完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「初見の方ははじめまして ライトです」
k「というか途中から見始める人なんていないだろうからそのセリフいらなくね?」
r「ぐう正論」
a「はい毎度のことながら遅れましたごめんなさい」
r「ほんとに思ってんのか?」
a「……正直もうあきらめてる」
k「おい」
a「もう見てる方にはその辺の遅れを考慮して次の投稿がどのくらい遅れるか予想してほしい」
r「なんだそれ……」
a「ま、まあ とりあえず本編行こうぜ?」
r「確かにそうだな では、

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」


44話 能力による迷い

44話(今回から視点が動く時は ○○side で表すのでよろしくなのです)

咲夜side

 

「……皆頼さん!?」

 

 皆頼さんが弾幕にあたる寸前に皆頼さんが視界から消えた

 いや、それだけではなく弾幕でさえ視界から消え去った

 周りを見渡してもそれ以外の異変は感じられない

 

「これは……?」

 

 そう思ったのも一瞬のことで、すぐに周りに弾幕は現れた

 だがその弾幕は止まっている

 それと同時に皆頼さんも現れた

 

「……皆頼さん!? 皆頼さん!!」

 

 皆頼はひどい傷を負っていた

 意識もない状態であったが傷をいやすこともできる状況ではない

 

「咲夜!? 皆頼!?」

「あいつらどこ行っちゃったんだぜ?」

 

 霊夢や魔理沙が私たちを探している

 いや、探しているというよりかは声だけが聞こえる

 何でしょうこの感覚…… 今までに何回も経験したような……

 

「……私はここにいますよ? 何をおっしゃっているのですか?」

「……ハハハハハハ! まさかこの状況から抜け出せるものが2人もいるとは想定外だったぞ

 お前らはおいて行かれたようだがな!

 召喚『ネクロマンサー』!」

 

 スペルカードを発した声が聞こえる

 だが、弾幕なども一向に現れる気配はない

 この感覚……まさか……いや、そんなわけ……

 でもそうとしか思えない

 この状態はそう信じざる負えない状況だった

 今、この鏡世界の中は、  

  『時間が止まっている』   のだ

 

霊夢side

 

「ったく、あいつらどこ行っちゃたのよ!」

 

 目の前にはネクロマンサーが魔法陣を展開し続けている

 そこから死んでいる霊を呼び寄せその怨念を弾幕に変えている

 

「……皆頼は能力で間違いだろうな 皆頼がこの世界に現れない限り皆頼は鏡世界で生きていると考えていいだろ だからとりあえず、目の前の奴を片付けるべきだぜ

 まあ咲夜も性格柄ここで逃げなんかしないだろう」

「……まあ、そうね そうとなれば魔理沙は炎獣を頼むわよ! 私であいつを何とかする」

「私は援護に回ればいいな」

「ええ、でもあんまり前に出すぎないでね! あんたも十分ケガしてるんだから!」

「ああ、ここでくたばるつもりなんかさらさらない」

 

 さて…… とはいってもあいつに普通の攻撃は効く気がしないわね

 ここは手っ取り早くいつもので何とかしましょうか

 

「霊符『夢想封印』!」

 

 何回目かもわからないが今回はあの死霊使いに虹色に弾幕を放つ

 それは奴を一瞬でこの世から消し去った

 

「魔符『スターダストレヴァリエ』」

 

 向こうの方では7つの魔法陣が魔理沙の周りをまわっている

 こっちも向こうも虹色だから少し目が痛いわね

 とか言っている間にネクロマンサーは消滅した

 ……別にこいつの能力、獣類以外はあまり強くはないわね

 まあその獣類が暴れまわっているわけなのだけれど……

 

「よし霊夢! 炎獣は片づけたぜ!」

「ナイスよ魔理沙!」

「くっ!」

「大丈夫か!? 慧音!」

 

 慧音は魔理沙が倒す前に放った炎獣の弾幕にあたってしまったようだ

 慧音ももうやばいかしら……?

 

「チっ…… ……これ以上この場にいてもお荷物だな…… 私のことはもう気にしないでくれ

 申し訳ないが…後は頼んだ……」

 

 そういった後慧音は倒れたままその場から動けなくなってしまった

 

咲夜side

 だとすると時が止まっているのは鏡世界だけで現実世界の方は今も戦闘中

 となれば今、時が止まってくれているうちに治療を済ませてしまわなければ

 そう思った瞬間に時止めが解除される

 

「もう! 止まってるならずっとそのままでいてくださいよ!」

 

 弾幕は動き出すがそれでも私より皆頼さんの方が傷がひどいのだから治療優先

 ……でもここに治療道具なんてあるわけない

 (主人公補正で薬屋があったり咲夜が持ってたりなんかするわけない)

 少なくともまずは止血をしないと……!

