南方棲鬼と申します。   作:オラクルMk-II

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お待たせしました。


燃えない勝利

 

 

 

 

 山の頂上で、摩耶はやたらと周囲を見回してみたり、立った状態で貧乏ゆすりみたいに足を揺らしたりと落ち着かない様子だった。

 

 リストバンドを巻くって腕時計の文字盤に目をやる。まだ二人がスタートしてから1分も経っていない。が、体を揺すぶって衣擦れの音を出していた彼女に、様子がおかしい事に気付いた那智が声をかけた。

 

「どうした? 催したならあっちで花でも摘んでこいよ」

 

「そんなんじゃねーよ。ただ心配で」

 

「巧が、か?」

 

「うん」

 

 さっきまで飄々としてたのに、なんて茶化そうかと思ったが、摩耶の目が笑っていないのを暗い中でも確認して。那智は口を閉じておく。

 

 いくら、外せるものを片端から取り払って軽くしたとはいえ、あの86は心臓がノーマルだ。対してGTRは800馬力に迫る車だし、乗っているのも、正直まともとは言えない人間。普通なら勝機なんて無に等しいだろうな。

 

 立場からしても巧を贔屓したい気持ちはあった。が、客観的に見て那智はそんな事を思う。隣のそわそわしている摩耶を見る。さっきから変わらず、何を考えているのかが察せない難しい顔をしている。

 

 ドライバーが同じ腕前なら巧に勝ち目はない。……反射神経やら運動能力やら人間ではない、という点が強みになるのかな? と、また那智が考えていた時。お互いに思案に耽っていた2人に話し掛けてくる人間が居た。

 

「あ……居たんだ。こんばんわ」

 

「…………どーも」

 

「……! えぇと、土屋さん、だったかな?」

 

「そ。2人はお友達の付き添い?」

 

「付き添いというか観戦というか……そちらは?」

 

 話し掛けてきた相手の顔が街灯の朱色がかった光に照らされる。居たのは巧の86に部品を提供したり、今日の相手に車を潰されたとの経験を語った島風だった。

 

 挨拶以外に無言だった摩耶に代わって那智が応対する。

 

「目的か……観戦かな? 後は、少しやろうか迷ってることがあるけど」

 

「「?」」

 

「あいつ、危ない人間だってのは知ってるでしょう。だから今からでも追って何かに備えた方がいいかもねって」

 

「今さら追いかけるんですか? 多分追い付けないと思いますが」

 

「追い付こうなんて思っちゃいないよ。万が一事故ったりして、怪我してたら1秒でも早く手当てやらしてあげるのは、駄目なことかな?」

 

 数秒ほど3人は黙った。そのとき。摩耶の鼻っ面に冷たいものが当たった。何かと曇りがかった夜の空を見上げると、雨が降ってきていた。

 

 そうか、確か今日の降水確率は50%かそこらと高かったっけか。そんな事を那智が考えていると、摩耶がほん少しだけ声を荒げて発言した。

 

「那智、車借りていいか」

 

「は?」

 

「やっぱりじっとしてらんねーや。土屋さんの言う通りだな、アタシはあいつらを追っかける」

 

「……そうか、良いぜ。これ鍵だ。あ、ただ運転任せるがな、自分も隣に乗るよ……土屋さんは?」

 

「2人が行くなら、じゃあ着いていこうかな」

 

 仏頂面の2人とは対照的に、にっ、と笑って島風は右手の親指で自分の後ろを指す。彼女の背後には白のスマートロードスターが停めてあった。

 

 3人は急いで各々の車に乗り込み、駐車場から車を出した。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 何が起こったのか。巧には一瞬理解できなかった。

 

 内装が剥がされた車内に乾いた音が反響して響く。今の彼女の頭の中は白一色だった。

 

「――――――――!!」

 

 アクセルかブレーキか。ハンドルを切る方向は右か左か。脳内に単語が並んで消えていくなか、巧の体は反射的に行動を開始した。

 

 道に沿って設置されたガードレールに対してほとんど直角を向いていた86に、彼女は限界まで右に。つまり曲がり角とは反対方向にステアリングを回す。そしてペダルから力を抜いて両足を自由にする。

 

 車が逆走方向に回り、隣から悠々とオレンジのGTRが自分を追い抜いていった。

 

 更に車体が回転し、崖がある方向のガードレールに鼻先を向けたのと同時にアクセルオン。シフトレバーを2速に入れ、順走方向に復帰した車両を巧はギアを1速に入れて加速させた。

 

 運が良かった。その一言につきた。いくら上等な腕前があったって、追突などされれば普通は事故に繋がる。偶然が噛み合ったお陰で、巧は無事だった。

 

