なんだかんだで彼女ら(彼ら)は再び戦車に乗る 作:眼鏡とタバコ
突然ですがオリキャラの四人の紹介をします。
冴塚 明日香 2-B 副隊長 兼 第一小隊長
二年生で唯一、車長、砲手、操縦手、装填手、通信手の全てをこなせるが、基本は車長。
普段からのほほんとした口調と性格。だがそこからでは想像も付かない状況判断能力と指揮能力の持ち主。
見た目はアニメ、中二病のくみん先輩でちょっとが慎ましい感じ。
黒川 夏海 2-A 第ニ小隊長
基本は車長だが、砲手と装填手も出来て頼れるお姉さん的ポジション。
可愛いものならなんでも好き。なのでよく主人公に絡むが面倒見がいい先輩。
見た目はアニメ、食戟のソーマの榊 涼子に近い感じ。
相澤 ナズナ 2-B
二年生の中で射撃の腕はトップの砲手で通信手も出来る。
少し堅物で一年生から怖がられるのがたまに傷だが時折見せる猫見たいなところが可愛い先輩で、意外とゲテモノ料理好き。
見た目はアニメ、食戟のソーマの小林 竜胆に近い感じ。
神宮寺 華蓮 2-C
操縦手で、装填手と通信手も出来るツッコミ役、と言っても物静かな人なのでツッコミも激しいツッコミではない。
辛い物好きで料理が得意。
見た目は、キノの旅のキノでちょっと胸がある。
〜〜〜〜またまた工場内〜〜〜〜
あれからさらに一週間がたった今日。つまり、入学して三週目の月曜日、今日から一年生も実技練習に参加する。
にしても先週は疲れたなぁ。二年生のデータ採りの為に結構無茶した。砲手のデータ採りだけならまだいいが、車長、砲手、操縦手、装填手、通信手のデータを採る為に短時間でハードなスケジュールを組んで二年生には全員、全部をやってもらった。これで誰が何に向いているかがわかったし、編成が組みやすくなった。あとは一年生の育成である。
「それでは今から一〜五グループに別れてもらいます!今から用紙配るのでそれ通りに別れて下さい!」
そう言って用紙を配って一年生と二年生がそれぞれグループごとに別れる。
「グループごとに別れましたか?」
「私の名前がないんだけど」
「私もーー」
「私もないよー」
「私もないわよ?」
「私も・・ない」
そう言って逸見と轟と吹雪と黒川先輩と神宮寺先輩が手を挙げて言う。
「五人は私があとで指示を出しますので少し待っていて下さい。では、今週の予定を言います!一、ニグループは今から演習場に向かいます!一グループの一年生は砲手をし二年生は車長!ニグループの一年生は操縦手をし二年生は装填手!三、四グループはこちらに残って練習します!三グループの一年生は車長についての勉強をし、二年生はその指導を!四グループの一年生は装填手及び通信手についての勉強をし二年生はその指導をします!五グループは先週使った戦車の整備を!では一、二グループは私が、三、四、五グループは副隊長がそれぞれ指揮と取ります!分からないことは私か副隊長に聞くように!一、二グループを残して解散!副隊長は私のところまで!」
そう言って俺は副隊長を呼び出す。
「では副隊長、こちらの指揮をお願いします」
「まっかせて〜〜。ちゃんといい子に仕上げるから〜〜。」
「よろしくお願いします。もし可能なら、先週使った戦車の整備は今週中には仕上げられるようにと、五グループの皆さんに伝えて下さい」
「うん!それじゃみんな〜〜。私のところに集まって〜〜」
大丈夫かなあの人?でも二年生で一番出来るし、一応副隊長だから任せるか。
あと五グループの皆さん。一週間どころか、約一カ月ずっと整備だけですがお願いします。いや、嫌がらせじゃないよ。五グループはみんな二年生だけど、以前希望取ったとき唯一後方に希望出したのあの五グループの皆さんだけなんだもん。
「それでは一、ニグループはそれぞれ乗ってみたい戦車に乗車!今週はその戦車をずっと使うので真面目に選ぶように!」
そして、用紙に名前の書かれていなかった五人の元に向かう。
「こちらの五人ついては、先ず、吹雪は神宮寺先輩と轟さん、私は黒川先輩と逸見さんで編成を組みます。吹雪と私は車長、神宮寺先輩と黒川先輩は装填手、逸見さんと轟さんは砲手と操縦手をやってもらいます」
