バカとテストと召喚獣ークズの補佐官ー   作:24601

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ついに決着!


VS Fクラス ー裸の王様ー

「み、皆!とりあえずここはいったん撤退だ!」

 

瑞希というFクラス最高戦力にして最高抑止力が義輝と恭二の外道ともいえる策略の前に消え去った今、明久達Fクラスを守る壁は崩壊。

 

このままではBクラスの精兵達の攻撃が激しくなるのは目に見えている。

 

ただでさえ少なくなった戦力を減らしてしまっては勝ちは遠退くばかりである。

 

そのような事態を防ぐために明久は撤退の命令を下す。

 

「おっと、逃げようなんて思うなよ。一人でも逃げたら暴露大会だからな。まあ俺達はそれでも構わねぇけどな」

 

「恭二の言う通りだ。せっかく来たんだ。昨日みたいなもてなしはできないけどゆっくりして行けよ、吉井」

 

命令に続けて殿は僕がやる、と明久は言おうとしたのだが義輝と恭二はそれを制しFクラスの退路を断つ。

 

「さあ、皆。長らくつらい思いをさせてしまってすまなかった。もう俺達を阻む姫路はいない。奴らを思う存分討ち取ってくれ。念のため言っておくけど雑魚だからって油断するなよ。こいつらは一応俺達よりかは召喚獣操作が上手いから、戦うときは必ず数の優位を保ってくれ」

 

蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまったFクラスに対し、義輝は注意を促しつつ攻撃命令を下す。

 

『いぃよっしぁぁ!!』

 

『待ちくたびれたぞ、参謀、代表!!』

 

『覚悟しなさい!!』

 

『囲め、囲め!』

 

一気にBクラスの士気が、高まっていく。

 

今まで瑞希のおかげで獲物を前にしておあずけを余儀なくされていた分それは大きい。

 

戦前の義輝による演説の効果も相まってたまっていたフラストレーションを解き放つようである。

 

「ど、どうしよう!このままじゃ全滅だ」

 

『ちょ、しっかりしてくれよ吉井隊長!』

 

『俺、ここから生きて帰ったらー』

 

『いや、自分で立てずとも死亡フラグはもう立ってるからな!?』

 

『くそっ!、卑怯だぞ貴様ら!』

 

頭を抱える明久とその他大勢。

 

「へぇ、卑怯だとさ。一刀、どう思う?」

 

義輝が背後に控えている一刀に問いかける。

 

「賊徒討ち 和を取り戻す これ正義」

 

「早く、終わらせる」

 

「はいはい。お前らは近衛部隊だから前に出ないの」

 

戦いたくてウズウズしている一刀と恵を制す義輝。

 

「じゃあ皆、改めて命令。・・・死んでいった奴らの仇だ、蹂躙しろ!!」

 

『『『『おぉーー!!』』』』

 

命令というより雄叫びに近いそれに兵達は応え、取り囲み潰すべくジリジリと近づいていく。

 

「遠藤先生、Bクラス岩下、Fクラス吉井にーー」

 

そして尖兵達が事実上の死刑宣告をしようとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

「お、やってるじゃねぇか」

 

「ゆ、雄二!?」

 

近衛部隊を引き連れ戸口に現れたのはFクラス代表坂本雄二。

 

ドアに寄りかかりながら八重歯が見えるまで口を吊り上げ笑みを浮かべていた。

 

「しっかし暑いな。なんだ、冷房の一つもつけてねぇのかよ。窓ぐらい開けたらどうなんだ」

 

「ケッ、ボス猿のおでましかよ」

 

悪態をつきながらも雄二と同じく余裕の笑みを浮かべる恭二。

 

「すまないが何故か調子が悪くなったみたいだな。ま、エアコンなんて文明の利器、豚小屋みたいな教室にいるお前らにはもったいないだろ」

 

「・・・やっぱりてめぇらが横槍を入れやがったのか」

 

「さぁ、なんのことやら」

 

義輝の返しに自身の策の失敗の原因を見出だした雄二は義輝を睨むが本人はどこ吹く風、と笑みを返す。

 

「それで?今更何をしに来たんだ?数学がお得意な島田と演技がお得意な木下は昨日無様に犬死。頼みの綱の姫路はお前らを裏切って勝手に消えた。残りはちょっと操作が上手な馬鹿とその他大勢。それに対してこっちは余りある兵隊と戦力。こっちの勝ちは確定したようなもんなんだよ。それとも何か?命乞いでもしに来たのか?お前ら全員が土下座するなら考えてやらんでもないぞ?ほら、どこぞの銀行の常務みたいにやってみるか?」

 

口角を吊り上げ、楽しそうに言う恭二。

 

