真面目なのって書くの大変ですね。もう一つの作品は自分の欲望を書けばいいだけなんで楽なんですよね~
この作品以外にテイルズで書こうと思ってたんですが、他サイトで似た設定あってやめました。くやしい!
「白面がそろそろ動くから僕も動くことになりそうだよ」
カンパネルラはビルクにそう伝えた。
「白面、か。彼もなかなかに難儀な性格をしている。ほとんどの者が彼を嫌悪するだろうな。だが、彼ほどこの世界の真実を示している人間はそういない。カンパネルラや他の皆は嫌いだろうが、俺はそれほど嫌いではない。むしろ好ましいとも思っている」
「なら僕の代わりに君が行くかい?」
「……それはないな。お前の役目は盟主様自ら命じたものだ。それを邪魔するつもりはない。だが……久しぶりに外に出るのもいいかもな」
「君がここから出るのなんて何年ぶりだい?」
「いつからだろうか……あまりにも昔で定かではないが……1000年は最低でも出てないな」
「うわぁ……僕には考えられないな。よくおかしくならないね?」
「お前も大概だと思うけどな…ところでお前達が行く所はなんて名だ?」
「リベール王国だよ。というかビルクが籠る前にあったっけ?」
「どうだったかな……」
「ほらあれだよ。……………………だよ」
「ああ、あそこか。なるほど……まあ行くのはもう少し後だ。お前達の邪魔になるかもしれないからな。面白そうな時か終わったら呼んでくれ」
「はいはい、君の下僕じゃないんだけどなあ。まあいいや、それじゃあ行ってくるよ」
カンパネルラはそう言い残し、その場から消えた。
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ビルクはある部屋にいた。そこは室内なのに木々が生い茂げ、様々な花や鳥がいた。そこでビルクは何かするわけでもなく、気にもたれ掛かり鳥達を愛でていた。
そこにカンパネルラが現れた。
「やあビルク。今グロリアスに面白い子がいるけど見に来ない?」
「……どう面白いんだ?」
「弱いのに白面に正面から殴りかかったんだ!まあレーヴェに止められたけどね。けどあの子、今の人間にしてはとても綺麗で眩しいんだ。しかもあの剣聖の娘でヨシュアの想い人さ」
「剣聖ってのは誰か知らんがあの少年の……さぞ眩しいんだろうな、少年の闇を払うほどに……そうだな、見に行くか」
「それじゃあ早く行こうよ♪」
「ああ」
ビルクとカンパネルラは一瞬でその場から消えた。
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グロリアスについたビルクとカンパネルラはある部屋に入った。しかしそこには窓が割られている以外は誰もいない普通の部屋だ。
「出ておい、いないじゃないか」
「おかしいな~?逃げたのかな?」
「白面と他の執行者は何をやってるんだ?」
「あ~たしか今はレーヴェしかいないんだよ」
「そういうことか………………発着場に向かってるな」
ビルクはしばらく目を瞑ったあと答えた。
「さすがだね♪それじゃあ行こうか♪」
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「あれ?いないよビルク」
「誰ももういるなんて言ってないだろ……お前、戦ったりするなよ?」
「自分の役割くらいわかってるよ。それより来たよ?いつもの気持ち悪い方にならないと」
「気持ち悪いとか言うなよ、それなりに評判はいいんだぞ」
文句をいいながらビルクは優しい表情になった。
そして二人誰かが近づいてきた。
「うふふ……遅かったじゃないか」
「あ、あんた……!」
「……カンパネルラか。それに……ビルク」
「つれないなぁ、ヨシュア。レーヴェとだけ話して僕達には何の挨拶も無しかい?」
「剣帝とは同郷だから仕方ないでしょう。別に僕達とは仲がいいわけでもなかったのですし」
