完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語   作:カイト&ライト

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k「どうも皆さんこんばんわ カイトです」
r「同じくライトだぜ」
k「なんかもう投稿頻度が3週間ごとっていうのが普通になってきたな」
a「まずいとは思ってるんですけどね」
r「お前は黙って毎日投稿しとけ」
a「(´・ω・`)」
k「まあ、そんな感じで

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」



56話 地下世界巡り ~旧都~

 

 ~~~1週間後~~~

 

「ん……朝、か……」

 

 まだ目覚めたばかりで重い体を起こしながら俺はそう呟いた

 そしていつも通りベッドの隣にある時計を確認する

 

「……やっべ!? 寝坊した!」

 

 時間を確認すると、いつもより1時間も遅れていた

 こうしてはいられないと、俺はすぐに体を起こして顔を洗う

 やっぱ昨日なかなか寝付けなかったのが響いたかぁ……

 そんなことを考えながら、俺は急ぎ足で咲夜のもとに向かう

 ……咲夜には申し訳ないことしたなぁ

 

 

「あ、おはようございます鏡さん」

「ん、ああ、その……寝坊しました、ごめんなさい」

「いえいえ、いいんですよ

 それにしても、鏡さんが寝坊なんて珍しいですね」

 

 俺が到着と同時に謝ったら咲夜は特に俺を責めずに、許してくれた

 1時間遅れて特に何も言われないとか優しすぎか?

 

「……ちょっと今日のことが楽しみで眠れなくてな」

 

 一応言い訳にもならないが、寝坊した理由を話しておく

 ちなみに「今日のこと」というのは地下世界巡りのことだ

 1週間前からずっと楽しみにしてたからな、早く行ってみたい

 

「楽しみ……といっても地下世界だからと言って特別珍しいこともないと思いますよ?

 小旅行みたいな感じですし」

「俺にとってはこの『幻想郷』じたいが珍しいなんてもんじゃないんだけどな」

「ふふふ 確かにそうでしたね」

 

 と、その後咲夜から残っていた仕事をもらって、また今日のことについて話す

 

「帰りにあの人たちのライブがやってたら、また見に行くのもありかもしれないですね~」

「ああ、どうせならこの前言ってたみすちーの屋台にも行ってみるか」

「あ、それいいですね」

 

 プリズムリバー三姉妹のライブには、少し前に咲夜と行ってきた

 丁度買い物の帰りに時間を余してたから軽い気持ちで見に行ったのだが、宴会の時に聞いた演奏とはまた違った、感動するような曲なんかも聞けたから個人的には大満足だ

 今度なんかリクエストしたら聞かせてもらえるかな

 

 あと、その帰りにはまた咲夜と手をつないだ

 それ以降、 別にみられてもいいや ということで大体の行動の時には手をつなぐようになった

 まあもちろん紅魔館内ではやらないが

 

「さて、用意も終わったし呼んでくるか」

「じゃあこっちで並べておきますね」

 

 と、その後結局寝坊の件に関しては何も言われなかった

 まあ、今度からは気を付けるようにしよう

 

 ~~~~~~~

 

「それじゃあ、30分後にまた会いましょう」

「ん、了解」

 

 あの後、いつも通りに片付けまでを済ませ、各々着替えなどの荷物を持って食堂に集合という流れになった

 まあよく考えれば、咲夜も俺も昨日のうちにほとんどの準備は済ませてあるから、30分もいらなかった気がする

 ま、いいか

 

 ということでその余った時間で一応荷物の最終確認をしておく

 まあ最悪忘れ物があったら現地で何とかすればいいし、あまりする必要も感じないが……

 

 そう思いつつも確認を済ませた俺は予定の10分前に食堂に着いた

 すると、咲夜はもう準備を済ませて食堂の椅子に座っていた

 服もメイド服ではなく、宴会の時に来ていた服装だ

 やっぱり似合ってる 可愛い

 

「早いな、待ったか?」

「いえ、私もついさっき来たばっかですから大丈夫ですよ」

「お、それならよかった

 ……というかその服装、ちょっと寒くないか?」

 

 仮にも10月だし、咲夜の着ているカーディガンじゃちょっと肌寒そうな気もする

 

