ビルドアップファイター勇作   作:PPlaper

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今年最後の更新…。

今年最後って言うほど更新してない。


……拙いところは脳内変換オナシャス。


爆炎の転校生

午前九時、寮室。

 

 

春休みのある日、佐藤勇作は、寮室のベッドでケータイをいじりながらゴロゴロしていた。

 

 

「あ〜、これも、これも、それからこれもいい!来期はウキウキが止まらないなぁ〜」

 

 

同室の黒鉄一輝がストイックにランニングに行ってるのに比べたら、可哀想なくらい自堕落である。

 

まあ、彼のおかげで、一輝は進級できたようなものではあるのだが。

 

 

「うわー、これアニメ化するのか。この作品をアニメ化するなら、原作に忠実にして欲しいなぁ」

 

 

とてもそうは見えないが、一年生の間、方々を駆け回って汚職教師の証拠集めをしたり、中学の基礎が出来てない一輝に必死に勉強教えたり、自分のボトル集めたり、色々していたのである。

 

 

していたのである(強調)

 

 

 

 

 

そんな勇作の至福の時間が、突然破られる。

 

 

 

 

 

 

ガチャ。

 

戸を開ける音がした。

 

 

 

 

 

勇作は、一輝が帰ったのか、それにしてはなんか速いなぁ、とか呑気なことを考えながら、出迎えた。

 

「おかえり〜」

 

 

少しキツめの目をしているものの、それが問題にならない程の美少女が、靴を脱ぎながら此方を驚いたように見ていた。

 

 

「誰よアンタ」

 

 

「……えっ、誰だよ」

 

哀しきかな、この男、テレビをアニメ以外見ない人種の人間であった。

 

 

 

 

これが、ヴァーミリオン皇国第二皇女である、ステラ・ヴァーミリオンとのファーストコンタクトであった。

 

 

 

 

「私は、今日からこの部屋で暮らすことになった、ステラ・ヴァーミリオンよ。っていうか、結構有名だと思ってたんだけど、アタシ」

 

「スマンが、知らん。あー、俺は、二年の佐藤勇作だ。よろしく。あともう一人いるから、挨拶しとけよー」

 

そうやって言うだけ言って、ベッドへ引っ込む勇作。

 

第一印象は、ぶっちゃけ最悪である。

 

 

 

「そ、そう。意外と知られて無いのね……」

 

 

ちゃんと知られてますよ。

 

 

 

二時間ほどして。

 

「ただいま〜」

 

「「おかえり(なさい)〜」」

 

「えっ!?誰!?」

 

 

説明中…。

 

 

「新しい人か。…でも、それにしては早くないかい?何か事情が?」

 

黒鉄一輝、お前もか。

 

「え、ええ。アタシは、ヴァ「おいこら!人の事情を詮索するなよ!」えっ、ええ……」

 

割り込む勇作。

 

言ってることは間違ってないんだけどなー。

 

そして、確かに、と思い直す一輝。

 

「そ、そうだね。ごめんよ。軽い気持ちで踏み入っていいものじゃなかった」

 

 

ごめんなさい、一般公開されてるんですセンパイ方。

 

 

とも言い出せず、ステラは困っていた。

 

 

 

 

 

ピリリリリリリリ。

 

突然、寮室の内線が鳴る。

 

 

「一輝ー頼んだわー」

 

「はいはい…」

 

「ええ……」

 

お前動けよ…。

 

 

 

 

 

一輝が、受話器を置く。

 

「新しい学園長から、ステラさんを連れて学園長室まで来てくれ、ってさ」

 

頭を抱える勇作。

 

「おう…マジかよ…。……ハァ…仕方ないか。よし、行くぞ新入生ー」

 

「えっ?あ、ええ」

 

 

ステラ、困惑しっぱなしである。

 

 

 

 

 

 

「…………学園長室ってどこ?」

 

「自信満々だったのにソレ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園長室。

 

 

新学園長の神宮寺黒乃は、世情に疎い二人(アホ)に頭を抱えた。

 

「ハァ……。お前達はホンっとうに知らんのか」

 

「「知らないです」…場末のアイドルかなんかですか?」

 

 

ビキッ。

 

 

「………………ハァ…。おい、黒鉄」

 

「はっ、はい!」

 

「テレビをつけてみろ」

 

「えっ?あっ、はい」

 

 

ピッ。

 

 

 

 

 

 

