」
『逸見ちゃんはどうしたいか決まった〜?』
「私も、笹原と仲直りしたいです」
『決まり〜。試合が終わったら2人は笹原ちゃんのところね〜。あっ、夏海ちゃんありがとね〜・・・・。それじゃ試合に戻ろっか〜。私達が足止めするから逸見ちゃん達はスキをついて仕とめてね〜〜』
私は涙を拭いながら敵フラッグ車を狙った。正直、今いる場所から当てられなくもない。
私は深呼吸をする。落ち着け、あたる、あてられる。
冴塚先輩達が必死に避けては攻撃、避けては攻撃を繰り返している。
そして敵フラッグ車が完全に動きを止め、冴塚先輩を狙っているとき。
『轟ちゃん!』
私は撃った。
そして砲弾はM4シャーマンの車体側面にあたり、白旗をあげた。
『廃空中学校フラッグ車走行不能!勝者、常幻東中学校!』
勝利のアナウンスが無線機から聞こえてきた。
「勝った・・・・んだよね・・」
「そうよ!勝ったのよ弥生!」
「エリカ」
「これで私達全国に行けるのよ!」
私は嬉しかった。
そしてあまりにも嬉しくて、また泣いてしまった。
私はエリカと抱き合いった。
〜〜〜〜南 遥サイド〜〜〜〜
負けた。負けてしまった。
『南、聞こえるか?』
「・・・犬井先輩」
『すまないな、お前達を全国に連れて行ってやれず』
「なんで・・なんで先輩が謝るんですか」
『南?』
「謝らなくちゃいけないのは私なんですよ!?中学最後の試合を台無しにしてしまったんですよ!?本来咎められるのは私なんですよ!?なんで先輩が謝るんですか!!」
『・・・・・』
「私は・・・私は!」
『気にするな南』
「なんでですか!」
『確かに中学最後まで全国には行けなかったが、別にもう戦車に乗れないわけじゃない。次は高校で全国を狙うだけさ』
「・・・先輩」
『だから気にするな』
「グスッ・・・・・はい!」
〜〜〜〜笹原 紅音サイド〜〜〜〜
あ〜〜〜〜、終わった〜〜。
一時はどうなるかと思っていたが、まぁ、勝ってよかった〜〜。
てかあのパパラッチ、最後の最後でやられやがって。
『あ・・・あー。聞こえる〜、笹原ちゃん〜』
「聞こえますよ副隊長」
『よかった〜、繋がって』
「途中から2小隊と繋がらなかったんですけど、何かあったんですか?」
『わかんな〜い、何か急に繋がらなくなっちゃって』
「まぁ試合には勝ちましたし、今こうやって繋がっているからよしとしましょう。それでは全車、整列準備!」
俺達は試合開始前みたいに整列をした。
「両校!礼!」
「「「「ありがとうございました!」」」」
さぁて帰りますか。
「それでは撤収準備!トレーラーはもう来ていますので、走行不能の戦車は乗せて下さい!それ以外の作業はいつも通り!」
そう言って、みんなはそれぞれの作業を開始する。
「笹原さん!」
俺は後ろを振り返る。そこには南 遥がいた。
「次こそは・・・次こそは絶対に勝ってみせる!」
彼女の目の周りが赤くなっていることに気づいた俺は南に歩み寄る。
「いい試合だったわ、また戦いましょう」
そう言って俺は手を出した。
「えっ?」
それを聞いた南はキョトンとした顔になった。
「どうしたの?」
「だ、だって、その・・・怒ってないの?試合前のこと」
「もういいわよあんなこと、今回はとても充実した試合だったから私は満足だわ」
「そうなの?」
「そうよ」
そう言って俺達は互いに握手をした。
ヤベッ、肌マジで白っ。
「ねぇ」
「何?」
「メアドと電話番号教えて」
「・・・・・・えっ!!??」
「何よ?」
「い、いきなり過ぎない!?」
「ごめんなさい言い方が悪かったわね」
俺は一呼吸して続けた。
「私と友達になってくれない?」
「突然だね。まぁ私はいいけど」
俺はそう言って南は携帯を取り出した。
そうしてメアドと電話番号を互いに登録した。
「来年はウチが全国に行くからね」
「ええ、楽しみにしているわ」
そして俺達は別れた。てか南のヤツ、試合に負けたっていうのに何でちょっと嬉しそうなんだ?
「笹原ちゃん〜」
今度は副隊長かよ。ん?エリカと弥生までいるな。どうしたんだ?
「お疲れ様です。どうかしましたか?」
「私じゃなくて、2人が笹原ちゃんに用があってね〜」
俺は2人を見る。エリカはちょっと目を逸らしてるし、弥生は俯いたままである。
あ〜〜、これ絶対この前のことだ。
「あ、あの」
弥生が口を開いた。
「えっと、その」
じれったい。
俺はエリカと弥生を抱き寄せた。
「えっ?」
「ちょっと!」
俺は静かに言葉を発した。
「この前は言い過ぎてしまってごめんなさい。そして今回は本当に助かったわ、ありがとう」
俺はそう言って2人を離した。
「アナタ、怒ってないの?」
「何で怒らないといけないの?」
「だって紅音ちゃん、私、冴塚先輩に酷いこと言ったし」
「あぁ、あの事ね。冴塚先輩はどうなんですか?」
「私は別に気にしてないよ〜〜」
「まぁ、そういうことだからもういいんじゃない?これから気をつければ。それよりも2人共よく頑張ってくれたわ」
「うん!」
おっ、いつもの弥生に戻ってる。
「ま、まぁね」
ヤバい、照れてるエリカさんマジ可愛い。
「ありがとね、それじゃ撤収準備しましょ」
そう言って俺達は撤収準備に取り掛かった。
いかがでしたか?
投稿が遅くなり申し訳ありません。
これからは事前に連絡しようと思います。
次は6月中旬に投稿します。
では!