完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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k「どうも皆さんこんにちは、カイトです」
r「その相方のライトだ」
k「更新……遅くね?」
a「まあその理由はあとがきに書いておくから気になる人は読んでください」
r「たぶん誰も興味ないと思う」
a「(´・ω・`)」
k「まあ、そんな主は置いといて

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」


51話 宴会の行方

 

 霊夢の掛け声とともに俺を含むみんなが乾杯をして、宴会が始まる

 皆が一斉にいろいろなことを話し出し、あたりは急ににぎやかになった

 

「皆頼さんお酒飲んでみますか?

 これなら度数も低いし飲みやすいと思いますよ?」・

「ああ、じゃあ少しもらってみようかな」

 

 と言って俺は咲夜にお酒を注いでもらう

 というかお酒の種類とか分からないからその辺の選別は咲夜にやってもらおう

 

「とりあえずこのくらいでいいでしょうか」

「ん、ありがと咲夜」

「というかあなたお酒飲むのはじめてだったのね……」

 

 逆になんでアリスは俺がお酒飲んだことあると思ったんだ?

 とまあそれは置いといて、さっそく注いでもらったお酒を口に運ぶ

 これで俺も立派な法律違反者だぁ

 

「なんか皆頼さんが元居た場所では年齢制限があったそうですよ」

「めんどくさいルールだな そんなのあったらレミリアなんか飲めないじゃないか」

「私はこう見えてもあなたより年上……って何回言えばわかるのよ!」

「まあまあ、怒ると疲れるぜ?」

「あんたが怒らせたんでしょうが」

 

 と、そんな魔理沙たちの漫才を見ながら飲んだお酒の感想だが、普通においしくない?

 なんかウーロン茶っぽい苦みと甘酸っぱい味がして、さっぱりしている

 とりあえずその感想をそのまま咲夜に伝えてみると咲夜はちょっと満足そうに笑って話を始める 

 

「お口にあったようでよかったです

 実はこれ私が好きなお酒をそのまま割ったんですよね」

「あ、そうなのか ケーキの件といい妙に意見が合うな

……ちなみにこれはなんていうお酒なんだ?」

「これはカシスウーロンっていうお酒ですね

 まあさっき皆頼さんが仰ったとおり甘酸っぱいカシスとウーロン茶を足して割ったものです」

「どうせならもっと度数が強いものも飲んでみたらどうだ?」

「う~ん、まあ少なくとも今は遠慮しとく」

「賢明な判断ね」

 

 という話をしながらも台上に並べたおかずは着々と減っていく

 まあもちろんキッチンにまだまだあるのだが

 

「いや~それにしてもまさかまた異世界から人が来るとは思わなかったな~」

「俺も急にこっちに飛ばされるとは思わなかったよ」

「まあよく訳もわからない場所にきてここまで順応できるわね」

「言っても今までの奴らもそうだったけどな」

「……いわれてみれば確かにそうね」

「まさに『奇跡』だな」

「この幻想郷では常識にとらわれてはいけないのか」

「ちょっとそれ私のセリフなんですけど!?」

 

 そんな話をしながらも宴会はどんどん進む

 時間も開始から30分を越して、お酒の効果もあり場はさらににぎやかになっていく

 

「ちょっと幽々子あんたここにあるおかず全部食べないでくれない?」

「あら、ごめんなさいね おいしくてつい」

 

 そんな会話を聞いて俺はキッチンにあるおかずを取りに行く

 同じタイミングで咲夜も立ち上がろうとしたが俺に任せたようだ

 

「ほら、新しいの持ってきたぞ」

「ん、ありがとね皆頼」

「いやまあ幽々子が食うの早いのは知ってたしな……」

「……確かにほんと今更って感じね」

 

 そんな会話をしつつ俺は席に戻る

 また幽々子がすごい勢いで食べ進めてるけど大丈夫かあれ

 

「すいません任せてしまって」

「ん? ああ、全然大丈夫だぞ」

「そういや皆頼、お前の元居た場所では空を飛べたりはしなかったのか?」

「ああ、まあそうだな そもそも霊力やら魔力やらを扱う方法すらわからなかったし」

「空を飛べないって結構不便な世界ね」

「俺からすれば逆に空を飛べる方が異常なんだがな」

「じゃあお前がその知識を持って元の世界の戻るとしたら向こうの世界では空を飛べるようになるのか?」

「いや、向こうの世界では霊力が漂ってないから無理だと思うわよ」

「そもそも向こうに帰る予定もないしな」

 

 今更向こうに帰ったところで……何があるんだ?