それを聞いた逸見と轟はちょっと苦い顔をする。まぁ普通はそうだよな。
「割とハードなスケジュールだね紅音ちゃん」
「そうなるわね。二人にはこれからちょっとハードになるけど、なんとか付いてきてほしいの」
「が、頑張るわ」
「頑・・張る・・」
「それと、今日から車長についての勉強も始めるから、部活が終わった後、私の部屋で勉強ね。そのときは吹雪は轟さん、私が逸見さんを見るわ」
「よ、容赦ないね紅音ちゃん。逸見さんはちょっとショック受ける程度で済んでるけど、轟さん・・ちょっと大丈夫?」
気がつけば轟は、両手両膝をついていた。そこまで絶望することか?イジメじゃないよ?色々理由があるんだよ、色々と。
「さっ、みんなを待たせているから行きましょ。私達はティーガーⅡ、吹雪は好きなのに乗って」
「オッケー」
そう言って、自分の戦車に向かおうとした時後ろから抱きつかれた、こんなことをするのは一人しかいない。
「突然なんですか、黒川先輩」
「あら、声をかけてないのによくわかったわね♪」
「黒川先輩以外で、私に抱きつく人はいないですからね。それで、何か用ですか?」
「もぉ〜冷たいなぁ。ちょっと癒しを補給したいだけ」
「早く戦車に乗りますよ」
「十秒だけ待って♪」
「・・・・・十秒だけですよ」
「は〜〜い」
俺は十秒だけ待つことにした、が。
「笹原ちゃんはもっと人に優しくしないとダメだよ?」
「・・・・何のことですか?」
「ま〜た、とぼけちゃって。可愛いなぁ」
この人はちょっと苦手だ、多分俺の考えに気づいてるな。
「逸見ちゃんと轟ちゃんを今度の大会に出てもらう予定なんでしょ?」
やっぱり気づいていたか。正直言って、今の戦力では厳しい。二年生は三十人、一年生は四十人出場。もしくは、二年生にはフルで一年生には二十〜三十人人の予定である。これらにはそれぞれメリットもありデメリットがある。前者の方は、試合が終わったあと早急に戦車の整備、修理、調整が可能であるが、戦力が低下してしまう。なにせ、一年生のほとんどが初心者なのだから。戦車道をはじめて三ヶ月程度で周りに動きを合わせるのは、はっきり言って難しい。後者の方はその逆になってしまう。みんなで整備にあたればすぐに終わる話なのだが、まだみんな中学生なのでそうもいかない。なのでどうして人員が必要のである。それに使う戦車によって必要な人員も変わってくる。どちらを選んでも、今度は一年生がこちらの指示通りに動けるかの問題が発生する。そう、一年生をまとめられる人員が必要なのだ。そこで逸見と轟だ。メタい話だが、原作では逸見は副隊長をしていたから、それなりの素質はある。轟は一年生の中では物事の習得スピードはずば抜けて早い。今はこの二人の頑張りに賭けるしかないのだ。
「よくわかりましたね。ですが、私は二人をただ参加させる程度にとどめるつもりはありませんよ」
「?まだ何か考えているの?」
「はい、ですが今のところは、まだ何とも言えません。これからの二人の頑張り次第です」
「そう、なら先輩からアドバイスをあげる」
「なんですか?」
「もっと周りをよく見て行動すること。もっと視野を広げること。そして、もっと先輩に頼ること」
『視野をもっと広げろ!そしてもっと先輩に頼れ!なんでもかんでも一人で抱えこむな!』
あぁ。なんで今、前世の記憶がフラッシュバックすんだよ。全く、それもそうだよな。もっとしっかりしないとな。なんだよこの人、俺の方が長く生きている筈なのに、なんでこんなに頼りになるんだよ。
「・・・ありがとうございます。少し気が楽になりました」
「どういたしまして、それじゃ行きましょ」
「はい」
そう言って戦車に乗り、演習場に向かった。
〜〜〜〜演習場、戦車射撃場〜〜〜〜
「それでは今から!射撃の要領について説明します!」
