鷲尾才人が勇者であるために   作:灰原衛宮

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■■■■は■■■■である。これは間違いない、でも、出来れば■■にはなって欲しくなかった。
なってしまった今また■■で何かを■■■かもしれない。
そんな事はさせない。
俺が守るんだ
勇者御記 鷲尾才人記

遅くなりすみませんでした
多分また次回も遅くなります
それでは本編へどうぞ


第三章「戦いは再び」

「所で、才人さん」

「ん?どうした、銀」

夕食の炒め物を食べていると銀が俺を呼んだ。

「今までずっとずっとあの家に居たんですか?」

と銀に聞かれた。

「いや、ずっとではないかな?ほとんど大赦にいたし」

「大赦に?何してたんですか?」

「...義手のリハビリだよ」

「あー、なるほど」

そう俺が答えると銀は納得したような表情でうなずく。

「じゃあ、才くんはこれからも大赦に通うの?」

「いや、たまに行くくらいだけど才くんってなんだ才くんって」

「...なんとなく?」

「いや、まあいいけどさ」

そう言って俺は夕食を食べ終え、その場で立ち上がる。

「んじゃ俺はそろそろ行くか」

「ふぇ?もう帰っちゃうの?」

「あんま長居してもあれだろ?それじゃまた明日」

「またねー才くん」

「ちゃんと学校来いよー!」

と聞こえたので俺は後ろを向いたまま手を振った。

 

※銀視点

才人さんが帰った後、アタシと園子は洗い物を二人で片付けていた。

「才くん生きてて良かったねぇー」

「そうだな、時に園子さんや、才人さんにはいつ思いを言うんだい?」

「ふぇ!?ミノさんどこでそんなを情報を」

園子は顔を赤らめながらアタシに言ってきた。

「え?本当なの?」

正直、適当に言ったんだけどまさか、当たってるとは思わなかったわ...

「みーのーさーん!!」

そう言って園子は私の体をポカポカと叩いてきた。

「痛いから、やめろ園子」

そう言うと園子は顔を丸くして、食器洗いに戻った。

「....私ね、恋なんて小説ではたくさん書いてきたけど、実際自分ではしたこと無かったの」

「....そっか、まあ、頑張れよ、アタシも応援するからさ」

「うん...」

そう言って園子は顔を赤らめたまま洗い物を始めた。

 

※才人視点

ピピピと目覚ましの音が聞こえる。

「....朝か」

俺はベットから起き上がり、着替えを始める。

今日から讃州中学だ、気を引き締め....る必要もないか、昨日あってるやつもいるしな。

そう思いながら俺は着替えを済ませ、慣れたような手つきでトースターでパンを焼き、バターを塗って、食べ始める。

「ごちそうさま、さて、行くか」

そう言って俺は玄関を開き、讃州中学に向かって歩き出した。

 

「はい、今日はこのクラスに編入生が来たので紹介します、入ってきていいよ」

そう言われたので俺は教室の入口をあけ、教卓の横に立つ。

「それじゃ自己紹介でもお願いします」

「神樹館から来ました鷲尾才人です。よろしくお願いします」

俺がそう言うとクラスの人達は拍手で迎えてくれた。

「はい、それじゃ犬吠埼さんの隣の席が空いてるからそこ使ってください」

「わかりました」

俺は指定された席へ移動する。

「あ、勇者部の部長さんだ」

「風でいいわよ、こっちも才人って呼ばせ貰うわね」

「わかったよ、風、これからよろしく」

と俺と風は挨拶を交わす。

そして、これが後の誤解を生むのはまた別の話。

 

放課後、俺は先生に部活を今週中に決めておいてと言われたのだが、風に半強制的に勇者部に入部させられ、現在、風が首裏の襟を掴んで引っ張り、俺を部室に強制連行している。めっちゃ苦しい死にそう

「新入部員連れてきたわよー!!」

「えぇ!?ってなんだ才人さんか」

「あら、まだ銀しか来てないの?」

「多分まだ教室いますよ?」

と銀が答える。というか、風、そろそろ離してくれマジでやばい

「ふ、う、そろ、そろ離して、くれ、死にそう」

「あ、ゴメン!」

「はぁー死ぬかと思った」

「大丈夫ですか?才人さん」

「ギリ大丈夫」

そんな会話をしていると、部室の入口から、車椅子を押す友奈が入ってきた。

「こんにちはー!」

「お、来たわね、友奈、東郷」

「園子もいるんだぜぇ」

「私もいるよぉ〜」

と友奈の後に園子と、樹が入ってくる。

「全員揃ったわね、じゃあ昨日の事と新入部員の事を説明するからミーティング始めるわよ」

そう言って皆が移動する先について行く。

 

「さて、まずは自己紹介お願いね!」

と言って風が俺を黒板の前に立たされる。

「まあ、昨日も言った気がするけど、俺は鷲尾才人。一応先代勇者ってことで、よろしく」

俺がそう言うと風が黒板の前にいき、俺はみんなの方へ移動させられた。

「さて、ここからが本番ね、昨日の説明をしていくわ」

風はそう言うと黒板に絵?を書き始めた。

「さて、戦い方はアプリに説明テキストがあるから、今はなぜ戦うのかについて話をしていくね。といってもなんか才人以外に知ってる人が2人いるような気がするけど、ねぇ?銀?乃木?」

