なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る 作:眼鏡とタバコ
やっぱり正月は気が緩みますね。
今回は練習風景をかきました。
どうぞ!
〜〜〜〜工場内〜〜〜〜
「では、先程示したとおり、私と吹雪、それと二年生の十六名はこれから演習場に向かい射撃をします。今日はデータを取るため砲手は、たかが射撃と思わず、全力で取り組んでください。残った一年生は二年生と引き続き、戦車の整備や点検をしてもらいます。以上!」
入学してから一週間が経過した。今日からちょっと体制を変えていくことにした。二年生には一人で二人、一年生を見てもらう事にした。そして余った十六人で実戦練習をすることにした。
いや、さすがに一年生が上達するまで付きっ切りで面倒を見てたら、二年生はいつまで経っても、まともな練習出来ないし、そろそろ夏に向けて動いていかないとマズイじゃん。それに、二年生のレベルも気になるし。
「それでは先輩方、こちらの方、お願いします」
「「「「「まっかせて〜〜!」」」」」
「よろしくお願いします。では!演習場に向かう者は自分の戦車!又は扱い慣れている戦車に直ちに乗車!」
そう言って俺は、IS-3に乗って演習場に向かった。
〜〜〜〜演習場、戦車射撃場〜〜〜〜
「それではこれより!射撃を実施します!」
射撃の要領は、先ず戦車に榴弾、徹甲弾を各十発ずつ積載し射場に四両入る。それから各種砲弾を各車の目標的に五発ずつ撃つ。これは練習及び修正、調整するための練成射撃である。そこからデータ収集の為の射撃、簡単に言えばテストだ。距離は1000m。その際、車長は目標的に当たったか、また、当たったら目標的の何処に当たったかを手持ちのバインダーに挟んだ用紙に記入する。もちろん全弾。
「では各車!準備が出来次第、私に無線を!射撃の号令、統制はこちらで行います!以上!」
そして各乗員が各種砲弾を積載し、射場に入る。俺は射撃車の後方の離れた位置に止めたIS-3からその様子をみる。
「二年生の人はどのくらい出来るかなぁ?」
吹雪は装填手席に来て早々にそんなことを言う。
「私達レベルの人がいないのはわかりきってる。最初からそこまでの期待はしていない」
「うわぁ〜〜。はっきり言ったね〜〜」
「事実でしょ」
俺達が何年戦車に乗ってきたと思っている。少なくとも、そこいらの高校生よりかは長く戦車に乗っているぞ。まぁ、西住流や島田流は別だけど。
「まぁ、最低でも命中率70%は超えてほしいわね」
「紅音ちゃんは今日、撃たないの?」
「撃ってもいいかな?どうせ予定通りなら十発は余るようにしてるし。そういうアンタはどうなの?久しぶりに砲手したら?」
「私はどうしよっかな〜〜。元々今日は撃つ予定じゃなかったし。でもたまには撃ってもいいかな」
「ならアンタが撃ちなさい。どうせ私が撃っても参考にならないし、アンタの方が何かと学ぶことが多いと思うから」
「確かに紅音ちゃんのは参考にならないかもね。わかった。予定通りにいって、弾が余ったら私が撃つよ」
「お願いね」
『各車、準備出来ました!』
おっ、きたか。
「それではこれより!練成射撃を実施します!各車先に榴弾を五発撃ったら一度射撃を中止し、こちらに報告を!それでは射撃開始!」
この調子で練成射撃、テスト射撃が終わっていった。こっちで決めた目標ラインを全員がクリアしてくれたから、正直安心した。まぁ目標ラインギリギリの子もいたけど、クリアしてるし、今回は目を瞑ろう。
「ではこれより!こちらの方で残った砲弾十発を撃ちます!射場にいる戦車は直ちに退避!」
そう指示を出し、全員を退避させる。距離は1500m。退避した二年生は俺達の後方からその様子を見る。
「紅音ちゃん。どの的を撃てばいいの?」
「この際どれでもいいわよ?なんなら四個的全部撃っていいわよ?」
「え〜〜やだよ〜〜」
「じゃ隊長命令。撃ちなさい」
「あっ、それズルい!わかった。命中率90%以上だったら、なんか奢って!」
「考えとく」
「やったー!」
まぁ、コイツなら外さないだろ。
「それでは撃ち方!はじめ!」
そしてどんどん撃っていく。
てか、装填手と車長の両方を俺がしなきゃいけないんだった。クソッ!俺が砲手をすれば良かった。
〜〜〜〜射撃終了〜〜〜〜
お〜〜。相変わらずいい腕してる。見事全弾命中。しかもほぼど真ん中。やっぱコイツからは色々学ばされる。
そして俺達は、二年生達を集めて、あらかじめ車長に渡していた用紙を回収する。
「それではこれより撤収します!総員!直ちに乗車!」
「あの、隊長」
「はい、なんでしょうか?」
二年生の一人が、戦車に乗ろうとした俺達を呼び止める。
「今の射撃って、隊長が砲手をなされたんですか?」
「いえ、今回は吹雪がしました」
そして二年生達は吹雪の方を見る。
あぁ〜〜なるほど、前回の三年生と戦ったとき俺が砲手したから、今回も俺が砲手をしたと思っていたのか。てか、さっき俺が車長で観測するためにちょくちょく顔を出していたのを見ていないのか?
