バカとテストと召喚獣ークズの補佐官ー   作:24601

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はじめに言っておきます。

ご都合主義炸裂。


見物ー義輝先生の対ムッツリーニ講座ー

「では、三人目の方どうぞ」

 

Aクラスの二番手佐藤美穂がFクラスの同じく二番手明久を瞬殺。

 

明久はこけおどしむなしく破れ去りAクラスは勝利へ王手となり、高橋教諭は次の勝負をコールする。

 

「・・・・・(スック)」

 

「(あ、ホントに土屋君が出るんだ)じゃ、ボクが行こうかな」

 

Fクラスからは康太が、Aクラスからは愛子が名乗り出る。

 

「一年の終わりに転校してきた工藤愛子です。よろしくね」

 

「教科は何にしますか?」

 

「・・・・・保健体育」

 

康太が教科選択権を行使し、自身が最も得意とするそれを選ぶ。

 

「土屋君だっけ?話は聞いてるよ。随分と保健体育が得意みたいだね?でも、ボクだってかなり得意なんだよ?・・・・キミとは違って、実技で、ね♪」

 

このからかいは彼女の常套句らしい。

 

またかよ、と義輝は呆れるばかりである。

 

しか義輝とは違い誘惑に負けているのかFクラス男子のほぼ全員が目を輝かせている。

 

なんとも気持ち悪い光景だろうか。

 

「そっちの君、吉井君だっけ?勉強苦手そうだし、保健体育で良かったらボクが教えてあげようか?もちろん実技で」

 

人一倍に熱い視線を向けていた明久がロックオンされる。

 

「フッ。望むところーー」

 

「アキには永遠にそんな機会なんて来ないから、保健体育の勉強なんて要らないのよ!」

 

「そうです!永遠に必要ありません!」

 

「・・・・・・」

 

「島田に姫路。明久が死ぬほど哀しそうな顔をしているんだが」

 

 

 

 

 

 

 

 

「(何様なんだろうな、あの二人)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ召喚を開始して下さい」

 

流れの脱線を正すべく高橋教諭が呼び掛ける。

 

「はーい。試獣召喚《サモン》っと」

 

「・・・・・試獣召喚《サモン》」

 

二人が宣言すると足下に魔方陣が出現し発せられる光の中から召喚獣が現れる。

 

愛子の召喚獣はセーラー服を着てはいるものの得物はとてつもなく巨大な斧であるため、何とも猟奇的である。

 

一方の康太の召喚獣は戦国時代の時代劇に登場するような忍者が着ているような忍び装束に小太刀二刀流。

 

一見両者の召喚獣を見るとちぐはぐな組み合わせにも思えて来るものだが彼らには一つだけ共通点がある。

 

腕輪だ。

 

400点以上を獲得した成績優秀者のみに与えられる特権。

 

先の戦争でも一刀が多勢相手に使おうとしたように、戦争において多大なアドバンテージをもたらすある意味バランスブレーカーと呼ぶにふさわしい物なのだ。

 

「実践派と理論派、どっちが強いか勝負だね」

 

愛子がそう言うと召喚獣は大斧を構え、康太の召喚獣に向かって駆け出す。

 

「・・・・・加速」

 

康太が呟くと召喚獣の腕輪が輝き、次の瞬間には愛子の召喚獣を目にも止まらぬ速さで一閃ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金属と金属がぶつかり合う高い音が響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ、すごいや、ホントに言った通りだ」

 

「!?」

 

小太刀の一閃は愛子の召喚獣を切り刻むことはなかった。

 

彼女の召喚獣は斧を逆手に持ち斧の頭が自身の盾になるように構え直していたため、刃は届くことなく分厚い盾に阻まれてしまった。

 

「それじゃあ、次はこっちの番だね♪」

 

愛子の召喚獣は斧を前に強く押して康太の召喚獣を押し返す。

 

康太の召喚獣はたまらずのけぞってしまいバランスを崩してしまう。

 

「・・・・・しまった!」

 

「バイバイ、ムッツリーニくん」

 

愛子の召喚獣の腕輪が輝き斧が雷光を纏い、斧を振り上げる。

 

康太の召喚獣は体勢を立て直すことはできない。

 

そして愛子の召喚獣の豪腕によって一刀両断されてしまった。

 

『Aクラス 工藤愛子 VS Fクラス 土屋康太

保健体育 446点 VS 0点』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数分前、義輝と愛子ー

 

「これはあくまでも俺の予想だから信用するもしないも工藤の自由だ。」

 

「でも絶対に勝てる方法なんでしょ?」

 

「予想通りならな。まず土屋の召喚獣だ。奴は恭二の背後をとって奇襲して来た時には大島先生をつれているだけで単騎だった。この点は噂通り保健体育の点数が高いことを表していると言える。最低でもBクラス代表の恭二よりも大きい点数だろうから200点は軽く超えているはずだ。問題はここからだ。工藤、お前が同じ立場だったとしようか。相手の大将の背後をとった、周囲の近衛部隊は気づいていないし咄嗟に反応できない。お前ならこの時どうしたい?」

 

「うーん、さっさと気づかれる前に倒しちゃいたいね」

 

「そう。あの時の奇襲の場合何よりも速さが求められるんだ。もたもたしたらあっというまに防御を堅められてしまうしな。しかもだ、速さと同時に標的を圧倒する力も求められる。このことから予想できることは何か?」

 

「・・・・まさか、腕輪?」

 

「そう、それなんだよ。十中八九、奴は400点以上で腕輪を持っていて、もっと言えばその能力は速さに特化したものの可能性がある。その仮定でいけば対策は容易にたてられる。武器はすごくでかい斧なんだよな?奴が腕輪を使おうとしたらそれを盾にするだけで良い。高速で動くと、どうしても障害物の回避が自ずと難しくなる。狩りをする時に獲物を高速で追いかけるチーターでさえ回避しきれずに岩や木にぶつかったりするからな。奴の召喚獣が斧にぶつかったら後は弾き返してひるんだところを仕留めれば良い」

 

「へぇ、よくそこまで頭が回るね。いつも悪巧みしてるわけじゃないんだね。・・・・でもなぁ、ホントかなぁ」

 

「まあ一部こじつけだからな。信じるか信じないかは自由だ。俺はただ友達にアドバイスをしているだけだよ」

 

「・・・その言い方はずるいよ。ま、参考にさせてもらうね♪美穂も無事に勝ったみたいだし、行ってくるよ」

 

「ああ、決めてこいよ」

 

 

 

 

 

 

 

「では、三人目の方どうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作のBクラス戦では土屋は腕輪を使いませんでしたがそこまで見越して奇襲をかけたんじゃないかと自分は思ったので義輝君に代弁していただきました。

ちょっと無理矢理ですがね(笑)


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