要領は簡単である。榴弾と徹甲弾をそれぞれ十発ずつ撃つだけである。先に榴弾を撃ち、次は徹甲弾である。この際、車長は砲手の支援をすることである。なにせ初心者なのだから、弾が明後日の方向に行ったり、演習場外に飛んでいったりしたら流石に責任が取れない。なので支えてやる必要がある。それに今日は戦車が十両超えているので、二個グループに別れて射撃する。一個グループが射撃している間、もう一個グループは待機する形である。流石に十両以上となると色々面倒だしな。
「尚!逸見さんと轟さんには三〇発撃ってもらう予定なのでそのつもりでいて貰います!以上!」
そしてみんなは砲弾の積載しはじめ、準備にかかる
俺はさっきの五人を集める。
「こちらについては、一グループと一緒に射場に入り、周りの人と同じ要領で最初は榴弾十発、徹甲弾十発撃ちます。撃ち終わったら一グループと一緒に退避、操縦手を交代させて、二グループと一緒にまた射場に入り、今度は五発ずつ撃ちます。砲弾は四〇発積載します。何か質問はありますか?」
そして轟が質問する。
「私達が撃つのは三〇発なんじゃ?」
「それについては問題ありません。吹雪、準備しておいて」
「あぁ、そういうこと。わかった」
俺と吹雪以外は理解していないらしい。
「大丈夫。あとでいい物見せます。では、お願いします」
そう言って準備をはじめ、終わった者から戦車に乗り込み射場に入る。
「各車、準備出来たところから報告を」
距離は1000m。俺と吹雪ならこのくらいの距離は普通に当たる。さて、逸見の様子はどうかな?
「・・・・・・・・・・」
なんというか、大丈夫か?これ砲弾、明後日の方向に飛んでいかないか?って思うくらい緊張している。まぁ、中学に入ってはじめての射撃だもんな、無理もない。しかし、こうも緊張していては当たるものも当たらない。仕方ない。
「逸見さん」
「何?って!!」
そう言ってそっと後ろから抱きついて、頭を撫でる。いつも黒川先輩からされているように。
「落ち着いて、そんなに固まっていたら当たるものも当たらない。だからリラックスして、適度な緊張感で、心に余裕を持たせて。大丈夫。ゆっくり狙えば当たるから」
「・・・・・ありがとう」
よし、素直な子でよろしい。それに顔がちょっと赤くなって可愛い。てかいい匂いするなぁ。何のシャンプー使ってんだろ?今度聞いてみよ。今、黒川先輩の気持ちがわかった瞬間であった。
なんて思っていたら隣で黒川先輩がニヤニヤしていた。
「なんですか、黒川先輩」
「べっつに〜〜♪」
やっぱこの人は苦手だ。なんでこの人頼りになるのに、どうしてこういうところあるのかな?もういい、無視しよう。
『各車、準備出来ました!』
「了解。逸見さん目標的、もう狙ってて」
「了解」
「よし、それでは射撃を開始する!各車!撃ち方用意!はじめ!」
号令と同時に射撃される。さて、逸見の弾は当たったかな?
そして逸見の目標的を見て見る。以外にも目標的には当たっており、ちょっと右下にズレているくらいだった。
「すごいよ逸見さん!正直ここまで出来るって思ってなかったよ!」
「それ、褒めてるの!?」
「もちろん!」
思わずちょっとテンションが上がってしまった。ヤバイ、気をつけなければ。射撃自体はじめてのはずなのに、ここまで出来るのは正直すごい。これなら期待出来る。
「なら、ちょっと修正しよっか。逸見さん、照準はどこにある?」
「今は目標的の真ん中だけど」
「よし、それじゃ照準を上に修正しよっか、上だけ修正して」
「えっ?左はいいの?」
「今は風が吹いてるからね。右にずれたのは、おそらく風の影響だから上だけ修正して」
「わかったわ」
「それから右にズレた分、左に狙いをつけて、発射!」
ドォォォォォォン!!!
砲弾は綺麗に真ん中に飛んでいき、そして当たった。
「やった!ど真ん中よ!」
嬉しそうだなぁ。まぁ、二発目に真ん中に入ればそりゃテンションも上がるわな、俺もはじめの頃はそうだったし。
そう思っていると風向きが変わった。
「ほら、風向きが変わったわよ、私がサポートするから、指示通りに撃って」
「了解!」
「照準はさっきのまま?」
「ええ」
「五時の方向、風速3m・・・逸見さん、照準を真ん中に戻してから、ちょっと右」
「修正したわ」
「発射!」
ドォォォォォォン!!!
