常時してるじゃんとかいってはいけない。
なんでこんなに更新遅いのかって?
忘れてたわけじゃないんです。
本当です!信じてください!
「最悪だぁ……」
佐藤勇作は、頭を抱えていた。
何故か。
それは、新学期早々に黒乃に「お前七星剣舞祭予選会強制参加な」と言われたことでもあるし、入学式後の黒鉄妹がエロエロ(死語)だったことでもあるし、模擬戦以来部屋にステラさんが加わって色々大変なことでもある。
しかし、今一番勇作の頭を悩ませているのは、生徒手帳に送られてきたメッセージであった。
『七星剣舞祭予選会 第一回戦
対戦相手:東堂刀華』
「嘘だろ……」
破軍学園生徒会長。二つ名は雷切、その力量は既にテロの鎮圧に駆り出されるほど、テロ鎮圧時の映像、普段の様子、彼女に関する根も葉もない噂まで。情報を集めに集めて、勇作は直感した。この女、一輝と同類っぽい、と。
映像では、勢いよく突っ込んで行く
「アカン」
これはこのまま行くと一切情け容赦なく叩き潰される奴だ。
しかも今のところ勝ち目が無い感じ……。
せめて雷切を確実に引き出せればまだ勝ち目はあるのだが……。
勇作、絶対絶命のピンチ!
気を紛らわせようと、勇作は一輝に対戦相手を聞いた。
「一輝の一回戦の対戦相手ダレー?」
「えーっと…まだ決まってない、かな。勇作は?」
「生徒会長」
「あっ(察し)、あー……、まあ、頑張って……」
「お前もなー。というか試練ってレベルじゃねぇぞ……」
疾走エンハ二回攻撃持ちの鬼畜生徒会長とか勘弁である。
一輝は大体どいつでも油断しなきゃいけると思うが、俺はなァ……。
汎用性がある代わりに、何かに特化してるやつに弱い。
それでもパンチが10tちょいあるって?当たらなければどうしようもないんですよねー……。
紙一重で躱してそのままぶった切りに来るからね、あいつら。
ほんと、勝てる気しないんじゃが。
「対戦相手交換しよーぜー。お前のことだし生徒会長とやりたいだろォ?」
「そうしたいのは山々だけど、無理じゃないかなぁ……」
だよなぁ……。マジどうしよう。
結局、結論は出ず、ベッドに入って寝た。
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「いいか?せめて代表入りくらいはしてくれ。でなければー……わかるだろう?」
「いや分かってますけどね。流石に生徒会長はキツいっすよ……」
「それは仕方ないだろう。抽選の結果だ」
「じゃあ、今回の件で何かあるってことは……」
「無い。保証しよう」
「ってことは俺の運か……あれ、俺の運悪すぎ?」
「まぁ、伐刀者には運も必要だと言うことだろう。それでは、健闘を祈る。一回戦、楽しみにしているぞ」
「ああ、はい。それじゃ。失礼しました…」
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次の日、昼休み、破軍学園3階、渡り廊下。
人通りの少ない廊下を、ブツブツ独り言を呟きながら歩く怪しい男が一人。
「あーもーどーすっかなー。タカガトリングでの遠距離戦は雷撃で落とされるだろ?同じ理由でロケットパンダやローズコプターもダメ。フェニックスロボは……ワンチャン有るか?いや、ロボだしダメだな。オクトパスライトもショートさせられる可能性があるし、海賊レッシャーは……うーむ、決め手に欠けるんだよなぁ」
ドン、と人とぶつかる。
「おっと、すいませんね」
「いえいえ、私も余所見していましたから」
そう言って、同時に振り向く。
「「あ」」
次の対戦相手が、そこにいた。
「よければなのですが、少しお話よろしいでしょうか」
「アッハイ、よろしくお願いします」
「あ、いえ。あまり畏まって頂かなくても結構ですよ。上級生とはいえ、一年しか違いませんし」
「いやぁ、そんな、畏れ多いですよー」
生徒会室。
生徒会の一員であり、東堂刀華の幼馴染でもある御祓泡沫は、幼馴染があの佐藤勇作を連れてきた事に驚いていた。
