完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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カイト 「にゃんぱすー♪」
ライト 「にゃんぱすー♪」
カイト 「と、いうことでね 皆さんこんにちわこんばんはおはようございます
     初めての方は初めまして  2週間ぶりでございます」
ライト 「ようやくひと段落着きましたが、やはりやる気とは起きないんですねぇ」
カイト 「まあ、気長に待っていていただければと思います」
カイト 「では、前置きはこれぐらいにして、本編に行きましょう!」

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


第4章 2回目の幻想郷巡り
23話 ここは過去?


 23話

 

 前回のあらすじ

 皆頼、レミリア、パチュリーときて、その次は?

 (小悪魔さん、通りがかったときに普通に一撃で死亡)

 

美鈴 「ふぁぁ…… もうこんな時間ですか……

    で、さっき何か爆発音のような音が聞こえたのは気のせいですかね?

    まあ、料理のことも考えて、いったん紅魔館に戻りましょうかね」

 

 美鈴は、だるそうな足取りで紅魔館に戻る

 周りにいた妖精たちもいつの間にかいなくなって、いつもなら皆頼が帰ってくる時間帯になった

 

美鈴 「皆頼さんもそろそろ帰ってくるでしょうしね」

 

 そして、いつものようにきしみ音を立ててドアが開く

 

フラン 「……うん? って、ああ中国か

     あなたも遊びたいんだね それなら仲間だ」

 

 美鈴は、その一瞬の出来事に情報の整理ができなかった

 なぜフランがここにいるのか

 そして、なぜ人影が全くないのか

 物は散乱し、ドアはところどころ壊されている

 

フラン 「じゃあ、私から行っていい?」

 

 美鈴は、この状況に危機感を持った

 何かわからないが、絶対に遊んではいけない

 そう思い、ドアに手をかけ、ドアを開く

 それで、日光を浴びさせて何とかしよう、そう思った

 

 そして、その予想通り、フランはその場所から離れて、離れた場所からスペルを発し始めた

 だが、美鈴が得意なのは格闘技、つまり接近戦だ

 しかし、この状況で接近戦に持ち込もうものなら、一瞬で殺される

 なので、美鈴も数少ない弾幕技で、対抗するしかなかった

 

美鈴 「虹符「彩光の風鈴」!」

 

 このスペルカードは、文字通り虹色の弾幕が、降り注いでくる

 しかし、弾幕のダメージは少なく、また規則性も少しあるため、よけにくくはない

 やはり美鈴でフランに勝とうというのは希望が薄い

 

 しかし、もちろん諦めるはずはない

 

フラン 「秘弾「そして誰もいなくなるか?」」

 

 これは耐久スペルでこれを発し始めたとたんフランは見えなくなる

 だが、どこに行ったのかは不明

 そして、始めはゆっくりだが徐々に所に追い詰められていき、最後にはほぼ逃げられなくなる

 気づいた時には周りが弾幕だらけでそのまま連続被弾ということもかなり多い

 さらに一発一発が重いため、かなりよけるのはつらい

 

 そして、計画通りといわんばかりに美鈴はその術中にはまり、すぐにパチュリー、レミリアと同じ末路をたどることになった

 

 ~~~~

 

皆頼 「…………?」

 

 気が付いたらそこは永遠亭だった

 皆頼はベッドに寝かされており、視界に見える範囲には永琳と、てゐが見えていた

 

永琳 「ようやく起きたのね」

皆頼 「ん……? ああ、永琳か それにてゐも

    ……あれはどうなったんだ?」

永琳 「……あれ?」

皆頼 「ほら、紅魔館でフランが暴れていただろ?」

てゐ 「……あれ? そんなことあったうさ?」

永琳 「……いいえ、なかったわ」

 

 ん? おかしいな…… おれは永琳に助けられたのではないのか?

 たしかフランが地下から出てきて、みんなやられたはずでは……

 こいつらの記憶がおかしいのか?

 

永琳 「それに、なんで私たちの名前知っているのよ

    初対面でしょう?」

 

 は? 初対面? 何を言っているのだろうか

 もう何回もあっているではないか

 

皆頼 「何を言っているんだ?まったくもって初対面ではないだろ」

永琳 「ええ? …………ちょっとあなたやばいわね

    何があったのかは知らないけどとりあえずその傷は大丈夫なの?」

皆頼 「うん?」

 

 皆頼は自分の姿を確認する

 皆頼は腕に包帯が巻いてある

 皆頼は、この自分の状態で思い出すことがあった

 

 これは……一番最初に幻想郷に来た時の状態……

 

 ……つまり?

 ……つまり、記憶もすべてなくなり、時が戻ったのか!

 しかしなぜ? 理由は全くわからない

 だが、皆頼の思いはひとつだった

 

 『早く咲夜に会いたい』

 

皆頼 「永琳、すまないが紅魔館に行くのはいつなんだ?」

永琳 「だからなんであなたがそれを知っているのよ」

皆頼 「……………………」

 

 どうせ、言ったって信じはしない

 それはわかっているのだが、やはり信じてほしい

 そう思った皆頼は、そのことを話すことにした

 

てゐ 「そんな馬鹿な」

永琳 「……まあ、それを信じろといわれても、なかなか信じられないわよねえ」

 

 まあ、そうだと思っていた

 

永琳 「まあ、あなたが幻想郷のことを知っているのは事実だし、もう紅魔館組と話は済ませてあるし、この傷が癒えたら紅魔館に行くわよ」

皆頼 「ああ、分かった」

 

