鷲尾才人が勇者であるために   作:灰原衛宮

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勇者は神樹様に選ばれた者だけがなれると言う。
勇者には適正値が存在する。
適正値が高いものの集まりが何組か存在し、その中から神樹様が勇者を決めるという。
しかし、勇者と言うお役目はとても辛く、常に死と隣合わせの戦いとなる。


第四章「誓いを胸に」

「あー、暇だ。やることがない。」

俺は病室で1人嘆いていた。

あの戦いで、俺達はあまりに損傷が激しかったため、病院に入院する事になった。

さらに、あのような戦いがこれからも増えていくとなるといつかは死人がでると安芸先生から俺に忠告された。

「....死人か、誰がそんなもんだすか」

そう呟くとドアからノックをする音が聞こえてきた。

俺はどうぞと返事をすると、ドアが開き、須美が入ってきた。

「須美か、どうした?」

「ちょっとお兄ちゃんと話がしたくて」

そう言って須美は松葉杖を使い俺の方に近ずき、近くにあった椅子に座った。

「体の方はもう大丈夫?」

「ああ。元から須美と園子よりは損傷は少ないからな」

「そう、ですか」

と須美は暗い顔でいった。

「須美?どうした、元気ないぞ?」

俺がそう聞くと須美は少し俯き、そのまま話し始めた。

「先生から、忠告を受けたの。このままだったらいつか死人が出るって」

と須美が言ってきた。そうか、須美もその話をされたのか。

と言うことは恐らく園子と銀にもされていることだろう。

「お兄ちゃん、私は誰も死んで欲しくないの」

須美の目から涙がこぼれ始めた。

俺はその涙から須美は本当に苦しいんだと考えた。

「須美、顔を上げな」

俺がそう言うと須美は顔を上げた。

そして俺は須美の体を抱きしめた。

「え、おにい、ちゃん?」

「大丈夫だ。誰も死なない。死にそうになっても俺が助ける。何があっても絶対にお前達を死なせはしない。」

須美は泣きながら俺の言葉を聞いた。

「ありがとう、お兄ちゃん」

須美がそう言った後俺は須美を離した。

「よし、大丈夫なら自分の部屋に戻って体を休めな」

俺がそう言うと「わかりました」と返事をし、椅子から立ち上がり俺の病室から出ていった。

 

※安芸先生視点

勇者のお役目をしている人達全員に忠告をした後、私は大赦の車で勇者システムの改良についての資料をパソコンで読んでいた。

「....何よ、これ」

正直驚きを隠せなかった。

システムの様々な面が強化される。だけど、これをもしあの子達が行なったら、もう....

 

そして、私はあの子達の両親にこの事を伝えるために回った。

その中には当然泣き出す親もいた。

当然だと思う。こんなものを知らされたらこうなることなど想定ができていた。

だけど、これも世界の為、世界のためにやらなくてはならない事。

だけど、何故、鷲尾才人。彼だけはこれをやらないのだろう。

記載された情報だと、彼はイレギュラーな存在だと書かれていた。

しかし、本当にそれだけなのだろうか。

本当に彼はイレギュラーなのだろうか。

疑問は残るばかりだ

 

※才人視点

俺が勇者になる前からの事だ。

ある日を境にいつも同じ人が俺の夢に出てくる。

その人は何故か俺のよく知る人物、乃木園子に似ていた。

……To be continued




皆さん、あけましておめでとうございます!
投稿期間をかなり開けてしまい申し訳ありません。
さて、次回から新章ですね。
後、恐らく次回からこの欄の前半に次回予告が入ります。
それでは次回またお会いしましょう。
ps執筆時BGM、Undertale、Sans戦のBGM。
いや、いいですよね、Sans....未だに勝てませんけどw
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