「いやー、まさか刀華が彼を連れてくるなんて。思っても見なかったよ」
「今、ちょうどそこの廊下で会ったから、いい機会だと思って」
だからといって生徒会室はないんじゃないかなぁ……と思う泡沫であった。
「えーっと、あー、次の対戦相手です佐藤勇作と申します。後腐れない戦いにしましょう。……ところでなんで俺連れてこられたんです?」
「……まさかとは思うけど、説明せずに連れてきたの?」
信じられないものを見るような目で刀華を見る泡沫。
本来なら此方からアポを取って、きちんとすべきだろうに。感情的というか、行動的というか、全く。
「えっ!?あ、ああ!?……すいません、忘れてました……」
ちょっとしゅん、となる刀華。
「あー、いやいや、いいんですよ。別にそんな気にしてませんし」
嘘である。
ちょっと俺頭いーかなー(失笑)みたいなのを自負(笑)していた勇作からすれば、すんなり相手のホームに連れ込まれたのがショックだっただけである(爆笑)。
アレだ、多分今から「私と戦うに値するか、見極めさせて頂きます」とか言い始めるんだ……!と考える勇作。
よく考えなくても「そりゃねーよ、どこのマンガだ」と思うだろうが、勇作も割とテンパっていたのだ。
だって戦闘狂怖いし(体験済み)。
こっそりボトルを握る勇作であった。
ある程度落ち着いて、会話が始まる。
「今回佐藤君に足を運んでいただいたのは、遅ればせながら、謝罪をさせていただくためです」
その言葉で、神妙な顔になる二人の先輩達。
「えっ?」
困惑する勇作。
「この度は、貴方の親友である黒鉄一輝君を助けることができなくて、本当に申し訳ありませんでした。いずれは黒鉄君にも謝りたいと思っています」
「僕からもだ。ごめんよ、助けに動けなくて」
「えっ???」
まさか謝罪を受けるとは思わず、頭が真っ白になる勇作。
慌てて反応する。
「い、いやいやいや。俺も生徒会を取り巻く状態は知ってましたし。そんな謝罪だなんて」
「いえ、こうでもしなければ私達の気がすみません。このままでは、取り返しのつかない事になるところでしたから」
「うん、まぁ、僕たちも彼の置かれた窮状は理解していたんだけどね。言い訳見たいになってしまうんだけれど、手助けしようとすると、いつも邪魔が入ったんだ。突然
「本当は、こういう事をどうにかするのが生徒会の仕事だったのですが……。力及ばず、本当にごめんなさい」
「いいですって。そんな大したことしたわけじゃないですし」
ここまで殊勝な態度ならば、少し布石を打って置けるのでは、なんてようやく回転し始めた頭で考える勇作。
ちょっとゲスくないか俺……と思いつつ、策を実行に移す。
「いえ、ですがー「いいんですよ、別に。そんなに気にするなら、二日後の試合、全力で戦ってください」…………」
出来るだけ、真面目な顔を取り繕って、言う。
ちょっと強引過ぎたかもしれないが、このくらいしなければ謝り続けそうだったしな。
それは、なんか……ちょっと……申し訳ない。
さて、どう出る……。
「……まぁ、後輩にここまで言わせるのはね。ほら、刀華も」
「…………まぁ、わかりました。では、二日後の試合、全身全霊をもって挑ませて頂きます」
よし!これならいけそうだな。
早速帰ってシミュの開始だ。
「そうこなくちゃ。では、楽しみにしてますね」
「ええ、こちらこそ」
ガチャン。
戸が閉まる。
刀華が、不安そうに俯く。
「……これで、よかったんでしょうか」
「まぁ、よかったんじゃないかなぁ。謝罪も受け取ってくれたし、彼も特に何か変な要求したりしてこなかったし。トントンでしょ」
「でもっ!「まぁまぁ、そろそろ授業始まっちゃうよ?」えっ、あっ!もうこんな時間!?急がないと!…後でまた話しますからね!」
慌てて刀華が走り去る。
「全く、刀華は真面目だなあ」
独り言は、以外と大きく聞こえた。
その夜、寮室。
「ここでこうして……こうすると……こうなるから……こう!よし勝ったァ!ハッハッハー!これで怖いものなんてないわー!」
ドゴン!