 ~~~~

 

時間は一瞬にして過ぎた

 傷もすぐに癒えて、紅魔館に行くことになった

 輝夜や、鈴仙とも話をした

 もちろん、話は信じてくれなかったが意外とその一日は楽しく過ごせたと思う

 

永琳 「じゃあ、行ってらっしゃい」

鈴仙 「はい、分かりました」

皆頼 「ああ、すまなかったな いろいろと」

 

 紅魔館に行けば咲夜に会える

 それだけで俺ははやる気持ちをおさえられなくなりそうだ

 

鈴仙 「あなた、空飛べるんですね……」

皆頼 「ああ、まあ一応はな」

鈴仙 「まあ、こっちは楽でいいんですけどね」

 

 と、そんな話をしていると、30分位で紅魔館に着いた

 

鈴仙 「あ、もうこの門番は無視して入っていいですよ……

    って、もう入ってますね」

咲夜 「……鈴仙さんと、皆頼さんですね

    待っておりました さあ、こちらへ入ってください」

 

 咲夜は慣れた手つきで誘導していく

 

咲夜 「では、こちらでお待ちください」

 

 俺らが入ったのは、玄関右側の玄関を上がって、すぐの部屋だ

 この部屋は客人用の部屋なのだろう

 

レミリア 「ああ、待たせてすまない」

皆頼 「いえ、待ってなどいませんよ」

鈴仙 「あ、話は聞いていますよね?

    一応それだけ伝えたら私は帰るのですけど……」

レミリア 「ああ、話は聞いているさ

      だから、心配しないでくれ とりあえず、お茶でも飲むかい?」

鈴仙 「いえ、まだ仕事があるので私はもう帰らせていただきます」

レミリア 「あら、それじゃあ頑張って下さい」

 

 鈴仙は、紅魔館に着いて、話が落ち着くと、すぐに永遠亭に帰っていった

 

レミリア 「皆頼は、お茶でも飲むかい?」

皆頼 「なら、俺は煎茶にしようかな」

咲夜 「かしこまりました お嬢様はどうなさいますか?」

レミリア 「私は深蒸し茶をもらうよ」

咲夜 「かしこまりました」

 

 咲夜は目の前からいなくなる

 おそらく……というか、確実に時を止めただろう

 

レミリア 「ふぅ…… ところで、皆頼は空を飛べたりするそうだが、何かあったのか?」

皆頼 「いや、なんもないよ ただ、偶然できただけさ」

 

 皆頼はどうせ信じてくれないと事実を偽る

 

レミリア 「……そうか まあいい、とりあえず地下にだけは行くんじゃないぞ?」

皆頼 「ええ、わかっていますよ」

 

 ん? わかって いる ?

 やはりこいつ何かあるな 後々聞いといたほうがいいかもしれない

 と、そろそろお茶ができるかな?

 

咲夜 「お茶が出来上がりました」

 

 そういって、咲夜はカタコトとカップを並べていく

 

レミリア 「この館の説明は…… いらないかな?

どうせ知っているのだろうしね まあ、これからのことを少し話したら、自分の部屋に行ってくれ」

 

皆頼 「ああ、了解した」

 

 ~~~~

 

 あの後は、適当に美鈴とかのことについて、説明があったが、特に気になるようなこともなかった

 

皆頼 「ふぅ……」

 

 今日はたしか8月の5日くらいだったか?

 で、瞬間が出たのが9月5日の約15時くらい?……

 あと1か月しか猶予がないのか……

 で、フランが暴れ始めたのがそのさらに1か月後

 つまり、俺は1か月以内に瞬獣を倒せるような力を身に着けて、さらに咲夜を守りながらフランとも仲良くしなければならない

 最悪、フランに戦いを挑まなければいけない

 まあ、負けるのは目に見えているから何とか頑張るしかないな……

 せめてレミリアが協力してくれさえすれば……

 

咲夜 「失礼します、丁度ご飯の支度ができましたので呼びにまいりました

    ちなみに、紅魔館の説明などはした方がいいですか?」

 

 レミリアからは特に聞いていないのか

 まあ、それはそれでよかったのかもしれない

 

皆頼 「いいや、いいよ 後、別にため口でいいから

    そんな身分とか高いわけでもないしな」

咲夜 「……まあ、できる限りはそうします」

皆頼 「ああ、じゃあ食堂に向かうか

    それとも、その前に誰か呼びに行くのか?」

咲夜 「いえ、もう皆さん食堂に集まっていますよ」

皆頼 「おう、そうか じゃあ少し急がないとな」

 