『えー、本日、ヴァーミリオン皇国より来日した、ステラ・ヴァーミリオン第二皇女が、今日、日本に八つある内の騎士養成学校の一つである、破軍学園に入られました。ステラ第二皇女は、十年に一人とも言われる、魔力ランクAという素晴らしい才能を持ち、………………、…………』

 

 

 

 

 

 

 

皇国の皇女って言ったら、日本で言えば天皇様の娘と同レベルである。

 

勇作の血の気が引く。

 

 

「エ"ッ……マジすか……?」

 

「マジだ」

 

「ドッキリじゃなくて?」

 

「違う。というか、前々からテレビで大々的に報道されていただろう……」

 

「テレビはアニメ以外見ないんで」

 

 

キッパリと言う。お前はそれでいいのか。

 

 

「お、おう…そうか……。まあ、色々あってな。連絡が遅れた謝罪を、と思ったのだが……。必要なさそうだな」

 

 

全くだ。

 

 

「ところで、用件はもう一つあってな。お前たち、彼女と模擬戦をしないか?」

 

「やります」

 

「オイコラ一輝」

 

即答である。さすがミスターストイック。

 

「アタシも構いません」

 

ステラタス、おまえもか。

 

黒乃は、少し困惑した様子を見せた。

 

「二人とも、理由は聞かなくていいのか?」

 

「いりませ「聞きます聞きます!」

 

 

「……お前達の仲が良い理由が何となくわかった気がするな……」

 

考えてそうな脳筋(一輝)と、考えてなさそうな頭脳(勇作)ですね。わかります。

 

 

「まあ、留学、という便宜上、そういったことをしていますよ、というアピールをしておいた方がいいと思ってな。学期が始まってからそんなゴタゴタを起こすよりも今のうちにやっておきたい、というわけだ」

 

「ソレ俺らじゃなくても良くないっすか?」

 

「ちょうどいいところに居たのでな。何、無報酬というのもアレだろう。受けてくれれば、今日の晩飯の費用を経費で落とそう。どうだ?」

 

「………………まぁ、いいでしょう。で、どこでやるんですか?」

 

「第二訓練場辺りでいいだろう。では、一時間後に第二訓練場に集合するように、解散!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。校舎廊下。

 

雑談しながら歩く三人。

 

「でも、即答なんてしてよかったの?黒鉄センパイ。アタシ、これでもAランクなのよ?」

 

「ああ。むしろこちらからお願いしたいくらいだ。それより、よかったのかい?勇作。今回も、実戦は嫌いだ!って断るかと思ったのに」

 

「あ?ああ、アレ?、別に、授業をサボる方便だし。久々に体も動かしたいしなー」

 

 

ピキッ。

 

 

「ねぇ?佐藤センパイ?さっきからずっとダルそうだけど、そんなで模擬戦大丈夫なの?負けても気分が悪かったんです〜とか、言わないでよ?」

 

「フン。地位と才能だけの奴に負けるよーな鍛え方してねーから安心しろよ」

 

「あっ」

 

コイツ地雷踏み抜きやがった。

 

 

 

 

ブチィッ。

 

 

 

 

「……へぇ……。いいわ。楽しみにしてる」

 

凄絶な笑みを浮かべると、ステラは走っていった。

 

 

 

「………いくらなんでも、それは無いよ勇作……」

 

「あのな、オマエらみたいなバケモンに勝つには、こういう手段取るしかないの、わかる!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間後。第二訓練場。入場門前。

 

 

「じゃあ一輝、先発なー」

 

「僕が先発なら勇作は中継ぎかい?」

 

「いや、俺大将だから。俺が戦わなくていいように勝ってこいよー」

 

「いやいや、剣道は先鋒だから」

 

 

「何でもいいからさっさと出てこいアホども」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー原作と同じなのでカットォ!ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後三時、模擬戦一回戦後。保健室。

 

学校の特性上、訓練場の中にある。

 

 

「ハァ、まさか黒鉄センパイがあんなに強いなんて……。この分だと、佐藤センパイも相当でしょうね。癪だけど。でも、あんな奴に負ける訳にはいかないのよ…………!」

 

拳を、握る。

 

あんな男に、負けてなるものか……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、そろそろお暇させて貰うよ。お目当てのものは見れたしね」

 

「いいのか?もう一戦あるんだが……。まぁ、アレはお前が嫌いな部類の人間だしなぁ」

 

 

 

