アイドルになれなかった私は・・・・   作:ひらじ

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卯月、リーダーになる

シンデレラの舞踏会まで後数日

 

卯月「へっ!?私がリーダー、ですか?」

 

ちひろ「えぇ、シンデレラプロジェクトのブースのリーダーをやってもらいたいんです」

 

ある日、ちひろさんから言われた

 

ちひろ「今回はシンデレラプロジェクトがメインですからね。グッズも多くなりましたから、売り子の数を増やす事になりました。初期から売り子をやっている卯月ちゃんに任せてみよう、という事になりました」

 

卯月「そうですか、わかりました!頑張ります!」

 

 

 

その翌日

 

私も含めたスタッフが会議室に呼ばれて会議、というか説明会が行われた

 

お客さんの流れや、何時に混むとか、当日の動きとか・・・・

 

勿論、これは基本的な動きなので、当日何が起こるかわからない

 

最近はチケットの転売が問題になってるけど、その時の対処法とかも学んだ

 

ちひろ「卯月ちゃん、ちょっと良いですか?」

 

卯月「はい、なんですか?」

 

ちひろ「卯月ちゃんの下で働いてもらうバイトの皆さんを紹介します」

 

会議室の一角に四人の女の子がいた

 

卯月「シンデレラプロジェクトブース担当の島村卯月です。よろしくお願いします」

 

全員が名前と挨拶をすると、最後の一人の子に私は気づいた

 

卯月「あれ?もしかして養成所で一緒だった・・・・」

 

?「『北村 雪乃』です。・・・・久しぶり」

 

 

 

 

私は簡単な打ち合わせをした後、雪乃ちゃんと二人でファミレスに来た

 

卯月「ビックリしましたよ、まさか雪乃ちゃんがアルバイトに来るなんて・・・・」

 

雪乃「うん、まぁ・・・・。実は、卯月に言わなきゃいけない事があって・・・・」

 

卯月「へ?私に?」

 

雪乃「卯月・・・・、ゴメン!!」

 

雪乃ちゃんはいきなり頭を下げた

 

雪乃「私、卯月に全部任せて・・・・、養成所のミニライブを自分達の実力で成功した、て思い込んじゃって・・・・」

 

以前、美波さんに話した養成所のライブ

 

雪乃ちゃんはそのメンバーだった

 

私がリーダーとして曲とか振り付けを考えた

 

ライブ当日に私は体を壊してしまい、欠席

 

雪乃ちゃん達だけでライブを行い無事に成功

 

雪乃ちゃん達は、芸能事務所にスカウトされデビューした

 

そこまでは私も知っている

 

卯月「いや、あの謝らなくても良いですよ。あの時は私も自分が見えてなくて結果、迷惑をかけちゃって・・・・」

 

雪乃「それでも、卯月がいなかったらあのライブは無かったよ。私ね、アイドル駄目だったよ」

 

卯月「え、じゃあ今は・・・・」

 

雪乃「フリーター、て言うか最近まで引きこもっていたんだ」

 

雪乃ちゃんは、その後の事をポツリポツリと話した

 

アイドルとしてデビュー後、CDを何枚か出してライブも行った

 

でも、だんだんと仕事が減りはじめて、結果、事務所を解雇された

 

ショックで引きこもっていたらしい

 

一度あのライブの感覚を知ってしまうと他の仕事が出来なくなってしまうらしい

 

そんな時に、あの記事を読んだらしい

 

すぐに私だ、とわかったみたい

 

雪乃「卯月は前向きに頑張っているのに・・・・、何やってるんだろう、て。せっかくアイドルになれたのに、て。だから、自分をもう一回スタートさせる為に、それにはまず卯月に会わないと、て思って・・・・」

 

卯月「雪乃ちゃんも大変だったんですね」

 

雪乃「卯月、怒って無いの?」

 

卯月「怒ってませんよ。私、雪乃ちゃん達がデビュー出来て嬉しかったんです」

 

雪乃「変わって無いね、私、頑張るよ」

 

卯月「はい、一緒にシンデレラの舞踏会を成功させましょう!」

 

 

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