鷲尾才人が勇者であるために   作:灰原衛宮

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この平和はいつまで持つのだろう
いつ奴らが攻めてくるかは分からない。
だが、そんな事は関係ない、俺は守るために戦う。
例え■■して■■されようとも



第一章「平和な日常」

あの戦いから早三日がたった。

俺の体もすっかり良くなり、普通の生活を送る事が出来ている。

敵も攻めてくることも無くとても平和だ。

今俺は神樹館中等部1年の教室にいる。

既に下校時刻は過ぎているので教室には誰もいない。

そんな中俺は何をしているのかと言うと、特に何もしていない。

ただ窓の外を見てぼーっとしていた。

元々俺は友達が少ないため、普段はこうしてぼーっとしている事が多い。

そんな事をしていると、教室の入口から「お兄ちゃん」と呼ぶ須美の声が聞こえた。

「どうした須美、園子と銀と一緒に帰ったんじゃ無かったのか?」

俺がそう聞くと須美は少し怒り気味で答えた。

「私だっていつもそのっちと銀と帰るわけじゃありません。まあ、正直な事を言うとあの二人は用事があって先に帰るんだとかなんとか」

「そうか、んじゃ俺らも帰るか」

そう言って俺と須美は教室から出た。

「ところで校舎離れてるのに良く来る気になったな?」

「一人で帰るのも寂しいので」

「....そっか、いつも三人だもんなお前ら」

「逆に言ったらお兄ちゃんはほとんど一人じゃ無いですか」

「痛いとこつくな須美」

「お兄ちゃんは友達とか作らないんですか?」

「俺はお前らがいれば十分だ、それに、他人と馴れ合うのはどうも苦手でね」

「....そうですか、まあ、お兄ちゃんらしいと言ったらそうですが」

そんな会話をしながら俺達は家に帰る。

こんな平和がいつまで続くのか、それはわかったもんじゃない。

 

休日の今日、俺は須美の買い物に付き合う事になった。

まあ、どうせ園子と銀も一緒に行くのだが

「そういえば須美?俺今日どこに行くのか知らされてないんだけど」

「イネス」

「うん、ごめん聞いた俺が馬鹿だった」

それもそうか、こいつらが買い物行くと言ったらイネスだからな。

 

しばらくして、園子と銀がやってきた。

「こんにちはーわっしーのお兄さん」

「こんにちは才人さん」

と挨拶をされる。

「こんにちは、と言うか俺のことは普通に才人で良いんだけどなぁ」

「まあまあ、お兄ちゃんは一応年上なんだから」

「一応ってなんだ一応って」

そんな会話をしながら俺たちはイネスの中へ入っていく。

「ちなみに皆何を買うつもり何だ?」

「実は皆で服を買おうって話になって」

「おいちょっと待てそれ俺がいても大丈夫なやつ?」

「まあ、似合うかどうか見てもらうだけですし」

「特に問題ないと思いますけど」

そんな会話を真顔で言われても説得力ないと思いながら俺は三人と共に服屋へ向かう。

やれやれ、これからどうなることやら。

 

服屋にて、三人が楽しそうに服を選んでいる中、ただ一人の男なので、正直物凄く気まずい。女子の会話にも上手く入れないし、完全に影の薄い人の状態だ。

「 三人とも、俺ちょっと飲み物買いに行ってくるから買い物済ましちゃってくれ」

俺がそう言うと三人は何気ない返事をする。

よし、これで気まずい雰囲気から脱出だぜ。

しかし、この行動が仇になることをまだ俺は知らなかった。

……To be continued




という訳で鷲尾才人が勇者であるために一章いかがだったでしょうか?
さて、ここから前回の自己紹介の補足として、使用武器の紹介をしたいと思います
鷲尾才人、ガンブレード
鷲尾須美、弓
乃木園子、槍(盾にもなる)
三ノ輪銀、斧(二刀流)
今表記している武器が現在登場しているキャラの変身後の武器となります。
それではまた次回お会いしましょう

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