投稿時は3時半なので目が乾く事乾くこと・・・。
なので文字がはっきりと見えずに書いたので変な部分ありますが気にしないでください・・・
学校に数日経てば、次第に転入生の話題は消えて同級生として夜々は人気になっていた。
かくいう私もそこそこあるみたいなのだけれど・・・まぁそこまでかな。
「ねぇ、夜々」
「どうしたの?お姉ちゃん」
「・・・後で少し見てほしいところがあるの」
「見てほしいところ?」
言葉が足らない事は分かってる。
でもそれが私自身のこととなると、怖くて言葉が詰まってしまった。
夜々の姉なのに情けなくて・・・そんな私が嫌になりそう。
「・・・お姉ちゃんがどう思おうと私はお姉ちゃんを信じる。情けなくも無いし、誇らしくて自慢のお姉ちゃん・・・だから」
「・・・ありがとう」
夜々に励まされるなんて私もまだまだ・・・だね。
それでも踏み出せる勇気をくれたのだから、私はそれに応えるためにも一本ずつで良い。
少しずつ足を踏み出して頑張ってみよう。
「ねぇ、夜々」
「ん~?」
「私ってなんだろうね」
「・・・?」
「昔の私はね・・・夜々を探すことでいっぱいいっぱいで、それが存在意義だったの」
「・・・うん」
「でも今はどうなんだろうってね」
私という存在。
これが果してどのように変わるのか、不思議ではあった。
今までの私は夜々を探すこと、これが存在意義であったのに。
今となっては夜々という大切な妹が側にいる。
ならば、どのように変わったのだろう。
「・・・」
私は大昔から存在する狐だ。
それゆえに様々なものを見た。
人々が困ったとき、助けることもした。
その信仰からか、私は神に仕立てられた。
何を思ったのか私を
種族もそれに従い、狐と神両方を持った。
神狐としての種族となり、全ての狐達の祖となったのだろう。
だが神が一人の人間に対して執着なぞしてはならない。
それは贔屓だと思うだろう。
しかし、それは何だと言うのだ。
私は例え血が繋がっていなくとも、通じ合える関係。
並大抵の仲ではないのだ。
「陽華お姉ちゃん?」
「夜々は・・・私を信じてくれる?」
「うん!例えお姉ちゃんがどんな存在でも、どこへでも」
夜々がここまで言ってくれた。
なら今度は私の番。
私は今ここで新たなものを作ろう。
私の内に作り出すのは、一つの神社。
無限に刀剣を内抱した世界は根本から作り直される。
「・・・
私の幻想はここにあるのだから。
ならそれを具現化させれば良い。
「
「
夢と幻、二つの幻想は泡沫であろうとも誰しもが抱く幻想。
イメージする全てを私は思考し、思案し、思想を抱く。
「
「
私が想い描くのは、いつかの日私が好きだった神の社。
それは千の段に昇り、年中桜が咲き誇り、常に夕刻で止まり続ける。
「・・・
神狐の私とその私を認めてくれた夜々ならばどう変わったのだろうと。
少しだけ怖いけれど、それでも夜々に見せたい。
私の保有する世界を。
「
「
「
ああ、そうなんだ。
これは・・・初めから決めていた事なんだ。
初めてあの子に会ってから。
一目惚れしたかのように、心の中で決めた。
「
その瞬間私を中心に世界が塗り換えられる。
私の中にある心象風景が現実世界へと侵食する大禁術の魔術。
「お姉ちゃん」
「これが・・・私の世界。
本来叶うことがなかったであろう風景。
もしも、叶うと思ったのなら実現させたかった。
私が好きだった神社で夜々とここへ。
「ど、どう・・・かな」
凄く怖い。
もしも、夜々が嫌がればこの世界は一瞬にして硝子細工のように砕け散ってしまう。
自身の心象風景というのはそれだけデリケートなものでもある。
「凄く・・・綺麗だよ。これがお姉ちゃんの世界なんだね」
「・・・うん」
最初こそ物珍しそうにしていたが、段々とその風景に見惚れていたのだろう。
私もこの景色が好きだった。
夕焼けに照らされる神社は桜が舞い散れば儚く見えた。
「お姉ちゃん・・・その服装・・・」
「・・・あっ」
そういえばこの世界を展開すると私の服装も巫女装束に変わっちゃうんだった。
・・・どうしよう、少し・・・恥ずかしいかな・・・。
「ふふ、似合ってるよ、お姉ちゃん」
「ほ、ほんと・・・?」
「うん、凄く綺麗だもん。見とれちゃうぐらいね」
夜々にそういわれるのは凄く嬉しいけれど・・・夜々に着せたらどうなるのかな・・・。
夜々も似合いそうだし・・・。
「私も・・・こんな世界を作れたら良いけれど・・・ここまで影響力が強い世界は無理だなあ・・・。お姉ちゃんがどんな事を見てきたのか分からないけれど、それらがあってこそこんな世界が出来たんだと思うよ」
「ん・・・そっかぁ」
「うん!お姉ちゃん、昇ってみようよ!もっとこの世界見てみたい!」
「ふふ、良いよ。石段長いけど飛んじゃだめだよ?」
「分かってるよー!」
この世界には私の魔力以外にも、私と密接な関わりを持った者が天上の世界に行かずに留まってこの世界へと迷い込んで来る時もある。
そんなもの達は僅かだけれど魔力を持っていて、この世界でのみ姿を形作れる。
アルビノ種の狐や狸、鳥や兎など・・・それは色々。
今でこそ動物と関わることは少ないけど昔は神社で寝ていれば動物達が私の匂いに気付いて近付いて一緒に寝ていたりね。
「狐さんだー!ねぇねぇお姉ちゃん、狐さんだよー!」
「この世界の動物はね、魂自体が存在している分、実体もあるよ。触って抱き上げることも出来るけれど・・・現実の動物と同じ様な感じだからね?」
「うん!分かったー!」
夜々も幽閉されたり、外に出ることが少なかった分元気は有り余ってるわね。
動物を珍しそうに見るのもこうやって心を休めながら戯れることもなかったからかな。
「先に行こうか。まだまだ沢山いるからね」
「は~い!」
夜々を呼び戻すと手を繋いで石段を昇っていく。
その時、凄く懐かしい魂があった気がした。
「・・・まさか・・・ね」
私の世界は魂をも内包出来てしまうけれど、敵意があったりすれば入り込めない。
本当に純粋な心の持ち主しか入れないから。
だけれど、純粋な子であれば人だって入れる。
「・・・イリヤの感覚。まさか・・・入り込んだ?」
そんな感じがしながら私はゆっくりと夜々を案内していくのだった。
これが大きな変化の一つになると知らずに。