「君が船に残っているとは思わなかったからね……。それにビルクなんてどこかの室内以外に出るとは思ってなかった」
「ははは!引きこもりだと思われてるよビルク?」
「……まあ、そう言われても仕方ありませんね」
「僕の動きを読んでいたのか?」
「あはは、僕はこれでも計画の見届け役だからね」
「僕が見つけてあげたんじゃありませんか」
「はは。ビルクがいなくても気づいてたよ♪」
「…………」
ビルクとヨシュアはカンパネルラを睨み付けた。
「ふふ、それにしても……五年ぶりに会ったら君もずいぶん変わったねぇ。なかなか男前になったじゃない?」
「そういう君達は……全く変わっていないんだな。その外見のまま歳を取っていないみたいだ」
「うふふ、お肌の手入れは毎日欠かしていないからねぇ」
「僕は特に何もしていませんよ?女性の方には羨ましがれます」
「羨ましいなあ。君達もそう思わない?そんな君達に僕おすすめの化粧品を紹介しようか?ヨシュアも女装とかするみたいだし」
「…………」
ヨシュアは無言でカンパネルラを睨み付けた。
「あーもう、じれったいわね。ここで待ってたってことはあたし達と戦うつもりでしょ!?さっさと構えなさいよ!」
「あはは、威勢のいい女の子だなぁ。ヨシュアの彼女っていうからどんな子かと思ってたけど、なかなかお似合いなんじゃない?」
「か、彼女って……」
エステルは顔を少し赤くして恥ずかしそうにした。
「おっと、彼女というのは空賊の女の子の方なのかな?モテモテだね、ヨシュアきゅん♥」
「…………」
エステルはヨシュアを睨んだ。
「……戯言はそのくらいにして欲しいな。どうしてジョゼットのことまで知っているのか知らないけど……君の戦闘力は僕と同じくらいのはずだ。それでもやり合うつもりかい?」
「あはは、そんなつもりはないよ。さっきも言ったように僕は計画の見届け役でね。積極的に君達を捕まえる義務はないんだ」
「…………」
ヨシュアは怪しいものを見るようにカンパネルラを見た。
「ふーん、そうなんだ。だったらどうしてこんな所で待ってたわけ?」
「うふふ、そりゃあ勿論、君達に挨拶をするためさ。でも、ただサヨナラじゃああまりにも芸が無いからねぇ。君達の脱出劇を少しばかり盛り上げてあげようと思ったんだ」
そう言うとカンパネルラは指を鳴らした。
「「…………」」
エステルとヨシュアは襲撃に備えたが、何も起こらない。
「……何も起きないじゃない!」
「なに言ってるの?既にいるじゃない♪盛り上げるのによさそうな人が♪」
「……ちょっとカンパネルラ?もしかして……」
「さあ、ビルク!二人の相手をしてあげてよ!」
「……僕、この計画には参加するつもり無いんだけど?そもそも僕戦いとか嫌いだし」
「なんだよのりが悪いなあ。別に殺せなんて言ってないからいいじゃない♪」
「……はあ、しょうがないですね」
ビルクは諦めたのかため息しながらエステルとヨシュアの方を向いた。
「僕は攻撃しないからアストレイとお嬢さんは勝手に攻撃していいよ。僕に一撃でも当てたら君達の勝ち。はい、よーいスタート」
ビルクは手を叩いた。
「え~っと……」
「エステル気をつけて……ビルクははっきり言って謎だ。誰も名前以外を知らない。強いと思ってあたろう」
「わ、わかったわ!」
エステルとヨシュアはそれぞれ武器を構えた。
「さあ、来なさい」
ビルクは手を広げた。
最初にエステルが動いた。真正面から棒術具を振り落とした。しかしビルクは先ほどいた場所より少し後ろにいつの間にか移動していた。避けられたエステルはそのまま棒術具を横に凪ぎ払った。しかしそれもかわされ、エステル突きを何回も繰り出したがどれもギリギリでかわされてしまう。ビルクがエステルの攻撃を避けてるうちにヨシュアはビルクの死角に回り込み、双剣を振るった。しかしビルクは一瞬で消えヨシュアの攻撃は空を切った。
「弱いですねアストレイ。本当に執行者だったのですか?」