「今日は比較的暖かいほうですし、大丈夫じゃないですかね?」

「まあ、それならいいんだが」

「いざとなったら鏡さんが私のことを温めてくれるでしょうし大丈夫ですよ」

「俺に何を求めてるんだ咲夜は」

「ふふふ 冗談です

 リュックの中にマフラーとかも入ってますから安心してください」

 

 最近咲夜はこういった冗談も結構言ってきてくれるようになった

 咲夜との距離が近まったみたいで嬉しい

 

「さて、そろそろ出発しましょうか」

「……それはいいが、そういえば俺地下世界までの行き方知らないぞ?」

「あ、それに関しては私がちゃんと案内するので問題ないです

 大船に乗ったつもりでいてください」

「ああ、頼りにしてるわ」

 

 そういいながら俺たちは館の外に出る

 ちなみに、レミリアには午前中に行くと伝えてあるからその点の心配はいらない

 いや、まあ他の心配はいっぱいあるが……美鈴もいるし何とかなるだろ

 

「ほら、こっちですよ」

 

 そんなことを考えてたら咲夜が俺の手を掴んでゆっくりと移動し始める

 俺はちょっとびっくりしながらもその手を握り返し、咲夜が言ったとおりについていった

 

 

 

「さて、そろそろですかね」

 

 出発から40分くらいして、咲夜がそういった

 そこは、紅魔館から博麗神社に行く道の真ん中あたり、まあ妖怪の山の麓あたりだった

 河童とかが住んでるところだな

 

「……本当にここで合ってるのか?」

 

 ただ、周りは木や岩壁で囲まれており、到底地下世界への道があるとは思えない

 まあ咲夜が案内してるから合ってるんだろうが、若干不安になる

 

「まあ、不安に思うのも無理はないですよ

 確かに地下世界っていう雰囲気とはかけ離れてますもんね」

 

 と、そんなことを思いながら不安になっていたのも束の間、すぐに目の前に地下世界に通じる穴が見えた

 それは長く地下まで続いた縦穴で、迷いからの不安は消えたが、逆に不安の種が増えた気がする

 

「……ちょっと怖いな……」

「大丈夫ですよ、人を襲うような妖怪は出ませんから」

 

 そういわれるが、やっぱりちょっと怖い

 ちょっと下を見てみると深い闇しか見えず、それがまた恐怖心をあおる

 

「……まあ、そうだな

 そうとなればさっさと降りちゃおう」

 

 だけど、ここでずっと立ち止まっているわけにもいかないので咲夜と一緒にゆっくり下へ降りていく

 ……それに咲夜の前でかっこ悪いとこ見せたくないしな

 

 縦穴の中は少し寒く、繋いでいる咲夜の手がいつもより温かく思える

 そんな風にしばらく降りていくと、地面が見えてきた

 

「ようやく到着か」

「はい、その先の橋を渡れば旧都ですね」

「……やっぱりちょっと暗いな」

「まあ地下世界っていうくらいですから、多少はそうですね~」

 

 旧都…… 地下世界の首都的な存在なのだろうか

 正直めっちゃ気になるから早く見てみたい

 と、先を急ごうとしたらその橋に誰かいるのが見えた

 ……誰?

 

「あら、地上からの来客とは珍しいわね」

「……初めまして」

「初めまして、私は 水橋パルスィ よ

 そっちのメイドは知ってるけど貴方は?」

「ん、皆頼鏡 だ」

「ああ、あの例の外来人ね

こっちでも話は聞いてるわよ」

 

 近くまで行って話をすると、この金髪で、緑目の少女は水橋パルスィというらしい

 なんでここにいるのかは知らんが、結構関わりやすそうな人でよかった

 

「……あれ、貴方達カップルだったの?」

「ん、ああ、1週間くらい前からな」

 

 正直こうやって口にするのは恥ずかしい

 ……というかこの人の眼光が鋭くなった気がするのだが?

 俺なんか悪いこと言った?

 

「ふ~ん、カップルねぇ…… また随分と羨ましいことで

 私もそういう人がいればよかったんだけどね」

「……ところでパルスィはなんでここにいるんだ?」

 

 会話の流れが悪くなっていく気がしたので咄嗟に話題を変える

 ……なんだこいつ?