 ただ一ついうなれば家族やら友達やらはどうしてるんだろうな

 もしかしたら元から俺がいなかったことになってるのか行方不明的な扱いになってるのか……

 前者だとしたらちょっと悲しいな

 まあこっちはこっちで楽しいし、咲夜とかもいるから寂しくはない

 でもせめて、できるならば手紙くらいは送りたいなぁ

 

「それを聞いて安心したぜ 急に元の世界に戻るとか言われたら寂しいからな」

「まあ意外とこの二人仲いいしね」

「考え方が似てるのかもな、まあ自分ではあんま分からんけど」

 

 ~~咲夜side~~

 

 むぅ……

 仲いいのはいいんですけど……何か嫉妬のようなものを感じちゃいます

 

「そうか?どっちかっていうと皆頼は咲夜と一緒にいることの方が多いと思うが」

「ああ、確かにそうだな」

「まあ一緒の場所に住んでいますしね」

「それにしても私が見るときにこの二人が別行動してるのあんま見ないわよ」

「そうでしょうか?」

「う~ん……まあそう言われればそうかもしれん」

 

 そんなに一緒にいますかね……?

 ……いや、いますね というか大体の行動一緒にしてる気がします

 

「でも霊夢と魔理沙もたいがい一緒にいるだろ」

「私は何もしてないのに勝手に神社来るんだからしょうがないわよね」

「おいおいその言い方はひどくないか? 私は別にちょっとお邪魔してるだけなのに」

「あなたの中では数時間がちょっとのうちに入るのね」

「……まあ、そんな日もあるさ」

「そんな日しかないのよ」

 

 そんなうちに宴会が始まってから1時間が経った

 それにしてもこういう宴会もいいもんだな

現実世界の方だと友達少なかったからこんな機会なかったけどこういうワイワイしたイベントもいいな

 

「そろそろあいつらが来る頃か?」

「あいつら?」

「ああ、少ししたらプリズムリバー三姉妹が来るらしいぜ」

「というか宴会の時は大体呼んでるわね」

「そんな噂をしてれば来たようです、ちょっと迎えに行ってきますね」

 

 そういって咲夜が3人を呼びに行った

 そういえば2週目ではあいつらに会ってなかったか?

 ……う~ん、時間が戻る前と後で記憶がごっちゃになるんだよな、どうしたものか

 そんなうちに咲夜がルナサとメルランとリリカを連れて戻ってきた

 

「は~い皆さんお待たせしました~」

「結構待ったかしらね? 申し訳ない」

「いえいえ、大丈夫よ」

 

 と、三姉妹の歓迎をしてから三姉妹は演奏の準備にかかる

 そういえば音楽コンサートを開いているとか言ってたな

 これは楽しみ

 

「さて、大変お待たせしましたがこれより私たちによる演奏を始めさせていただきます!!」

 

 そうリリカが言うと周りは多少静かになる

 そしてあたりが静かになったタイミングで3人が演奏を始めた

 

 ~~演奏後~~

 

 うん、思ってた以上にレベルが高かったわ

 3人の音色が絶妙に絡み合って聞いてて気持ちよかった

 

「それでは私たちは次のライブがあるのでこれにて失礼しますね」

「ええ、わざわざありがとうね」

「いえいえ~また呼んでください」

 

 正直また聞きたい……今度ライブいこっかな

 と、演奏が終わって前よりも宴会は賑やかになる

 

「そういえば皆頼って楽器は弾けるのか?」

「う~ん、楽器はちょっと専門じゃないかな

 弾ける人はめちゃくちゃすごいと思うし弾いてみたいとも思うけどね」

「アリスさんは確か多少弾けましたよね?」

「そうなのか!?」

「まあ弾けるといってもほんとに多少だけどね

 あの子たちにはかなわないわ」

「それでも弾けるだけですごいだろ……」

「まあ機会があれば聴かせてあげるわ」

 

 さて、そんな話を続けているが、そろそろお酒がまわってきたのかすこそ気分がハイになってるのを感じる

 まあ向こうにいる輝夜なんかはもうだいぶまわっているが

 隣にいる咲夜も多少はお酒がまわっているのか

 頬がほんのり赤く染まっている ……可愛すぎる

 そして全体を見てやっぱ幻想郷に来てよかった、そう俺は再確認した

 

 

 




はい、遅れた理由(言い訳)なのですが2月に右腕を骨折したからです
まあ全部自分のせいなんですけれども、今はもうほぼ治りましたので大丈夫です
皆様はくれぐれも調子に乗ってけがをすることの内容にお過ごしくださいm(__)m

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