完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

22 / 63
カイト 「はい、こんにちわ」
ライト 「意外と思ったよりは早く投稿できたぜ」
カイト 「まあ、そういうことです
     ユーザー情報の、次の登校(投稿)予定日も活用してね☆」
ライト 「なるほどお前は不登校だったということだなw」
カイト 「違います! まあ、そんな茶番よりも、本編を見てください
     では、ゆっくりしていってね!!!」


第21話 地下に隠されていた……

21話 

 

皆頼 「はぁ…… ようやくついたぜ」

 

 現在の時間は夜の6時30分

 夜になると、いつもいる門番もいなくなり、妖精たちも家に帰る

 紅魔館は、霧がかかって少し不気味に見える

 

 キィィィィ……

 

皆頼 「早く夕食を作らないといけ……な……?」

 

 皆頼はもう疲れていた

 早くご飯を食べて、次の日まで時を進めたかった

 だが、その疲れた皆頼が目にしたものは、いつもの光景ではなかった

 

 紅魔館の中のいろいろな場所の部屋が破壊されていて、何か嵐が通った後のようになっている

 また、壊れた人形が紅魔館の入り口に置いてある

 というより、壊されたまま放置されている

 皆頼は、みんなが無事なのかを確認しに行こうとした

 しかしそこに、今まで見たことのない初対面の人?が現れる

 

皆頼 「……お前は誰だ?」

??? 「……あなたは誰?」

 

??? 「……あなたも、私と遊んでくれるの?」

 

 皆頼が目にしているのは、金髪の少女?

 背中の部分には、いろいろな色のひし形の結晶体のようなものがぶら下がった羽がある

 また、体形は少し小柄で、目の部分の白目の部分が赤くなっている

 その姿はレミリアとも少し似ていて、吸血鬼のようだった

 皆頼は何もわからなかったが、その場の雰囲気からして、遊んではいけないと感じた

 

皆頼 「ああ、悪いんだが、少し待ってくれないか?」

??? 「……しかたないなぁ……」

 

 皆頼の声は震えていた

 その感情を彼女に悟られないようにとできるだけ普通にしているが、声は震えている

 

皆頼 「俺は、皆頼 鏡 だ」

??? 「ふ~ん…… 私はフランっていうんだ」

 

 彼女は無邪気な声を発する

 だが、心の奥底で、恐ろしいことを考えているのは、すぐにわかった

 

 皆頼は、地下への通路が開いているのを見て、前にレミリアが言っていたことを思い出した

 前にレミリアは、地下には絶対に行ってはいけないといっていた

 そのことから皆頼は、この子は地下にいて、出してもらえなかったのだろう

 つまり、かなり危ない吸血鬼なのだろうと思った

 

フラン 「……もう、いいよね?

     あなた見たことないから早く戦いたいんだ」

皆頼 「……それは、駄目」

フラン 「もう、そういうめんどくさいの嫌い!

     そんなおもちゃ壊れちゃえ!」

 

 皆頼は、死ぬことを悟った

 せめて、またもう一度咲夜に会いたいと思った

 だが、生きている限りは精一杯抵抗するつもりである

 

フラン 「まずはこてならしといくわよ

     禁忌「カゴメカゴメ」!」

 

 フランは、ライン状に並んだ丸弾を網目模様に配置する

 

皆頼 「おおっと危ない」

 

 皆頼は急に出てきた弾幕を、右に動いてかわす

 だが、その隙間にはあまりスペースがなく、動き出したらすぐに当たりそうである

 

フラン 「こんなもので終わりじゃないわよ?」

 

 フランは次に大玉をぶつけてラインを崩していく

 その崩し方に規則性はなく、ランダムに動くため、動きが読みずらい

 また、大玉があらゆる方向から飛んでくるため一瞬たりとも気を抜くことができない

 

皆頼 「え、ちょっと待ってぇ!」

 

 皆頼は、ランダムに崩される弾幕を、すれすれで右に左に回避していく

 しかし大玉まで回避することができず、大玉をよけようとするために小さい玉が皆頼の右腕を掠る まだまだ攻撃は終わらない

 皆頼は全く攻撃の隙を与えられず、ずっとよけることしかできない

 そして、一通り弾幕がなくなった後、皆頼はかなりのダメージを受けていた

 だが、その「一通り」で攻撃は終わりではない

 すぐに第2波がくる

 皆頼のダメージで、それをよけられるわけがない

 何とか小さい玉はすれすれで躱していくが、第2回目は大玉の数も多くなっており、その大玉にあたってしまい、さらにダメージを負ってほぼ動けなくなってしまう

 それと同時に第2波が終わる

 もうその時には、皆頼はきちんと立つこともままならなかった

 

フラン 「えぇ? もう終わり?

     もう少し楽しませてよ これじゃあお姉さまより弱いじゃない」

 

 うん? お姉さまより弱い?

 それってどういうことだ……?

 

 皆頼は、そんなことを思ったが、その言葉は口に出ていた

 

フラン 「うん? ああ、お姉さまもあの門番も、みんな弱かったよ?

