完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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カイト 「こんにちは、カイトでございます」
ライト 「ああ、ライトだぜ  前回と1か月間が開いたな」
カイト 「ま、仕方ないということにしてくださいよ」
ライト 「……まあいい、今回も、ゆっくりしていってね!!!」


第22話 フランの覚醒

第22話

 

レミリア 「ふぅ…… ようやく終わったのね……」

 

 これはレミリアが多々戦ってきた中でも、この勝負はかなり厳しいものだった

 でも、その勝負も終わり、レミリアは一時1階に戻ろうとした

 その時、フランがしゃべり出した

 

フラン 「……グ…… まだ終わって……ない……!」

レミリア 「いい加減にしなさい、素直に負けを認めなさい!」

 

 その言葉を聞いた瞬間、フランの目がさらに赤く光る

 

フラン「……負ける? ……私が?

    ……ありえない……!」

 

 フランは、「負ける」ということが大嫌いであった

 その「負ける」という事をフランは認めず、けがを無視して次々とスペルカードを発し始めた

 

フラン 「禁忌「クランベリートラップ」!

 

そういって間もなく、数体の使い魔(魔法陣)を召喚し、縦横に移動させつつ自機狙い弾を発射させる技を使う

   その弾幕は、自機に引き寄せられる事によってクランベリーの収穫を表現しているようだ

 

レミリア 「くっそ、こざかしい……」

 

 レミリアも、さっきの戦いで負傷している

 さすがにこれ以上のダメージはおうことができない

 

 しかし、横と縦からできるこの弾幕にスキは少ない

 そうしている間に、じわじわと追い詰められて、またもダメージを重ねてしまう

 

フラン 「まだまだ……

    禁弾「カタディオプトリック」!

 

  その弾幕は、中弾・小弾をまき散らしながら飛んでいく大玉を連射する

  また、その大玉はいきなりに屈折し、かなりランダム性が強い

  ちなみに、カタディオプは直訳で『光の反射・屈折』のことを指している

  まさにこの弾幕にぴったりの表記だ

 

レミリア 「私だって何もしないわけじゃないのよ!

      なめるんじゃない! 獄符「千本の針の山」!

 

 すると、全体に広がる、針状の弾幕が全方位に出される

 さらに、それを囲むかのように大きな針が渦を巻く

 これは、冥符「紅色の冥界」の強化版であり、完全によけきるのは、不可能と言ってもいいだろう

 

 このように互いの弾幕が何度もぶつかり合っているだけでも、この戦いの二人の本気度が見て取れる

 フランのいつ屈折するかもしれない弾幕がレミリアの方向に屈折したと思えば、レミリアの弾幕がフランに猛威を奮う

 

 そして、さらに戦いは激化する

 

フラン 「禁忌「フォーオブアカインド」!

 

 four of a kindの名の通り、フランドールが4人に分身して攻撃してくる

 だが、どれが本物かの見分けはつけられる その大きな特徴としては、後ろに魔法陣があることである 

 また、分身も破壊できるが、倒すまでに時間がかかるため、本体をたたく方がいい

 

レミリア 「魔符「全世界ナイトメア」!

 

 三方向に高速で発射されるクナイ弾と、波紋状にゆっくりと移動する中弾がレミリアを中心に展開される 

 よけようと思えばよけられるが、弾幕の相殺にはうってつけである

 

 だが、その技を発する前に、フランからの中弾を食らってしまう

 それによって、次の技も使えなくなると思われたが、ここは紅魔館の主の意地、しっかりとここからはよけていき最悪の事態は免れた

 そしてレミリアは、そのスペルカードにより、フラン本体にダメージを入れていく

 だが、やはり気にする様子もなく次のスペルカードを発する

 

フラン 「QED「495年の波紋」!

 

 円形に並んだ密度の高い弾幕を低速で発射する形式となっている。

円形の弾幕は画面中の様々な位置から次々と発射され、どこかで反射する。

その光景は水面の『波紋』のようにも見える。

 また、495年とはフランの年齢であり、彼女は同じ年月を紅魔館の地下に幽閉されている

 さらにこれは、時間がたつにつれて苛酷になっていく

 しかし、レミリアももちろん反撃する

 

レミリア 「紅符「スカーレットマイスタ」!

 

 レミリアは、荒い呼吸で叫ぶように言う

 中弾と小弾を大弾に付随させ時計回り/反時計回りに放つ技。「紅符「スカーレットシュート」」よりも弾幕の密度が上がっている

 だが、さすがのレミリアでも、ここまで連続でスペルカードを発すると、さすがに疲れが生じる

 フランは、そこにつけこみさらに弾幕の量を増やす

 すると、レミリアは一回被弾してから体勢を崩し次々に被弾してついには倒れてしまった

 

フラン 「……あれ? どうしたのお姉さま?