「……………」

 

 変な汗が噴き出して熱が籠っていた体が、頭が冷静になっていくにつれて平常に戻る。同時に自分が相手に何をされたのかを理解して、巧は道路の先を睨み付けた。

 

 考えなくても解る。「邪魔だ」と言う代わりにぶつけてきたのだろう。とても大人がやることではない相手の暴挙に。冷えていた脳がまた熱を帯びる。機械が自動で動くように――巧はアクセルを踏み抜く勢いで力を掛ける。

 

「……………!!」

 

 スーパーチャージャーの甲高い駆動音を響かせながら、巧は3速に入れっぱなしのままで連続コーナーを抜けていく。少しでもシフトチェンジのロスを防ぐため、全て回転数を維持してのドリフト走行だ。リアウイングで上手く空気抵抗を作れていたため、変に外に流れたりすることはなく、ステアリング越しの感触は良い。

 

 負けてたまるか……!

 

 巧自身でも知らないうちに、アクセルに込める力が強まる。それに答えて、ハチロクの補強された心臓は9000回転ほどまで回り、ジェット戦闘機のような唸りを挙げた。

 

 コーナーにぽつぽつと立っていた観客たちの横をGTRが去っていってから、4~5秒ほど経過してから白い86が同じ場所に差し掛かる。

 

「このォ……ッ!」

 

 蹴飛ばすようにブレーキを踏む。そして本当に少しだけハンドルを切ってすぐに足を掛けていたペダルを移す。

 

 曲がりきれずに外側に車体が流れていく。だが巧はブレーキを踏むどころか、アクセル全開でそのまま突っ走る。

 

 タイヤのグリップを越えて流れていく車は、排水用に設けられている側溝を乗り越えて更に外側へ。山側の岸壁ににリアが接触した車体は、振り子のように瞬時に前を向く方向が逆になる。彼女はそれを利用して、吹っ飛びながら反対方向に逆ドリフトをしていった。

 

 周りで見ていたギャラリーの背筋に冷たいものが流れた。巧の運転はいつ事故を起こしてもおかしくない恐ろしいものに見えたからだ。そんな事を思われているなど露知らず、彼女はべったりと床まで踏みつけたアクセルに入れる力を抜かない。

 

 危険やリスクなど知るものかと言った様子で、少しでもミスをすれば死ぬような運転を彼女は続けた。

 

 何度も繰り返しぶつけた箇所の破損が進行する。追突されて皮一枚で繋がっていた86のリアバンパーの破片が飛び散った。

 

 異常なスピードで巧は山を駆け降りる。一瞬、もう見えないほど引き離されていたはずの相手の車のリアが視認できた。

 

「見えたッ!」

 

 実はこのとき、巧の知らないうちに、雨足が強くなっていたため、相手が速度を落としていたのだ。それを知らず、巧は雨で濡れた路面を縦横無尽に駆ける。

 

 加賀が島風のロードスターに煽られて抜かれてしまった時のシチュエーションを覚えているだろうか。今のR35を猛追する巧のそれは、あの時の状況と似ていた。

 

 運転もしづらく、純粋なスポーツカーとは呼べないロードスターに、更に路面は雪が残る最悪な状態。だが、その軽量な車体と己の技術を武器に、島風……土屋は未熟な加賀を追い詰めた。そして逆にそれなりのパワーと扱いやすさを誇るFCだが、経験の浅さや単に技術の無さで負けてしまった加賀……。今に当て嵌めると土屋は巧、島風は加賀というわけだ。

 

 ただひとつ、この状況にはあの時には無かった要素がある。それは、追う役のドライバーの心情だ。巧は今、激怒していた。

 

 人間というものは怒ったときの反応が大きく分かれる。例えば、簡単に2つにすれば、自分でも訳がわからずに滅茶苦茶に暴れるタイプ。もうひとつは、怒れば怒るほど一周回って冷静に内心で熱を燃やすタイプだ。

 

 巧という女は基本は前者だが、振り切った時には後者だったのだ。

 

 感情的になって運転ミスを繰り返して遅くなるような事は無かった。彼女は体に染み付いた技術を、無意識に怒りの感情で更に磨きを掛けて自動車を御していた。だからこそ、壁に接触したりと危うさこそあれど、車が大破するような破綻をきたすことは無かったのだ。

 

 巧はゆっくりと、だが確実に前を行くオレンジ色の車の背中に近付いていた。雨で濡れた滑る路面だが、軽い車体の恩恵を最大限に受けて彼女は限界までブレーキを遅らせる。

 

 赤熱するブレーキローターと、摩擦で溶けるタイヤのゴムに挟まれて熱された雨水から、湯気が立ち込める。夜の雨に加えて、前を走る車の水煙で絶望的な視界にも関わらず、巧はワイパーのスイッチに手を伸ばさなかった。