「はぁ?誰がてめぇらみたいなクズに頭を下げるかよ」

 

「へぇ・・・じゃあ死ねよ。お前ら、殺れ!!」

 

恭二の言葉で一斉に雄二目掛けて突撃を開始するBクラス。

 

だが、雄二は余裕の笑みを崩さない。

 

「無様に這いつくばって土下座するのはてめぇらだ、根本、宍戸!!」

 

 

 

 

 

雄二の言葉と共に、教室の窓ガラスが割れる音が響き渡る。

 

鼓膜を突き破らんと響く不快な音と共に一つの人影が教室に入って来た。

 

「・・・・・Fクラス、土屋康太」

 

「き、キサマ!」

 

遅れて教師も窓から入って来る。

 

「・・・・・Bクラス根本恭二に保健体育勝負を申し込む」

 

「ムッツリィニィーーッ!」

 

近衛部隊の一部を含むBクラスの生徒のほとんどが前衛に出てしまっており恭二の守りは限りなく薄い。

 

まさに丸裸。

 

完全に完璧に虚を突いたーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、雄二と康太は確信していたのだが。

 

「ぐっ・・・!!!」

 

「一刀!!!」

 

割れた窓ガラスの近くにいた一刀が腕を押さえて疼くまっていた。

 

押さえている箇所からポタポタとこぼれ落ちる赤色の液体。

 

どんなに圧迫しようとも止めどなく溢れてくる。

 

『な、なんだよ、あれ』

 

『きゃあぁぁーー!!』

 

振り返った者に戦慄が走る。

 

康太も思わず立ち止まる。

 

「丸!!至急一刀を保健室に!!早く!!」

 

「・・・!!分かった」

 

義輝の指示で恵はハンカチを取り出して一刀に駆け寄る。

 

腕の上部を縛り上げ措置を施す。

 

「一刀、立てる?」

 

恵の問いに一刀は苦しそうに弱々しく頷く。

 

恵に肩を借りてそのままよろよろと立ち上がり、両クラスの生徒達をかき分け出口へ。

 

「あなた、どいて」

 

「あ、ああ・・・」

 

陣取っていた雄二を冷たい目で睨み付け、雄二をどかすとそのまま去って行った。

 

「・・・大島先生、土屋は失格、良いですね?」

 

そして義輝は康太が引き連れてきた大島教諭を睨み付ける。

 

「・・・・しかし宍戸、そんなこと言ってる場合じゃー」

 

「こんな馬鹿げた正気の沙汰とは思えない作戦を了承したアンタにも責任があると言ってんだ!!・・・良いですね?」

 

「・・・やむを得ないな」

 

義輝の気迫に押され、大島教諭に反則判定を下す。

 

「・・・・・!!待て、これはーー」

 

「・・・補習の前に説教だ、土屋!来い、馬鹿者が!!」

 

康太が何かに気付き申し立てをしようとしたが神速の速さで教室に駆け込んできた鉄人西村に片手で抱えられる。

 

そしてそのまま補習用の教室、ではなく生徒指導室へと連れ去られてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、坂本。この落とし前、どうつけてくれるんだ?」

 

義輝は想定外の出来事に動揺していた雄二を睨む。

 

怒りの為か義輝の顔は強ばっている。

 

「・・・なあ。俺達だって血にまみれた戦争をしたくてしかけたわけじゃない。中止にしよう」

 

「断固として拒否する!!どんなことを持ちかけようともだ!」

 

「おいーー」

 

「ゴタゴタぬかすな!!責任を取れって言ってんだよ!!」

 

「・・・そっちの要求は何だ?」

 

「要求?決まってんだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前の首だよ」

 

強ばっていた顔を一変させ、勝ち誇った笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「竹中先生、Bクラス、丸目、伊東。坂本に古典勝負、申し込む」

 

雄二の後ろに人影が。

 

「ええ、承認します」

 

「・・・は?お前ら、なんで!?」

 

現れたのは保健室へ行ったはずの恵と一刀。

 

かつらを確認していたために状況を知らないまま連れて来られた竹中教諭はすんなりと承認する。

 

「「試獣召喚《サモン》」」

 

「嘘だろ!?試獣召喚《サモン》!!」

 

近衛部隊は教室の中。

 

 

 

 

そう。

 

丸裸になったのは恭二ではない。

 

雄二だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の召喚獣が雄二の召喚獣を切り刻んだ。

 

 

 

 

 

 




アニメでは確か康太は鉄人と共にガラスを突き破ってましたよね。

そこから思いつきました。




ようやく戦争終結です。

いろいろ無理がありましたがそこはご都合主義、ということで。

事の詳細は次回に。


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