なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る 作:眼鏡とタバコ
会社の社長「UP主君、来週ちょっと長崎に行ってきて」
UP主「・・・はい」(嫌だーー!!また長崎かよ!!今週の長崎行って来週も長崎かよ!!出張多すぎ!!人使い荒すぎ!!)
『アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ。ランラララララララ、ランララララララン、ランラララララララ、ラララララン』
試合が始まり、かれこれ30分くらいが経過した。
『昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよのみがリュックしょって 富士登山。ランラララララララ、ランララララララン、ランラララララララ、ラララララン』
なぜかさっきから吹雪がアルプス一万尺を歌っている。
『岩魚釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す。ランラララララララ、ランララララララン、ランラララララララ、ラララララン』
何?ツッコミ待ち?ツッコミを待ってるの?
『お花畑で 昼寝をすれば 蝶々が飛んできて キスをする。ランラララララララ、ランララララララン、ランラララララララ、ラララララン』
「吹雪、アルプス一万尺歌うのはいいけどもっと緊張感を持ちなさい」
『え〜〜、せっかく緊張をほぐそうと思ってアルプス一万尺歌ってたのに、まさかのツッコミじゃなくて説教だなんて』
やはりツッコミ待ちだったか。
「そもそも何でアルプス一万尺なのよ?」
『気分「それはもういいから」ちょっ、最後まで言わせて!』
「じゃもっとレパートリー増やしなさい、気分かな一択はさすがに飽きるわ」
『むぅ〜〜!』
はいはい、そんな声出しても俺には無意味だから。
「まさかと思うけど、あれ最後まで歌うつもりだったの?」
『?そうだけど?』
「よく歌おうって思ったわね」
『だから気分「いやそれはもういいから」もう!』
『まぁまぁ〜、アルプス一万尺じゃない〜、すぐに終わるからいいじゃない〜』
『うんうん、それになんか懐かしくて面白いし』
「・・・・・・・・もしかして、皆さん知らないんですか?」
『何が〜?』
「あの歌って29番まで歌詞があるんですよ?」
『『『『『そうなの!!??』』』』』
そう、あの歌は29番まで歌詞があるのだ。付け加えるなら、一番ではよく「子ヤギの上」と間違えて歌っている人が多いが「小槍の上」である。
更に言えば、アルプス一万尺」は作詞者は不明であるが京大山岳部の学生という説もある。あとこの歌に出てくる「アルプス」とは日本アルプスのことで、歌詞の「小槍の上で アルペン踊りをさあ踊りましょう」の「小槍」とは、槍ヶ岳の山頂付近にある岩のことである。この「小槍」の標高は3,030mで、ちょうど一万尺だそうだ、いや知らんけど。
しかし誰だよ、「小槍の上で アルペン踊りをさあ踊りましょう」とか考えた奴、あれって本当に槍みたいな形してるから踊れないっつうの。
『し、知らなかった』
『あれってそんなに長い歌だったんだ』
どうやら全員知らない様子である。まぁそれもそうだろ、俺も前世で二十歳の誕生日を迎えるちょっと前に知ったからな、普通に生きていればしらないままだ。
しかも歌詞の内容がこれまた酷い。
「知らない方がいいわよ。むしろ4番で止めて正解だったわ、まさか最後まで歌うつもりだったなんて」
『何?そんなにおかしいの?』
「知りたい?あの歌はーーーーー」
ドドドドドォォォーーーーーン!!!!!
・・・・・は?
気づいたら左側を走行していたⅢ突2両から白旗がでていた。
『こちらⅢ突、すまないやられた!』
『こちらも同じく!』
俺は周囲を確認した、そして見つけた。森の中から隊列を崩さず進撃する黒森峰の戦車を。
「歌のことは試合が終わってから説明します!全車!全速で目の前の森に逃げて下さい!敵は森の中をショートカットして来ました!」
『紅音ちゃん、Ⅲ突が2両やられたけどこのあとはどうするの?』
「大丈夫よ。予想外ではあるけど、
『オッケー、とりあえず敵の数減らす?』
「そうね、2両くらい減らせる?」
『いけるよー。黒川先輩、ちょっと交代してください」
「相澤先輩も交代してください」
「いいけど、私車長出来ないぞ」
「問題ありません。すぐまた交代します。私と吹雪以外は攻撃せずに全速で森の中に逃げて下さい!」
『『『『『了解』』』』』
砲手席に座るのは久々な気がするが、感覚は鈍っていないだろうか。
「吹雪!」
『いつでもいけるよ!』
頼もしい相棒の言葉に、こちらも俄然気が引き締まる。この上ない安心感はきっと、アイツがやはり俺の親友であるという事の証左だろう。そう思うと、こんな状況だというのに少し頰が緩んだ。
「わかったわ!左のⅢ号戦車は任せるわ!」
そう指示を出して、俺はIV号駆逐戦車に狙いを定める。
ドォォォォォォーーーン!!
ドォォォォォォーーーン!!
俺と吹雪の砲撃でⅢ号戦車とIV号駆逐戦車から白旗があがったのを確認した俺は次に撃破出来る戦車を探す。
「吹雪!奥のティーガーⅠ狙える?」
『ダメ!手前のヤークトティーガーが邪魔になってる!その左にいるパンターならいける!』
「パンターね、同時にいくわよ!」
『合図は任せる!』
俺はティーガーⅠの左にいるパンターに狙いを定めた。
「撃て!」
ドドォォォォォォーーーン!!
『撃破確認!紅音ちゃん、そろそろ森に入るよ!』
「わかったわ!相澤先輩、交代してください」
「はいよ」
「全車!今から市街地に向かいます、付いて来て下さい!」
『あれ、囮作戦は?』
「この状況じゃ厳しいから省くわよ!」
『まぁ、それもそっか!』
ドォォォォォォーーーン!!
