バカとテストと召喚獣ークズの補佐官ー   作:24601

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戦後交渉 ー説教ー

「さぁて、嬉し恥ずかしお楽しみ、戦後交渉へとしゃれこもうじゃねぇか。」

 

(主に恭二と義輝のせいで)波乱に満ちたBクラスとFクラスの戦争はBクラスの勝利で幕をおろし、戦後交渉という新たなステージへと進む。

 

両クラスがいるのは決着の場であるBクラスで、戦死して補習を受けていた者まで召集し、全員が集められることになった。

 

当然、義輝に嵌められた秀吉と美波も来ており、義輝を視線で射殺さんと睨み付けている。

 

また、同じFクラスの明久は手紙の一件が許せないらしく義輝と恭二を恨めしそうに見ており、その隣の雄二は余程信じられないのだろうか親指の爪を噛みながら何やらブツブツ呟いている。

 

鉄人のホームグラウンド、生徒指導室から解放された康太やその他生徒達は意気消沈といったところで、沙汰を前に何とも言えない悲壮なムードが漂っている。

 

そして最も居心地が悪そうにしていたのは言うまでもなく瑞希である。

 

乙女の純情を土足で踏みにじる恭二と義輝の取引に応じて戦闘に参加せず果てには棄権。

 

Fクラス敗北を決定付けたと言っても過言ではない。

 

そんな仲間に対する申し訳なさから来る罪悪感とBクラス2トップに対する恐怖・嫌悪という二重苦におろおろするばかりである。

 

「じゃあまずは何からー」

 

「ちょっと待ってよ」

 

「あ?」

 

恭二は明久に早速進行を妨げられる。

 

「宍戸君、もう戦争が終わったから良いだろ。早く姫路さんに手紙のコピーを返せよ」

 

「手紙のコピー?あぁ、これのことか」

 

義輝は先程と同じようにポケットから折り畳まれた紙を取り出す。

 

この時瑞希は生きた心地がしなかったことだろう。

 

自分の与り知れないところでラブレターのコピーが問題になっていたのだから。

 

「し、宍戸君!話が違うじゃないですか!お、お願いします、返してください!」

 

「ああ、いいよ。ほら」

 

必死な瑞希に対し義輝は紙を差し出す。

 

瑞希はそれを手を震わせながら受け取り誰にも見えないように気を配りながら即座に紙を広げて確認する。

 

 

 

 

 

 

 

 

が、白紙。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・どうして・・・・!?」

 

「どうしたも何も、俺と恭二は手紙のコピーなんてとってないし、開封もしてないって」

 

義輝は面白そうに笑いながら言う。

 

「約束破ったら読み上げるだのコピーをとっているだのデリカシーやら常識やらすっ飛ばしたことを言っておけばお前らを満足に動けなくできると思ってな。ほら、恭二のネームバリューならやりかねないと思っただろ?あまりにも簡単に騙せるから俺と恭二としては笑いが止まらなかったよ。」

 

「おい、ネタばらししければ今年一年は揺すれたんじゃねぇか?」

 

「いや、俺らが勝ったのに俺らが悪いみたいな空気になってるからさぁ。木下弟や島田を見てみろ。奴ら何の悪びれもなくこっちを見てるだろ?」

 

「どの口が言うか!!悪いのはそちらの方じゃろうが!」

 

「そうよ、ウチや木下を騙して!瑞希に酷いことをして!」

 

義輝の言葉に秀吉と美波が食ってかかる。

 

「三流役者と無責任な馬鹿にだけは言われたくないな。・・・今朝、俺と恭二はとあるトラブルの仲裁に入ってな。しかも、その直前にはCクラスの方からFクラスの方に走り去る吉井、坂本、そして木下、お前を見たんだよ。で、話を聞いていったら双子の姉に成りすました弟が、Cクラスを言葉汚く罵った。それに激怒した小山達は木下姉に食ってかかった。・・・他人に感情移入させるぐらいなんだから役者としては優れているんだろうがそれは舞台の上ならば、の話だ。これじゃあただの詐欺師だろ。自分も同じようなことをやっといて自分の非を棚にあげて相手を非難するなんて、お前こそ最低だろ。この件に関してはウチのクラスの演劇部の奴も頭にきてるみたいだぞ」

 

三流役者、と言われ言い返そうとした秀吉だが淡々と続ける義輝の論を前に押し黙る。

 

「んで、島田。確か捕まるまでは数学をメインに小隊を指揮してたんだろ?それが勝手に独断で行動して捕まりあげくのはてには木下の犬死につながったよな。これ、責任ある立場としてはやっちゃだめだろ」

 

「でも結局は約束を破ったアンタが悪いんじゃない!」

 

「約束を破ったなんて酷いな。詐欺と謗られても仕方がない部分はあるけど、きちんとこと細かく内容を確認しなかったお前らが悪い。まあ、人生の授業料だと思ってあきらめろよ」

 

美波に呆れつつ言う義輝。

 

「おい、義輝。ここは説教する場じゃねぇんだぞ。馬鹿はほっとけ」

 

先程から話が脱線している状況にしびれをきらした恭二が呼び掛ける。

 

 

 

 

こうして両陣営険悪のまま戦後交渉はスタートした。




前回の説明は次回以降、ということで。
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