「もしかして、ずっと的の方を見てましたか?」
「は、はい!申し訳ありません!」
「あ、いえ。別に謝ることではないので、その、気にしないでください」
なんか気まずいなぁ〜。いくら隊長とは言え、一応俺達は一年生だ、まぁ中身は20代前半だが。
「それでは撤収!撤収後は戦車の整備を行うのでそのつもりで。では総員乗車!」
さて、向こうの方に連絡しとくか。
プルプルプルプル・・・・プルプルプルプル・・・ガチャ〜。
『はい、もしもし夕張です』
「あ、夕張さん。今大丈夫?」
『問題ないよ〜〜』
「ちょっと二年生の人に電話変わってー」
『はいはーい・・・・・もしもし?』
誰だお前は!
いかんな。まだ二年生の人、誰一人名前を覚えてない。帰ったら名簿と顔写真で確認しよ。
「お疲れ様です。今からそちらに戻りますので、キリのいいところで切り上げて、一年生には汚れてもいい整備服に着替えて待機させていてください」
『いいけど。一年生って整備服持ってる〜〜?』
「先週の金曜に「汚れたくなかったら、整備服を買って月曜には持ってくるように」って言ってありますので大丈夫です。一応、二年生の方々も整備服に着替えおいてください」
『オッケー。みんなにはそう伝えておくー』
「お願いします。では」
これでよしっと。しかしなんで、着信音がワン◯ー◯の電伝虫なんだよ。思わず笑ってしまうところだった。
さて、帰りますか。
〜〜〜〜再び工場内〜〜〜〜
「整備服に着替えたあと操縦手は直ちに足まわりの点検、及び残燃料を測るように!何か不具合、故障があれば速やかに報告を!燃料補給が必要な戦車は、補給を確実に行うように!車長、砲手の人員をもって、砲身の整備!装填手は砲弾の薬莢を降ろした後、無線機は載せたままでいいので、車長と砲手の支援!こちらに残っていた二年生は一年生と一緒に全体的支援を!」
それだけを言い残して、整備服に着替える。
えっ?どこで?ちゃんと更衣室でだよ。
そして俺は、吹雪と一緒に自分の戦車に向かう。
「吹雪〜。わたしが残燃料を測るから、吹雪は足まわりの点検をお願い〜」
「はーーい」
「あの、隊長!」
誰だ?
