ー翌朝ー
「恭二ーー!面白いことになりそうだぞ!」
「義輝、うるさい」
勢いよくドアを開け、開口一番にBクラス代表根本恭二を呼ぶ義輝の高いテンションに呆れたのか、一緒に登校してきた彼の幼なじみ、丸目恵はやや引き気味だった。
「朝からうるせぇな。それに彼女連れで登校か。いいご身分だな、義輝」
恵と同じく呆れつつも恭二は教室の前に出てきながら、義輝にニヤニヤとした笑みを挨拶がわりに返す。
「はいはい。小山といい感じなお前に言われたくないね。・・・・で、本題なんだけどな。色々とDクラスの源二から聞いてきたぞ」
「仕事が早いな。というかお前、メールしてくれりゃ良かったじゃねぇか」
「それでも良かったんだけどな、文章で伝えるより直接言った方が分かりやすいと思ってな。・・・まず、Fクラスの奴らはAクラス打倒が最終目標、そして次の戦争で俺達Bクラスと戦うつもりらしい」
「はぁ?俺達どころかAクラス打倒?」
恭二は首を傾げる。
「その様子じゃ俺達と戦争になることはやっぱり予想してたか。で、重要なのがここから。DクラスはBクラスのエアコンの室外機をFクラスが指示した時に破壊することを条件に設備交換を免れた」
「実質引き分けにしたってことか。それにしても室外機ねぇ」
「意味、分からない」
「丸の言うとおり、まだ俺にも意味がわからない。まあお陰でBクラス攻めが分かったんだけどな。・・・これはいったん置いといて、恭二。何か策の目処は?」
「ああ、だいたいできてる。後で義輝やクラスの連中にも伝えるけどな。問題は姫路瑞希をどう抑えるかだ」
「そこなんだよなぁ。あれに無双されたら痛いし。・・・いつものように弱味を握るとかは?」
「根本、十八番」
「おいおいお二人さん。俺を誰だと思ってるんだ?バレない程度に監視はつけてあるさ。あとは奴が何かしらのボロを出すのを待つだけだ」
考え込んでいた恭二は義輝と恵に指摘された途端に生き生きとし始めたる。
「楽しそうで何よりだ。上手くいきゃ良いんだけどな。
後、提案なんだが・・・室外機の件については真意の如何を問わず、奴らの策にわざと嵌まる方向で行きたいんだが」
「わざと?何か考えでもあるのか?」
「いやぁ、まだ分からないんだけどさ、奴らの策を看破した上で戦う方が優位に立てそうだし、なによりDクラスに借りが作れる」
「・・・・信頼して良いんだな?」
「もちろん!ま、何も浮かばなかったら別の策を考えるなり、恭二に任せるなりするけど」
「ま、期待しないで待っとくさ。」
「それはありがたい。後は・・・クラスの連中とミーティングをする時でいいか。一刀や他の奴らもまだ来てないしな」
「オーケー、じゃあ後でだな」
クズの代表と補佐官は話を打ちきり、それぞれの席へ行く。
かたや悪巧みをしながら、かたや思案を巡らせながら。
この小説では根本恭二の更正は無しの方向で行こうと考えてます。
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