完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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カイト「どうも皆さんこんにちは にゃんぱす~」
ライト「初見さんははじめまして にゃんぱす~」
カイト「ま、今回も2週間投稿ですけれども」
ライト「次はいつ頻度上げるんだ?」
カイト「現状維持がいいでござる」
ライト「ま、俺が口を出せることでもないが」
カイト「じゃ、ほかに話すことはないよね?」
ライト「ああ、ないと思うぜ」
カイト「じゃあ、

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」



33話 家族

33話

 

 コン、コン

 

レミリア「ん? 誰? 入っていいわよ」

皆頼「んじゃ失礼します」

レミリア「咲夜もいるけど何の用?」

皆頼「なんだと思う?」

レミリア「……いやな知らせであることは確実だと思うわ」

皆頼「はい、正解

   で、内容だけれども…… とりあえず俺が知っていることは全部伝える」

 

 そういって俺はフランと会う前のことから気絶するところまでのすべてを話した

 もちろんレミリアが死んでいるようなしゃべり方をしていたことも

 あと、霊夢と話した別世界の話、能力の可能性があるという話までした

 

レミリア「……そんなこと言われても……」

皆頼「まあこの情報の拡散はそこの鳥がしてくれるからいいんだけどさ」

文「……もう隠れていなくてもいいですよね?」

咲夜「どこにでもいるわね……」

文「まあ情報の拡散は任せてくださいよ!」

皆頼「まあ期待しておくわ」

文「なんという上から目線な言い方!」

レミリア「……で、そうなった原因は?」

皆頼「さあ? フランのことはレミリアが一番知ってるだろ?」

レミリア「まあね まあ一番可能性が高いのは発作()かしらね」

皆頼「発作?」

レミリア「まあわかりやすいようにそう言ってるけど、常に情緒不安定だからね

     ただまさか牢すら破壊するとは思わなかったけど」

皆頼「対抗手段は?」

咲夜「幻想郷総出で何とかするしかないのでは?

   それともその1か月後までに妹様と皆頼が仲良くなれば……」

レミリア「……いや、無理でしょ」

咲夜「そうですね」

文「現実味がない」

皆頼「うん、知ってた

   というか下手すれば死ぬ」

レミリア「いやまあ入ってすぐには死なないと思うわよ?

別に普通の生活はおくらせているからその日以外なら会話も普通にできると思うけど

というかそうじゃなかったらもう私たちは死んでいるわ

だからやってみるのはありだと思うけど」

皆頼「他の人じゃダメなのか?」

レミリア「私は論外、咲夜たちは会ったことすらないかもしれないわね

基本的に私以外とはしゃべらないし」

皆頼「じゃあ無理じゃねえか」

レミリア「私も一緒に行くから」

咲夜「さすがにそれは危険ではないですかお嬢様?」

レミリア「大丈夫、死にはしない

それに多分皆頼が紅魔館内で一番コミュニケーション力あると思うから」

咲夜「まあチルノの扱いとかはなれてるかもしれないですけど……」

文「え!? 皆頼さんチルノに対抗できるんですか!?」

レミリア「決まりね 明後日あたりやってみましょうか」

皆頼「……ええ……」

 

と、そのあと軽く話をして解散となった

 

皆頼「じゃ、おやすみ」

レミリア「おやすみなさい」

 

 ガチャ

 

皆頼「……ふぅ……」

咲夜「じゃあ、私は食堂の掃除をしていますので、何かあったら声をかけてください」

皆頼「了解」

 

 ……さて、なんか眠気も取れちゃったしなぁ……

 どうせならこの前改良したスペルカードを使ってみるか

 使えるかどうかは別として

 まあ使えなかったら使うまでやるだけの話よ

 今までもそうだったしな

 

 ガチャ

 皆頼は玄関のドアを開ける

 幸い雨は降っていないようだ それどころか雲も少なく月がよく見える

 

 

 

 

 ……一難去ってまた一難、ですか

 皆頼さんも来てからすぐこれだから大変でしょうね

 

 ガチャ

 ん? 玄関?