 そうしている間も数々の弾幕が咲夜を襲う

 ハンカチの代わりにメイド服の袖をナイフで切りその布を使い腕や足を巻く

 一応ある程度の応急措置ならできますがこのままだといつまでもつかもわかりません……

 さらに全方位に弾幕がばらまかれる

 

「っチ さっきから邪魔なんですよ!」

 

 応急措置が終わった皆頼さんを近くの家の中に入れる

 ここでゆっくり治せるならそうしたいですが、ここは早くこいつを倒すしかありませんね

 

「メイド秘技『殺人ドール』!」

 

 まず最初に全方位に青いナイフを打つ

 また、その後に赤いナイフを打ちランダムな方向に緑色のナイフを打つ

 さてさて……ここは鏡世界

 あなたからはどこから打ってくるか見えないでしょう?

 さあ…… 手際よくいきましょう

 

霊夢side

「ナイフ!? 咲夜あんたどこにいんのよ!」

「……まあ鏡世界というのが一番妥当なんじゃないか?」

「……まあ、あいつがいれば何とかなるでしょ

 咲夜は時も止められるしいざとなったらずっと止めていればいい

 向こうは向こうで任せましょう」

「そうだな、向こうもナイフで戦ってくれるらしいしどんな状況かはわからんがこっちもこっちで対抗するぜ!

 恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

 

 5つの虹色の魔法陣からそれぞれレーザーが発される

 その魔法陣は10個に増えて、虹色の星型弾幕を発射する

 それは大きいものから小さいものまで複数あるが大きいのはレーザーの周囲を、小さいのは相手へと向かっていく

 逃げ場があまりなく、その星の隙間を抜けていかなければ避けられないような弾幕である

 

「……ナイフの野郎が厄介すぎるな

 でも位置がわからなくても攻撃は可能なのだよ!

 呪符『マラディクション』!!」

「なっ!」

 

 一瞬何が起こったかよくわからなかった

 魔理沙も同じようだが地面に落ちてしまったのだ

 それどころではない

 能力が……使えない

 

「どうなってるんだぜ!?」

「私にもわからないわよ! どうせあいつの能力なんでしょ!」

 

 しかもまずいことに奴が2番目に打ったスペルカードは自機追尾の弾幕と全方位弾

 これを能力なしでよけきるとか……無茶が過ぎるわよ

 

 咲夜side

 ……まあ、皆頼さんと私が視認されてないおかげで能力解除の効果を受けなくてよかったですね

 これでこっちの位置はばれないし、霊夢と魔理沙は……なんとかなるでしょう

 なのでこっちもこっちで今のうちに攻撃をたたきこみましょう

 

「やはりここは見ていない方向からの奇襲!

 メイド秘技『殺人ドール』!」

 

 そして様々な色のナイフを奴の周りに配置する

 さらに霊夢と魔理沙の方に向かっている追尾弾幕も相殺できるようにナイフを配置する

 その作業をしている間も傷が痛むが今はそんなことを気にしている場合ではない

 

「そして時は動き出す」

「なんだと!?」

 

 予想通り来ると思っていなかった方向からの奇襲は効いたようで放ったナイフをかなりの数食らっていた

 霊夢と魔理沙の援助もできたようで良かった

 

「ナイスよ咲夜!」

「っチ! さっきからどこにいやがる!」

 

 そういって奴は周りに弾幕を巻く

 それを当然のように避ける

 

「そんなことより自分の心配をした方がいいんじゃないかぜ?

 今お前が傷ついたことによって私は能力を使えるようになった もちろん霊夢もな」

「本当散々てこずらせてくれちゃって でもまあこれでおしまいよ 霊符『夢想封印』!」

「恋符『マスタースパーク』!」

「……どうやらここまでか

 でも、死ぬならお前らも道連れだ! 滅符『終焉』!」

 

 その瞬間まさにこのためだけにあったかのような虹色の弾幕で囲われた場所が光り出す

 いや、奴自体が恐ろしいほどの光を生み出している

 もう奴の原型もわからなくなっているがその光は数秒後周り一帯を驚異的な威力で爆発させた

 ……私たちは平等な条件で戦っていたんじゃない

 ここに閉じ込められていたのだ       次回に続く……

 

 




前書きの台本形式もなくそうかな……
あ、前書きはあまり重要なこと言ってないから飛ばしたい人は飛ばしていいですよ
それと今回までのオリジナルスペルカードの説明は設定資料にあるからよければ見てください
じゃあよければ次回も

ゆっくりしていってね!!

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