バカとテストと召喚獣ークズの補佐官ー   作:24601

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VS Fクラス ー脅迫ー

明久や雄二達がBクラスとCクラスによって策に嵌められ命からがら逃げ帰って来た頃、Fクラス主力である姫路瑞希は屋上にいた。

 

昨日はクラスメートに自慢の料理を振る舞い今後について語り合った憩いの場であったこの場所だが、今の瑞希にとっては閻魔の沙汰を待つ場所に等しいであろう。

 

直前にトラブルはあったものの、協定通りに休戦になってから瑞希が教室に戻るとそこは瓦礫、もとい破壊された卓袱台の山でさらには筆記用具までもが破壊されていた。

 

Bクラスはなんて酷いことをするのだろう、と思いながら自身の荷物を整理していたのだがその時鞄から見つかった一通の手紙。

 

読んだ時には思わず目眩がして倒れてしまいそうだった。

 

勇気を出して悩みに悩んで想い人に宛て書いた一通のラブレター。

 

乙女の純粋な恋心を書き記したそれが他人の手に渡ってしまったのである。

 

それだけではなく指示に従わねば内容を多くの人に暴露されてしまう。

 

言うまでもなく最も瑞希が恐れていることだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、流石優等生。お早い到着じゃねぇか」

 

「Fクラスにはもったいないってつくづく思うね。あ、一刀、すまんが誰か来ないか入り口で見張っててくれ」

 

手紙の主が来たらしい。

 

瑞希は震えながら声のした方を振り向く。

 

そこにいたのは男子3人女子1人で、先ほど秀吉と美波を葬り去った義輝、ニヤニヤしながらこちらを見ている恭二、入り口に仁王立ちしている一刀、義輝の側にいる無表情の恵だった。

 

「姫路さんよぉ、ここにいるってことは義輝のラブレターを読んでくれたんだろ?」

 

「おい恭二!」

 

「ラブレター、違う」

 

恭二が義輝を茶化しながら切り出す。

 

「そ、 そうです。・・・あ、あの!あのお手紙は大事な物なんです。お願いします、返してください!」

 

「おいおい。こんな所に呼び出すんだから素直に返すわけないに決まってんだろが。優等生の頭の中はお花畑か?」

 

「そんな・・・」

 

「まあまあ恭二。・・・さて、姫路。探し物はこれだよな?」

 

義輝はポケットの中から便箋を取り出す。

 

「は、はい」

 

「ちなみに中身は読んでないからな。プライバシーぐらいは弁えているつもりだよ。ただし、こちらの要求に応えなければそこら辺の分別がつかなくなるかもしれないけどな」

 

「要求、ですか?」

 

瑞希は義輝の言葉に一度は顔を明るくするもののすぐに曇らせる。

 

「なぁに、明日の戦争でお前は何もしないだけで良い。前線に出てもいいが戦闘はするなよ。」

 

勝ち誇った顔で恭二が言う。

 

「恭二の捕捉をさせてもらうと、戦闘に参加したりこのことを教師みたいな第三者に告げ口したりして無理やりラブレターを回収しようとしたら、刺し違える形になってでも内容を全校にばらす。お仲間に言っても同じ。とにかく、こちらに何らかの害が及んだり、俺と恭二が要求通りに行動してないと判断したら・・・・ってことだ。俺達は戦争で得して姫路にはラブレターが帰ってくる、Win-Winの関係って奴だ」

 

「・・・本当・・・・ですか?」

 

「本当だ。こちらの要求を呑めばこれは返す。木下やあの五月蝿い奴にやったようなことはしないから安心しろって」

 

「・・・分かりました」

 

泣き目で俯きながら答えを出す瑞希。

 

「話のわかる優等生で助かったぜ。しかしあれだな。自分の利益の為とはいえ仲間を裏切るなんて、とんだ卑怯者じゃねぇか!じゃ、そういうことで頼むぜ、姫路さんよ!」

 

恭二は瑞希を罵倒すると挑発するように瑞希の肩に手を置く。

 

すると、瑞希は堪えきれなくなったのかその場に泣き崩れる。

 

「あーあ、恭二が泣かせた」

 

「お前も同罪だっての。じゃ、帰るか」

 

瑞希などには目もくれず恭二は義輝と共に階段の方へ引き返す。

 

傍観していた恵も後に続こうとしていた。

 

「ま・・・・丸目さん・・・でしたよね?」

 

瑞希が泣きながら恵を呼び止める。

 

「何?」

 

「おーい、丸。帰るぞ」

 

「皆、先に行って・・・・・・それで、何?」

 

義輝達を先に帰らせると恵は瑞希に近寄る。

 

「何で・・・何であんな酷いことをする人と一緒にいるんですか?」

 

「?」

 

「1年生の時から度々見かけてますけど、丸目さん、いつも宍戸君と一緒にいますよね?」

 

瑞希は不思議だった。

 

悪い評判もあるーーましてや今回のように乙女の純情を土足で踏みにじるようなことを平気でする義輝の側にいる恵。

 

同じ女性としてなんとも理解しがたいのだ。

 

普段、このようなことを他人に尋ねたりはしない瑞希だが気が動転しているのだろうか。

 

「・・・」

 

恵は少し瑞希を見つめると、瑞希と視線を合わせるようにしゃがみ、胸ポケットからハンカチを取り出す。

 

そして瑞希の頬を流れる涙を拭いていく。

 

「えっ・・・・あ、あの」

 

「義輝、味方には、優しい。敵には、厳しいだけ」

淡々と恵みは言う。

 

「卑怯なの、Fクラスも、同じ。善と悪、立場で、違う」

 

「・・・・・」

 

恵は瑞希の涙が止まったのを確認するとハンカチをしまい立ち上がる。

 

「明日、容赦しない」

 

そのまま瑞希の前から去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく一日目が終わり戦争は折り返し地点へ。

 

しかし、双方の策はまだ出尽くしてはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何か無理やりでしたね。

文才が欲しいです。

まあ正義の反対は別の正義ってことですね。


さて、脅迫はしましたが序の口です。

これから終戦まで、義輝と恭二の合策は続きます。
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