更に母親から常務の昔の話を聞き卯月は昔の常務とプロデューサーは同じ考えでは無かったのか、と思う
ちひろ「卯月ちゃん、この資料を会議室に持っていって下さい」
卯月「わかりました」
私はちひろさんに頼まれて会議室に資料を持っていった
卯月(常務さんのプロジェクト関連の資料かな?)
大切な資料みたいなので余り見ない様にする
卯月「失礼します」
ノックして会議室に入って資料を机の上に置いていく
と
ガチャリ
卯月「あっ!常務さん・・・・」
常務「島村卯月か・・・・、会議の手伝いか、ご苦労だな」
いきなり入って来た常務さんに驚きの声をあげてしまった
そんな私に目もくれず常務さんは資料のチェックをしている
卯月「あの、ママから聞きました・・・・。ママをスカウトしてCDを作ってくれたのは常務さん、ですよね。曲も聞きました。凄く良い曲でした」
常務「・・・・たまにあの頃が懐かしく思う時がある」
ボソッと常務さんが呟いた
常務「美月は、あのCDを持っているのか?」
卯月「はい、大事な曲、て言ってました」
常務「そうか・・・・。あの曲は私が初めて作った曲だ。あの頃は経営や利益なんて考えずにただ、サークルのメンバーで楽しくやっていた」
懐かしそうな顔をしていた
卯月「なんで、ママをスカウトしたんですか?」
常務「彼女、島村美月は笑顔がいつも似合っていた。笑う事なら誰でも出来るが、私は美月の笑顔に言葉には出来ない何かを感じた。だからスカウトしアイドルとして育ててみよう、と思った。あくまで実験として」
卯月「実験、ですか?」
常務「私のやり方でアイドルとして育てれるかどうか、だ。美月はそれなりの実積を作ってくれた。しかし、実際に経営側に回ると状況がガラッと変わる。会社である以上、利益を出さなければならない。その為には、無駄を省き効率よく売り出さなければならない・・・・」
私は常務さんの話を黙って聞いていた
常務「アイドルでいる期間は短い。私は彼女達の人生を無駄にしてもらいたくない」
常務さんも常務さんなりにアイドルについて考えているんだ・・・・
常務「島村卯月、君はアイドルに未練はあるのか?」
卯月「・・・・未練は無い、て言ったら嘘になります。だけど、それを言っていたら前に進めなくなる様な気がして」
常務「そうか、人生は長い。自分が納得出来る答えを見つけるべきだ」
自分の答え・・・・
ちひろ「常務とそう言う話をされたんですか」
卯月「はい、私常務さんがそんなに悪い人ではない、と思うんです」
ちひろ「厳しい方ですけどアイドルを思っていますからね」
卯月「そうですよね」
何が正しいなんかはわからない