今度は上に飛んで行ったか。
「それじゃ逸見さん、なんで砲弾が上に行ったかわかる?」
「い、いえ」
「今回の射撃の特徴は?」
「?えっと・・・・ごめんなさい、わからないわ」
「今回の特徴は停車した状態からの射撃。いくら車体自体が重くて動かないとはいえ、固定砲台じゃないから必ずズレは生じる。それを踏まえてもう一回よく狙って」
「わかったわ」
「よし、それじゃズレた分修正しよっか」
「わかったわ・・・・修正したわ」
「よし、発射!」
ドォォォォォォン!!!
今度はど真ん中だ。
おっ、また風向きが変わった。
よし次のステップに進むか。
「よし逸見さん、それじゃここで問題」
「何かしら?」
「今何時の方角から何mの風が吹いているでしょう?あっ、目標的を見ながらね」
「えっ、え〜〜と・・・・わからないわ」
まだちょっと早いかな?
「ならテキトーに砲塔を動かして周りを見渡してみて」
そして逸見は砲塔を動かして見せる。
「・・・・・ごめんなさい、やっぱりわからないわ」
「うん、わかったわ。装填手は一度砲弾を抜いて待機!」
「了解!」
「逸見さん、ちょっと顔出してみよっか」
「?わかったわ」
そうして俺は戦車の車体の上に立って、逸見は砲塔から顔を出す。
「さて、再度問題。今何時の方角から何mの風が吹いているでしょう?」
「四時から2mくらいかしら?」
「正解。ではそれを肉眼で見分ける方法は?」
「・・・・・草木の揺れ具合?」
「正解。それじゃそれを踏まえて、残りの砲弾も撃っていきましょ。装填手は準備して!」
「了解!」
この調子で最初の二十発は撃ち終わった。残りの十発は逸見だけで撃たせたが、俺のサポートがなくなってちょっと命中精度が落ちたが、それでも全弾的に当たったので良しとするか。
「よく出来ていたわ。はじめてにしては文句なしの結果だったわ」
「アンタのおかげよ。残りの十発はどうするの?」
「ちょっと待って、吹雪聞こえる?」
『聞こえるよ〜。どうしたの?』
「そっちは撃ち終わった?」
『うん終わってるよー』
「それじゃ予定通り私と吹雪は交代ね」
『私はこのままでいいよ?』
「アンタが乗ってるのM26パーシングだったっけ?なら変わって。久しぶりにパーシングに乗りたいし、アンタもティーガーⅡの方が全力出せるでしょ」
『紅音ちゃんがそれでいいなら』
「逸見さんはどうする?一緒について来る?」
「いや、そもそもこれから何をするの?」
「これから、私と吹雪で残った十発を撃つの。ドイツ戦車なら、多分私より吹雪の方が扱いは上手だと思うけど、逸見さんはどうする?」
「私は・・・・・付いていくわ、アンタに。アンタの実力が見たいわ」
「わかったわ。吹雪、交代するとき轟さんも一緒に連れて行ってー」
『了解』
「よし、それじゃ周りが撃ち終わるまで待機」
そして他の戦車が撃ち終わった頃に無線で指示出す。
「それでは!私と吹雪の戦車を残して退避!吹雪と轟さん、私と逸見さんは交代!」
そして俺と逸見はティーガーⅡから降りてパーシングに移動する。そして向こうからは、吹雪と轟がこちらに来る。
「射程はどうする?このままにする?」
「そうね〜。どうせなら1500mくらいにしましょ。私が左の五個的使うから、吹雪は右の五個的を使って」
「それじゃちょっと移動かぁ、砲弾は?」
「最初に榴弾五発、次に徹甲弾五発」
「了解」
そして吹雪と轟はティーガーⅡに向かう。俺達はパーシングに乗り込む。
「神宮寺先輩、よろしくお願いします。」
「はい、よろしく」
『全車退避しました』
「了解。吹雪、それじゃ移動して」
『もう向かってるよ〜』
「わかった。退避しているみなさん!今から私と吹雪が射撃をします!よろしければ見ていて下さい!」
『『『『『了解!』』』』』
「よし、それじゃこちらも移動します。後方に下がって下さい。逸見さんは車長お願い」
