それが俺こと、子の戦士とあいつとの出会いだ。
他にもボランティア先で会ったり、孫を通じて会う、住んでいるマンションが隣人といったどこにでもありそうなきっかけで出会った奴らも結構いる。
だけど他には入院先を襲撃してきたから戦ったといった、普通ではあり得ない出会いを果たした奴もいるらしい。
今回はそんな普通ではあり得ない出会いの一つを話そう。
寅との出会い
私とあいつとの出会いは戦場で戦っていた時だ。
あの時の私は戦場で命の価値が軽くなる場において、武道とはなんなのか分からなくなり、ただ目の前にいる敵を殺すだけになっていた。
そんな戦いの中だった、私は酔いつぶれてしまい、寝てしまった。
今思えば、その時点で敵に見つかったら殺されていても可笑しくない状況だった。
「ここは」
目を覚めると、そこは戦場から少し離れた場所で寝ていた。
周りを見渡すと、森の中におり、目の前には焚き火とその前には奇妙な奴が座っていた。
服装は日本にいた頃によく見かけたパーカーを着ているが、所々が燃えていたり、濡れているように見える奇妙な格好をしていた。
「あっ目が覚めました。
今、お茶を入れたので飲みますか?」
「おっおう、悪いな」
あいつはこちらが目を覚めたのに気づくと、既に用意していたお茶をコップに注ぎ、こちらに渡した。
中に毒が入っていないのか気になったが、すぐに別のコップにお茶を入れ、自分で飲み始めたのを見るが、そのまま飲ますにあいつを睨んだ。
「なんで、あたいを助けた?」
「えっ?」
「あんたは見たところ、一般人だと思うが、戦場であんな状態のあたいを見て、なんで助けた」
酔いつぶれる前、私は確かに敵を殺し、血の海の中で寝ていたはずだ。
それを善意で助けたとは、到底思えなかった。
その答えは以外にも、あいつらあっけなく答えた
「俺はただ単に自分の欲望に従っているだけですよ?」
「欲望?」
欲望、善意とはおよそ程遠いと思えるそれが、なぜ助けるのに繋がる。
「あぁ、あなたを助けたのだって、単純にあなたを助けたかったから助けた。
ただそれだけですよ」
「はぁ、お前可笑しいんじゃないのか?
敵かもしれない私を助けるなんて」
「俺は別に他人から評価されたいとは思っていないですからなね。
手を伸ばさずに死んでしまったら、それこそ、後悔だけしますから」
そう言ったあいつの言葉は、本当に今の私にはただ単に羨ましかった。
「お前はなんだか変な奴だな」
「まぁあいつにも言われたし、殺しに来た奴らにも言われました。
それでもまぁ、なんとか生きていますからね」
「そうかよ」
そう言いながら、あいつが作ってくれたお茶を飲んだ。
その味は今まで飲んだ、どのお酒よりもおいしく、なぜか酔いが覚めたような気がした。
「ありがとな、少しは元気が出た」
「それは良かったです」
あいつはそう言って、笑みを浮かべた。
「そういえば、あんたはなんでこんな所にいるんだ?」
「いやぁ、実は旅行中に事故にあって、そこで入院していたらなんか分からないけど変な双子に襲われてしまったんで、とりあえず逃げたらここに迷い込んでしまったんですよ」
「はぁ」
正直あいつが言っている事はよく分からない事だらけだった。
だけど、そんなよく分からない事でも、あいつと過ごしている間は少しずつだけど父が言っていた武道とはどのような物なのか自分なりに考えた。
武や道は、戦場では意味はない。
そう思っていた、だけど、もしもそれらが戦場で相手を倒す為の意味ではなく、守る為だったら
あいつが言うように自分が守りたい物の為に、この力を使うならばと思った。
そうして、あいつと過ごす日々はそれまでの私の中に欠けていた物が少しずつ埋まっていき、それらが大切な事だと知っていった。
だけど、そんな日々の中である日、実家から私にあの知らせが来た。
「十二大戦の優勝賞品が、あいつだとっ!?」
父から呼び出された私に渡されたのは十二大戦の招待状と、その商品だという少年の写真だった。
どのような意図で呼び出されたのか分からなかった。
「お前から聞いて、その子について調べた。
調べてみれば、今回の十二大戦の関係者のほとんどがその子とは大きい関わりがある。
その中には、恨みを持ち、殺害を企む者もいる」
「っ!!」
その話を聞いた時点で、私の心は既に決まっていた。
「覚悟はできているようだな」
「えぇ、あいつから言われた言葉の通りに、私は私のやりたいように、あいつを守る為に十二大戦に参加します」
今回はアンケートの中にあった戦士との出会いとして妬良と主人公の出会いを書かせてもらいました。
まだ募集していますので、皆様の応募、感想お待ちしています。
寝住達が出会った戦士は
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失井
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妬良
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断罪兄弟 兄
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断罪兄弟 弟
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必爺
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庭取
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異能肉
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迂々真