 

「う~ん、まあここの門番的なものだと思ってくれればいいわ」

「ああ、危ない人が入って来ないようにってことか?」

「それもあるけど、一番は地上から妖怪が入ってこないようにするためね

 まああの条約もあるし入ってくる妖怪はいないと思うけど」

 

 パルスィが言った 条約 の意味は分からないが、まあなんとなくパルスィがここにいる理由は分かった

 でも、人間がここに入ってくることなんてそうそうないと思うが……

 まあ、俺らには関係ないことだしいいか

 

「ふ~ん、まあ頑張ってな」

「……私はただここにいるだけで頑張るも何もないんだけどね」

「だって門番なんだろ? それならここにいるだけでも立派な仕事だ」

「……早く行けば?」

「おう、じゃあまた会う機会があれば」

「多分帰りには絶対会うことになるわよ」

「確かに」

 

 

 と、適当に会話を済ませて先に進む

 てかさっきから咲夜が一言もしゃべってないのが不思議なんだが

 

「……咲夜?」

「あ、はい なんでしょうか?」

「いや、さっきからしゃべってなかったからどうしたのかと思って」

「ああ、あの人と関わると妬まれるので……」

「妬まれる?」

「あの人の能力ですよ

 『嫉妬心を操る能力』です」

「そんな能力もあるのか」

「まあ、操るというよりかはあの人自体が嫉妬心の塊みたいなものなんですけど」

 

 ああ、なるほど

 だからさっきあいつ羨ましいとか言ってたのか

 だとしたらちょっと悪いことしたか?

 

「とにかく自分を卑下して、他の人のいいところを妬んでくるのでちょっと関わりにくいんですよね」

「世の中いろんな人がいたものだな」

 

 と、そんな会話をしているうちに開けた場所に出た

 ……めっちゃ広くね?  なんなら幻想郷より広いかもしれない

 

「ここは旧都って言って昔は地獄の一部だった場所なんですよ」

「地獄って……」

 

 咲夜がそう補足するが、「地獄」ってさあ……

 でもまあ周りを見れば鬼や妖怪ばかりだし、昔地獄だったっていうのも納得できる

 ……もしかして今俺結構やばい場所に来てる?

 

「でも今は妖怪を受け入れられる地底都市に変わったんですけどね」

「あれ? でもさっきパルスィが 妖怪を入れないようにする とか言ってなかったか?」

「確かに今はそうですね

 まあ詳しく言うと、紫さんと地底の鬼たちの間には、妖怪を地底都市に入り込ませない代わりに鬼は旧地獄の怨霊を封じる、という条約があるんですよ

 でも、昔他の人から『忌み嫌われた能力』を持った妖怪はまだここにいるんです」

 

 よくわかんなくなってきたな

 ……まあ簡単に言えばここは 鬼 と 嫌われた妖怪 の居場所だっつーことか

 やっぱ俺ここにいるべきじゃ無くね?

 

「というかさっきから 旧地獄とか旧都 っていうけどここはもう地獄じゃないのか?」

「う~ん、私もよくわからないですけど、地獄がほかの場所に移転したのは間違いないはずですよ」

「……難しいな」

「まあそんなに深く考えなくてもいいと思いますよ?

 それより、そろそろお昼ですし、なにか食べましょうか」

「ああ、そうだな」

 

 そういって俺らは近くの場所を見て回る

 ここのお店は、地上で想像するような店じゃなくて『屋台』って感じの印象だ

 

 そんなことを思いながら、さらに俺らは歩いていく

 そういえば俺、道とか覚えてないけど大丈夫かな?

 まあなんとかなるか

 

「さて、どうするか

 もうだいぶ見て回ったけど」

 

 15分くらい歩いてから俺が口を開く

 というか正直俺は人が食べられるものなら何食べてもいいのだが

 

「う~ん、私は何でもいいので鏡さんに任せますよ?」

「ん、分かった」

 

 ということで、俺らは近くにあった店まで行って焼きそばを食べた

 思ったよりおいしい

 

「そういえば咲夜はマヨネーズかけない派なんだな」

「そうですね、別に嫌いなわけじゃないんですけどね」

 

まあ確かにかけなくても普通においしいから否定はしない

 でも俺からすればかけないのはもったいない気もするなぁ

……まあ人それぞれか

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 と、適当に雑談をしながら焼きそばを食べ終わる

 それにしてもこう鬼とか妖怪とかが普通に歩いてるのは違和感がすごいな

 少なくともこの小旅行中には慣れることはないだろう

 