ビルクはいつの間にかヨシュアの後ろにおり、ヨシュアに囁いた。ヨシュアは後ろを見ずに剣を振るった。しかしそこには既におらず、ビルクは最初にいた場所にいた。
「だめですね二人とも。これでは君達の勝ちはこないでしょう」
「はあ…はあ…なんなのよ、あいつ……」
「これは……予想以上だ……」
「ん~?ルールを変えますか」
そう言うとビルクは掌をエステルとヨシュアに向けた。
「この一撃を受け意識を保てば君達の勝ちにしましょう」
ビルクの掌の周りの景色が歪んだ。
「なに……あれ……」
「あれはまずい……!」
エステルをつれヨシュアは逃げようとするが何故か足が動かなかった。
「これを耐えたら勝ちなんだ。逃げるなんて醜いことをしてはいけない。君はそのお嬢さんから逃げ続けたんだろう?このくらいやらないと、君はいつまでたっても闇の中だ」
「くっ……!」
「さあ耐えてくれよ?本当に執行者ならこのくらいは耐えれるさ」
ビルクの掌からエステルとヨシュアの方向に歪みは拡大し、金属の削るような音をさせ床を削りながら襲っていった。
「きゃあああっっ!!!」
「ぐっっ!!!」
ビルクの攻撃を受け、煙が蔓延し焼けた匂いの中、ビルクは声をかけた。
「おめでとうアストレイ。これで君の闇は少し晴れた」
煙からは服と肌に多数傷を付けたが一つ一つは軽傷のエステルと、エステルを庇うようにして前にいたことで全身に無数の傷を付け、血を流したヨシュアがいた。
「ヨ、ヨシュアッ!!」
エステルは今にも倒れそうなヨシュアを支えた。
「さあ、これで君達の勝利だ。だがその前に……」
そう言うとビルクはヨシュアに近づいた。
「っ!!これ以上ヨシュアに何をする気!?」
「安心しろお嬢さん。傷を直すだけだ」
ビルクはそう言いヨシュアに触れると、一瞬にしてヨシュアの傷は消えた。
「ええ!?う、うそ!?」
「ついでにお嬢さんも直しといたから」
「あれ!?ホントだ!?あ、ありがとう!!」
「お嬢さん面白いですね、怪我させた本人にお礼を言うなんて」
「そ、そうだけど……あんたが助けてくれたことに変わりはないもの」
「……本当に面白い」
「いや~いい戦いだったね♪内容はただビルクがボコボコにしただけだったけどお姉さんとヨシュアも頑張ったんじゃない?」
カンパネルラは上から目線で褒めた。
「あ、あんたね~…悪ふざけってレベルじゃないわよ!」
「怒らない、怒らない。さて、出番が終わった道化師は退場しようかな」
カンパネルラが指をならすと、カンパネルラとビルクの周りを橙色の靄みたいなのが渦巻いた。
「あ……!」
「アストレイを起こして早く脱出したほうがいいですよ……」
「うふふ、それじゃあ二人とも、近いうちにまた会おう」
そしてカンパネルラとビルクは消えた。
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「いや~、楽しかったね♪」
「……お前とは二度と行かん」
ビルクは疲れた顔で言った。
「え~?何でだい?」
「俺は戦いたくないんだ。いや、戦えない。お前もわかっているだろ?」
「わかってるさ。……それでどうだい?」
カンパネルラは真剣な顔で聞いた。
「遅いな……」
「やっぱりたりないかい?」
「お前よりかは俺はまだましだ。お前…………からな」
「ま~僕は気にしないけどね」
「……あの娘の名前はなんて言ったか?」
「エステルだよ。エステル・ブライト」
「ブライト……あの娘に合っているな」
「気に入ったのかい?」
カンパネルラはからかうように言った。
「少しな、この世界であれほどの者はそういない…………そろそろ盟主様に申し訳ないし、俺も動くか」
「お!ついにかい!?」
カンパネルラ少し興奮気味に聞いた。
「積極的には動かないさ。まずは外のことを知らなければ……福音計画が終えたら彼女に話すか」
「彼女って誰だい?」
「深淵だよ」
は~い2話でした!
次回更新も遅くて来週には!
ではでは~