 ~~~~

 

レミリア 「おお、ようやく来たのか」

美鈴 「待っていましたよ、というか話すのは初めてでしたね」

皆頼 「ああ、美鈴寝ていたからな

    よく咲夜に何も言われなかったものだ」

美鈴 「あれ? 私の名前は咲夜にでも聞いたアルか?」

皆頼 「ああ、レミリアから聞いているよ」

 

  まあ、実際には何も聞いていないのだがレミリアなら合わせてくれるだろ

  何か知っているような雰囲気だからな

 

レミリア 「まあ、そんなことより食べよう さっきから腹が減って仕方がないから」

パチュリー 「ええ、そうね」

 

一同 「いただきます!」

 

 

パチュリー 「この肉は何の肉なの?」

咲夜 「猪肉の角煮ですよ 一応柔らかくなっているとは思うのですが……」

レミリア 「ああ、かなり柔らかくなっているよ 

      ほんのりと甘みが残っていておいしい」

咲夜 「ありがとうございますお嬢様」

 

 

一同 「ごちそうさまでした!」

 

 食べ終わると咲夜はすぐに後片付けに入る

 まあ、咲夜さんの速さがあれば片付けなんてすぐに終わるんですけどね

 

レミリア 「皆頼よ、少し私の部屋によってくれないか?

      少し話がしたい」

皆頼 「ああ、俺からも話があるからちょうどよかった 今いくよ」

 

 皆頼は食堂を出て、玄関右手の下り階段を下りていく

 階段を降りると奥に牢が見えるが、今は特に何もしない

 幸い、牢の前の曲がり角を左に曲がるとレミリアの部屋になるからフランの前を通る必要はない

 

 コン、コン

 皆頼は右手でドアをノックする

 

レミリア 「あ、空いているから入って」

皆頼 「失礼する」

レミリア 「とりあえず、そこに腰かけてくれ」

 

 レミリアの部屋は、机と椅子が入って左側すぐの場所にあり、さらにその左にはピアノと

 花が飾ってある

 右側にはベッドがあり、かなり広々としている

 

レミリア 「まあ、言いたいことはわかると思う

      単刀直入に、お前はどこから来た人間だ?」

皆頼 「……何を言っている?」

レミリア 「……どう考えてもおかしいだろう

      いままで現実世界にいたやつがいきなりここにきて空を飛べる

      さらに弾幕まで扱えて、人の名前を知っている

      しかも、まるで先のことがわかっているような動き、言葉

      私も運命は操れるが、必ず未来が見えるわけではないんだ

      お前は、過去に何を体験したんだ?」

皆頼 「……俺も1度は魂を授けた存在

    俺も妖怪だったのだろうか?」

レミリア 「…………会話がかみ合ってないぞ」

皆頼 「……俺は前に一度、ここに来たことがある」

レミリア 「……そんな馬鹿な そんなことがあれば、すぐさま紫か霊夢が何か言っているはずだぞ」

皆頼 「ああ、その通りだ

    ただ、俺の言ったのはそういう意味ではない

    ……俺は、1度死んだんだ」

レミリア 「…………」

 

 レミリアはなにもいうことなく、皆頼の目を見ている

 重い空気になってしまった いわないほうがよかっただろうか

 

皆頼 「どう説明すればいいのだろうな

    ……まあ、簡単に言えば俺は幻想郷で一度死んだんだ

    …………いや、もしかしたら死んではいなかったのかもしれないな

    ………………俺は蘇った? それはわからない

    ……………………だが、今生きているのは紛れもない事実、そうだろう?」

レミリア 「ああ、私の見ている世界が本物ならばな」

皆頼 「俺は、この世界で1か月間のアドバンテージをもらった

    ……だから、協力してくれないか?」

 

 皆頼の目からは自然と涙が流れていた

 無意識だ、もちろん

 

レミリア 「……ああ、もちろん

      ……だが、私には何をするべきなのかわからない

      しかも、異変のせいで力も出ない これは、どうするんだ?」

皆頼 「……はっきり言って、今はわからない

    だが、できる限りのことはする だから…… 

                頼む            」

レミリア 「  ……ああ、

           運命というものを、捻じ曲げてやるよ  」

 

 

                        End

 

 タイムリミットまで…… 残り30日17時間……(現在8月5日22時)

 

 

 




カイト 「読んでいただきありがとうございます」
ライト 「今回人によっては少し違和感があるかもしれません
     何かおかしなところがあれば、報告お願いします」

カイト&ライト 「では、次回もゆっくりしていってね!!!」


 登録者数50人突破したぞ! ウェェェーーーーーーイ!
 と、いうことなのでもしかしたら何かのついでに番外編を作るかもしれません
 (作るとは言ってない)
 ということで、これからもよろしくお願いします!

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