幼馴染みをプロデュース!!?   作:トップハムハット卿

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おまたせいたしました。リメイク版3話です!


第3話

渋谷凛の交渉に成功した後、家に帰ると武内さんから電話がかかってきた。

 

『夜分に申し訳ありません……武内です。

渋谷凜の交渉成功おめでとうございます。そして、ありがとうございました』

 

「い、いえ。てか、なんで来なかったんですか!?

凛と2人きりだったときは気まずすぎて死ぬかと思いましたよ!!」

 

『申し訳ありません、オーディションがありまして…。ですが、そのオーディションで先程、最後の1人が決まりました。これで全員揃いましたので、明日にでも顔合わせをしておきたいと思うのですが、予定は大丈夫でしょうか?』

 

「大丈夫だと思いますよ。ちなみに、最後の1人ってどんな人なんですか?」

『会ってもらうのが1番早いのですが、活発そうで元気な方ですよ』

「そ、そうですか」

 

活発そうで元気な子か、仲良くやっていければいいな。

 

「明日はどこに行けばいいんですか?」

『都合が合うのであれば、午前10時に346プロへ来てください。もちろん、島村さんも一緒にです』

 

346プロってけっこう大きな会社だよな、行くの割と緊張する…。

『渋谷さんにも、お伝えください』

 

「わかりました、じゃあ明日の午前10時に行きます」

『では、お願いします』

 

「それじゃあ、失礼します」

 

プツ ツーツーツー

切った。

 

 

その日の晩飯。

「母さん、俺346プロでアイドルをプロデュースすることになった。」

 

俺がカミングアウトしたら

 

「ゲホッゲッホゲホゲッホゲホ」

 

母さんは盛大にむせた。

 

「あ、あんたが!?アイドルをプロデュース!?

な、なんでまたプロデューサーに?」

 

「卯月がアイドルのオーディションに受かって、その時に346のプロデューサーさんが、1人でアイドルを見るのは限界があるから何人かをプロデュースしてほしいってさ」

 

「へぇ~、よかったじゃないの。それに、卯月ちゃんが受かったことが何より良かったわね!」

 

「あぁ、卯月が受かってホントに良かった。でも、俺のことは……よかった…のか?」

 

「よかったに決まってるじゃない!あんた、野球辞めてからは他の部活にも入らず、家でゴロゴロしてるだけだったから母さん、息子がニートになるのかと思ってヒヤヒヤしてたのよ」

 

「ニートにはならねぇよ!!」

この人、息子になんてこと言うんだ!

たしかに、休日はニートみたいな生活を送っていたけど、俺は就職欲はあるぞ!!

 

「ま、まぁ、そういうわけでこれから忙しくなると思う」

 

「わかったわ。でも、やるからにはちゃんとやりなさいよ!母さん、応援するから!」

 

「ありがとな。頑張るよ」

 

 

寝る前、卯月に連絡しないといけないことを思い出し、慌てて電話をかけた。

 

『は、はい、もしもし』

 

「よぉ、卯月」

 

『珍しいですね、諒くんから電話をかけてくるなんて!

いつもは私からかけているのに』

 

「まぁな、というのも武内さんから連絡があってな。

明日の午前10時に346プロに来いってさ

最後の1人が決まったから、プロジェクトのメンバーで顔合わせがしたいんだとさ」

 

『わ、わかりました!

楽しみですね、諒くん!

どんな人たちなんでしょうか~』

 

「そうだなー。みんなアイドルになる人たちだから、きっと凄い人たちばっかりなんじゃないか?

まぁ、会ってみるまで分かんないけどさ。とりあえず、また明日な。、

今日は早く寝るんだぞ?」

 

『わかってますよ~!

それじゃあ、おやすみなさい』

 

「おう、おやすみ」

 

 

 

あれ?何か忘れてるような……

まぁいいか。

 

****

 

 

翌日、予定通りの時間に俺と卯月は346プロの前に来ていた。

 

「大きな建物ですね~!!」

 

「だな……」

卯月の言うとおり、めちゃくちゃデカい建物で言葉も出なかった。

 

「おはよ、卯月、諒」

「おはよ、凛」

「おはようございます。凛ちゃん!」

 

タイミングよく凛も合流。

あれ?なんか不機嫌そうなんだが……。

 

「プロジェクトの皆さんにお会いするの楽しみですね!凛ちゃん!」

 

「そーだね。それより、諒、なんで昨日の夜に電話してくれなかったのさ?」

 

「え?」

 

「え?じゃないよ、プロデューサーから『高田くんから連絡が来ていると思いますが、午前10時に346プロに来てください』って今朝言われたんだけど。私、諒からは何も連絡もらってないよ?」

 

「あ……………」

 

まずい、忘れてた。

完全にご立腹ですね…。

と、とにかく謝ろう。

 

「ごめん!完全に忘れてた!」

「プロデューサーから連絡無かったら、私今日は来れないとこだったんだよ?」

 

ごもっともです。

 

「ほんっっとすまん!このお詫びはいつかするから!…な?」

「いいよ。許すから、次からはちゃんと連絡してよね。」

「は、はい。気をつけます…」

 

凜とやりとりをしていると、気まずそうにしていた隣の卯月が

 

「ふ、ふたりとも!そろそろ入らないと遅れちゃいますよ!」

 

「だ、だな!入るか」

せっかく早く来たのに、遅刻なんてしたら元も子もないからね

 

 

建物の中に入ると大きなロビーだった

3人でロビーの広さに驚いていると

 

「大きなシャンデリアだね~」

 

「そうだな……ん!?」

振り向くと卯月と凜以外にもう1人女の子が立っていた。ショートカットでいかにも活発そうな彼女は、おそらく歳は俺らと同じくらいだろう

 

武内さんの言ってた"元気そうで活発な子"ってのはこの子のことなのかな?

