やはり俺のアメフト生命はまちがっている。(超渋滞中) 作:amedama
興津重幸(おきつ しげゆき、架空の人物)
Aリーグチェアマン。元選手で、日本代表監督などを務めた。
ロス・インゴベルナブレス・デ・アキタ(秋田県)
新規参入希望のチーム。名前は新日本プロレスのロスインゴから。元々Xリーグ所属だったが、リーグとの間での方針の違いから脱退した。
主要スポンサー:秋田銀行、秋田木工、マックスバリュ東北
ホームスタジアム:八橋公園陸上競技場
ヘッドコーチ:牧村玲
愛媛オレンジサムライズ(愛媛県)
新規参入希望のチーム。Xリーグ所属だったが、リーグとの間での方針の違いから脱退した。
主要スポンサー:えひめ飲料、ヤマキ、フジ
ホームスタジアム:ニンジニアスタジアム
ヘッドコーチ:鵜飼涼
薄井知之(うすい ともゆき、架空の人物)
アルバルク東京AFCのオーナー。元選手で、勝司の同期。アメフト選手の経験を評価され、GMに就任。後にオーナーに就任した。
宮田慶(みやた けい、架空の人物)
名古屋サイクロンズのGM。オーナーの代理で参加。
2月某日 Aリーグ本部
勝司side
「これより、日本プロアメリカンフットボールリーグ、Aリーグ2026シーズン、オーナー会議を始めます」
Aリーグチェアマン、興津重幸が開始を告げた。
今日はオーナー会議。2026シーズンの大まかな方針、ファイナルまでの日程確認、新規参入希望チームの審査を行う重要な会議である。
俺、比企谷勝司は本来はヘッドコーチだが、今日はオーナーの代理として出席している。俺には決定権も委任されている。
「まず、新規参入希望チームの審査を行います。今回は2チームが参入希望を出しています。手元の資料を確認していただきたい。」
そう言われ、資料を確認する。
今年はアキタと愛媛か。どちらも元Xと。
実は、Aリーグへの参入を希望するチームは毎年出てくる。しかし、財務面で厳格なAリーグの参入基準は超えるのが難しいようだ。
しかし、この2チームは基準を満たしている。さらに、この2チームはSNSでのプロモーションに力を注いでいる。そのためフォロワーはAリーグトップクラスの千葉や相模原と良い勝負だ。
ビッグブルーのSNS?5番手だよバカヤロー。
そんな感じで資料に目を通してたが、とある人物が沈黙を破った。アルバルクの薄井オーナーだ。
「我々は賛成です。新チームの参入はリーグと加盟チームに良い刺激を与えてくれます。危機感を覚えて各チームが対策を練って試合に備えた練習を強化する。これは日本代表のレベルやAリーグそのもののレベルアップにもつながるでしょう」
確かにそれには頷ける。興津チェアマンもそのようだ。
「ちょっと待ってほしい。それを認めたら、今季のドラフトの制度も見直さなければいけなくなります。もう少し慎重に考えませんか」
サイクロンズの宮田GMが慎重論を唱えた。興津チェアマンはこう反論する。
「指名順抽選方式の順位数を変えるだけでいいでしょう。放送だって、フジテレビさんはいくらでも延長してくれますし。それに新規参入球団には2人分の先行指名権を与える、とリーグ規約やドラフト会議規定に定めている。今回参入を認めればその制度が日の目を見ることになる。絶好の機会です。それに、認めれば新規参入を排除しているなどの批判も鳴りをひそめ、公取のマークから脱却できる。いいことづくめでしょう」
そう言われると、慎重派のほとんども納得するようになった。公取は怖いしな。
「では、この2球団の新規参入を承認する、ということで、異論はありませんね?」
全員が頷いた。そして、興津チェアマンはこう高らかに宣言した。
「それでは、2026シーズンはアキタ、愛媛の2球団を加えた計26球団で大会を運営していくこととします」
今回はここまでです。
ありがとうございました。