「ふーみん先輩、鋭いですね」

「いや、園子お前が樹海で説明してたからだと思うぞ?」

と銀が言うと園子は「えへへー」と言いながら手を頭にやった。

「まあいいわ、とりあえず、ここいつバーテックス、人類の天敵があっち側から壁を超えて12体攻めてくることが神樹様のおつげでわかったわけで、目的は神樹様の破壊つまり人類の滅亡」

「ちなみに、前は追い返すのが限界だったけどな」

「あの頃は大変だったよねぇミノさん」

「おい、今、風先輩説明中だから少し静かにしてろ」

「底で大赦が造ったのは神樹様々なの力を借りて勇者と呼ばれる姿に変身するシステム、人智を超えた力に対抗するにはこちらも人智を超えた力ってわけね。でも、注意事項として樹海が何かしらの形でダメージを受けると、その分日常に戻った時になにかの災いとなって現れると言われているわ」

「ーー朝の....」

友奈は何か心あたりがあるのかなにかに察したような顔をした。

「派手に破壊されて大惨事なんてことにならないようにあたし達勇者部ががんばらないと!」

「....その勇者部も先輩が意図的に集めた面子だったというわけですよね?」

東郷がそう言うと風は少し俯いて話はじめた。

「......そうだよ、適正値が高い人はわかってたから、アタシは神樹様をお祀りしている大赦から指令を受けているの、この地域担当として」

「知らなかった」

「黙っててごめんね」

風がそう言うと友奈が

「次の敵はいつ来るんですか?」

と聞いた。

「明日かもしれないし、一週間後かもしれない、そう遠くはないはずよ」

「なんでもっと早く本当の意味を教えてくれなかったんですか、友奈ちゃんも樹ちゃんも、銀も園子ちゃんも死ぬかもしれなかったんですよ」

「東郷....」

「そんな大事なこと、ずっと黙っていたんですか......」

東郷はそう言って車椅子を自分の手で押し、部室から出ていった。

「私、東郷さんの所にいってきます!」

そう言って友奈は東郷のあとを追って部室から出ていった。

「才人さんは行かなくていいんですか?記憶がなくても一応妹でしょ?」

「....今のあいつは鷲尾須美じゃなくて東郷美森という1人の少女だ。そんなやつのところに俺が行ったってあれだろ?だから、友奈の方が適任だ」

とは言ってもちょっと心配だな

俺はそう思いながら東郷をこっそり追いかけるのだった。

※東郷視点

私は部室から出た後、適当な大き廊下で外を見ていた。

すると、横から、颯爽茶が視界に見えた。

「....友奈ちゃん?」

「はい、東郷さん、私のおごり」

そう言って友奈ちゃんは私に颯爽茶を渡してきた。

「え...でもそんな」

「さっき東郷さん私の為に怒ってくれたから、ありがとうね、東郷さん」

と友奈ちゃんは笑って言ってくれた。

その笑顔はまるで、太陽のように明るい笑顔で、私は思わず手で顔を覆った。

「ああ、なんだか友奈ちゃんが眩しい」

私はそう言って手を顔から離した。

「あのね、私昨日からずっとずっとモヤモヤしてたんだ、このまま変身できなかったら私は勇者部の足でまといになるんじゃないかって...だからさっき怒ったのもそのモヤモヤを先輩にぶつけたのもあって、先輩には悪いこと言っちゃった」

「...そっか」

「友奈ちゃんは大事な事隠されて怒ってないの?」

私がそう聞くと友奈ちゃんは少し考えたような表情をしながら話し始めた。

「そりゃあ驚きもしたけど、この適性のおかげで風先輩や樹ちゃんに会えたんだから、私は嬉しいよ!」

「この適性のおかげ......」

「うん!」

「私は.....中学に入る前に事故で足が全く動かなくなっちゃって記憶も少し飛んじゃって学校生活を送るのが怖かったけど友奈ちゃんが居たから不安消えて、勇者部に誘われてから学校生活が、もっと楽しくなったんだ、そう考えると適正に感謝かも」

私はそう言うと友奈ちゃんは私の手を握って

「これからも楽しいよ、ちょっと大変なミッションが増えただけで」

「......そっかそうだね、友奈ちゃんって本当に前向き」

私がそう言うと友奈ちゃんと私は二人揃ってクスッと笑った。

よかった、私はこれからも楽しくやっていけそうだ。

 

※才人視点

俺は二人のやり取りを柱の裏から見ていた。

「やっぱ俺が来る必要はなかったな、というか、銀、園子お前ら何してんの?サングラスまで付けて」

「そりゃ様子を見に来たんですよ」

「こういう時変装って大事だと思うんよ」

と園子と銀は答えた。

でも、今の二人、知らない人から見たらただの変人だよな、これ

「......まあ、いっか」

「?才くんどうしたの?」

「いや、なんでもない、ほらお前ら無事解決したし、部室に戻るぞー」

俺がそう言った瞬間、スマホからアラーム音が鳴り響いた。

「おいおいまさか、2日連続かよ」

俺はそう言ってスマホを強く握りしめた。

……To be continued




「あれは、俺達が苦労して倒した奴らか!」
「い、いっぱい来たぁぁ!」
「友奈ちゃんをいじめるな!」
「頼むぞ、東郷!」
次回「蘇る勇者」

というわけで、今回もいかがだったでしょうか
今回は戦闘なしの日常回となりましたが、次回は戦闘回ですよぉー
夏鈴登場ももう少しです!
それではまた次回お会いしましょう

PS.遅れたけど、ぐんちゃん誕生日おめでとう!
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