 

すると彼女は346の社員を見つけると

「本田未央、本日から346プロ新人アイドルになりました、よろしくお願いします!」

 

と次々に挨拶をしていく。

"本日から"アイドルになったってことは、あの子で間違いないと思う。

そんなことを考えながら俺と卯月と凜は武内さんに呼ばれた30階に行くために、エレベーターの前へ

エレベーターの扉が開くと先客が1人。優しそうなおじさんだ。

 

「何階かね?」

「30階です」

 

扉が閉まりかけたその時、

 

「の、乗りま~す!!」

 

と、さっきの子が扉に激突…

 

そして、その子も乗り、5人で上に向かった。

 

 

おじいさんとあの子は途中で降りてしまったが、俺たちは30階に着き、少し歩くと〈シンデレラプロジェクト〉と書かれた部屋があり、中へ3人で入り待つことにした。

 

ガチャリ

 

入ってきたのは武内さんと、さっきの子と、スーツに緑のベストを着た美人の女性だ。

 

「「「おはようございます」」」

 

「おはようございます、早速ですが紹介します。

昨日お伝えした、シンデレラプロジェクトで一緒にアイドルをする最後の1人、本田未央さんです。では、本田さんお願いします」

 

早速、武内さんが紹介してくれた

 

「本田未央、高校1年生!よろしくね!」

 

「島村卯月です!高校2年生です、よろしくお願いします!」

 

「渋谷凜、同じく高校1年生、よろしく」

 

「高田諒だ、俺も高校2年生、よろしく」

 

「え…ふたりとも年上だったんだ」

と凜が意外そうに言ってきた

 

「そんなに意外か?」

 

「いや、諒は言われてみればって感じだけど、卯月は同い年かと思ってた」

 

自己紹介が終わったところで本田さんが

 

 

「んー、"しまむー"に"しぶりん"、あと"諒ちん"だね!」

 

「「「え?」」」

 

同時に聞き返してしまった

変なあだ名を付ける趣味でもあるんだろうか…。

 

 

 

「こちらが、シンデレラプロジェクトのアシスタントの千川ちひろさんです」

 

「千川ちひろです、わからないことがあったら何でも聞いてくださいね。

あと、みなさんこれ差し上げますね」

 

千川さんは笑顔でスタミナドリンクを渡してくれた

 

これ俺らは対象年齢は大丈夫なのか・・・

 

「では、これから私は高田さんと各部署に挨拶、それと諸々の手続きを行ってきますので、みなさんは自由にしていただいてけっこうです。では、また後ほど連絡します」

 

「んじゃぁ、後でなー」

と言って武内さんと346の部署や事務を巡ることに…

 

「私は高田さんの入社の手続きを済ませてきますので、その間に高田さんは各部署に挨拶をお願いします」

え?1人で挨拶行くの!?

「は、はい、わかりました」

 

心細いが、1人でやるしかない以上、やるしかない。

 

「新しくシンデレラプロジェクトのプロデューサーになりました、高田諒です。よろしくお願いします」

 

と言ってお辞儀をする、というのを何回やったかなんてもう覚えていない……

 

それにしても、346にこんなにアイドルがいるとはね。

各部署、それぞれにさまざまなアイドルがいて、346プロという会社の大きさ改めて感じさせられた。

 

 

****

 

挨拶回り中の出来事………

 

 

 

「新しくシンデレラプロジェクトのプロデューサーになりました、高田諒です。よろしくお願いします」

 

「お!?新入りのプロデューサーか!?

丁度いいところに来たな!」

 

そう言ってきたのは、見た目も性格もかなりやんちゃなアイドルの向井拓海だ。

 

「む、向井拓海!さん!?」

 

「お?知ってんのか。拓海でいいよ、それより、腕相撲しようぜ!」

 

「は?」

 

「腕相撲だよ!やったことあんだろ!?」

 

「あ、ありますけど、なんで腕相撲なんですか?」

そりゃ疑問に思うだろう、なんせ初対面の人に腕相撲を挑まれるのは人生初なもんで…

 

「いいだろ!なんでも!うちの部署にアタシより強いヤツがいねぇんだよ!あと、アタシに敬語は禁止な。"さん"も無しだ」

 

突然の敬語禁止条例…

まぁ、本人の性格もあるだろうし、その方が彼女も話しやすいんだろう。

 

「わかったよ、た、拓海」

 

「それでよし!じゃあ準備はいいか?」

「お、おう!いつでもこい!」

 

突如、開催された俺と拓海の腕相撲1本勝負。

 

「いくぞ諒、レディー、ファイト!」

 

拓海のかけ声とともに、凄まじいパワーが右腕にかけられた

 

「くっ、拓海強くないか!?」

 

「ふ、まだまだぁ!!」

 

たしかに拓海は強いが、女の子に負けるような俺じゃない。

さぁ、本気を見せようか!

 

「くっっ、諒てめぇ、手加減してやがったな!?」

 

「相手の実力を測るのも戦略のひとつさ、じゃぁ、いくよ拓海!」

 

力を入れ、拓海の方へ腕を倒しはじめる。

「うぉぉぉぉぉぉあぁぁぁ!」

 

拓海が雄叫びをあげながら踏ん張っていた、だが、健闘虚しく余裕で俺の勝利だった

 

「お、おまえ、なかなかやるな

諒とは仲良くなれそうだな、向井拓海だ。改めて夜露士苦ぅぅ!!」

 

「お、おう、こちらこそよろしくな拓海」

 

なぜか拳を2人で合わせ小さな友情が芽生えたのであった。

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか!?
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