私はあるビルの前に立っていた
346プロダクション
此処が主催する『シンデレラオーディション』に参加する為に
私は強い決意を込めてやって来た
『合格出来なかったらアイドルになるのは諦めよう』
自分に気合いを入れて私『島村卯月』はオーディション会場に入った
それから数時間後
審査員「今日の審査は終了です。合否は後日連絡させて頂きます」
『ありがとうございました!』
挨拶をし終えたと同時に、私は帰る支度をしていた
卯月「はぁ~・・・・」
私は深い溜め息をした
多分、結果は見えている
私は『不合格』だ
ダンス審査の時にやらかしてしまった
大事な所で転けてしまった
瞬間の時に、自分で顔が真っ赤になったのがわかった
更に言えば面接の時に『目標にしているアイドルはいますか?』という質問の時に『天海春香さんです!』て言ってしまったのも今考えたらまずかったなぁ・・・・
だったら765プロダクションのオーディションを受ければ?て言う話になるし・・・・
もう反省しかなかった
私がアイドルになれないのはこういう所なんだろうなぁ・・・・
?「ねぇ、ちょっと!」
卯月「はい?」
?「これから食事に行かない?」
へ?
同じオーディションに参加していた、確か私の隣に座っていた子に声をかけられた
?「ほら、オーディションのお疲れ会も兼ねてさ」
そういえばオーディションの時も積極的に声かけてたよね
卯月「良いですよ。私『島村卯月』て言います」
?「私は『本田未央』、よろしくね♪」
私と未央ちゃんは近くのファミレスに入った
未央「私さ、オーディションて初めて受けたんだけど凄いよね、雰囲気とかさ。こうピリピリして」
卯月「わかります!色んなオーディションを受けて来ましたけど、一番緊張感がありました」
未央「へぇ~、島村さんてオーディション何回も受けた事があるんだ」
卯月「小さい頃からアイドルを目指していて・・・・、でも中々合格までにはいけなくて」
未央「えぇ~、それ審査員が見る目無いんじゃないの?」
卯月「あはは・・・・。でも、今日で終わりだから良いんです」
未央「へ?終わり?」
卯月「私、今回のオーディションに落ちたらアイドルになるのを諦める事にしたんです」
未央「えぇっ!?勿体無いよ」
卯月「もう決めたんです。養成所も通ってるんですけど、お金もかかるし、親にもこれ以上負担はかけられないから・・・・」
未央「そっかぁ・・・・」
未央ちゃんはちょっと残念そうな顔をした
未央「じゃあさ、私達友達になろうよ!」
卯月「友達、ですか?」
未央「そうそう、こうして出会ったのも何かの縁だしさ♪」
卯月「はい、わかりました♪友達になりましょう♪」
未央「よろしくね、しまむー♪」
卯月「し、しまむー?」
未央「あ、私友達にはあだ名をつけてるんだ♪」
こうして、私は未央ちゃんと友達になりました
結果はどうあれ友達が出来た事は嬉しかった
1週間後、結果が出た
私は不合格、未央ちゃんは合格した
その日、私は養成所に辞める事を告げて、両親にもアイドルになるのを諦める事を話した
私の夢はこうして終わった