「えっ?くーちゃん?私聞いてないんだけど!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十五分後。第二訓練場。

 

 

「では、今から、Aランク、ステラ・ヴァーミリオンと、Dランク、佐藤勇作の模擬戦を開始する……が、佐藤、霊装を展開しろ」

 

「わかってますよ」

 

おもむろにボトルを取り出す勇作。《シャカシャカ《カシャン》

 

「いくぜ!ステラ・ヴァーミリオン!テメェなんぞに負けてたまるかよ!」

 

 

《ライオン!》《掃除機》

 

《ベストマッチ!》

 

 

ベルトのレバーを回す。

 

 

《カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪》

 

 

すると、リズミカルな音とともに線のような『スナップライドビルダー』が伸び、二つのハーフボディが形成された。

 

 

ステラはその様子を見ながら、顔を引き締める。

 

「フン!大きくでたわね。私だって、負けられないのよ!傅きなさい!妃竜の罪剣(レーヴァテイン)!」

 

 

「双方、準備はいいようだな。それではーーーーーーーー

 

 

 

《Are you ready ?》

 

 

 

 

ーーーーーーーー試合開始(Let's Go Ahead)ッ!!」

 

 

変身(ビルドアップ)!」

 

 

《たてがみサイクロン!ライオンクリーナー!》

 

《イエーイ!》

 

 

勇作の身体が変わる。

 

右は金色、左は青緑に。

 

その姿は、右腕に手甲、左腕に掃除機をつけた異様な姿をしていた。

 

だが、混ざり物のようでありながら、確かな調和を保った姿だった。

 

そして、その姿を見せつけるようにしながら、勇作は自信満々に言う。

 

 

『さぁ!実験を始めようか!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「よりによってこのアタシとの戦いを実験ですって………!貴方にだけは絶対に負けない!!…いくわよっ!」

 

 

先に仕掛けたステラが、大きく踏み込む。

 

それを見て、勇作は……。

 

 

(何もしない!?)

 

 

微動だにしなかった。

 

いくら鎧型の固有霊装(デバイス)だとしても、妃竜の罪剣(レーヴァテイン)の一撃をまともに受ければただでは済むまい。

 

もし、それが、余裕の表れだとするなら……。

 

 

(上等!その余裕を剥ぎ取ってやる!)

 

 

ステラの固有霊装(デバイス)が、日輪の如き軌道を描いて真横から迫る!!!

 

(もらったぁ!)

 

 

 

が、しかし、勇作もそこまで舐めた真似をするような男ではない。

 

 

 

『はっ!』

 

 

 

ガキンッ!

 

 

 

「ッ!嘘ッ!そんなッ!」

 

ステラには、いつ動いたのか見えなかった。

 

それほどに素早く、腕の掃除機が振り抜かれていたのだ。

 

 

勇作はそのまま体勢を変えずに、右の手甲でパンチを繰り出す!

 

 

「ぐっ、ならっ!」

 

 

咄嗟に、身体から炎をだして迎え撃つ。

 

 

 

ボォウ!!

 

 

霊装が弾かれた隙を埋めるように、ステラの身体を炎が舐める。

 

 

妃竜の羽衣(エンプレスドレス)ッ……!これでなんとか…!)

 

瞬間、腹に強い衝撃を感じた。

 

「かはッ!!」

 

 

ステラの炎は牽制にもならず、勇作の一撃はステラを撃ち抜く。

 

 

(なんっ…で…!私の妃竜の羽衣(エンプレスドレス)は摂氏3000度……!いくら鎧型でもブチ抜けるはずが……!)

 

 

驚愕に包まれながら吹き飛ばされるステラを見て、勇作は呟く。

 

 

『こんなもんか。中々良いデータが取れたな。さあ、次だ!まだ俺は試し足りないぞ!』

 

 

 

 

数メートル程飛ばされたステラは、倒れるのを堪えながら霊装を構える。

 

(あのスピードで近づかれる前にッ!)

 

 

妃竜の息吹(ドラゴンブレス)ッ!」

 

 

直線上の全てを炎で薙ぎ払う、ステラの伐刀絶技(ノウブルアーツ)

 

先程の炎とは違う、本気の一撃。

 

(どう防ぐ…!)

 

 

妃竜の息吹(ドラゴンブレス)が、勇作を焼き尽くさんと突き進む!

 

が、しかし。

 

 

 

ギュイイイイイン!