 

咲夜「どこか行くんですか?」

皆頼「ん? ああ……ちょっと、散歩にな」

咲夜「……本当ですか?」

皆頼「何がだ?」

 

 そういう皆頼の手には銃

 

咲夜「持ち物が、おかしいです」

皆頼「護身用だよ」

咲夜「皆頼さんはいつも 邪魔になるから って戦闘の時以外銃は持って行かないじゃないですか」

皆頼「う~~ん、よく見てんなぁ、咲夜は」

咲夜「どうせまた特訓とかするつもりだったんでしょう?」

皆頼「ああ、まあ別に隠す必要もなかったな じゃ、行ってくるわ」

咲夜「ダメです!」

 

 考えるよりも先にその言葉が出る

 皆頼は少し驚いた顔をするが、すぐに

 

皆頼「大丈夫、ある程度なら何とかなるから」

 

 と言う

 

咲夜「……ダメです

あなたは無理しすぎてるんです

瞬獣戦前も1日も休まず特訓していたじゃないですか

今日くらい休んでください」

皆頼「…………」

 

 皆頼の頭に咲夜は知らない 倒れた時の記憶 がよみがえる

 ただ、大丈夫 なんとかなる という思いは強かった

 

皆頼「倒れてないからいけるって」

咲夜「そうじゃないんです……

そういって倒れてからじゃ遅いんです!

瞬獣戦であなたが倒れて、私がどれだけ心配したか、皆頼さんにはわからないでしょうけれども!

あなたの身に何かあって、ほかの人がどれだけ心配するかわかってください!

少しは自分の体に気を配ってください!

……何かあったら……どうするんですか……」

皆頼「、すまん……」

咲夜「今日はもう寝てください 

それと永琳にも言われてましたが、明後日までは特訓は禁止です!」

皆頼「……ああ、わかった

すまん、今日はもう寝るわ おやすみ」

咲夜「……はい、おやすみなさい」

 

 ……ちょっと言いすぎましたかね……

 まあこれくらい言わないとやめないでしょうし……

 一応明日謝っておきましょう

 

 

 ~~~~

 

 ハーフぃ……

 ……さて、起きるかぁ

 時間もぴったり5時 昨日早めに寝ただけあってああり眠くはないな

 さてと、顔洗って食堂行くかぁ

 

 

 

皆頼「あ、おはよう」

咲夜「あ、おはようございます

その、昨日はすいませんね」

皆頼「ああ、大丈夫大丈夫

というか自分でもそのくらい言ってくれないとやめないと思うから」

咲夜「ならよかったです」

皆頼「というかそこまで気にかけてくれてたのか」

咲夜「う~ん…… まあ、 家族 ですしね」

皆頼「う~ん、何か恥ずかしいな」

咲夜「あら、そうですか?」

皆頼「ああ、少しな」

 

 そのようなやり取りを交わして、いつも通り朝飯を作る

 そして、いつも通りみんなを呼びに行く

 

コン、コン

皆頼「おーい、入るぞー」

 

 壁越しに返答が来る

 

美鈴「あ、もう起きてるから先に行きますネ」

皆頼「あ、了解~」

 

 

 さて、次はレミリアか

 前は広くて迷っていた紅魔館ももう迷わなくなった

 まあこれで迷ってたら方向音痴っていうレベルじゃないが

 

 コン、コン

 

皆頼「お~い、入るぞ~」

 

 返答がないのでドアを開ける

 毎回声をかける理由だが、着換え中に入っちゃうと気まずくなるからだ

 ちなみに経験談ではない

 入るとレミリアは起きていた

 

皆頼「ああ、何だ起きてるのか」

レミリア「ええ、少し前に起きたわ

……それと、あまり咲夜を悲しませないようにね

あの子、ああ見えて弱いから」

皆頼「……なんだ、見てたのか」

レミリア「ええ、見てたわ 咲夜も自分で言っていたけれど瞬獣戦の後あなたが倒れてからあの子すごい心配してたのよ?

まあ、あなたも1週目で理解しているのだろうけどね」

皆頼「……そうだな、善処するよ」

レミリア「ええ、じゃあ行きましょうか」

皆頼「ああ、そうだな 他の人も待っているだろうし」

 

 

 その後は、特になんも起きなかった

 特訓も禁止されているし、久しぶりにのんびりできた気がする

 途中外に出て、本当に散歩したりもした

 その時にまたチルノと出会ってしまって大妖精に助けられたのもまたいつも通り

 ただ、少し変わったことと言えば、会った人会った人に昨日のことについてお疲れ様 とかの言葉をかけられたことくらいだ

 夜は少しはやめに夕飯になったから思い付きでトランプで遊んだ

 ほかの人はルールを知らなかったから説明に一苦労したが、とても楽しかった

 たまにはこんなのもいいな これが俺の今日の日記風出来事一覧だ

 さて、明日からまた特訓でもするか

 じゃあ、おやすみなさい

 

皆頼「Zzzzzz……」

 

 

              フラン事件まで 22日 13時間

 




見ていただきありがとうございます
次回もゆっくりしていってね!!!

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