「さて、今度はどこに行きましょうか」

 

 咲夜がそう言う

 が、そもそも俺は旧都の有名な場所とかは知らないからなぁ……

 なんならここに来るための縦穴すら知らなかったくらいだし

 

「咲夜のおすすめの場所とかあるのか?」

「う~ん、地霊殿……とか、行ければよかったですけど急に押し掛けるのもあれでしょうし、とりあえずは適当に歩きましょうか」

 

 咲夜におすすめの場所を聞いてみたが結局は気の向くままに散歩することになった

 さっき言ってた「地霊殿」ってのも気になるけど、まあそれはまたの機会ってことで

 

 

 それから2時間くらい雑談だったり屋台を見て回ったりして、俺らは近くのベンチで休憩をしていた

 まあ実際歩くのではなく飛んでいるからあまり疲れないのだが、まあ、雰囲気?

 

「ここの感じにもだいぶ慣れてきましたか?」

 

 咲夜がそう聞いてくる

 ……まあちょっと慣れはしたが、やっぱり旧都でも珍しいのか周りの鬼とかがこっちを見てくるのは慣れないなぁ

 

「う~ん、まあ、そこそこ?」

 

 でも周りに鬼のいる状況でそんなこと言うのもなぁ……

 と思ったのでとりあえず曖昧な返事をする

 

「ふふふ なら、よかったです」

 

 でも、咲夜はそんなこと特に気にしてないみたいだ

 まあでも、前に「周りの目を気にすることはない」って言ったのは俺だしな

 言った本人が気にしてどうするんだか

 

 

「ん、そろそろ行くか」

 

 その後適当に休憩してからベンチを離れる

 後ろからついてきた咲夜が俺の手を握ってくるのでこれまた握り返す

 ……もう恥じる気ないなこれ  別にいいんだけども

 

 と、また適当に雑談を交えながら旧都観光を楽しむ

 たまに咲夜と目が合うと微笑んでくれるのが可愛くて仕方がない

 心が癒されていくのを感じる

 

「お、なんだこの立派な建物は?」

 

 と、そんなことをしながら飛んだり、歩いたりしてたら目の前に大きな建物があった

 なんかおしゃれだなぁ

 

「……あれ、私たちいつの間にここに来たんですか?」

「……ん? 何が?」

「いや、ここはさっき話題にも出てた「地霊殿」ってところなんですけど……」

 

 咲夜が言うにはこっちの方にまで行こうとは思っていなかったようだ

 だから行こうと思ってはいなかったけど知らないうちにここに来ていたと

 

 まるで、

       誰かに操られていたように

 

 急にそんなことを言われた俺は怖くなって周囲を見渡すが人の気配はない

 本当にどういうことだ?

 

「でも、本当に操られていたなら俺たちはもう正気を失ってるだろ」

 

 または、正気を保ったまま操られるかのどっちかだ

 ……だから、操られているわけではない

 というか、もし敵襲だとしたらなんで敵はここに俺たちを呼んだんだ?

 意図がわからない

 

「……あ、鏡さんの能力なら私たちに対して使っている能力を打ち消せるんじゃないですか?」

 

 ああ、確かに

 もし俺たちの精神だったりに干渉しているなら俺の能力で干渉を防げる可能性は高い

 そう思い、俺は鏡世界を作り出す

 

「鏡符『互交世界』」

 

咲夜が鏡世界の中に入れたのを確認し、周りからの視認もできないようにしてから周囲を見渡す

左右を確認して、次に真後ろを確認しようとしたとき

   

視界内に 誰か が映っていた

 

 




今回もご愛読ありがとうございますm(__)m
なんか今回も5600文字とかになってるんだが……
まあ、いいか

というかなんで他の皆さんは5000文字を毎週投稿とか毎日投稿とかできるんですかね?
自分は気づいたら手がゲームの方に動いてるんですけど……
精神と時の部屋が欲しいです

まあ無い物ねだりしても仕方ないので、これからもきっとこのペースのまま投稿していくと思います
(試しに投稿頻度上げてもその次回の投稿日がいつもより遅れそうだし)

と、言う感じで今回の編集小話(ただの言い訳タイム)は終わりにします
それでは次回も、

 ゆっくりしていってね!!!

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