 

 

 

 

突然、勇作の腕の掃除機が唸りを上げる。

 

すると、みるみるうちに炎の勢いはなくなっていき、勇作の鎧には傷一つ残らなかった。

 

 

 

思わずステラは叫んだ。

 

「な、何ですって!?」

 

驚くべきことに、勇作の左腕の掃除機は、ステラの伐刀絶技(ノウブルアーツ)を吸い込んだのである!

 

吸い込まれた炎は、肩の装置に送られて回転しているのが見えた。

 

 

切り札ではないとはいえ、本気の一撃を易々といなされるのを見て、ステラは攻めあぐねていた。

 

本来なら、妃竜の息吹(ドラゴンブレス)を避けたところを狙う算段であったが、一歩も動かずに攻撃を無力化された為、切ることのできる手札が減ったのである。

 

剣技。あのスピードでは近接戦は難しいだろう。

 

遠距離からの魔術。腕の掃除機で無力化されて終わりだろう。

 

もう、打てる手がなさそうだ。

 

 

 

ならば、今こそ切り札を切る時だ。

 

 

 

 

「蒼天を穿て!!煉獄の炎!!!」

 

 

 

 

掲げた霊装から、爆炎が立ち昇る。

 

 

炎は天井の穴を広げながら、形を変えていく。

 

 

それはまるで、お伽話の中のドラゴンの様であった。

 

 

 

 

 

 

『いいねぇ!だったら俺も、最大稼働だ!!』

 

それを見た勇作は、ベルトについたレバーを回す。

 

 

《カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪カン♪》

 

 

そして、腕の掃除機をステラに向ける。

 

 

 

 

 

 

天壌焼き焦がす(カルサリティオ)ォォオッ!!!!」

 

 

 

《Ready?》《Go!》

 

 

 

 

ステラが掲げた霊装を振り下ろすッーーーー!

 

 

 

竜王の炎(サラマンドラ)ァァァアアア!!!!」

 

 

 

 

それを見て、勇作は掃除機を前に翳しながら前進するッーーーー!

 

 

『負けるかぁ!』

 

 

掃除機の出力が上がり、右手の手甲に光が灯るッ!

 

 

『ォォオオオオオオッ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掃除機と竜炎が拮抗する。

 

 

 

その様を見ながら、ステラは焦っていた。

 

確かに、魔力にはまだまだ余裕がある。

 

が、しかし、水を入れる容れ物が大きく、水を出す勢いが強くとも、出口がその勢いに耐えられなければ壊れてしまう。

 

それと同じ様に、ステラの身体は限界を迎え始めていた。

 

 

(こ…の……ままじゃ……、押し……負ける……ッ……)

 

こんな、こんな……ッ!

 

努力をバカにするようなヤツに!

 

負けて………た・ま・る・かぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」

 

 

轟ッ!!!とステラの竜炎が、これ以上ない程に勢いを増す!!

 

 

 

それを見て、勇作は呟く。

 

 

 

『計算通りだ』

 

 

 

と。

 

 

 

 

 

《ボルテックフィニッシュ!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、ステラの意識は途絶えた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「そこまで!勝者、佐藤勇作!!」

 

 

 

衝撃の展開だった。

 

高々Dランク程度の騎士見習いが、世界的に有名なステラ・ヴァーミリオンを完封したのである。

 

それは、その場に居合わせた前理事長の高ランク主義の染みついた生徒たちからすれば、足下を崩されるかのような光景であった。

 

そんなざわつきを尻目に、現理事長である黒乃はため息をついていた。

 

黒鉄は模擬戦をしたから実力はわかっていたので、結果も予想できたのだが、まさか佐藤がこれほどの実力を隠し持っていたとは思わなかった。

 

良くて善戦、悪くて瞬殺、というのが黒乃の見立てだった。

 

何故なら、佐藤は、ランクDとはいえ霊装が用途不明のベルト型で、主に体術で戦う、というのが書類に記載されていた情報だったからだ。(なお勇作監修)

 

(ステラが黒鉄に負けたことで失った自信を……と考えていたが、軽々と計画をぶち壊しにしてくれる……。

 

まぁいい。これはただのおまけみたいなものだしな)

 

 

 

気を失ったステラを抱えながら、そう思う黒乃であった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

午後五時五十分、第二訓練場保険室。

 

 

ステラが、ゆっくりと目を覚ます。

 

「……んっ……ここは………。あ、そっか……アタシ、負けちゃったんだ………。ハァ……。まさかあそこまで通じないなんて……。くやしいなぁ…………!」

 