 

 グッとブレーキを踏むと車体の前面が沈み混み、重心が前に集中する。これの影響で一瞬だけフロントタイヤのグリップの限界が上がるのを利用し、巧はハンドルの切れ角を最小限にして緩めのコーナーをクリアしていく。これで曲がれない場所は、普段は使わないサイドブレーキまで駆使して強引に突破した。

 

 限界までインをカットして白い車が走る。距離を詰めすぎてガードレールに接触した車体と、その壁の間で火花が散った。

 

 ゼロカウンタードリフトに、後輪ロックによるアンダー殺し。怒りで頭のネジが飛んでいる状態ながら、巧は持てる技術を総動員させて前を走るオレンジのGTRを追い掛ける。単純な馬力の差が三倍近くもある相手に、彼女は追い付くどころか、相手を煽り返すところまで追い詰めていた。

 

 

 カンタンに逃げられるだなんて思うなよ……!

 

 

 競争する区間は平均速度100km代の前半から、50km程の低速の後半区間へ。巧はシフトレバーを1速に差し込んだ。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 山のふもと、下る車線から見て大きく右に回る広いコーナーに大勢のギャラリーがひしめいていた。

 

 そして、その中に加賀は居た。

 

 友達の勇姿を見ようと、自分の仕事能力に任せてさっさと書類捌きを終わらせると、大急ぎでFCで箱根まで飛んできたのである。

 

 だんだんと強くなってきた雨に、彼女は車内から折り畳み傘を取り出して差す。巧は勝てるだろうか。万一勝てなかったとしても、無事に戻ってきてくれるなら自分としては嬉しい。そんな風に思っていると、隣で雨合羽に身を包んでいた男同士の会話が聞こえてくる。

 

「なぁ、どう思うこの勝負?」

 

「35が勝つに決まってんだろ。あんなのに勝つハチロクがいたら、クルマも女もキチガイだぜ」

 

「だよなw わざわざ見に来る必要なかったカモ。」

 

「…………」

 

 好き勝手言ってくれてるな。……でも事実だ。

 

 ちょっと前に、動画や雑誌で漁った知識を思い出してみる。なんでも、評論家やレーサーによればGTRというのは、サラリーマンなんかでもぎりぎり手が届く、比較的安価な一般車としては世界一速い車らしい。対して友の乗る86というのは、デザインだけの乗用車だなんて見下す人間も居るほど、とにかくパワーが足りないとのこと。

 

 それでも巧が負けるとは心の中でも断言したくなかった。加賀には、初めて彼女の隣に乗ったあの時が忘れられなかったからだ。

 

 古臭い自分の車が、新型スポーツカーに勝ってしまった時を思い出す。冬の、うっすらとブラックアイスバーンがかかった道を、常識を超えた速度で飛ばすあの技術と度胸が。車の差ごときで負けるとは、加賀には到底思えなかったのだ。

 

「…………………。」

 

 降りしきる雨の中で、飛沫で服が濡れる不快感を覚えながら車が来るのをじっと待つ。すると、数秒後に今度は近くでトランシーバーを持って立っていた男の怒鳴り声が加賀の耳に入ってきた。

 

「はぁ!? もう一回言ってくれや」

 

『だから、GTRがハチロクに追い付かれてんだって! もう車間なんて5mもないぐらいベタベタだよ』

 

「35が煽られてるだァ? ウソ言うな相手はハチロクだぞ?」

 

『ウソなんてつくかよ!! しらねぇよ、あのドライバー頭おかしいぜ。あの当たり屋がこんなにべったり張り付かれてるなんて初めて見たよ!』

 

「…………!」

 

 引き離されていない……それどころか追い詰めている? これは、もしかすると、もしかするのでは!?

 

 内心で彼女らしからぬ興奮を感じながら、男の会話を盗み聞きしていたそのときだった。

 

 加賀からは少し離れた場所に立っていたギャラリーが、よく通る声車が来たぞと叫ぶ。同時に、2台分の車両のエキゾーストが山側から近付いてくるのがわかった。

 

 

「2台並んで来るぞおお!!」

 

 

 ゴールもすぐそこにある、恐らくは巧が島風を追い抜く最後のポイントであるコーナーに。実況していたギャラリーの叫び声通りに、車が2台並んで突っ走ってくる。

 

 抜けるか。加賀が思っていると、馬力の差なのか、横に居た86はあっという間に前に出たR35に蓋をされてしまう。

 

 

 ここまでか。ここで抜けなかったら……。そんな事を加賀が勝手に思う。だが、ここで終わる巧ではなかった。

 