『Ⅲ号戦車撃破!』
これで16対8か、正直ちょっと厳しいな。まさかⅢ突2両やられるとは思っていなかった。
作戦としてはⅢ突2両を囮にして残り8両で森の中から攻撃し、ある程度減らしてから市街地戦で畳み掛ける予定だったが、ポジションを取られてしまった以上市街地で迎え討つしかない。
「さて、市街地でどこまで減らせるかしら」
〜〜〜〜西住 まほサイド〜〜〜〜
「全車、撃ち方やめ」
私はそう指示を出し、地図を取り出す。
『お姉ちゃん、この先って』
「あぁ、おそらく行き先は市街地だろう。20号車、敵はそちらに向かった、準備をしておけ」
『了解』
私はふと試合に笹原が言った言葉を思い出した。
『随分とナメられたものだな、と仰っていましたね。確かにそちら側から見たらふざけているように見えるかもしれません。ですが生憎、私達はふざけてもいませんし勝利も諦めていません。油断しないでくださいね。でないとその王の座、貰いますから』
フッ、面白い。
ならば今から起こる出来事をどう覆すか見せてもらおう。
〜〜〜〜笹原 紅音サイド〜〜〜〜
さて、市街地には到着したが、どうするか。
「全車、周囲の警戒を怠らないでください」
本来は囮作戦してからの市街地戦の予定だったが、こうなってしまった以上市街地に向かってくる敵を普通に迎え討つしかない。
『隊長』
「なんですか?」
『あのマンションの隣にあるデカイのって何ですかね?』
「デカイの?どれですか?」
『隊長から見て9時の方向です』
俺は言われた方向を見た。
確かにそこにはデカイのがあった。てかあれって!?
「全車退却してーーーー」
ドォォォォォォーーーン!!
そのデカイのは突然砲撃して近くにいたパーシングに命中した。
『こちらパーシング!すいません、やられました!』
おいおい嘘だろ。あれって。
「マウスとか、マジふざけんじゃないわよ!!」
『チート乙!!』
そうまさかのマウスである。相手もマウスを使うだろうと予想はしていたが、さっきの集団の中にはマウスがいなかったのでいないだろうとふんでいたのに、まさか市街地に先回りされていたとは。
「吹雪、何ノゲラの白のパクリしてんのよ!」
『じゃ、逃げるんだよとっつぁん!!がよかった?』
「アンタずいぶんと余裕ね!!」
『そっちもツッコミするなんてずいぶんと余裕だね!!』
「余裕なんてないわよ!!」
『私もないよ!!』
「はぁ、吹雪、いける?」
『私と紅音ちゃんだけで?ちょっと厳しいかなー。でもそうするしかなさそうだね』
「わかったわ、全車!私と吹雪以外の車両は敵主力の迎撃にあたってください!」
『アンタ達はどうするの?』
「私と吹雪はここでマウスを倒すわ」
『2両だけじゃ不可能よ!私も残るわ!』
「じゃ聞くわエリカ、貴女はマウスをここで倒せる自信はある?」
『それは・・・・その・・・・』
「吹雪、貴女はマウスをここで倒せる自信は?」
『確かにさっき厳しいとは言ったけど、不可能じゃないね。必ずここで倒してみせるよ』
「わかったエリカ?これが貴女と吹雪の差よ」
『・・・・・』
「別に貴女を信用していないわけじゃないわよ。ただこれ以上やられるわけにはいかないの。それにやってもらいたいことがあるの」
『やってもらいたいこと?』
「貴女と弥生、それから副隊長を中心に敵主力の迎撃にあたってほしいの。私は貴女を信用する、だから貴女も私を信用して」
『・・・わかったわ、必ず倒しなさい』
「副隊長、そちらの指揮をお願いします」
『わかった!』
そう言って冴塚先輩達は迎撃に向かった。
「さてと、それじゃやるわよ吹雪!」
〜〜〜〜逸見 エリカサイド〜〜〜〜
『敵主力接近!あと3分で到達と予想!』
『私と逸見ちゃんは前に!博麗ちゃんはそのまま敵の位置を監視及び報告、戦闘が始まったら移動して戦闘に参加!二階堂ちゃんと寺本ちゃんはマンションの影から射撃!』
私は副隊長の指示に従って前進した。
私は悔しかった。あの時、自信があると言えなかったこと、そしてそこまでの実力が自分にないこと。悔しかった。
『逸見ちゃん』
「は、はい!」
『あの時の逸見ちゃんの判断は間違ってないよ』
「えっと、なんのことですか?」
『さっきのことだよ。引き際をわきまえるってことは自分の実力をちゃんと知っているってことだよ。だから逸見ちゃんの判断は間違ってないよ』
「・・・・・」
『だから、笹原ちゃん達を信じよ』
「はい!」
そうよ、何くよくよしてるのよ。私は信用されてここを任されたのよ、私も信用しなくてどうするのよ。
『敵主力、まもなく来ます!』
『目視で確認!みんな、ここでなんとしても食い止めるよ!』
『『『『はい!』』』』
『博麗ちゃんはさっきの指示通りに、二階堂ちゃんと寺本ちゃんもあまり出すぎないように注意してね』
『『『了解!』』』
『よし!それじゃみんな、よーく狙ってーー!』
「弥生、準備して」
私は弥生に指示を出した。
「了解!」
弥生も敵戦車に狙いを定める。
『撃てーー!!』
ドォォォォォォーーーン!!
どうでしたか!
次もちょっと投稿が遅くなります!
意見、感想お待ちしています!
では!