緋弾のアリア〜黒鉄の拳闘士〜   作:零崎極識

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感想をくださった皆さん、ありがとうございます。

正直なところ皆さんが思ってるよりも煮詰まっていません(´;ω;`)

ですが、話の展開に噛ませるようには頑張っていきますので、拙い文ではありますが応援の程をよろしくお願いします。


燃え上がるWhite Snow 2

 翌朝、部屋の復旧という慣れないことどころか人生初めての経験かもしれないことをやったせいか珍しく筋肉痛が体に来ていてあんまり動きたくなかった。

 

「お兄さん、学校に行かないと遅刻します……Zzz」

「……言ったそばから寝てるティナに言われたくないぞ?」

 

 ティナを揺さぶって起こしながら簡単な朝食を作り、二人で一緒に食べる。何度か食べながら眠るという器用なティナをどうにかしながら無事に朝食を終えるとニュースをつけて学校の準備をする。

 

『先日、季節外れの霜が観測されました』

 

 そんな言葉と共に映し出された映像には、確かに霜が降りておりどうやら……その辺だけに降りたらしい。警察なども何かしらの事件が関与してる方針で調べてるようだ。

 

「ふむ……超能力者の仕業かもな」

「……だとしたら……かなりの……能力……Zzz……」

「いい加減起きなさい」

 

 ペシっと頭を軽く叩いて再起動をさせるもあんまり効果が薄いようだ。

 

「ティナ、俺は学校に行ってくるから何かあったら連絡しろよ」

「はい……行ってらっしゃいです……」

 

 完全に寝ぼけまなこのティナに見送られながら俺はいつも通りに武偵校へと向かった。

 

 クラスにたどり着くと先に登校している武藤に挨拶をして自分の席につく。俺の席の後ろは理子の席だが長期任務か何かでしばらく登校しないという連絡があったらしく、ずっと空席のままだ。

 

「よう、京介」

「おう、キンジ」

 

 根暗な目をしたキンジに挨拶を返して適当にだべってるとアリアがこっちに来た。

 

「おはよう京介」

「ああ、おはようアリア」

 

 同じように挨拶を返したところでキンジとアリアが何故かいつものように夫婦漫才を繰り広げ始め、適当にあしらっていると担任の天ヶ原先生が入ってきた。

 

「えー今日は、来月の『アドシアード』の役員を決めたいと思います」

 

 『アドシアード』それは、ふつうで言うところのインターハイに近いものだ。様々な競技で得点争いをし優勝した人には武偵局への推薦などが貰える、至れり尽くせりな大会である。

 

 もちろん、他校の生徒もくるし閉会式での出し物などが人気で一般の人が入ってくることも多い。今回はその役員決めということで安全係や誘導係などを決めるらしい。

 

 なんだかんだで、話し合いは進んでいき俺は不幸なことに閉会式の警戒係についてしまった。簡単に言えば持ち物検査と見回りをする係だ。これは閉会式を見ることが出来ない。

 

「まぁ……そんなこともあるさ……」

 

 特に何もつかないキンジに慰められ思わず裏拳をかましてしまったが気を取り直し、午前中の授業に望んだ。

 

 そして昼休みになり、俺は係の説明を受けるために教務科にいた。幸いなことに担当は遥姉さんだったため、簡単にレクチャーを受けたあと二人で昼ごはんを食べることになった。

 

「……だからってなんで職員室なんだよ……!」

 

 そう、何故か俺は職員室のソファーで遥姉さんと向かい合って昼食を取っているのだった。

 

「なんでって……たまにはいいじゃない♪」

「……またなんか厄介事を頼もうとしてない?」

「さ、さぁ……何のことかしらー?」

 

 鎌をかけるように尋ねると逆にこっちがびっくりするぐらいに下手な誤魔化し方で話を逸らそうとした。

 

「……はぁぁ……で、その厄介事って?」

 

 俺は諦め半分で弁当を食べながら遥姉さんが話を始めるのを待った。

 

「詳しくは……そうね、隣の部屋の話でも聞いていれば分かるわ?」

 

 そう言われると……俺は弁当を食べながら隣の部屋から聞こえる会話に耳を傾けるのだった。

 

『星伽ー最近成績が下がってきてるけど何かあったのかぁー?』

『えっと……特には何も……』

『そんなこと言ってもダメだぞー?もしかして魔剣のことかー?』

『そ、それは……』

 

 魔剣とは、超能力者を次々と狩っていくと言われている人物の通り名なんだが……白雪が狙われているのは魔剣からだったのか……

 

 昨日のティナの話も踏まえて状況の確認が出来た。

 

「……遥姉さんが言ってた厄介事って白雪の護衛の話?」

「うーん……当たってるけど……違うのよね」

「……?話の要領が掴めないんだけど」

 

 弁当をつつきながら遥姉さんに聞くと、答えづらそうにしながらもはっきりと答えてくれた。

 

「魔剣を叩いてきて欲しいの」

 

 その一言に俺はただ呆然とするのだった。

 

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