身体を起こす。

 

と、ドアが開く。

 

開けたのは、黒乃だった。

 

 

「具合はどうだ?夜ははいりそうか?」

 

 

「ええ。問題ないわ」

 

 

「そうか。……そうだな、ステラ・ヴァーミリオン。一つ、助言をして置こう」

 

 

「……何ですか?」

 

 

「佐藤勇作という人間は、理由なく人を罵倒したりせんよ。奴はあれで中々義理堅い男だ。佐藤が罵倒した理由を考えてみたまえ」

 

 

「………わかり…ました」

 

 

「さて、もう動いても問題ないなら、学園前に行くといい」

 

 

「何故です?」

 

 

「私からは言えんな。何、こういうのは学生の特権だ。今日は門限を問わんから、楽しんでこい」

 

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

午後六時、破軍学園前。

 

二人の男達が、たむろしていた。

 

「ヴァーミリオンさんおせーなー」

 

「勇作があんな勝ち方するから……」

 

「うるせぇ!勝てばいいんだよ!勝てば!」

 

「それでもあれはないよ……」

 

騎士としてどうなんだろう、と思う一輝だった。

 

 

「お、きたな」

 

 

勇作の声を聞いて、顔を上げる。

 

彼女が、こちらに歩いてきているのが見えた。

 

 

ステラが、こちらを見て、うわっ、という顔をする。

 

それを見ながら、手招きをした。

 

 

 

 

「それで、何の用?アタシにも色々やることがあるんだけど」

 

「それよりも!まずやることがある」

 

「な、何よ」

 

 

歓迎会だ!!

 

 

「勇作うるさい」

 

 

 

「…………は?」

 

 

「というわけで!早速行くぞぉ!」

 

「ちょっとまって!?どこに行くのさ!?僕聞いてないんだけど」

 

「何を言ってるんだ。当然!夜は焼き肉っしょぉ!!アッハッハッハ……」

 

 

ステラが突然のことに戸惑っていると、勇作がこっちを向いて言った。

 

 

「ん?何してるんだ。置いて行くぞー?」

 

 

二人が、ニヤッと笑った。

 

 

 

その笑みを見ていると、ステラは、なんだか色々悩んでいるのが馬鹿らしくなった。

 

 

 

二人に向かって、走り出す。

 

 

「ちょっと!主役を置いてってどうするのよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、朝、寮室。

 

 

 

「くっそ……。飲み過ぎた……。あったま痛い。飲んだ記憶がない。やっべえな……何したんだ俺……」

 

「おはよう勇作」

 

「お、おはよう…、一輝。なぁ、俺昨日何かマズイことしたか?」

 

一輝が、顔を引攣らせる。

 

「う、うん……、…何も、なかった……よ?」

 

「ねぇ、俺昨日何したの!?ねぇ!?」

 

勇作、あはれなり。




ステータスをば。

・佐藤勇作:SATOU YUSAKU

所属:破軍学園

伐刀者ランク:D

固有霊装:ビルドドライバー&エンプティフルボトル

伐刀絶技:変身(ビルドアップ)

一口メモ:IQ200越えの天才らしい。


攻撃力:D

防御力:E

魔力量:C

魔力制御:E 

身体能力:E

運:B


備考
・エンプティフルボトルは、特定の物質の成分を、概念や存在が疑われるものであっても吸収して、フルボトルへと変えることができる。
・フルボトルをビルドドライバーに装填することで、フルボトル内部に記憶されたハーフボディを形成、装着することができる。
・フルボトル同士の組み合わせ次第では、『ベストマッチ』と呼ばれる、特殊なフォームが存在する。
・ベストマッチではないトライアルフォームは、肉体への負荷がベストマッチよりも重いが、ベストマッチよりも出力が高い。
・ベストマッチフォームは、継戦能力と、安定性に優れている。(例外もある)
・使わない魔力はフルボトルに貯めることができる。もちろん、引き出すことも可能である。
・フルボトルから魔力を引き出す場合、引き出された魔力はそのフルボトルの性質を持つ。
・フルボトルは譲渡が可能である。譲渡した場合、そのフルボトルの成分をもう一度集めることで二つ目のフルボトルを作成できる。しかし、譲渡したフルボトルは使用不可になる。
・まだ、未覚醒の機能がある。





ツッコミはいつでもどーぞ。

随時修正します。
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