暴君とも残虐者とも呼ばれた。
だが、美しいものを愛し、民を愛した王でもあった。
ある国の女王
帝国の皇帝と敵対し、復讐のために剣を取った。
守りの戦でありながら勝利をもたらした。
しかし、王女が欲したのは家族との生活のみ
レイシフトから帰還し、聖晶石もある程度まで備蓄出来た立香は召喚システムのある部屋へマシュと共に趣いた。
「先輩・・・今回はどちらの召喚を?」
「今回は30の聖晶石を使う事にするよ」
「そんなに!?」
「使える時に使う、それだけだよ」
立香はそういうと聖晶石を置いていく。三つ目で輝きが増し、三十個目を置くと全体に輝きが増した。
職員が研究を重ね、システムが改善されたことにより、以前よりも魔力消費が軽減され、聖晶石の消費が僅かに抑えることが可能となっていた。
「行くよ」
立香は手の甲にある令呪と呼ばれる模様を見つめた後、詠唱に入った。
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」
「―――――Anfang」
「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」
「汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
次々と現れるのは概念礼装、だが・・・八回目の回転にサーヴァントである事を示す紋章が現れた。それは騎乗兵の紋章、すなわちライダーだ。
「ブーディカだよ、よろしく。気軽にブーディカさんと呼んでもいいよ」
それは初めて、立香が抱える重圧を受け止めてくれた姉にも等しい英霊であった。
「ブーディカ・・・さん?本当にブーディカさん!?」
「その声と顔・・・もしかして立香?という事はここは君のいるカルデアって場所かな・・・っと」
「また、会えた!良かったよ」
「ふふ、頑張ってたもんね。よしよし」
抱きついてきた立香を受け取止めて頭を撫でる。だが、それを咎めたのがマシュだった。
「先輩、ブーディカさん・・・召喚は残ってますから召喚の円から離れたほうが良いかと」
「あ、そうだった」
「相変わらずだね、キミは」
苦笑しながら召喚システムから離れると九回目の光は概念礼装、そして最後の輝きで円陣が黄金色に輝いた。
「!これは・・・」
紋章は剣士・・すなわちセイバーだ。だが、光の中から現れたのは見覚えのある姿であった。
「サーヴァント・セイバー。ネロ・クラウディウス、呼び声に応じ推参した!うむ、よくぞ余を選んだ! 違いの分かる魔術師よな!」
「あ・・・ネ、ネロさん?」
「嘘・・・?」
「む?その声はマシュにリッカ!それにブーディカではないか!」
「アンタも呼ばれたんだね、すごい偶然だけどさ」
「うむ!余は嬉しいぞ!!再びそなた達に出会えるとはな!」
召喚後、ネロの一存で歓迎パーティーが始まってしまった。規模は小さいがブーディカもネロも黒アルトリアも顔には出さないが楽しんでいる。
「・・・ああ、この味・・・ようやく食べることができた」
立香が食べているのはブーディカのお手製のシチューだ。レシピを偶然読んで作りたくなり、材料もあったのでブーディカが腕を振舞った。
料理は変わってもブーディカが作る料理の味の基本は変わっていなかった。家族のためにつくる料理、愛情の入った暖かい料理の基本は。
「お姉さんも嬉しいよ。またキミに会えてさ」
「うん、ブーディカさんに再会できたらもう一度料理を作って欲しかったんだ」
「それくらいのことで?」
「それくらいの事が重要なの・・・!」
「アハハ、キミらしいね」
仲良く喋っているとネロがとんでもない事を言い始めた。
「うむ!余は歌うぞー!感謝の意を込めてな!」
「それだけはダメーーー!」
「な、なぜだマスター!!」
立香はネロからマイクを取り上げ、それを取り返そうとネロは追いかけまわる。
この宴はカルデアにいる全員をまとめての宴となり、翌日は全員笑顔で仕事に取り掛かったという。
二回目はお姉さん系の一人、ブーディカさんと子犬系サーヴァントのネロでした。
なんで星5を書かないんだと思われるかもしれませんが、星5のキャラは長めにしたいからです。
星1を含めればすごい数になりますが、ぐだーずを助けるために殿を努めたり、相打ちになったらり、自己犠牲したサーヴァントを重きにおいています。
それでは次回に!