「センパイうるさい!何時だと思ってるの!?」
「あっ、ゴメン」
現在、午前一時。
ぶっ続けである。
次の日、中庭の時計台前。
勇作と一輝とステラは、人を待っていた。
「で、だ。何で俺はこんなとこにいるんだ」
「いや、さすがに同じ部屋の仲間を一人だけ仲間はずれにするのもな、と思って。珠雫に聞いてみたら問題ないって言うから」
「いや、そのりくつはおかしい」
「でも、珠雫も会ってみたいって言ってたし」
(一輝それ俺が殺されるヤツゥ!お前の妹さんヤンデレやん……)
「何?センパイ、あたし達と遊びに行くのがそんなにイヤなの?」
「だってさー俺生徒会長の対策してて忙しかったのにさー」
「昨日の夜、「勝ったなガハハ!」とか言ってたじゃない」
「え!?いや、えっと、その、それは……」
「何?センパイにはアタシたちの誘いを断るほどの大事な用事があるっていうの?」
「あー、えーっと……まぁ、気晴らしになるかなぁ……(メソラシ」
「それでいいのよ!で、シズクはまだなの?」
「いや、もうそろそろ来るはずだけど……」
「ん?アレじゃね?」
そう言って勇作が指差す方向には、妖精のような美貌と、その美しさを引き立てる装い(スゲえ可愛いゴスロリ)をした黒鉄(妹)と、見知らぬイケメンがいた。
「お待たせしました、お兄様。あとステラ。そして、お兄様のご学友の佐藤勇作さんですね。はじめまして、黒鉄珠雫と申します」
「あ、はい。サトー=デス、ドーゾヨロシク」
「? 宜しくお願いします」
「ところで珠雫、そちらの方は?」
「ああ、ご紹介します。こちら、寮で同室となった、有栖院凪と言います」
「ご紹介にあずかりました、有栖院凪よ。気軽にアリスって呼んでちょうだい」
(((なんか濃ゆいの来た!)))
「さて、自己紹介も済んだところで、早速行きましょうか。お兄様」
「あ、ああ。行こうか、皆」
「……アタシはおまけ扱い!?」
「ツンデレってやつじゃね?」
「それはちょっと違うんじゃないかしら」
そんなこんなで、破軍学園近隣のショッピングモールに着いた一同。
「で、今日はどうするんだい?珠雫」
「ええ、お兄様。今日はまず、アリスおススメのクレープ屋さんに行く予定です」
「そっか。皆はそれでいいかい?」
「いいんじゃない?」
「というかこれ以上甘くするつもりかよ……」
「まぁ、何年も敬愛するお兄様に会えなかったんだし。少しくらいは大目に見てあげてちょうだい。それに、最近は甘くないクレープも多いのよ」
「…………なぁ。今思ったんだけどあの二人ってさ、あのまま禁断の関係ルートとかないよな?」
「……大丈夫……だと、思うわ……」
「そう思うなら俺の目を見て喋れよ」
1F、クレープ屋。
「うっま!このクレープマジ美味え!」
「そうでしょう?このお店はね、よくあるチェーンのお店じゃなくて個人のお店なの。素材からこだわっていて、最近話題なのよ〜」
「へぇ〜。他にもそう言う店ってあるか?」
「ええ、勿論!例えばここのモールのフードコートの……」
(あっという間に仲良くなってる!?)