「了解」
「わかったわ」
操縦手に指示を出し、距離を1500mとる。
『紅音ちゃん、せっかく撃つんだし、勝負しない?』
「えぇー嫌よ。面倒だし」
『それじゃつまんないよ〜。せっかくなんだし何かしようよ』
なんだよ、お前は文化祭のときの女子か。何その「せっかくだし、私達も何か出し物しようよ〜〜」見たいなノリ。あれホント面倒だからやめて。
「やらないわよ」
『えぇー。こんな機会あんまりないよ?それに前回は隊長命令で私が射撃したんだから、今度は私のお願いを聞いてほしいなぁ〜〜』
「あぁもう、わかったわよ。相手をしてあげるわ」
『やったー!』
「ルールはどうする?」
『一応、用紙を準備しているから点数勝負しよ!そうだ!五個的使うならいつものアレしよ!』
「準備いいわね、まぁ私の準備してたけど。アンタどこに用紙置いてるのよ?」
『あれ?あっ、置いて来ちゃった!ごめん〜用紙持ってきて〜〜』
「アンタは鬼畜?私もそっちに置いてるからアンタは私の使って、でアンタはどこに用紙置いてるのよ?」
『私のは入って後ろに置いているよ。紅音ちゃんは?』
「私は入って右のところ・・・っと、あったあった」
ちょっと逸見にはどいてもらって後ろから用紙と鉛筆を取る。
「ついでにタイムも競いましょ。制限時間なし、どっちがより早く、正確に撃てるか勝負ね」
『いいねぇ〜〜、じゃ何か賭けようよ。私が勝ったら今週一週間、朝、昼、夜は私の分までご飯を用意する。朝と夜は紅音ちゃんの部屋で、昼はお弁当ね』
「はぁ!?ふざけるんじゃないわよ!!何今月の食費に大ダメージ与えようとしてるのよ!!」
『だって紅音ちゃんの料理美味しいだもん。あっ、今晩はチンジャオロースがいい!』
「しかも勝った気でいるし」
「まさかここに料理仲間がいたとは」
いや神宮寺さん、何を言っているんどすか?
「わかったわ、それじゃ私が勝ったら、学校の近くの◯スト電気にある一番高いヘッドホンを買ってね」
『あ、あれっていくらだったっけ?』
「34800円よ」
『高い!高過ぎだよ!大体それ買って何に使うの!?』
「何って、音楽鑑賞よ。今使っているのどうもイマイチなのよねぇ〜〜。まぁ、私も食費が掛かっているから文句はないよねぇ」
『わかった、絶対に勝ってみせる』
「あと、妨害は禁止ね。砲弾を撃ち落としたり、相手戦車を攻撃したり」
『しないよ!ていうか、前者に至っては紅音ちゃんしか出来ないからね!?』
「それじゃルールの確認ね。まず、真ん中の目標的を狙った状態からスタート、一発目は一番左、次は一番右、三発目は左から二番目の目標的、四発目は右から二番目の目標的、五発は真ん中、ここで榴弾がなくなるから、徹甲弾に切り替えてさっきと同じ要領で、制限時間はなし、タイムが早く点数が高い方が勝ち、質問は?」
『ないよ!』
「尚、用紙はそれぞれ、轟さんと逸見さんに渡しておくこと、逸見さん、轟さん、時間測るのと用紙に記入、お願いね」
「『了解』」
「吹雪、準備はいい?」
『いつでもいけるよ』
「神宮寺先輩、ちょっと負担かけますがお願いします」
「いいよ」
「それじゃ」
「『はじめ!!!』」
先ずは一番左・・・よし!
ドォォォォォォン!!!
よし、ど真ん中!次!
〜〜〜〜ラスト一発〜〜〜〜
これでラスト!
ドォォォォォォン!!!
よしど真ん中だ!
「逸見さん!タイムは!」
「45秒52」
「吹雪は?」
『46秒32』
タイムは勝ったか。
「逸見さん、用紙貸して」
「はい」
そして用紙を逸見からもらう。うん、ある程度弾がまとまっているな。
俺は用紙に線を入れて、二十五分割する。真ん中が十点、その周りは七点、外側が五点って感じだ。
「一斉に言うわよ」
『オッケー』
「九十四点!」
『九十一点!』
よし勝った!