振り返ると、瀬川姉妹こと綾波型四姉妹と、川越姉妹こと朝潮型四姉妹、そして二年生が四人いた。
「何?」
俺と対面する綾波はちょっともじもじする。可愛いなぁ。
そして何を決意した顔になり、俺に言う。
「あ、あの!こちらの方で、お手伝い出来ることはありますか!」
まぁ、その、そうなるよな。入学してまだ一週間、普段俺は、隊長の仕事をしていて、一年生とはまともな会話はあまりしていなかった。いかんな、ちゃんとコミュニケーションしないとな。
「ありがと。それじゃ川越さん達は、吹雪と一緒に足まわりの点検をして。二年生の方も二名お願いします。瀬川さん達は砲弾の薬莢を降ろすのを手伝って」
「了解です!」
元気だなぁ。若いっていいなぁ。俺もそのくらいの歳に戻りたい。あっ、俺も今中学生だった。
この調子で、時間は過ぎていった。
〜〜〜〜マンションの自室〜〜〜〜
さてと、今日のデータをパソコンに打ち込みますか。
パソコンの電源を入れる。あとはさっきコンビニで買ったココアと今日のデータをバックの中から取り出してっと。あっ、プリンターも用意しねぇと。データは読みやすくグラフとか使った方がいいかな?まぁ、打ち込みながら考えるか。
そんなことを考えながら作業を始めた。
〜〜〜〜PM20:40〜〜〜〜
さ〜〜て、これからどうすっかなぁ。
晩飯を済ませた俺は、来月までのスケジュール表を片手にココアを飲みながら一人考えていた。正直、夏の大会までこのペースでやっていたら大会には間に合わない。部活の時間を伸ばすか、短時間でハードな作業をするか、土曜日に部活の時間をいれるか。
そんなことを考えているとインターホンが鳴る。
誰だ?こんな時間に?そう思って玄関に向かい、扉を開ける。
「あ、あの、夜分遅くにすいません」
そこには、瀬川姉妹こと綾波型四姉妹がいた。
「どうかしたの?」
俺は綾波に聞く。よく見ると綾波達は何か用紙を片手に持っていた。
「実は今日のことでわからないことがあって、その、よければ教えてくれませんか?」
真面目だなぁ。俺だったらそんなことしないな、面倒だし。まぁそんなことしたくないから俺はその時で覚えるんだけどな。わからなかったら先輩に聞くし。でも中学生って先輩にわからないことって聞きづらいよなぁ。特に部活の先輩とかって、よくわかる。
「いいわよ。ここで教えるのもなんだし、上がって」
「いいんですか?」
「気にしないで」
「それでは、その、ありがとうございます」
綾波はそう言って上がり、他三人も上がる。
「適当に椅子に座ってて〜。今お茶出すから」
「そんな、気を使わなくても大丈夫です」
「いいわよこのくらい」
ホント可愛いなぁ綾波は。ハグしたくなる。
そんなハグしたい気持ちを抑えてお茶を出す。
「それで四人は何がわからないの?」
「私は閉鎖機の分解と組み立て、その整備の要領です」
「私はそれにプラス足まわりの点検要領」
「私は無線機の取り扱いと整備、あと閉鎖機」
「私は履帯が外れたときの修理と砲塔内の整備です」
俺の質問に綾波、敷波、曙、漣が答える。
う〜〜ん困ったなぁ。
この手のものは口や用紙を使って説明するより実際にやって説明しないとわからないんだよなぁ。
「因みに戦車は?」
「私はティーガーⅠとⅡです」
「私はセンチュリオン」
「私はIS-2と3」
「私はパンターです」
うん、見事にバラバラ。どれか一つの戦車ならまだよかったけど、こうもバラバラだと正直厳しい。それに国が違えば戦車の作りも変わってくる。どうしたものか。
そう悩んでいるとまたインターホンが鳴った。今度は誰だ?
「ごめん、ちょっと出てくる」
「は、はい」
うーん。綾波とはまだちょっと距離を感じるなぁ。
どうしてこうなった。あのあと川越姉妹こと朝潮型四姉妹がやってきた。同じく整備関係のことについてだが、今度はチャーフィーとシャーマンとファイヤフライとパーシングときた。
流石に一人では無理だ。仕方ない。
俺は携帯を取り出した。
アイツに電話するか、ってコイツはメ◯ギ◯の無線音を着信音にしてんのかよ。
『モスモス、モスバーガー?』
「誰もモスバーガーに電話なんてしてないわよ」
『ご注文はお決まりですか?』
「人の話を聞こうか」
『店内で食べられますか?それともお持ち帰りですか?』
「切るね」
ブチッ。あぁぁぁ、電話をかける相手を間違えた。なんて思っているとすぐに電話がきた。
『ごめんごめん、ちょっとしたおふざ』
ブチッ。さてアイツは無視してリッカにと夕張に電話するか。
二人には事情を説明して俺の部屋に来てもらうように頼んだ。そしてすぐに二人は来てくれた。
「ごめんね二人共、私一人じゃみんなに教えきれなくて」
マジで申し訳ないなぁ
「気にしないで、今やってるところは全部知ってるから心配もいらないよ」
「正直、知ってるところばっかりだったから、ちょっと刺激がなかったし」
はっきり言うなぁ二人共。てか夕張、刺激を求めるのはいいけど、その刺激を爆発させるなよ?
そう思っているとインターホンがまた鳴る。今日はホント客が多いなぁ?今度は誰だ?