「お兄様、こちらのクレープはいかがですか?」
「うーん、珠雫はどれがいい?」
「(こっちはこっちでデキちゃってるー!?)ね、ねぇ、シズク、次はどうするの?」
「え?あ、ああ、はい、映画を観に行く予定です」
「そう。それで、どんな映画を「お兄様、こちらのクレープも美味しそうですよ?」…………ううっ」
「…………なぁ、ステラさん!」
「な、何よ!」
「あっちは忙しそうだからさ、こっちで昼飯の相談でもしようぜ。アリスのやつマジでスゲえ色々知ってるんだよ」
「……………………そ、そうね!お昼ご飯もあるものね!」
「え!?貴方達まだ食べるの!?」
2F、映画館前。
「で、どれ観るー?」
「その前に、皆はどんな映画が観たいの?」
「ラブロマンス(R-18)を」
「アクションがいいわ!」
「えーっと……、僕は別に何でもいいかなぁ……」
「俺このウルトラマン観たーい」
「見事にバラバラね……じゃんけんにしましょう。じゃあ私はこの『ガンジー 怒りの解脱』にするから、……お兄さんはこの『永遠のペロ』にしたらどうかしら」
「そうだね、それにするよ」
「じゃあいくぜ〜!」
「「「「「じゃんけん、ポン!」」」」」
グー←珠雫
グー←勇作
グー←一輝
パー←アリス
グー←ステラ
「あら、勝っちゃった」
「ってことは」
「あの出落ち映画か……」
「まぁ、きっと面白いよ」
「そうかしらねぇ……。選んだ私が言うのも何だけれど」
「いいじゃない!アタシこういうの好きよ!」
「ああ、アクションですからね……」
「あ、俺ちょっと雉撃ちに行って来るわ」
「じゃあ僕も」
「じゃあ私も」
「「え、あ、はい」」
ーーーーーーーーーーーー
「え、ええ。行ってらっしゃい……。ねぇシズク、雉撃ちって何?」
「男性が用を足しに行くことの暗喩ですよ。女性なら花を摘む。どちらもしゃがむ事からきているそうです」
「へぇ〜、知らなかった!シズクは物知りね!」
「日本の一般常識ですーーーと言いたいところですが、最近は知らない方が増えてますからね。知らないのも無理はないでしょう(というより何故アリスは知っていたのかしら)」
(ーー乙女の秘密よーー)
「(こいつ、脳に直接ッ!)」
「?どうしたの、シズク?」
「い、いえ、なんでも。それより、観るものも決まりましたし、券を買いに…「大人しくしろ!両手を合わせて上に挙げてしゃがめ!」…!!」
「とは、行かなそうね……」
「動くな!少しでも動けば撃つ!」
どう見てもカタギの人間では無さそうな人達が、型は違えど人を殺傷するに足るような銃を手に、周りの人に脅しをかける。
「せっかくのお兄様との休日を……!」
憤慨する珠雫を、ステラが宥める。
「どうどう、落ち着きなさい」
妙に慣れた様子のステラが、珠雫の機嫌をあっという間に直してしまう。
「……なんか手馴れてますね」
「実は何回か経験あるのよ、こういうの。あ、コレ国家機密だったっけ。オフレコでお願い」
「貴女よくうっかりしてるって言われません?」
「あー、たまに言われるわね」
「(これでたまにですか……)」
そんな二人を覆面の男の内の一人が見咎める。
「そこの二人!何をしている!さっさとこっちに来い!」
男は二人に銃口を向け、命令に従うよう脅す。
二人は、アイコンタクトで事を荒立てないことに決め、指示に従った。
ーーーーーーさて、その頃の男……男?男性三人衆はというと。
ババババババババババ!!!!
「ハハハ!こんだけ撃てば中の奴は伐刀者でも死んでるだろうさ!」
「違いない!」
「「ハハハハハ!!」」
足音が遠ざかるのを感じてか、影が蠢く。
「……行ったかな?」
「ええ、行った筈よ。それより佐藤先輩は……!」
何故彼……彼?アリスでいいや。アリスが勇作を心配しているのかというと、勇作の安全だけ確保出来なかったからである。
アリスの霊装の能力は『影を操る』。
先程はそれを応用することで、一輝と自身の身体を影の中に入れて身を守ったのである。
作者は何故これがDランクなのか疑問である。
運とか言う謎ステータス載せるより普通に能力載せた方が良いのでは……と思う。
まぁそれは置いといて。
そういう訳で、勇作も影を伸ばして守ろうとしたのだが、勇作が影の中に入った感覚が無かったのである。
咄嗟のことだったので、影で守る事は出来ず。
彼は、銃弾の雨をモロに食らったのである。
勇作は死んでしまったのか!
もうこの作品は終わってしまうのか!
彼の犠牲に一輝君がキレて「This way……」してしまうのか!
次回を待て!
勇作「作者ウザいよねー」
全『それな』
私「そんなー」