『あぁ〜!!また負けた〜〜!!』
「これで56戦36勝18敗2分けねwwww」
『うぅ〜〜〜〜。勝てると思ったのに〜〜』
「それじゃみんなのところに戻るわよ吹雪」
『うぅ〜。了解』
「操縦手、お願いします」
「オッケー」
それから俺達はみんなが待機しているところまで行ったが、なんだかみんながポカーンとしていた。
「あの、みんな、どうしたの?」
「アンタ達、どんだけ凄い事したのか自覚がないわけ?」
俺の隣に来ていた逸見がちょっと呆れて言う。なんだい?俺は至って真面目に射撃をしただけだが?
「それはどういうこと?」
「正直言って、私も驚いたわよ。風が吹いているのに、あれだけ早く正確に撃てるなんて、アンタ達何者よ」
いや何者って言われてもなぁ〜。俺からしたらこれが普通なんだがなぁ。っと吹雪達が帰って来たか。
吹雪はティーガーⅡから降りて俺のことろまで来る。うわぁ、悔しそうな顔してんなぁ。その顔がたまらん!その顔が見たかったんだよ!
「それじゃ吹雪、約束通りヘッドホン、忘れないでね」
俺はニヤニヤした顔で言う。あぁ、最高に気分がいい。
「今日は勝てるって思っていたのに〜〜」
「それにしても、パーシングなんて久しぶりだったわ。扱い慣れてない戦車で勝負なんてするもんじゃないわね」
「だから勝負もして賭けもしたのに〜〜!」
コイツ、だから勝負ふっかけたのかよ。相変わらずやることが姑息だなぁ。
「甘いわねー。私に勝ちたかったら、もっと腕を上げることね」
「いや、それより今慣れてないって言った?嘘でしょ?マジで?」
「ホントよ逸見さん。最後に乗ったのいつだったかしら?私はどちらかと言うとロシアの戦車が扱い慣れているわ」
そう言って逸見の質問に答えながら本人を見る。なんだよその嘘だドンドコドーーンみたいな顔は。
「凄いよ!どうやったらあんなに出来るんだい!」
「私にも教えてほしいっぽい!」
時雨と夕立が目の前まで来て問い詰めて来る。
「私も知りた〜〜い!」
「そうね、私も知りたいわ」
白露に黒川先輩、他の二年生まで来た。待って!マジでちょっと待って!
「吹雪ー・・・・」
あっ、ダメだ。吹雪の方にも人が集まっている。
「ちょ、ちょっと待って!みんな落ち着いて!」
ヤバイ、誰も聞いてない。このままでは俺と吹雪が揉みくちゃにされる。
「こ〜ら〜、隊長が困ってるよ〜。みんな落ち着いて〜」
そう言って割って入ったのは、轟だった。
「えぇー、私達まだ何も教えてもらってないっぽい〜」
「ダメだよ〜。そんなに一気に来たら、相手を困らせるだけだから〜」
「でも〜〜」
なかなか諦めない夕立、吹雪の方は神宮寺先輩が割って入ったため向こうは収まっている。
「夕立さん、それと他の皆さんも!今日はコツなどを教えることは出来ませんが、時間が出来たときに教えます!まずは撤収の準備をお願いします!」
えぇーー、って不満を漏らしながら白露や夕立、その他一年生と、まぁいっか、って諦める二年生。助かった、轟がいなかったらどうなっていたことか。
「ありがとう轟さん、助かったわ」
そう言って本人の顔を見たとき、俺は寒気を感じた。
「ううん、気にしないで!」
彼女は笑顔でそう返して来た。えっ?笑顔なのに何故寒気を感じたかって?ゲームをやっている人ならわかるだろう。
そう、彼女の血管がピクピクしているのだ。
「それじゃ撤収の準備をしよっか!」
そう言って轟はパーシングに向かって行った。
マズイなぁ。あれはいつ爆発するかわかんないぞ。あぁ〜、どうしよう。どうにかして機嫌を取らないと。
どうやって機嫌を取ろうかと考えながら、俺は自分がここまで乗って来たティーガーⅡに向かった。
如何でしたか?
ちょっと投稿ペースが落ちてきてしまい、申し訳ありません。
次回は1月15日までに投稿します。
やっぱりケラウノス(獣刻)はかわいいですね!一番はレーヴァテインですが!
それではまた次回!