特異点の白夜   作:DOS

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『殺し屋奮闘記前編 ~知られないのは仏への近道~』

 

 

 

ここはマフィア、イリスファミリーのアジト。このマフィアはもともと企業として設立され様々な事業に手を広げ成功を収める。今では一般大衆も名前を聞いたことあるくらいに有名である。イリスファミリーはマフィアであり、どこの組織とも同盟を組んでいないがどこの組織とも仲が良く、ただの取引先だけでなく、ファミリー同士も仲が良い。それもイリスファミリーの皆が良い人物であるからかもしれない。

 

 

 

今日話すのはここで起こった哀れな殺し屋の話。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

殺し屋side out

 

俺は緑色のおしゃぶりを持つアルコバレーノ、ヴェルデ様直属の光学迷彩部隊。

 

光学迷彩とは光の屈折を利用し周囲の景色に溶け込み姿を消す装置。ヴェルデ様の発明したこの光学迷彩スーツを着ることで完全に透明化することに成功した。

 

俺はこれを使い、誰にも気づかれることなく、何人もの人間の暗殺を今まで成功させてきた。今回のターゲットはイリスファミリーに新しくボスとなった人物。

 

名前は白神光努。白い髪が特徴の中学性くらいの少年。資料にはこれしかなった。我が部隊が調べ上げたのにこれしかわからないとは、謎に包まれた人物だ。

 

他の部隊の奴はボンゴレ10代目を暗殺に向かってるから俺も成功させねばならないな。一瞬でこの毒を塗ったナイフであの世に送ってやる。この毒に触れたら大人の像であろうと数秒で全身に周り死亡する優れもの。

 

一気に仕留めてやる!

 

 

 

 

***

 

 

 

 

まずやってきたのは母屋。基本的に白神光努はここで生活をしているようだ。

こっそりと玄関を開けて中に侵入を成功する。スーツに備え付けられた機能によって壁や天井に張り付きながら中を探る。

 

「さて、まずはターゲットを探さないとな」

 

天井を徘徊しながら階段を上がったりする。広いスペースにやってきたら下の方を見てみると机に向かってる人物が一人。

 

「そうだ。明日までに搬入済みの機材の確認をしておいてくれ。それと………」

 

あれは黒道灯夜。企業としてのイリスの副社長であり社長代理であり、イリスファミリーのボス代行。つまりこの組織のナンバー2といってもよい人物。

 

その実力は高く、奴がいたからこそイリスは企業として多くの成功を収めてきた。もちろん他の人物の力も大きいが黒道灯夜こそ影の功労者。あまり名を売らないようにしているらしいがとんでもない実力を持っている。

 

イリスファミリーでは高い戦闘力を持っていて、何世代か前のボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーを撃退したこともあるとかないとか。自他共に認める実力者。

 

「こいつにはかかわらない方がいいな」

 

幸いにも今は仕事中のようだ。携帯で部下と思われる人物と話をしているらしく手元では書類に色々と書き込んでいる。

やつを敵に回したら厄介だから今回は無視してターゲットを暗殺しなくてはな。

 

 

ヒュッ!!ガン!!

 

 

風切り音がして、気がついたら俺の顔の数ミリ横にボールペンが突き刺さっていた。

 

「おっと手が滑ってしまったな」

 

「・・・・・・」

 

 

し・・・死ぬかと思った~~~~~!!!!

 

 

なんだと!まさか見えてるのか!?いやそんなはずない!!偶然だ!!本人も手が滑ったと言ってるしな!!

 

「早く次に行こう・・・・」

 

天井を音もなく移動した。

 

 

 

 

***

 

 

 

「もうちょっと離れよー」

 

「もう少し?これくらい?」

 

「もうちょっとー」

 

天井から降りて床を普通に歩いて移動中。廊下を歩くと角の向こうで二人の人間の声が聞こえた。こっそりと近づき、角から覗いてみるといたのは二人の子供。

 

廊下の端と端にお互いたっている。手にミットをはめて片方は野球ボールを持ってるところからどうやらキャッチボールを始めるようだ。

 

「あの二人はイリスのリルとコル」

 

二人の子供は同じ顔をした小学性くらいの子供。

お互い同じ顔立ちに肩くらいまである黒髪をしている。顔だけだと一見して分からないが今回はコルの方が後ろで縛っているので顔だけでも一応判別できる。なんで髪を縛ってる方がコルとわかったのかは服装ですぐにわかった。簡単に、リルはスカート、コルはズボンを履いているからである。ちなみにシャツと上着は同じ柄だが色違いを着ている。だから今回の二人はどっちがどっちなのかとても分かりやすい。

 

「これくらい?」

 

「もっとー、端までー」

 

二人は廊下の隅から隅まで離れている。その間はは大体50メートル程。

 

・・・・・・・50メートルだと!!!あいつらそんな距離でキャッチボールをするつもりか!!どんだけ離れてると思ってるんだ!キャッチボールにしてはレベル高すぎだろ!!つーか届くわけねえよ!

 

「いっくよー」

 

「いいよー」

 

「せーの、やっ!!」

 

 

ドゴオォ!!

 

 

まっすぐボールはコルの持つミットに向かって飛んでいき、吸い込まれるようにミットに収まった。その際とんでもない衝撃があったかのようにすごい音がしたのだがコルは平然と取った。

 

「ていっ!」

 

ドゴオォ!!

 

「やっ!」

 

ドゴオォ!!

 

「ほっ!」

 

ドゴオォ!!

 

お互いとんでもない速度を出しながらキャッチボールを始めた。

 

「何なんだあいつらは!ホントに子供か!さすがはイリスなだけあるということか!?」

 

確か父親がイリスの『アヤメ』に所属していてその父親に二人とも剣を教わり実力は下手な兵より高いという。こいつらにもかかわらない方がいいな。

 

「あっ!手が滑った!」

 

向こうからこちら側にいるコルに向かって投げていたリルがそう言うとボールは途中の壁にぶつかってジグザグに動いた。その際ぶつかった壁には思い切りへこみとヒビが入っていたのだが・・・・・。

 

ヒュッ!!

 

「へっ?」

 

ドゴオオォォ!!

 

「ぐはっ!!」

 

壁にぶつかって威力を増しながら角の向こうにいた俺に向かって飛んできた野球ボールは俺に思い切りぶつかって俺は吹っ飛ばされた。つーかこの威力!お前らホントに子供かよ!ていうかこれボールにしては固・・・・鉄!鉄球かよ!!ああ・・意識が遠のいていく・・・・・。

 

「もー、リルったら。壁にヒビが入ったじゃない。投げるときは気をつけてって言われたでしょ」

 

「ごめんごめん。手が滑っちゃった♪」

 

コルの足元には床にめり込んだ野球ボールに見せかけて作った砲丸投げの玉が落ちていたのだった。

 

 

殺し屋side out

 

 

 

to be continued

 

 

 

 

 

 




ちなみにこの頃日本の沢田家にもヴェルデの光学迷彩部隊が行ってるよ。
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