     まあ、お姉さまとは少し楽しめたかな

     じゃあ、これであなたもおしまいね

     バイバイ!」

 

 そうして皆頼の意識はここで途切れた……

 

 

 

 

 ~~~~

 

 5時間半前

 

 ~~~~

 

レミリア 「とりあえずまたフランにご飯をあげてこないとね

      フランもたまには外を歩かせてあげないとかわいそうなのだけれどリスク高いのよね……」

 

 ギィィイィ……

 

レミリア 「ほら、フラン、またご飯食べた後に少し遊んであげるから」

フラン 「……フランもっと面白い遊びしたい」

 

 フランは手に持った人形をちぎりながら話をする

 

レミリア 「だめよ、あと人形ちぎらないの

      外で遊びたいなら、もう少し穏やかに過ごしてちょうだい

      最近あなたまた狂気じみてきてるわよ」

フラン 「えぇ…… また弾幕ごっこしたいよぉ……」

レミリア 「……はぁ……

      だめといってるでしょ お姉さまの言うことは聞きなさい」

フラン 「……じゃあ、いいもん

     お姉さまの言うことなんか聞かない

     お姉さまなんて、壊れちゃえばいいんだ!」

 

 そういうと、フランは戦闘態勢に入る

 

フラン 「禁忌「フォービドゥンフルーツ」!!」

 

 フランは360度すべての方向から波紋状の弾幕を出現させ拡散させる

 その攻撃にスキはなく、その合間を潜り抜けることも困難である

 

レミリア 「はぁ…… 仕方ないわね

      少し、遊んであげるわよ 

夜王「ドラキュラクレイドル」!」

 

 レミリアは、この弾幕をオーラを纏って回転しながら上昇体当たりを仕掛ける技を使っ

 い、相殺していく だが、フランには届かず、弾幕回避だけで終わる

 そして、さらにレミリアはスペルカードを発する

 

 

レミリア 「紅蝙蝠「ヴァンピリッシュナイト」

 

 気が付くと、フランの周りには幻覚かもわからない倒せない蝙蝠が周りをまわる

 そして、フランに向かって、永遠とナイフを発射する

 フランは鬱陶しいのか、右腕を勢い良く振る

 

フラン 「ああもう! 鬱陶しいのよ!

     皆消え去れ!」

 

 そしてフランもスペルカードを発動する

 

フラン 「禁弾「スターボウブレイク」!

 

 中弾が、一度上方に舞い上がった後、下部に降り注いでくる

 また、それが横の方向にも同じように行われているため、どこにも安置というものはない

 また、その弾は、色とりどりで、まるでフランの羽を思わせるようでもある

 しかもその速度が一定ではなく、その弾の大きさも、ばらついていて、偶に動けなくなることもある(いわゆる積み)

 

 その弾幕を、レミリアはすれすれで右に左に躱していく

 だが、レミリアも耐え切れなくなり、右腕を少し負傷してしまうが、幸いあたったのは小さい弾で、大きなけがには至らなかった

 それを見て、フランは舌打ちをする

 だが、レミリアはすぐに腕を大きく振って体勢を立て直す

 

レミリア 「警符 「すべては闇に包まれる」

 

 レミリアがそのスペルを発した途端、周りが、極端に暗くなりその中で闇の色に同化した弾幕が恐ろしい量放たれる

 それは、上から、下からと様々な方向から飛んできて、大きさもけた違いだ

 だが、それによりレミリアも体力を消耗したのか次の技を発さない

 しかしそこでフランがその大玉に被弾する

 が、やはり異常な速度で復帰する

 そのけがで、ある程度の行動制限はかかったものの当の本人は気にする様子も見えない

 しかしレミリアはここで決めるといわんばかりに、さらにスペルカードを発する

 

レミリア 「神槍「スピア・ザ・グングニル」!

 

 レミリアは周りから見えると槍状に見えるものをフランに突き刺すような弾幕を出す

 だが、よく見るとこれは槍ではなく、弾幕を連ならせて槍のようにしているだけ

 しかしその速さは目におえないほどのものであり、威力も申し分ない

 しかし、それをものともしないかのようなフットワークで、フランはその攻撃をよけて、さらにその攻撃と対になるようなスペルカード、禁忌「レーヴァテイン」を発する

 

 その攻撃は、かなり激しく、直線的な攻撃である

 一本の真紅のレーザーを出現させ、赤い小弾を軌道上に配置する形で振り回したり、横一文字に横切る攻撃をする

 だが、それを無視するかのようにレミリアは前に出て、このスペルカードをもう一度繰り出す

 

レミリア 「神槍「スピア・ザ・グングニル」!

 

 その攻撃に不意を突かれたのか、フランはその場所に倒れこむ

 その瞬間、うるさかったあたりは、一瞬にして静まり返り、

 それを見て、レミリアは勝ちを確信した

 

 その日の月は、とても綺麗だっただろう

 

 

 

 

 

 

 




これゆっくりはできないよな……

あ、次回もゆっくりしていってね!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。