玄関に向かい扉を開ける。
「ごめんごめん、さっきはふざけ過ぎ」
バタン、ガチャ。よしこれでアイツは入って来れないな。そしてリビングに戻った。
「誰だった?」
リッカがちょっと不思議そうにたずねてくる。
「気にしなくていいわよ。部屋を間違えたらしから」
「もー酷いよ紅音ちゃん」
えっ?なんで?
「吹雪。アンタどうやって入って来たのよ?」
「いつでもこの部屋に入れるように合鍵作っちゃった。抜かりはないよ」
と言って吹雪は合鍵を見せてくる。
コイツいつの間にそんなことを!?何!?ゲイなの!?あっ、この場合レズか。
「今すぐその合鍵を渡しなさい」
「だが断る!」
即答かよ!
「なら選択肢をあげるわ。
1.大人しく合鍵を渡す。
2.両肩の関節を外される。
3.顎に蹴りを入れられる。
4.肋の骨を折られる。
5.ベランダから命綱なしのバンジージャンプをする。
さ、どれがいい?」
「6の誰にも渡さない!」
「そんな選択肢はない!」
それを合図に激しい近接戦闘が始まった。夕張達はいつの間にか台所に避難している。これなら被害はそこまで出ないだろ。
「何がモスモス、モスバーガーよ。ふざけてるの!?こっちは真剣になっているのに!」
「ごめんってばーー!」
「だいたいアンタ!いつ合鍵なんて作ったのよ!」
「この前の土曜日につくってきた☆」
「渡しなさい!」
「断る!」
「アンタいい加減にしないと本気で怒るわよ!?」
「もう怒ってるじゃん!あっ今日、射撃で命中率100%だったから許して☆」
「あぁもう!頭にきた!」
ついムキになって顎を狙って蹴りを入れるが、腕で防がれそのまま脇に挟まれる。
しまったーー!!不覚!!このままではやられる!
そう思っていると空いているもう片方の手で俺の襟元を掴んできて、そのあと反対の手は俺の腕を掴んだ。
コイツ、俺を投げる気か!?流石マズイ!!
って思っていたが、必死に逃げるために後ろに体重をかけ過ぎてバランスを崩し、俺は吹雪と一緒に倒れる。
なんでこんな体勢になった。
簡単に説明しよう。俺、仰向けの状態。吹雪、俺の胸に顔を埋めている。台所からは。
「うん、やっぱり笹原って大きいよね」
「そうだねー。あれ、目から汗が」
「わ、私もいつかあのくらいに・・・」
「現実って残酷だよねぇーー」
「アンタどこ見て言ってるの?」
「まぁまぁ落ち着いて、オーラが出てるよ」
リッカ、夕張、朝潮、漣、満潮、荒潮、そんなこと言ってないでこの状況をなんとかしてくれ、疲れて動けん。
「・・・んで・・」
「何?・・・吹雪?」
「なんでこんなに大きいのー!!」
「アンタ何言ってるのよ!?って胸揉むな!!」
そう言って吹雪の顎に拳を入れKO。勝者 笹原!何この終わり方。今の内に合鍵を回収するか。吹雪は・・・気絶してるし、俺のベットで寝かせておくか、邪魔だし。
そこからリッカと夕張と俺で整備関係のことを教えていき、気づいたら23時になっていた。一通り教え終わって、今日は泊まらないかと提案する。前世でそんなことしたら間違いなく警察行きだが、今は女だから問題ない。だから大丈夫!
だが朝潮型と綾波型はこのマンションの五階に住んでいるらしい。マジでこのマンションなんなの?
「そういえば、瀬川さん達と川越さん達はどうして私の部屋を知っていたの?」
「時雨ちゃんに教えてもらったの〜」
あぁなるほど、そういうことね。てか荒潮よ、お前とははじめて会話したな。
「それじゃ瀬川さん達、川越さん達、夕張さん、楠さん。また明日」
「「「「「「「「「「お邪魔しました」」」」」」」」」」
そう言ってみんなは帰っていった。
さて俺もシャワー浴びて寝るか。
えっ?吹雪?あっ忘れてた。
そして俺は気絶していた吹雪を起こして自分の部屋に帰した。
あぁ。なんか、かなり疲れた、明日も頑張ろう。
如何だったでしょうか。
まさかの綾波達が五階に。
ちなみに綾波型は501。朝潮型は502という設定です。
今度は1月10日までには投稿します。
ご意見、ご感想、お待ちしております。
次回はちょっと二年生(オリキャラ)を出していきたいと考えています。
それではまた!