     まさかもう終わりなの?」

 

 しかし、フランはそれにもかかわらずさらに弾幕の量を増やし、レミリアを死へと追い込んだ

 

 ~~~~

 

パチュリー 「……何か地下が騒がしいわね

       レミリアが行ったから大丈夫だとは思うのだけれど、一応見に行ってみましょうか」

 

 そう思いパチュリーは重い体を動かす

 コツ、コツ……と、足の音が静かに紅魔館に響く

 それも、地下に行くとさらに不気味さを増して恐怖感をあおってくる

 

パチュリー 「レミリア? いるの?」

 

 その声は地下に響く

 だが、少ししても何も声は聞こえてこなかった

 だが、その代わりに、「ぐしゃり」、そう音が聞こえた」

 

パチュリー 「……誰かいるの?」

 

 パチュリーの心の中には恐怖心が生まれていた

 まあ、それもわずかのこと

 開いていないはずの地下牢が開いて、その中から、フランドール・スカーレットが出てき

 た

 

パチュリー 「……なんであなたが出てくるのよ

       レミリアは、どうしたの?」

フラン 「うん、お姉さま?

     それなら、少し遊んでもらったよ?

     でも、 ま だ ま だ 足 り な い ん だ 」

パチュリー 「…………え?」

 

 パチュリーはこの時点で戦闘を覚悟した

 だが、やはり聞き返さずにはいられなかった

 

フラン 「だから、パチュリーも、 ア ソ ボ ウ ?」

 

 そういうとともにフランは戦闘態勢に入る

 

パチュリー 「……フフ……

       それなら仕方ないわね、息切れしなければ主にも勝てるという噂、見せてあげましょう!」

 

 パチュリーのコンディションは最高の状態だ

 そして、すぐさまスペルカードを発し始める

 

パチュリー 「火&土符「ラーヴァクロムレク」!

 

 これは、名前からもわかるとおり、二つのスペルカードを合わせたものであり、火のほう

 は、場所によって密度の差が激しく、かなりの運要素が絡んでくる

 土のほうは、小さい弾が多く発射されて、早さもなかなかある

 実際のところ気合いゲーとなる

 

 だが、フランはこんなものものともしない

 やはりまるで機動力が違うのである

 そして、そのままフランはスペルカードを発する

 

フラン 「禁忌「禁じられた遊び」!

 

 この技は大玉とレーザーで構成された十字架型の弾幕を回転させながら全方位に放つ技

 である

 だが、割と隙は大きい

 まあ、後のほうになると、かなりの個数出てきて、攻撃もしにくくなりじり貧になる

 

 これによって両者最初のスペルカードを発したことになる

 だが、両者全く被弾せず安定している

 そして、そのままパチュリーが続けてスペルカードを発する体制に入る

 そして腕を上にあげて、上に火の塊のようなものを出す

 それを見て、フランは弾幕の量を増やすが、動じずスペルカードを発する

 

パチュリー 「日符「ロイヤルフレア」!

 

 赤い弾が中央から曲線状に配置され、太陽のフレアのように広がったり収束したりしながら飛んでいく

 その姿で、周りは明るくなり地下の窓からは微かな月光が見える

 その明るさにより、パチュリーのいる場所からはレミリアの死んでしまった姿が見える

 

 しかしフランも、負けじと弾幕の量を増やしてくる

 パチュリーは、そのレミリアの姿に一瞬硬直してしまい、大きな一撃を食らってしまった

 

フラン 「……もう終わりぃ?」

パチュリー 「……く…… そんなわけないでしょう!」

 

 パチュリーは、本気になったといわんばかりのスペルカードを発する準備をする

 

パチュリー 「火水木金土符「賢者の石」!」

 

パチュリーの周りに設置された本からそれぞれの属性にあわせた五色の結晶弾が発射される

 しかも、それぞれ属性が異なるため、よけるのはかなり難しいといえる

 

 しかし、それに合わせてフランもスペルカードを発する

 

フラン 「禁忌「恋の迷路」!

 

 弾幕を渦巻き状に高速で発射するが、ところどころに切れ目が存在し、この切れ目を抜けることで弾幕を回避することが出来る

 名前の由来はこれが迷路状だからだろうか

 

 そして、その技を発した時に、スペルカードを発していたパチュリーは、さらにダメージを負って倒れてしまう

 フランは、そのことにきちんと気が付いていたが、とどめを刺すために、このスペルカードを発した

 

フラン 「禁忌「レーヴァテイン」!

 

 

 

 




はい、今回も見てくださりありがとうございました
これからの夏休み期間中は、更新ペースを上げる つもり ですのでよろしくです
次回もよろしくお願いします

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