 

 数珠繋ぎのようにピッタリとR35の後ろにつけていた白い86は、素早く車線を変更し、ガードレールに近付いてインを締め切っていた35の更に内側……あろうことか車輪の片側で歩道を走りながらこちらに向かって来る。

 

「あ、あいつブレーキ掛けないでこっち来るぞォォ!?」

 

「うわぁぁ!? 逃げろおおお!!」

 

 限界まで内側に寄せて歩道に乗り上げ、もうもうと水飛沫を巻き上げながら86がそれとなく横を向き始める。ギャラリーに来ていた野次馬たちは悲鳴を挙げながら道を開けた。中には退避して腰を抜かしていた人までいる。

 

 R35が早い段階でブレーキランプを点灯させる。が、86は限界まで制動を遅らせ、減速をほとんどしないままコーナーに突入した。

 

 車体の重量がのし掛かり、タイヤとブレーキに限界が近付いていたR35とは対照的に。巧の駆る車はまだ余力が充分すぎるほど残っていたタイヤがしっかりと地面を捉え、鉄筋コンクリートを引っ掻いて前へ前へと前進する。

 

 溝の無くなったタイヤでズルズルと外側に滑っていくオレンジ色の車体を嘲笑うように。86はやられた事の仕返しをするように、歩道から外れて車道に戻りながら、相手が締め切っていた隙間に車体を差し込む。そのまま、コーナーをクリアしていくのだった。

 

 先行ポジションはあっという間に刷り変わった。巧は島風を抜き去ったのだ。

 

 レールの上の電車のごとく、鋭く突っ込んで相手をパスして見せた彼女に。それを目の前で眺めていた加賀は数秒ほど放心状態になっていた。

 

 「信じられねぇ……」「頭がおかしい奴だ」。周囲の言葉は耳に入ってこなかった。

 

「巧が……勝った……!!」

 

 周りに聞こえないような声量で呟いてから。加賀は軽くガッツポーズをした。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 巧が、前を行く車を追い抜いて数十秒も経っていないころ。このとき巧は妙な不快感と嫌な予感を感じながらハンドルを握っていた。

 

 前へと出れたのは良い。ゴールが近いのも好都合だ。それに、タイヤの余力もまだまだある。パワーの差というものに目を瞑れば、今の彼女にこの勝負で負ける要素は無かった。

 

 

 だが、その「目を瞑らなければいけない要素」で最後の勝負を掛けてこない相手を不気味に感じていたのである。

 

 

「……………」

 

 いくらタイヤの差が有るとはいえ、覆せない400以上の馬力の差がある車で、なぜ追い抜いてこようとしてこない? それに、ついさっきに追突してきた事がある。このまま前を走っていて良いのか?

 

 ゴールに指定された区間までコーナーはあと両手で数える程度だけ。もう相手に出来ることなんて限られているだろうとそのまま逃げるか。それともあえて譲ってからまた追い抜くべきなのか? 巧は自問自答するが、答えが出ないまま最後から5番目のブラインドコーナーを抜ける。

 

 S字型の道の出口に差し掛かる。何を思ったのか。今まで黙って後ろを付いてきていたGTRが急加速を始めて横に並んできた。

 

 

 相手が何をしてくるのかを本能的な物で彼女は察知した。

 

 

 反射的に巧はブレーキポイントの遥か手前の場所でペダルに掛ける足を変え、制動力を立ち上げる。この行動が、次の瞬間には彼女の命を救うことになった。

 

「…………ッ!」

 

 巧の読みは当たった。

 

 相手は恐らく二人同時に負けの構図を作りたかったのだろう。こちらに追突しようと幅を寄せてきていた。が、彼女は回避に成功する。つまり、島風の特攻は不発に終わった。

 

 異状なスピードで、弾丸のようにGTRが86の鼻先を掠めていった。

 

 ガードレールに斜めから刺さって行き、勢いそのままにGTRはフロントバンパーと運転席側のドアを壁に擦り付け、激しく火花を散らす。そしてガードレールが途切れた場所から標識に弾かれ、オレンジ色の車体はぐるりと180度逆方向を向く。

 

 ヘッドライトが片方破損し、乗っていたドライバーが放心状態になっているなか。GTRは後ろ向きに、ただ慣性に従って後方に走っていき、そのまま土手に乗り上げて数十メートルほど突っ走る。

 

 シャシーの部分に石や木の枝がぶつかって、金属が擦れる嫌な音をたてる。

 

 島風とその乗車は、見るも無惨な姿になって再起不能になることになる。

 

 

 巧の勝利が、ここで確定したのだった。

 

 

 

 

 

 




島風>R→大ケガ

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